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失恋の特効薬
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一緒にご飯を食べる空間は先ほどの険悪さは鳴りを潜め、至って普通の空気へと戻っている。でもこれはただ先ほどの話題から逃げているだけだ。またちゃんと時間をとってお互いが納得いくように話し合わなきゃいけない。
「あ、言い忘れてたが今日はハーヴィルと店に出す肉の狩りに出るから。昼メシはパスタソースだけは作ってある。麺茹でて絡めて食ってくれ」
「へ、…あ、そうなんだ。ありがとう」
朝は一日中ゆっくりできると言っていたからてっきり家で一緒に過ごすと思っていたが…予定を入れていたことを忘れかけていたのだろうか。
付き合ってから休みの日を一緒に過ごさないことなんてなかったからあまりにも予想外で咄嗟に追求する言葉も出てこなかった。
「夕飯楽しみにしててくれ、うまい肉とってくるからな」
朝食を食べ終えたノアがいつもの調子で片付けながら口づけをする動作に単純な私はそれだけで安心してしまう。
───しかしそれは甘い考えなのだと思い知らされる羽目になる。
夕方、狩りから帰ってきたノアは宣言通り店に出す肉を何十キロと持ち帰ってきてキッチンで仕込みをしていた。大半は店に出す為のものとなるが今夜はその一部を使って新鮮なステーキ肉として出される。
「わぁ…美味しそう」
「猪肉のステーキとアスパラガスのバター炒めだ。熱いうちに食ってみてくれ」
ステーキソースとバターの香りが食欲をそそる。早速口に入れると中でとろける甘い脂身とオニオンソースが絶妙なバランスで二口目、三口目と夢中になって食べてしまう。
「ははっ、そんな夢中になって食ってたら詰まらせちまうぞ」
「だってすごく美味しいんだもん…」
「そりゃ良かった。今の時期魔猪が大量に発生してるらしくてな、店の新作として積極的に売り出そうと思ってるんだ。」
こんな美味しい新作メニューが出たらきっと大繁盛するだろう。料理人として直向きに取り組んでいるところもノアのいいところだと気付いてからはますます彼の料理が好きになった。
「だからこれが売れればしばらくは狩りに出ることが多くなるな…仕事ばかりで寂しい思いさせちまったら悪い」
「う、ううん!いいの…お仕事頑張って、応援してるから。でも、無理はしちゃやだよ?」
「あぁ、ありがとな」
それから…ノアは本当に仕事に熱中するようになった。予想通り新作メニューは当たり、お店はさらに繁盛した。それに伴って狩りや仕込みの時間も増えていって二人だけの時間は減っていった。
しかし応援すると言った手前甘えることもできない。それにしたって生活はあまりにも極端になった。狩りから帰宅後すぐに手早くシャワーを済ませるものだから一緒にお風呂に入ることも無くなったし朝が早いからと夜の営みもあの日以来一切無くなってしまった。
それが二、三日だったら気にしてはいなかったが半月も続くと流石に寂しさが出てくる。
しかし寂しいからと言って、彼が気付いてくれるまで待つなんて甘えたことはしていられない。多少彼に無理を言うのは分かるがはっきりと行動と言葉で示そうと意を決した。
「はぁ…やっと終わった…」
ノアは仕事を終わらせ、午前2時半頃ようやく寝室に入ってきた。私は布団の中で寝たふりをしていたがノアが布団を捲るタイミングで硬直したのを確認すると恐る恐る目を開けてノアの様子を伺った。
「お、お前な…こりゃどういうつもりだ?」
「そ、その…最近ご無沙汰だったので…久々にシないかなって…」
ノアの動揺の原因は私の服装だ。もはや服装とも言えない、下着姿だったがいつもの普通の下着では無く大胆な形状の下着だった。いわゆるベビードールと言われるもので白の透けたワンピースのようなものだ。ブラジャーはなく、そのワンピース状の下着とパンツだけ履いてる状態だったがベビードールは透けて、さらに乳首の部分は穴が空いて辛うじて解くことができるリボンが乳首本体を隠していた。さらにパンツも大事なところは穴が空いている下着としての役割を一切果たしていない形状だった。
「いくらなんでもエロ過ぎだろ…半月溜まってる俺にはあまりにも刺激的過ぎだこりゃ…」
「やっぱり…お仕事忙しいからだめ?明日も朝早いんだよね…」
「いや…こんな格好で誘われてだめなんて言えるわけ…」
ノアは「あー」だとか「うー」だとか言いながらおそらく葛藤しながら珍しく顔を赤らめていた。これはもうひと推しの予感がする。そう思ってノアに抱きついて口付けをすると思いの外簡単に魚は釣れた。ノアの手が私の後頭部を掴んで深いキスが返されてぎしりとベッドが沈んだ。
「ん、は…っ、ぁ…っ」
「…ふ、これどこで買ったんだ?すげぇやらしい」
