私を三角関係に巻き込むな〜兄の想い人は、まさかの陽キャ幽霊JK〜

Enchanter_k

文字の大きさ
6 / 17

【第五話】そういえば私家出してきたんだった

しおりを挟む
 二人が戻ってきた。
 さっきまでの空気が変わって、少し雰囲気も解けている様に感じた。
 零も笑顔だし、さっきしっかりは見てなかってけど所々?微笑みを浮かべていた兄もいつもの真顔に戻っていた。
「…ふたりは、どう言ったご関係で…?」
 なんて聞けるわけもなく、私は黙っていた。
「…最近親とはどうだ」
 兄がソファにまた座ってから私に問う。
 その一言に私は息を呑んだ気がした。
 自分でもはっきりは分からなかったけど、もしかしたら私はやっぱり母親に怯えていたところもあったのかもしれない。
 あぁ、我ながら情けない。
「…こっちに引っ越してきても良い」
「「は?/はえ!?」」
 思わず俯けていた顔を上げる。
 JK二人揃って綺麗に声が重なった。
 いきなりすぎる。
「てか何でアンタまで驚くの」
「だ、だって~」
 ひぃ~っと言っている零。
 やっぱりよく分からないが何かを察した気がした。
 これが、幽霊の事情というやつなのだろうか。
 兄の方に目をやった。
 そして私はガン見した。
 いわゆる二度見というやつだ。
 兄は零をガン見してた。目の奥に事情が伺える。私には流石に事情の内容まではわからないが。
 人を殺せそうな、絶対ヤバいやつだ。
 きっと兄は怒らせたらダメなタイプ。
 ハイライトなんて言葉を忘れた。
「……お、親がなんて言うか…」
「莉央ちゃん!?何で私を見るの?!やめて!そんな目で見ないで!引きと哀れみが混在してるよ!?」
「…」
「やめたげてよお!!」
 騒げば騒ぐほど逆効果なのに。
 すると兄がスマホを取り出す
 …真剣
 すると兄がこちらをチラりと見た。
「…」
 ただこちらを見た。それだけのことだった。
「…私は、別に、住めるならどこでも」
 すぐさまこちらを向く零
「なら決まりだな」
 すぐさま兄を見る零
 そのまま零はあっちを見たりこっちを見たりして
「…やっぱ兄妹水入ら「「勝手に構ってきたのはお前だろ」」……」
 今度は兄妹揃って声を発した。
 やはり兄については昔からよくわからない。
 まあ、兄と言ってもそこまで接点があったわけでもないし、仲が良かったわけでもない。
 5歳も差があるし、兄が家を出たきり会うのだって今日が初めてだし。
 零については、…私、何にも知らなかったんだ。
 …兄の目には、零はどう映っているのだろうか。
 そして今日は泊めてもらうことになった。
 時刻はもう22:00を過ぎていて、
 今更ながら、私は何かが始まったと感じたのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~

菱沼あゆ
キャラ文芸
 突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。  洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。  天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。  洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。  中華後宮ラブコメディ。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

エリート警察官の溺愛は甘く切ない

日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。 両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉

10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました

専業プウタ
恋愛
25歳の桜田未来は中学生から10年以上引きこもりだったが、2人暮らしの母親の死により外に出なくてはならなくなる。城ヶ崎冬馬は女遊びの激しい大手アパレルブランドの副社長。彼をストーカーから身を張って助けた事で未来は一時的に記憶喪失に陥る。冬馬はちょっとした興味から、未来は自分の恋人だったと偽る。冬馬は未来の純粋さと直向きさに惹かれていき、嘘が明らかになる日を恐れながらも未来の為に自分を変えていく。そして、未来は恐れもなくし、愛する人の胸に飛び込み夢を叶える扉を自ら開くのだった。

お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?

すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。 お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」 その母は・・迎えにくることは無かった。 代わりに迎えに来た『父』と『兄』。 私の引き取り先は『本当の家』だった。 お父さん「鈴の家だよ?」 鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」 新しい家で始まる生活。 でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。 鈴「うぁ・・・・。」 兄「鈴!?」 倒れることが多くなっていく日々・・・。 そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。 『もう・・妹にみれない・・・。』 『お兄ちゃん・・・。』 「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」 「ーーーーっ!」 ※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。 ※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 ※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。 ※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)

完結‼️翡翠の歌姫は 後宮で声を隠す―2人の皇子と失われた記憶【1/23本編完結】

雪城 冴
キャラ文芸
本編完結‼️【中華サスペンス】 皇帝が隠した禁忌の秘密。 それを“思い出してはいけない少女”がいた。 「その眼で見るな――」 特殊な眼を持つ少女・翠蓮は、忌み嫌われ、村を追われた。 居場所を失った彼女が頼れたのは、歌だけ。 宮廷歌姫を目指して辿り着いた都でも、待っていたのは差別と孤立。 そんな翠蓮に近づいたのは、 危険な香りをまとう皇子と、天女のように美しいもう一人の皇子だった。 だが、その出会いをきっかけに皇位争い、皇后の執着、命を狙われる日々。 追い詰められる中で、翠蓮の忘れていた記憶が揺り動く。 かつて王家が封じた“力”とは? 翠蓮の正体とは? 声を隠して生き延びるか。 それとも、すべてを賭けて歌うのか。 運命に選ばれた少女が、最後に下す決断とは――? ※架空の中華風ファンタジーです ※アルファポリス様で先行公開しており、書き溜まったらなろう、カクヨム様に移しています ※表紙絵はAI生成

処理中です...