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本編
フェリクスの情欲①★
しおりを挟むその夜。
マリアンヌに告げた言葉通りに、フェリクスはいつもより早めに仕事を終わらせて戻ってきた。
マリアンヌは夜着であるネグリジェの上に一枚の羽織を身に纏い、戻ってきたフェリクスを出迎えると、フェリクスはいつもより性急にマリアンヌを求めて、そのふっくらとした唇に自身の唇を重ねた。
「……はっ……んん♡」
唇を割り、中へ侵入してきたフェリクスの熱い舌が、マリアンヌの奥で縮こまっていた舌を絡め取る。
(……気持ちいい……)
フェリクスの舌使いに感じていると、羽織をパサリと床に落とされ、ネグリジェ越しに柔らかな双丘を揉みしだかれる。いやらしく形を変えられながら、やがてその頂を二本の指で挟まれてクリクリと扱かれ、中心を指先でカリカリされると、マリアンヌの身体にゾクゾクとした快感が走り抜けていく。
「んんっ♡……フェリ……っ♡……ぁ♡」
生理的な涙が滲み、マリアンヌが薄っすら瞳を開けると、フェリクスの熱い眼差しに囚われてしまった。
自分を欲しがる、情欲の瞳。
マリアンヌの下半身がキュンと甘く疼く。
上顎や歯列をなぞられ、気持ち良さでマリアンヌがうっとりしてしまうと、フェリクスはそんなマリアンヌを見て堪らない気持ちになる。
既にフェリクスの欲望はトラウザーズの中で痛いくらいにガチガチになってしまっていて。
「……はっ……はぁ……♡」
「マリアンヌ……っ」
漸く唇を離して長く濃厚な口付けを終わらせると、フェリクスはマリアンヌを優しく抱き上げて、奥にあるベッドへと運んだ。
そっとベッドにマリアンヌを横たえると、フェリクスはトラウザーズを残して、それ以外の自身の着ていた服を乱暴に脱ぎ捨てる。露になったフェリクスの逞しい体躯にマリアンヌがドキリと心臓を高鳴らせながら顔を赤らめていると、フェリクスが切ない吐息を溢しながら、マリアンヌのネグリジェを捲り上げた。
「あっ……フェリクス様……っ」
咄嗟に下着を隠そうとするマリアンヌの両手を掴み、フェリクスはその両手にちゅっとキスを落とす。
そうして、低く甘い声音で囁いた。
「大丈夫だよ、マリアンヌ。決して痛くはしない。マリアンヌの恥ずかしいところを、今夜もいっぱい気持ち良くして、トロトロにしてあげるから」
「……っ♡」
「だから、隠さないで。……私に全部見せて、マリアンヌ」
「ごめんなさい、フェリクス様。……まだ、その……慣れなくて……」
「可愛いマリアンヌ。謝らないでいい。……ゆっくり慣れて……ん?」
マリアンヌの両手を解放して、フェリクスが愛らしい下着へ手を伸ばすと、中心部分がしっとりと湿っていて、染みが出来てしまっていた。
フェリクスは瞳を細めて、その染みをゆっくりと撫で始める。
「ひ、あっ♡♡」
「ふふ、おかしいな。……マリアンヌの身体の方は、私に触れて欲しかったみたいだよ?」
「そ、んな……♡あっあっ♡♡」
「こんなに下着を濡らしていたなんて、気付かずにすまない。……沢山触ってあげるね」
「ひゃあん♡♡フェリクス、さまっ♡♡」
くちゅくちゅと音を立てながら、ぬるぬるとフェリクスの指が下着の上から秘裂を滑っていく。
上へ下へと指を動かしていくと、上の方でプックリと膨らんでいる可愛らしい花芽に気付き、フェリクスは意地悪な笑みを浮かべた。
「ここも、早く触って欲しいと言ってるね。……マリアンヌ。ここに触れてもいいだろうか?」
「ひゃっ♡♡あっ♡つんつん、しちゃ……っ……んんっ♡♡」
「つんつん触るのはお気に召さないかい?なら、これは……?」
「やっ……あぁっ♡♡らめぇっ♡♡」
「困ったな。クリクリするのも駄目なら、挟んで扱いてみようか。……これは好きだよね?」
「あっあっ♡♡んん~~~っ♡♡♡」
下着の上から花芽を沢山可愛がられて、嬲られて、マリアンヌはプシャッと蜜を放ちながら、ビクンと身体を仰け反らせて、はしたなく達してしまった。
ビクビクと太腿を震わせるマリアンヌをフェリクスは愛おしげに見つめると、ぐしょぐしょに濡れてしまった下着を脱がせてから、自身の欲望をトラウザーズをずらして取り出した。
「まだ挿れないよ。もっと沢山達して、もっとトロトロになってから挿れてあげるから」
「やっ……♡もう、私……っ?……あっ♡♡」
フェリクスが自身の欲望から出る先走りの蜜を、マリアンヌの秘処へ擦り付けていく。満遍なく、ぐちゅぐちゅと、花芽はもちろん、蜜口にも丹念に擦り付けていくと、マリアンヌの体温が更に上昇した。
「あっ♡ああぁあっ♡♡」
「逃げちゃ駄目だよ、マリアンヌ。沢山塗って、もっと気持ち良くなろうね」
「……フェリクス、さま♡♡それ、だめぇ♡♡気持ち良すぎて……」
「ああ、マリアンヌの恥ずかしい蜜がどんどん溢れてくる。……私が舐め取ってあげるよ」
「……だ、め……だめ、なの……フェリクス……っ」
じゅるるるるっ♡♡
「ひゃああああんっ♡♡」
「……美味しいよ、マリアンヌ。いくらでも飲めそうだ」
「~~~~っっ♡♡♡」
フェリクスが蜜口を舐め上げ、吸い付き、花芽も丁寧に可愛がり続けると、またしてもマリアンヌは絶頂を迎えてしまった。
そうして達した直後でも、フェリクスは舌を動かし続け、花芽や蜜口を弄り続けるものだから、マリアンヌは身体をビクビクと痙攣させながら何度も何度も高みへと昇らされてしまったのだった。
* * *
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