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zh@
20:デート
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動画サイトに切り抜き動画が投稿されていると親切なリスナーが教えてきた。配信動画の面白い部分や名プレイだけを切り抜いた動画だ。プロの配信者はこの切り抜き動画も自分で作っていたり、委託して管理してるらしいが、そもそも収益化していない俺は野放し状態だ。視聴者が勝手に切り抜いて投稿している。有名配信者でも何でもない俺の動画の再生数なんて知れたものだが、この教えられた動画だけは群を抜いて再生されていた。タイトルは「マキにファンボするzh@」、サムネには俺の配信アイコンとマキの顔が並び「マキちゃん大好きおじさん」とでかでかと白ぶち赤文字で書かれていた。意味がわからん。ファンボとおじさんは共存出来る言葉じゃねぇだろ。俺はおっさんと呼ばれるほどの歳でもない。実年齢は身バレ防止のために言わないが。
「…………はー」
ため息をついてスマホをジャケットの胸ポケットに戻した。俺はこの動画をタイトルとサムネだけ何回か確認して、結局一度も再生させていない。どこを切り抜いた動画かは分かっている。マキとヤカモレさんのマスター昇格のあと、俺が一人配信で雑談したときのものだ。確かにマキに対して「ファンだ」って言った。すげぇファンだって言った。それは覚えている。……それを覚えているからこそ、他を思い出したくなくて再生出来ないのだ。見た方が良いことは分かってるんだが。
俺のリスナーは元はマキかヤカモレさんのリスナーが大半だ。そのリスナーが俺にこの動画のURLを送ってきたということは、当然マキにだって送ってるんだろう。マキはもう見たんだろうか。
「あっ、ぜっとさーん!」
人混みでも長身のマキは頭1つ飛び抜けている。キャップを目深に被ったパーカー姿の若い男は、近付いてくる俺を見つけた途端に声を張り上げて、ぶんぶんと手を振った。くそ可愛い。その様子に察した。
見たな、こいつ。絶対見てる。
じゃないとマキがこんなに俺に愛想良く笑うわけがない。
「残業早く終わって良かったね」
ニコニコだった。
「……ああ」
「お店さっき適当に予約してさ~、ちょっと歩くけどいい?」
「ああ」
「へへっ、日本酒いっぱい置いてあるとこにした」
また酒か。前回、マキとヤカモレさんと飲んだときは日本酒を飲み過ぎて二日酔いが酷かった。そのくらい飲まないとやってられなかった。今回もそうだとしたら、確かに美味い酒がある店は助かる。マキに誘われるまま、今から2人で飲みに行くのだ。
1人配信のときも無駄に喋るマキは今も俺の隣を歩きながらあれこれ喋っていた。足元を見て歩きながらそれに適当に相槌を打った。今日はマキと2人きりだ。顔を上げるのにもう少し時間がかかる。視界の端を行ったり来たりするヒールの高いスニーカーは黄色と緑の洒落たデザインで俺なら絶対に履かないものだ。マキらしい騒がしい配色で、隣から降ってくる声も合わさって意識してしまう。
これがデートだなんて、ゲイしか思わない。
「あ、ここ、ここ」
細長いテナントビルの二階を指差し、マキが俺を先導する。薄暗い創作居酒屋はスペースの関係で個室が少なく、掘りごたつの間にすだれを垂らして席を仕切っていた。ガヤガヤと騒がしい週末の店内で奥の席に通され、先を行くマキが上座に座る。俺の席はすだれを挟んだ背中越しに、隣の席の他人の熱を感じた。早く酔わないと居心地が悪い。
「ぜっとさんさあ~」
若いマキに合わせてがっつりしたメニューを頼み、乾杯して油を胃に流していたらマキがニヤニヤと話を振ってきた。
「俺のめっちゃファンらしいじゃん」
きた。
ごくん、と一杯目のビールを飲み込んだ。
「……まあ」
「言ってよ~! 全然そんな素振りなかったじゃん!」
「いや、最初から言ってただろ」
最初に野良でマッチングしたときのことを言う。あのときの俺はマキとマッチングしたことに素直に喜んで見せたと思うんだが、その後の印象が強いのか「そうだったっけぇ?」と無かったことにされている。
「猫被ってただろ。お前が下手過ぎてすぐ止めたけど」