ノアは宝物でも開けるように嬉々とした声で乳首の辺りのリボンを解く。第二関節あたりでそこをこすられると恥ずかしいくらい勃起した乳首が穴から飛び出てしまう。
「あ、言い忘れてたが今日はハーヴィルと店に出す肉の狩りに出るから。昼メシはパスタソースだけは作ってある。麺茹でて絡めて食ってくれ」
「へ、…あ、そうなんだ。ありがとう」
朝は一日中ゆっくりできると言っていたからてっきり家で一緒に過ごすと思っていたが…予定を入れていたことを忘れかけていたのだろうか。
付き合ってから休みの日を一緒に過ごさないことなんてなかったからあまりにも予想外で咄嗟に追求する言葉も出てこなかった。
「夕飯楽しみにしててくれ、うまい肉とってくるからな」
朝食を食べ終えたノアがいつもの調子で片付けながら口づけをする動作に単純な私はそれだけで安心してしまう。
───しかしそれは甘い考えなのだと思い知らされる羽目になる。
夕方、狩りから帰ってきたノアは宣言通り店に出す肉を何十キロと持ち帰ってきてキッチンで仕込みをしていた。大半は店に出す為のものとなるが今夜はその一部を使って新鮮なステーキ肉として出される。
「わぁ…美味しそう」
「猪肉のステーキとアスパラガスのバター炒めだ。熱いうちに食ってみてくれ」
ステーキソースとバターの香りが食欲をそそる。早速口に入れると中でとろける甘い脂身とオニオンソースが絶妙なバランスで二口目、三口目と夢中になって食べてしまう。
「ははっ、そんな夢中になって食ってたら詰まらせちまうぞ」
「だってすごく美味しいんだもん…」
「そりゃ良かった。今の時期魔猪が大量に発生してるらしくてな、店の新作として積極的に売り出そうと思ってるんだ。」
こんな美味しい新作メニューが出たらきっと大繁盛するだろう。料理人として直向きに取り組んでいるところもノアのいいところだと気付いてからはますます彼の料理が好きになった。
「だからこれが売れればしばらくは狩りに出ることが多くなるな…仕事ばかりで寂しい思いさせちまったら悪い」
「う、ううん!いいの…お仕事頑張って、応援してるから。でも、無理はしちゃやだよ?」
「あぁ、ありがとな」
それから…ノアは本当に仕事に熱中するようになった。予想通り新作メニューは当たり、お店はさらに繁盛した。それに伴って狩りや仕込みの時間も増えていって二人だけの時間は減っていった。
しかし応援すると言った手前甘えることもできない。それにしたって生活はあまりにも極端になった。狩りから帰宅後すぐに手早くシャワーを済ませるものだから一緒にお風呂に入ることも無くなったし朝が早いからと夜の営みもあの日以来一切無くなってしまった。
それが二、三日だったら気にしてはいなかったが半月も続くと流石に寂しさが出てくる。
しかし寂しいからと言って、彼が気付いてくれるまで待つなんて甘えたことはしていられない。多少彼に無理を言うのは分かるがはっきりと行動と言葉で示そうと意を決した。
「はぁ…やっと終わった…」
ノアは仕事を終わらせ、午前2時半頃ようやく寝室に入ってきた。私は布団の中で寝たふりをしていたがノアが布団を捲るタイミングで硬直したのを確認すると恐る恐る目を開けてノアの様子を伺った。
「お、お前な…こりゃどういうつもりだ?」
「そ、その…最近ご無沙汰だったので…久々にシないかなって…」
ノアの動揺の原因は私の服装だ。もはや服装とも言えない、下着姿だったがいつもの普通の下着では無く大胆な形状の下着だった。いわゆるベビードールと言われるもので白の透けたワンピースのようなものだ。ブラジャーはなく、そのワンピース状の下着とパンツだけ履いてる状態だったがベビードールは透けて、さらに乳首の部分は穴が空いて辛うじて解くことができるリボンが乳首本体を隠していた。さらにパンツも大事なところは穴が空いている下着としての役割を一切果たしていない形状だった。
「いくらなんでもエロ過ぎだろ…半月溜まってる俺にはあまりにも刺激的過ぎだこりゃ…」
「やっぱり…お仕事忙しいからだめ?明日も朝早いんだよね…」
「いや…こんな格好で誘われてだめなんて言えるわけ…」
ノアは「あー」だとか「うー」だとか言いながらおそらく葛藤しながら珍しく顔を赤らめていた。これはもうひと推しの予感がする。そう思ってノアに抱きついて口付けをすると思いの外簡単に魚は釣れた。ノアの手が私の後頭部を掴んで深いキスが返されてぎしりとベッドが沈んだ。
「ん、は…っ、ぁ…っ」
「…ふ、これどこで買ったんだ?すげぇやらしい」
ノアは宝物でも開けるように嬉々とした声で乳首の辺りのリボンを解く。第二関節あたりでそこをこすられると恥ずかしいくらい勃起した乳首が穴から飛び出てしまう。
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