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心配と反省
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「ふぅ」
隣に寄り添う小さな子供の背中を愛しげに撫でながら、吐息を一つ吐いた。
翌朝、漸く体が回復し寝室から出ると、不安と心配で顔を一杯にしたヴィアベルが部屋に飛び込んで来た。
そのまま腕に飛び込んで泣き出したヴィアベルをソファーで宥めていると、小さな体は次第に重みを増し「クークー」という寝息が聞こえてきた。
「寝てしまわれましたね」
「ええ、泣き疲れたのでしょうね。夜も遅くまで私に付き添ってくれていたようだし」
「はい、奥様のお元気な様子をご覧になって安心されたのでしょう。昨日はとても不安そうにしていらしてお気の毒でしたわ」
「そう、では、もう暫く静かに寝かせてあげたほうがいいわね」
私がそう言うと、ベルタがヴィアベルの体を抱き取り寝室に連れて行ってくれた。
「奥様、小隊長やギードさん達がお会いしたいとのことですが、お呼びしてもよろしいでしょうか?」
一度退室したベルタが、お茶のカートを押しながら部屋に入って来て尋ねた。
「ええ、皆にも心配掛けたものね」
ベルタが扉の外に合図すると、程なくして小隊長、騎士のカール、ドミニク、鉱山と街の管理人のギードが部屋に入って来た。
「奥様!ご無事そうで安心いたしました!本当に一時はどうなる事かと生きた心地がいたしませんでした!」
「ありがとう、私は大丈夫よ。鉱山の方は特に異変などはないかしら?」
問い掛けた後に、自分が言わずもがな質問をしてしまった事にふと気付いた。
勿論、異変はあっただろう。誰の目から見ても明らかな異変が。
「は、はい、もうお聞き及びかとは存じまずが、、、あの、ほ、宝石が、、、」
気の毒に、ギードが冷や汗をかきしどろもどろになり言葉を詰まらせる。
「ああ、そうね、ごめんなさい。そういう意味ではなかったの。勿論壁にあった宝石が消えた事もそれが貴方の責任ではない事も分かっているわ。私が聞きたかったのは、あれ程大きな宝石が壁からなくなった後の鉱山が崩れたり、作業する者達に支障が出るような事になっていないか聞きたかったのよ」
「はい、暫く様子を見ていましたが、特に変わりないようでしたので、採掘は今朝から再開しております」
私が責めていない事が分かり安心したのか、ギードは冷静な態度に戻った。
「そう、少しでも危険な予兆を感じたら作業は中止してね。皆には以前届けさせたものは着用させているわよね?」
「はい!奥様のお心遣いに皆大変感謝いたしております!」
ギードが例の心酔したようは表情でこちらを見る。
いや、そんなに大したものじゃなかったんですけどね?
