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【第三話】家出もどきと死んだ過去
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親と喧嘩した。
いつもは口すら聞かないが、今日は久しぶりに口を聞いた。
またいつもの様に、「産まなきゃよかった」とか「死ね」とか、「悪魔」とか、
今更だけど、零はその場にいなかった。オオクワガタ?とかキングカブト?とか何とか言って外に出ていた。
そして私は家出もどきをした。
もうとっくに20:00を過ぎていた。
最寄りのコンビニの裏でスマホを開く。
暑さもあってイライラしてきた。
学校で使うリュックサックに最低限のものを詰めてきて、今日は土曜日だから、親も居なくなってくれて済々してくれるだろう。
スマホのトーク一覧をスワイプする。
一番下に、あった。
『月嶋朔也単語』の文字。
私の兄だ。
私の名前は冬木単語莉央だから苗字は違うけど、一応血は繋がっている。
兄が家を出て行く時に渡された住所の紙を乱雑にポケットに突っ込む。
そしてまだトーク履歴のない画面に「今、家行っていい」と打つ。
でも、すぐには送信しなかった。
けど、行く場所もないし、私はそのまま送信した。
そして返事も待たず私は最寄りの電車に乗り込んだ。
「わあ、でっかい建物!プールとかあるかな?私水着とか持ってたっけなぁ~」
「うるさい、てか何でお前が居るわけ」
電車に揺られて40分
住所の場所についた。
横には、零。
「えー、最初からいたじゃーん、何、無視してたの?」
「うん」
「ヒドイ!!」
家出途中にばったり出会ってしまったのだ。そのままスルーしたら着いてきてしまった。
そして横でうるさい故人にはもう慣れてしまったことに少しだけ悔しさを感じる。
そしてその大きな、所謂タワマンに入る。
エントランスを見ただけでもわかった。
清潔感がすごい、私の家とは大違いだ。
そしてそのままエントランスの機械?で兄に繋げた。
「…妹です。」
「…今開ける。」
それだけの会話だった。
ただ動作だけの会話。
そして自動ドアが開いた。
慣れない操作もあって、少し感動している。
何だか負けた気分だ。
…そう言えば、コイツ、私がどこに行くとかも何をしてるとかも聞いてこなかったな。
しつこく聞いてくるかと思って出会い頭にすごい不機嫌そうな顰めっ面をしてしまったが。
偶々か、そういうことにして頭からその考えを消す。
そして、
着いたのは、最上階だった。
「…ヤバい、緊張してきた…」
タワマン何て、初めてだし。
横からの「えー?今更~?」と言う声には特に気にせずスマホを開いく。
メッセージは既に返ってきている。
「ok」と二文字だけ。
「…いくよ」
緊張しながら、インターホンを鳴らした。
そして、
ガチャリ
ゆっくり開いた扉から出てきたのは
黒髪、高身長、鋭い目つきにオッドアイの男
「…久しぶり」
何を話せばいいかわからなくて、出てきたのはそんなありきたりな言葉だった。
「…………」
「…………」
でも、
「…?」
何故か零と兄が見つめあったまま固まっていた。
「…いや~、部屋間違えました。失礼します♡」
ガチャン!
