どうしてこうなったん太郎

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ガコッといったかどうかは知らないし多分静かだったとは思うけどボールはゴールに吸い込まれた。
俺はボールを拾う。

「そのままドリブルするなりなんなりしていいからね！」と遠距離くんが言い終える前にきっちり投げ入れた。

「すっごーい！僕の力もかなわないね！」遠距離くんはボールをとる。
「いっくよー！とりゃー！」
ボールが戻ってくる。

俺は見送る。
どうせこの繰り返しだ。
しかし突然他の介入者がそれを止めた。

「あー」俺のチームのやつだ。
相手のチームのやつより一足早く起きたんだ。
ボールは勢いよく遠距離くんの側のゴールに入る。

「……なんだか失敗しないからつまんないな、面白くないよ！」遠距離くんがそう叫んでも伝わらない。