鉱山で作業する人達に必要なもの、と考えてヘルメットを思い付いた。
確認すると、頭を守るようなものは何も被っていないとの事だったので、毎度お馴染みベッカー商会に作ってもらった。
ついでにマスクも必要だろうとベッカーに頼むと、「それは、どのようなものでしょうか!?」とギラつく目で尋ねられた。
粉塵を吸わないようにするものだと言うと不思議そうにしていたので、粉塵などを吸い過ぎると体に害がある事もあると説明した。
今まで鉱山で体を壊す者も多かっただろうが、粉塵にも原因があるとは考えられていなかったようだ。
商魂逞しいベッカーは「売れますね」とぼそりと呟き、不気味に笑っていました。
相変わらずのベッカーに苦笑しつつも、流感(感染る病気)などの感染を防ぐ効果もあると説明すると、尚更目をギラギラさせていました。
まあ、人の役に立つ事なので今回ばかりはベッカーの熱心さも良い事かも知れませんね。
という訳で、鉱員達にヘルメットとマスクを届けさせたのでした。
あと、心配なのはガスでした。
鉱山などを掘っていると、有害なガスが発生する事があり危険だと聞いた事があったので、それを回避する方法はないかと考えました。
うろ覚えで鳥を使って異変にいち早く気付けるようにする、というような話を聞いた覚えがあったのですが、あまり有効な手段とも思えなかったので、ギードに手紙で相談してみました。
すると、なんと答えはあっさりと出ました。
有害なガスを糧とする魔物がいると言うのです。
マジで!?という感じでしたが、どうも本当にそんな生きる空気清浄機のような魔物が存在するとの事でした。
この世界でも人を死に至らしめるものが鉱山で時折発生する事は知られており、それを防ぐのにその魔物が効果的だという話でした。
それなら、最初から言って欲しかったと思っていると、どうもその魔物はとても希少で高価なので、ギードが言い出せなかった事が分かりました。
そういう事ならば、話は簡単です。
何度も言うようですが、お金はあります!そして、手に入れるツテ(ベッカー)もあるので、早速買い求めて鉱山に配備しました。
生きる空気清浄機はとても大人しくて可愛く優秀なようで、鉱員達の癒しにも貢献していると、ギードからは感謝の手紙が届きました。
「奥様、申し訳ございません!」
突然の言葉に目を上げると、小隊長と二人の騎士が深々と頭を下げていた。
「まあ、貴方達に責任はありませんわよ?頭を上げてちょうだい」
「いえ、そもそも危険を確認する事なく奥様を鉱山の中に入っていただくべきではなかったのです。職務怠慢も甚だしい事でした。しかも、鉱山は崩落の危険もあり、奥様のような方が足を踏み入れる場所ではないとお止めするべきだったのです!」
後悔が混じる真面目な硬い声で、小隊長が話す。
「そんな事はないわ。鉱員達によって安全は確認されていたし、崩落は魔法効果で防がれているという説明を受けました。今回の事は貴方に落ち度はありませんよ」
「いいえ!安全確認は私達自身で行うべきでしたし、お止め出来ないまでも、私も奥様がなんと仰ろうと同行すべきたったのです!」
真剣な表情で言う小隊長に、逆に申し訳なくなってくる。
職務に忠実でフラクスブルベ家に忠誠を誓う小隊長としては、私の身を危険に晒した事が許せないのだろう。
けれど、あれは完全に不可抗力だ。誰にも予想できなかった。
そして、もし、過失がある者がいるとしたら私だろう。
完全に油断しており、特に危険だとも思っていなかった。
私は不用意に宝石に触れるべきではなかったのだ。
何があるか分からないと考えておくべきだった。
私はあれが国宝である"輝石"であり、貴重で稀な伝説の宝石かも知れないと知っていたのだから。
もし、あの宝石が私の魔力を残らず吸収していれば、私は死んでいただろう。
死ぬ事もとても恐ろしいが、ヴィアベルを一人この世に残していくかと思うと体がガタガタと震えてくる。
側にいて守る事が出来ないなんて、愛を込めて抱き締める事が出来ないなんて、、、と考えると、今更ながら自分の不用意な行動が恐ろしくなる。
「いいえ、悪いのは私だわ。もっと安全に気を付けるべきでした、、、」
「奥様、、、?」
私が顔色を急に真っ青にした事に驚いて、小隊長が気遣わしそうにこちらを見る。
「大丈夫よ、、、そうね、お互いに今回の事を教訓にして気を付けるという事でどうかしら?貴方にも私にも落ち度はあった。そうでしょう?」
気を取り直して問い掛けると、小隊長とカール、ドミニクが片膝を付き真摯に頭を下げた。
最上級の礼に少し驚いたが、彼らとの絆が期せずして深まったように感じ、なんだか嬉しかった。
