悪役令嬢は双子の淫魔と攻略対象者に溺愛される

はる乃

文字の大きさ
60 / 113
旧ver(※書籍化本編の続きではありません)

初めての貞操帯②★

しおりを挟む


学園に着くと、いつも通りエリック様が馬車降り場で待ってくれていた。
いつの間にか眠ってしまっていたらしい私はフィルとナハトに起こされ、促されるままエリック様のエスコートで馬車から降りる。

頭の中がふわふわする。

そして、歩きながら妙な違和感を感じた。
何故だか、お腹の奥が気持ち良い。
教室に着く頃には、思わずぶるりと身体が震えてしまう程だった。

「リア?どうかしたのかい?」
「な、なんでもありません、エリック様。早く席につきましょう」
「ああ……」

訝しむエリック様に気付かれぬよう、私はそそくさと窓際の席へ腰を下ろした。
それを見届けたフィルとナハトが、ペコリと頭を下げてからその場を去る。
隣りにある従者達の待機部屋へ向かったのだろう。

ホッと安堵したのも束の間。私はすぐに焦燥感に駆られた。

自分の中に何が入っているのか、思い出したからだ。

(だめ……気持ち良い……っ♡♡)

座った為に、中の剛直が優しく奥を押し上げている。
まるで今朝の、ナハトの張り詰めた男根のようだ。ナハトの男根は、とても大きく雄々しく猛っていて、優しく最奥を押し上げ、蜜壺の中を擦っていくのが、とても気持ち良かった。

(思い出しちゃ駄目よ……駄目なのに……♡♡)

フィルには指で周囲を優しく押されながら、中心にある花芽を優しく舐められ、時折ちゅうっと吸われ、甘噛みされて。
じわじわと責められ、焦らされ続けた甘い快楽。それらを思い出してしまい、ヴィクトリアはイキたくてイキたくて、自ら剛直をキツく締め付けてしまう。

「ん、ぅ♡♡」

けれど、今のままではイケない。
むしろ、イッてはいけないのだ。
なんと言っても、今はもう授業中。しかも、隣にはエリックが座っていて、訝しみながらチラチラとヴィクトリアの様子を窺っているのだ。

必死に声を抑え、何とか授業に集中しようとするヴィクトリアだが……

「…………っ……♡♡」

剛直が動いているわけでもないのに、気持ち良くて堪らない。
熱くて、疼いてしまう。

(間違いない。……これは……)

媚薬だ。
恐らく、ヴィクトリアが痛くないように、中が乾いてしまわないよう、予め剛直に媚薬を塗っていたのだろう。
もしくは、催淫効果のあるフィルとナハトの唾液か。

だからずっと気持ち良くて、熱く疼いてしまうのだ。

(いくら悪戯されない為とはいえ……こんなの、無理……っ♡♡)

休日以外、学園には毎日通わなければならないのに、毎回貞操帯をつけてだなんて無理だ。身が持たない。

「……リア」

エリックが小声でヴィクトリアに話し掛ける。

「は、はい」

身体をビクリと揺らしつつ、ヴィクトリアも小声で答えると、机の下でエリックの手が、そっとヴィクトリアの太腿を撫でた。

「……っ♡♡」

ビクッと震えるヴィクトリア。

「何を隠しているの?」

エリックの、甘く、低い声音。
ヴィクトリアは周囲に気付かれぬよう、小さく首を左右に振った。
けれど、エリックが納得する筈もなく、太腿に触れていた手が、するりと股の間に忍び込んでくる。
そして――――



「ああ、成程……」



エリックの顔に、恐ろしいほど美しい、凶悪な笑みが浮かんだ。


* * *
しおりを挟む
感想 102

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

娼館で元夫と再会しました

無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。 しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。 連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。 「シーク様…」 どうして貴方がここに? 元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にノーチェの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、ノーチェのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。