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2 食事
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「はい?」
第一声が腹が減った?
マジですか。それでいいんですか?
もっとこう…自己紹介とかないの?
感動的な出会いだよ?治験モニターになれたの奇跡だよ?
え、てか。お前めし食えるの?
バタバタと急いで取り扱い説明書に目を通す。
食事は可能で、味覚の学習も出来るらしい。
最近のアンドロイドやべぇ。
最先端技術やば。
「つっても、まともな食べ物あったかなぁ」
なにせ、失業中の身だ。
光熱費と食費を削ってなんとか生活していた。冷蔵庫にはまともな食材なんて1つも入ってない。
まあ、有ったところで、料理なんか出来ないが。
棚にしまいこまれていたインスタントラーメンの袋を2つ取り出す。丁度俺も腹減ってたし、一緒に食べよう。
「そこに座って待ってろよ」
「了解」
小さな折り畳み式のテーブルの横を指差して優を待たせる。
座布団?そんなもんないない。
心ばかりに敷かれたカーペットの上で、優はおとなしく座った。
適当にお湯を沸かしてインスタントラーメンをぶちこむ。
ラーメン鉢なんてないから、適当な容器で済ませた。
「出来たぞ」
少し伸びているラーメンと箸を優の前に並べる。
味覚も学習するなら、ちゃんとしたものを食わせた方がいいんだろうけど、そんなものは家には無い!
「食べるときには、いただきます。って言うんだぞ」
マナーも学習させといた方がいいと思って、日本のマナーを教える。
「いただきます」
声良!
只のいただきますなのに俺よりも品を感じるのは何故だろうか。
複雑な気持ちでラーメンをすすったその時、
優がラーメンを鷲掴みにした。
「おまっ!ばかっ!」
急いで優の腕をつかみ、ラーメンから手を離させる。
高性能AIアンドロイドを一日目で壊したともなれば、慰謝料を請求されるかもしれない。
只でさえ、金がないのに!
優の手を確認する。
汚れてしまったが、壊れてはいないようだった。
ほっと吐息をつく。
綺麗に拭いてやってから、優に言う。
「箸使って食べるんだよ。ほら、こうやって…」
「箸を使って…学習した」
優は箸を持つと、数秒だけ動きを止めた。
そして、綺麗な動作でラーメンを啜る。
全く、こんなことも知らないだなんて、まるで赤ん坊だ。
それから俺は、優に色々な事を教えた。
礼儀作法から日常生活を送るための最低限の知識、そして、家のルールも。
優は1を教えれば10を理解するようで、あっという間に知識をふやしていった。
「なんか、どっと疲れたんだけど…」
疲労困憊で体育座りする俺と違って、優は意気揚々としていた。
優はこれは?あれは?と繰り返す何故何故野郎と化し、俺はその都度、優の質問に答えることになった。
「子育て大変だわぁ」
不思議そうに隣で体育座りをしている優を睨みながらゴチる。
生活を豊かにする筈のAIアンドロイドの癖に、こんなに手を焼くとは思わなかった。
第一声が腹が減った?
マジですか。それでいいんですか?
もっとこう…自己紹介とかないの?
感動的な出会いだよ?治験モニターになれたの奇跡だよ?
え、てか。お前めし食えるの?
バタバタと急いで取り扱い説明書に目を通す。
食事は可能で、味覚の学習も出来るらしい。
最近のアンドロイドやべぇ。
最先端技術やば。
「つっても、まともな食べ物あったかなぁ」
なにせ、失業中の身だ。
光熱費と食費を削ってなんとか生活していた。冷蔵庫にはまともな食材なんて1つも入ってない。
まあ、有ったところで、料理なんか出来ないが。
棚にしまいこまれていたインスタントラーメンの袋を2つ取り出す。丁度俺も腹減ってたし、一緒に食べよう。
「そこに座って待ってろよ」
「了解」
小さな折り畳み式のテーブルの横を指差して優を待たせる。
座布団?そんなもんないない。
心ばかりに敷かれたカーペットの上で、優はおとなしく座った。
適当にお湯を沸かしてインスタントラーメンをぶちこむ。
ラーメン鉢なんてないから、適当な容器で済ませた。
「出来たぞ」
少し伸びているラーメンと箸を優の前に並べる。
味覚も学習するなら、ちゃんとしたものを食わせた方がいいんだろうけど、そんなものは家には無い!
「食べるときには、いただきます。って言うんだぞ」
マナーも学習させといた方がいいと思って、日本のマナーを教える。
「いただきます」
声良!
只のいただきますなのに俺よりも品を感じるのは何故だろうか。
複雑な気持ちでラーメンをすすったその時、
優がラーメンを鷲掴みにした。
「おまっ!ばかっ!」
急いで優の腕をつかみ、ラーメンから手を離させる。
高性能AIアンドロイドを一日目で壊したともなれば、慰謝料を請求されるかもしれない。
只でさえ、金がないのに!
優の手を確認する。
汚れてしまったが、壊れてはいないようだった。
ほっと吐息をつく。
綺麗に拭いてやってから、優に言う。
「箸使って食べるんだよ。ほら、こうやって…」
「箸を使って…学習した」
優は箸を持つと、数秒だけ動きを止めた。
そして、綺麗な動作でラーメンを啜る。
全く、こんなことも知らないだなんて、まるで赤ん坊だ。
それから俺は、優に色々な事を教えた。
礼儀作法から日常生活を送るための最低限の知識、そして、家のルールも。
優は1を教えれば10を理解するようで、あっという間に知識をふやしていった。
「なんか、どっと疲れたんだけど…」
疲労困憊で体育座りする俺と違って、優は意気揚々としていた。
優はこれは?あれは?と繰り返す何故何故野郎と化し、俺はその都度、優の質問に答えることになった。
「子育て大変だわぁ」
不思議そうに隣で体育座りをしている優を睨みながらゴチる。
生活を豊かにする筈のAIアンドロイドの癖に、こんなに手を焼くとは思わなかった。
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