「奥様、で、、、お聞きしにくいのですが、その、そいつ、いえ、その、、、」
カールが私の隣に目を向けながら、なんと言っていいか迷うように言葉を詰まらせる。
「ああ、この子ね」
皆の視線が一点に集中する。
私の隣には当然のように黒と白の物体、パンダが寝転がっていた。
「貴方が拾ってきたと聞いたけれど?」
「え!?は、はい、奥様にくっ付いて離れなくて、それに、あの瞳で見られると置き去りにできなくて、、、」
カールが申し訳なさそうに言い訳する。
まあ、気持ちは分からないでもない。あの円らな瞳で悲しそうに見つめられたら逆らえないだろう。
それにこの騒ぎの源を放置する事にもなっただろうと考えると、カールを責める事は出来ない。
「ドミニク、この子に私の魔力を感じるのですって?」
「はい、今も奥様との間に魔力の流れを感じます」
ドミニクが私とパンダを見て頷く。
「魔力の流れ?」
「はい、奥様の魔力が、その、聖獣様?に移りその魔力が増幅されて奥様に戻るという感じです」
「「「増幅!?」」」
私とドミニクとギード以外の驚愕の声が重なった。
「奥様の規格外の魔力がこれ以上に増幅していると言うのですか!?」
「それは、、、なんという恐ろしい、、、」
「え!?それ、やばいですよね!?」
気持ちは分かるが、失礼過ぎる言葉が続く。
「ほう、流石奥様ですな!」
ギードが一人的外れにも感嘆したような声を上げた。
増幅?増幅か、、、只でさえ底なし疑惑のある魔力が増幅?我ながら怖いですね。
どうしたらいいのか、、、捨てる?いや、捨てパンダはまずいだろう。
困った。困った時はやはり小父様に頼るしかないか。
宝石の事もあるし、王都にパンダと共に帰る事になるのだろう。
ああ、今ではプチ有名人になっているパンダを王都に連れて行っていいのだろうか?
小さい頃にパンダを飼いたいと駄々をこねた事があったが、とんでもない話だ。
パンダなんて家にいても困るだけだ、と母が言った事は正しかった。
家にいても困る。正しくその通りだった。
隣に寄り添う小さな子供の背中を愛しげに撫でながら、吐息を一つ吐いた。
翌朝、漸く体が回復し寝室から出ると、不安と心配で顔を一杯にしたヴィアベルが部屋に飛び込んで来た。
そのまま腕に飛び込んで泣き出したヴィアベルをソファーで宥めていると、小さな体は次第に重みを増し「クークー」という寝息が聞こえてきた。
「寝てしまわれましたね」
「ええ、泣き疲れたのでしょうね。夜も遅くまで私に付き添ってくれていたようだし」
「はい、奥様のお元気な様子をご覧になって安心されたのでしょう。昨日はとても不安そうにしていらしてお気の毒でしたわ」
「そう、では、もう暫く静かに寝かせてあげたほうがいいわね」
私がそう言うと、ベルタがヴィアベルの体を抱き取り寝室に連れて行ってくれた。
「奥様、小隊長やギードさん達がお会いしたいとのことですが、お呼びしてもよろしいでしょうか?」
一度退室したベルタが、お茶のカートを押しながら部屋に入って来て尋ねた。
「ええ、皆にも心配掛けたものね」
ベルタが扉の外に合図すると、程なくして小隊長、騎士のカール、ドミニク、鉱山と街の管理人のギードが部屋に入って来た。
「奥様!ご無事そうで安心いたしました!本当に一時はどうなる事かと生きた心地がいたしませんでした!」
「ありがとう、私は大丈夫よ。鉱山の方は特に異変などはないかしら?」
問い掛けた後に、自分が言わずもがな質問をしてしまった事にふと気付いた。
勿論、異変はあっただろう。誰の目から見ても明らかな異変が。
「は、はい、もうお聞き及びかとは存じまずが、、、あの、ほ、宝石が、、、」
気の毒に、ギードが冷や汗をかきしどろもどろになり言葉を詰まらせる。
「ああ、そうね、ごめんなさい。そういう意味ではなかったの。勿論壁にあった宝石が消えた事もそれが貴方の責任ではない事も分かっているわ。私が聞きたかったのは、あれ程大きな宝石が壁からなくなった後の鉱山が崩れたり、作業する者達に支障が出るような事になっていないか聞きたかったのよ」
「はい、暫く様子を見ていましたが、特に変わりないようでしたので、採掘は今朝から再開しております」
私が責めていない事が分かり安心したのか、ギードは冷静な態度に戻った。
「そう、少しでも危険な予兆を感じたら作業は中止してね。皆には以前届けさせたものは着用させているわよね?」
「はい!奥様のお心遣いに皆大変感謝いたしております!」
ギードが例の心酔したようは表情でこちらを見る。
いや、そんなに大したものじゃなかったんですけどね?