「…ちょ、零!?何しめてんの?!」
「いやいやいやいや、嘘でしょ、運命の悪戯?悪趣味すぎるでしょ、ねぇ、部屋間違ってるよ。キミの愛する人はこんなタワマンに住んでるの?」
「愛人じゃないし、それに——」
「外で確認しよう!てか愛人までは流石に言ってないからね。でも、もしかしたら、ほら、番号一個ずれてるとか——」
「おい」
声と共にまた開く扉。
その瞬間、まるで空気が変わった。
兄の顔を見れば何故だか汗が垂れる程に、『目が何か違った』。
「れ、零、もしかしてアンタなんかした…?」
テンパってやっと出せた声がそれだった。
「…零?」
今度は兄が呼ぶ。
それと同時に兄の眉がぴくりと動く。
「…こ、コイツの名前…です。え、てか、見えて…」
「え?零?誰それ?じゃ、兄妹水入らずで楽しん…で…」
兄が零の腕を掴む。
「行かせないぞ?」
「ひっ」
私は、この時の零と兄の顔が頭に焼きついて離れない。
いつもは口すら聞かないが、今日は久しぶりに口を聞いた。
またいつもの様に、「産まなきゃよかった」とか「死ね」とか、「悪魔」とか、
今更だけど、零はその場にいなかった。オオクワガタ?とかキングカブト?とか何とか言って外に出ていた。
そして私は家出もどきをした。
もうとっくに20:00を過ぎていた。
最寄りのコンビニの裏でスマホを開く。
暑さもあってイライラしてきた。
学校で使うリュックサックに最低限のものを詰めてきて、今日は土曜日だから、親も居なくなってくれて済々してくれるだろう。
スマホのトーク一覧をスワイプする。
一番下に、あった。
『月嶋朔也単語』の文字。
私の兄だ。
私の名前は冬木単語莉央だから苗字は違うけど、一応血は繋がっている。
兄が家を出て行く時に渡された住所の紙を乱雑にポケットに突っ込む。
そしてまだトーク履歴のない画面に「今、家行っていい」と打つ。
でも、すぐには送信しなかった。
けど、行く場所もないし、私はそのまま送信した。
そして返事も待たず私は最寄りの電車に乗り込んだ。
「わあ、でっかい建物!プールとかあるかな?私水着とか持ってたっけなぁ~」
「うるさい、てか何でお前が居るわけ」
電車に揺られて40分
住所の場所についた。
横には、零。
「えー、最初からいたじゃーん、何、無視してたの?」
「うん」
「ヒドイ!!」
家出途中にばったり出会ってしまったのだ。そのままスルーしたら着いてきてしまった。
そして横でうるさい故人にはもう慣れてしまったことに少しだけ悔しさを感じる。
そしてその大きな、所謂タワマンに入る。
エントランスを見ただけでもわかった。
清潔感がすごい、私の家とは大違いだ。
そしてそのままエントランスの機械?で兄に繋げた。
「…妹です。」
「…今開ける。」
それだけの会話だった。
ただ動作だけの会話。
そして自動ドアが開いた。
慣れない操作もあって、少し感動している。
何だか負けた気分だ。
…そう言えば、コイツ、私がどこに行くとかも何をしてるとかも聞いてこなかったな。
しつこく聞いてくるかと思って出会い頭にすごい不機嫌そうな顰めっ面をしてしまったが。
偶々か、そういうことにして頭からその考えを消す。
そして、
着いたのは、最上階だった。
「…ヤバい、緊張してきた…」
タワマン何て、初めてだし。
横からの「えー?今更~?」と言う声には特に気にせずスマホを開いく。
メッセージは既に返ってきている。
「ok」と二文字だけ。
「…いくよ」
緊張しながら、インターホンを鳴らした。
そして、
ガチャリ
ゆっくり開いた扉から出てきたのは
黒髪、高身長、鋭い目つきにオッドアイの男
「…久しぶり」
何を話せばいいかわからなくて、出てきたのはそんなありきたりな言葉だった。
「…………」
「…………」
でも、
「…?」
何故か零と兄が見つめあったまま固まっていた。
「…いや~、部屋間違えました。失礼します♡」
ガチャン!
「…ちょ、零!?何しめてんの?!」
「いやいやいやいや、嘘でしょ、運命の悪戯?悪趣味すぎるでしょ、ねぇ、部屋間違ってるよ。キミの愛する人はこんなタワマンに住んでるの?」
「愛人じゃないし、それに——」
「外で確認しよう!てか愛人までは流石に言ってないからね。でも、もしかしたら、ほら、番号一個ずれてるとか——」
「おい」
声と共にまた開く扉。
その瞬間、まるで空気が変わった。
兄の顔を見れば何故だか汗が垂れる程に、『目が何か違った』。
「れ、零、もしかしてアンタなんかした…?」
テンパってやっと出せた声がそれだった。
「…零?」
今度は兄が呼ぶ。
それと同時に兄の眉がぴくりと動く。
「…こ、コイツの名前…です。え、てか、見えて…」
「え?零?誰それ?じゃ、兄妹水入らずで楽しん…で…」
兄が零の腕を掴む。
「行かせないぞ?」
「ひっ」
私は、この時の零と兄の顔が頭に焼きついて離れない。
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