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第57話 止まらない
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憔悴した様子で起き上がり、ヘッドセットを取り外した那月を、辰泰が心配そうに眺めていた。
「那月、どうした?」
「……俺には無理だった」
「な、なにが?」
「俺には戦えない。スオウのステータスもスキルも使いこなせない。もっと楽に強くなれて、簡単に倒せると思ってたのに、身体がすくんで動けなかったんだ」
小刻みに震える那月を、辰泰が近寄って抱きしめる。
「ごめん、スオウ。一回死んだ」
「いや、俺も無謀に戦って何回も死んでるし、それは、べつに」
辰泰は那月の肩口に顔をうずめた。
「ステータスが高くても、スキルが多くても、使いこなすには慣れと技術が必要なんだ。コントローラーで操作するだけのゲームでもあるだろ? いかにボタンを早く押すかで結果が変わったり、複雑な操作で技が発動されたりみたいな。それと同じで、身体の使い方、武器の使い方、コツがいるんだ。那月はまだ戦闘に慣れてないから」
「……それだけじゃ、なくて」
「ん?」
那月の声が震え、嗚咽混じりになっているので、スオウは顔をあげて彼の顔を見つめた。
「どうした?」
「……気持ち、よくて」
「え?」
「気持ちよく、なっちゃって」
「なにが?」
「死ぬって思った瞬間に、イッちゃったんだ」
「…………」
ごくっと辰泰がつばを飲み込んだ。
「……えっと、それは……たぶん、那月のここに刻み込まれちゃった……っていう、やつかな?」
辰泰は那月のこめかみの辺りに人差し指を当て、軽くトントンと叩いた。
経験したのはゲーム内のキャラだが、那月本人の記憶や意識にも刻みつけられてしまっているようだ。
「……かも」
「あーやべえ、それはちょっと、俺の股間にくる」
「興奮するとこなの、それ」
「ゲームの中のナツキだけじゃなくて、リアルな那月も開発されちゃってるって思うと」
那月の身体が押し倒された。辰泰が上にのしかかる。
「那月、好きだよ。愛してる」
「……辰泰……」
那月はぼんやりと辰泰を見上げた。
興奮した辰泰は自分の服を脱ぎながら、那月を裸に剥いていく。
うっすらと色づいた乳首を舌先で転がされ、那月はびくっと小さく震えた。
「ふ……っ」
「乳首、好き?」
「……好き」
甘噛みされた。
唾液を絡ませながら辰泰は巧みに舌を遣い、少しずつ那月を狂わせていく。
「あ……あ……」
那月は喉を反らしながら、甘い声を漏らす。男同士で身体を重ねることへの心理的な抵抗など、もはやどこにも残ってはいなかった。甘美な快楽に身を浸し、ただただ陶酔する。
舌で突起を潰され、唇で喰まれる。軽く吸われ、那月はびくびくと小刻みに震える。
「はっ……はぁっ……」
次に指先でつままれた。ぐりぐりとこねくりまわされる。辰泰の指先は感じやすい場所を見つけると、執拗なほどそこばかりをいじる。那月の前の前で星が散った。
「やっ、あ、そこばっか……やっ……」
「乳首気持ちいいの?」
甘い声で問いかけてくる。那月はこくこくとうなずいた。
「頭、変になっちゃう……っ」
「もっと変になろう?」
辰泰の手が那月の股間へと伸びた。じかに握られる。そこはすでに頭をもたげ、透明な蜜を垂らしていた。
「溢れてるよ?」
辰泰の親指が、蜜を溢れさせている尿道口をぐりぐりとこねた。
「ひっ、あっ、だめっ……ぐりぐりしちゃ」
「ここいいの?」
「あぁっ、やぁっ……」
辰泰の手が、竿全体を握った。根元から先端にかけて大胆にしごかれる。
「ふぁっ……あっ」
先端の膨らみのくびれ部分を、親指と人差し指で作った輪でこねくりまわされる。
「やっ、もう、いくっ……!」