鉱山で作業する人達に必要なもの、と考えてヘルメットを思い付いた。
確認すると、頭を守るようなものは何も被っていないとの事だったので、毎度お馴染みベッカー商会に作ってもらった。
ついでにマスクも必要だろうとベッカーに頼むと、「それは、どのようなものでしょうか!?」とギラつく目で尋ねられた。
粉塵を吸わないようにするものだと言うと不思議そうにしていたので、粉塵などを吸い過ぎると体に害がある事もあると説明した。
今まで鉱山で体を壊す者も多かっただろうが、粉塵にも原因があるとは考えられていなかったようだ。
商魂逞しいベッカーは「売れますね」とぼそりと呟き、不気味に笑っていました。
相変わらずのベッカーに苦笑しつつも、流感(感染る病気)などの感染を防ぐ効果もあると説明すると、尚更目をギラギラさせていました。
まあ、人の役に立つ事なので今回ばかりはベッカーの熱心さも良い事かも知れませんね。
という訳で、鉱員達にヘルメットとマスクを届けさせたのでした。
あと、心配なのはガスでした。
鉱山などを掘っていると、有害なガスが発生する事があり危険だと聞いた事があったので、それを回避する方法はないかと考えました。
うろ覚えで鳥を使って異変にいち早く気付けるようにする、というような話を聞いた覚えがあったのですが、あまり有効な手段とも思えなかったので、ギードに手紙で相談してみました。
すると、なんと答えはあっさりと出ました。
有害なガスを糧とする魔物がいると言うのです。
マジで!?という感じでしたが、どうも本当にそんな生きる空気清浄機のような魔物が存在するとの事でした。
この世界でも人を死に至らしめるものが鉱山で時折発生する事は知られており、それを防ぐのにその魔物が効果的だという話でした。
それなら、最初から言って欲しかったと思っていると、どうもその魔物はとても希少で高価なので、ギードが言い出せなかった事が分かりました。
そういう事ならば、話は簡単です。
何度も言うようですが、お金はあります!そして、手に入れるツテ(ベッカー)もあるので、早速買い求めて鉱山に配備しました。
生きる空気清浄機はとても大人しくて可愛く優秀なようで、鉱員達の癒しにも貢献していると、ギードからは感謝の手紙が届きました。
「奥様、申し訳ございません!」
突然の言葉に目を上げると、小隊長と二人の騎士が深々と頭を下げていた。
「まあ、貴方達に責任はありませんわよ?頭を上げてちょうだい」
「いえ、そもそも危険を確認する事なく奥様を鉱山の中に入っていただくべきではなかったのです。職務怠慢も甚だしい事でした。しかも、鉱山は崩落の危険もあり、奥様のような方が足を踏み入れる場所ではないとお止めするべきだったのです!」
後悔が混じる真面目な硬い声で、小隊長が話す。
「そんな事はないわ。鉱員達によって安全は確認されていたし、崩落は魔法効果で防がれているという説明を受けました。今回の事は貴方に落ち度はありませんよ」
「いいえ!安全確認は私達自身で行うべきでしたし、お止め出来ないまでも、私も奥様がなんと仰ろうと同行すべきたったのです!」
真剣な表情で言う小隊長に、逆に申し訳なくなってくる。
職務に忠実でフラクスブルベ家に忠誠を誓う小隊長としては、私の身を危険に晒した事が許せないのだろう。
けれど、あれは完全に不可抗力だ。誰にも予想できなかった。
そして、もし、過失がある者がいるとしたら私だろう。