那月の身体が小さく跳ねた。勃ちあがったものから白濁が吹き出し、辰泰が手で受け止める。すかさず彼はそれを那月の尻へと塗った。
「那月、どうした?」
「……俺には無理だった」
「な、なにが?」
「俺には戦えない。スオウのステータスもスキルも使いこなせない。もっと楽に強くなれて、簡単に倒せると思ってたのに、身体がすくんで動けなかったんだ」
小刻みに震える那月を、辰泰が近寄って抱きしめる。
「ごめん、スオウ。一回死んだ」
「いや、俺も無謀に戦って何回も死んでるし、それは、べつに」
辰泰は那月の肩口に顔をうずめた。
「ステータスが高くても、スキルが多くても、使いこなすには慣れと技術が必要なんだ。コントローラーで操作するだけのゲームでもあるだろ? いかにボタンを早く押すかで結果が変わったり、複雑な操作で技が発動されたりみたいな。それと同じで、身体の使い方、武器の使い方、コツがいるんだ。那月はまだ戦闘に慣れてないから」
「……それだけじゃ、なくて」
「ん?」
那月の声が震え、嗚咽混じりになっているので、スオウは顔をあげて彼の顔を見つめた。
「どうした?」
「……気持ち、よくて」
「え?」
「気持ちよく、なっちゃって」
「なにが?」
「死ぬって思った瞬間に、イッちゃったんだ」
「…………」
ごくっと辰泰がつばを飲み込んだ。
「……えっと、それは……たぶん、那月のここに刻み込まれちゃった……っていう、やつかな?」
辰泰は那月のこめかみの辺りに人差し指を当て、軽くトントンと叩いた。
経験したのはゲーム内のキャラだが、那月本人の記憶や意識にも刻みつけられてしまっているようだ。
「……かも」
「あーやべえ、それはちょっと、俺の股間にくる」
「興奮するとこなの、それ」
「ゲームの中のナツキだけじゃなくて、リアルな那月も開発されちゃってるって思うと」
那月の身体が押し倒された。辰泰が上にのしかかる。
「那月、好きだよ。愛してる」
「……辰泰……」
那月はぼんやりと辰泰を見上げた。
興奮した辰泰は自分の服を脱ぎながら、那月を裸に剥いていく。
うっすらと色づいた乳首を舌先で転がされ、那月はびくっと小さく震えた。
「ふ……っ」
「乳首、好き?」
「……好き」
甘噛みされた。
唾液を絡ませながら辰泰は巧みに舌を遣い、少しずつ那月を狂わせていく。
「あ……あ……」
那月は喉を反らしながら、甘い声を漏らす。男同士で身体を重ねることへの心理的な抵抗など、もはやどこにも残ってはいなかった。甘美な快楽に身を浸し、ただただ陶酔する。
舌で突起を潰され、唇で喰まれる。軽く吸われ、那月はびくびくと小刻みに震える。
「はっ……はぁっ……」
次に指先でつままれた。ぐりぐりとこねくりまわされる。辰泰の指先は感じやすい場所を見つけると、執拗なほどそこばかりをいじる。那月の前の前で星が散った。
「やっ、あ、そこばっか……やっ……」
「乳首気持ちいいの?」
甘い声で問いかけてくる。那月はこくこくとうなずいた。
「頭、変になっちゃう……っ」
「もっと変になろう?」
辰泰の手が那月の股間へと伸びた。じかに握られる。そこはすでに頭をもたげ、透明な蜜を垂らしていた。
「溢れてるよ?」
辰泰の親指が、蜜を溢れさせている尿道口をぐりぐりとこねた。
「ひっ、あっ、だめっ……ぐりぐりしちゃ」
「ここいいの?」
「あぁっ、やぁっ……」
辰泰の手が、竿全体を握った。根元から先端にかけて大胆にしごかれる。
「ふぁっ……あっ」
先端の膨らみのくびれ部分を、親指と人差し指で作った輪でこねくりまわされる。
「やっ、もう、いくっ……!」
那月の身体が小さく跳ねた。勃ちあがったものから白濁が吹き出し、辰泰が手で受け止める。すかさず彼はそれを那月の尻へと塗った。
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