完全に油断しており、特に危険だとも思っていなかった。
私は不用意に宝石に触れるべきではなかったのだ。
何があるか分からないと考えておくべきだった。
私はあれが国宝である"輝石"であり、貴重で稀な伝説の宝石かも知れないと知っていたのだから。
もし、あの宝石が私の魔力を残らず吸収していれば、私は死んでいただろう。
死ぬ事もとても恐ろしいが、ヴィアベルを一人この世に残していくかと思うと体がガタガタと震えてくる。
側にいて守る事が出来ないなんて、愛を込めて抱き締める事が出来ないなんて、、、と考えると、今更ながら自分の不用意な行動が恐ろしくなる。
「いいえ、悪いのは私だわ。もっと安全に気を付けるべきでした、、、」
「奥様、、、?」
私が顔色を急に真っ青にした事に驚いて、小隊長が気遣わしそうにこちらを見る。
「大丈夫よ、、、そうね、お互いに今回の事を教訓にして気を付けるという事でどうかしら?貴方にも私にも落ち度はあった。そうでしょう?」
気を取り直して問い掛けると、小隊長とカール、ドミニクが片膝を付き真摯に頭を下げた。
最上級の礼に少し驚いたが、彼らとの絆が期せずして深まったように感じ、なんだか嬉しかった。
「奥様、で、、、お聞きしにくいのですが、その、そいつ、いえ、その、、、」
カールが私の隣に目を向けながら、なんと言っていいか迷うように言葉を詰まらせる。
「ああ、この子ね」
皆の視線が一点に集中する。
私の隣には当然のように黒と白の物体、パンダが寝転がっていた。
「貴方が拾ってきたと聞いたけれど?」
「え!?は、はい、奥様にくっ付いて離れなくて、それに、あの瞳で見られると置き去りにできなくて、、、」
カールが申し訳なさそうに言い訳する。
まあ、気持ちは分からないでもない。あの円らな瞳で悲しそうに見つめられたら逆らえないだろう。
それにこの騒ぎの源を放置する事にもなっただろうと考えると、カールを責める事は出来ない。
「ドミニク、この子に私の魔力を感じるのですって?」
「はい、今も奥様との間に魔力の流れを感じます」
ドミニクが私とパンダを見て頷く。
「魔力の流れ?」
「はい、奥様の魔力が、その、聖獣様?に移りその魔力が増幅されて奥様に戻るという感じです」
「「「増幅!?」」」
私とドミニクとギード以外の驚愕の声が重なった。
「奥様の規格外の魔力がこれ以上に増幅していると言うのですか!?」
「それは、、、なんという恐ろしい、、、」
「え!?それ、やばいですよね!?」
気持ちは分かるが、失礼過ぎる言葉が続く。
「ほう、流石奥様ですな!」
ギードが一人的外れにも感嘆したような声を上げた。
増幅?増幅か、、、只でさえ底なし疑惑のある魔力が増幅?我ながら怖いですね。
どうしたらいいのか、、、捨てる?いや、捨てパンダはまずいだろう。
困った。困った時はやはり小父様に頼るしかないか。
宝石の事もあるし、王都にパンダと共に帰る事になるのだろう。
ああ、今ではプチ有名人になっているパンダを王都に連れて行っていいのだろうか?
小さい頃にパンダを飼いたいと駄々をこねた事があったが、とんでもない話だ。
パンダなんて家にいても困るだけだ、と母が言った事は正しかった。
家にいても困る。正しくその通りだった。
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