「悪かったな。確かに最初はもっと丁寧な人だと思ってた」
「あ? 今だって丁寧だろ」
「いや俺の扱い結構雑だよ、雑。口悪いし」
「懇切丁寧に毎回毎回教えてやってんだろうが」
酒が入ってなくてもこの間より口がよく回る。一緒にゲームした期間の積み重ねが会話に出ていた。「教官~」と俺のあだ名を恨めしそうにマキが呟く。突っ伏すようにテーブルに身を屈め、料理に落としていた俺の視線を整った顔で奪う。
「俺の顔好きなの?」
「んんッ」
あざと過ぎる。食べていた揚げ物が喉に詰まる。そのまま低い位置で頬杖ついてマキは俺を見上げる。
「居るよな~、イケメン好きな人。今日はぜっとさんがこの間、緊張し過ぎて俺と全然喋れなかったって言ってたから」
「ごっほ、ゲフッ」
「えっ、大丈夫?」
何をどこまで喋ってるんだ俺は。そんなところまでぶっちゃけてたか、ぶっちゃけてたな。深夜テンションで何でも言ってたな。思い出したくないだけで本当に覚えてないわけじゃないからたちが悪い。思わずむせてしまい、マキに心配されたから「大丈夫だ」と返した。言いかけていた先を促す。
「いやだから、この間全然喋れなかったって言ってたじゃん? 今日はやり直しのつもり」
マキが俺を飲みに誘った理由を言う。ニコッと自覚してるらしい顔立ちの良い笑顔を見せる。
「……それはどうも」
顔が良い男に接待されては断れない。それも自分の好みど真ん中だと余計だ。下手なことを言わないように気をつけなければ。
マキは俺が顔が好きだと言ってもそれがすぐに同性愛だとは結びつかないようで、ここまで顔が良いとノンケの男からも下心なくちやほやされてきたのかと察してしまった。今までと変わった様子無く配信やゲームの話をする。
「ヤカモレさんしばらく実家戻っちゃうから、その間何しよっかなと思って」
実家が米農家だというヤカモレさんは田植えや稲刈りの繁忙期になると手伝いに地元に戻ると言う。「配信で食えなくなったら家継ごっかな」とよく言っているが、今のところその予定はない。プロの配信者になるなんて博打だと思っていたが、家業があるから出来たのかと勘ぐってしまう。いつかは兼業するのかもしれない。
「RPGでもソロでしよっかなーと思ってんだよな」
そう言ってマキは候補としてMADが話題になった名作ナンバリングタイトルを挙げた。
「ぜっとさんしたことある?」
「ある。……お前無いのか」
「俺、生まれる前のゲームだよ」
「は?」
そんなわけあるかとネットで発売日を検索してしまった。本当だ。確かに俺も兄貴が買って家にあったからプレイしたもので、世代からは外れている。
「神ゲーだから絶対やれ」
「そんなに?」
俺が意気込んで推すとその様子が面白かったのかマキはゲラゲラと笑った。
「お前がやるなら配信追いかける」
「出たよ、マキちゃん大好きおじさん~」
「それやめろ」
早速切り抜き動画ネタでからかわれた。
「あと俺、ランクマも少し回したいんだよな。付き合ってよ」
「俺一人にお前のお守りさせる気か」
「ぜっとさんだってソロよか俺居たほうが助かるだろ。二人だし、マスター昇格とまでは言わないけどさ~、でもめっちゃ楽しくなかった? またやろうよ」
マキはあのチーターだらけのランクマが辛さより楽しさが上回ったという。俺もそうだ。な、と念押しでマキに強請られると頷いてしまった。俺とマキの二人配信なんて今までしたことがない。いつもヤカモレさんが居たし、口うるさい俺はマキに避けられていた。マキが友好的になったのは俺が好意をはっきり口にしたからか、マスター昇格までに出来た絆みたいなものか。出来れば後者が良い。
俺はマキとこれ以上の関係を築こうと思っていない。いくらタイプでもノンケとどうこうしようと思わないし、思っても出来ないだろう。友達と言うには年齢も身を置いている環境も違う。今くらいの距離がちょうどいい。
「仕事が忙しいときは入れねぇぞ」
「その時はソロで別ゲーやってるからアーカイブ見て」
そう言ったマキは自分のファンに愛想良く売り込んでいる風だった。ゲーム仲間とファンのリスナーの両方の対応をされている。口説かれてるようにも感じて酒を煽った。勘違いするな。
結局この日も飲み過ぎてしまったが、前回と違って飲めば飲むほど口が重たくなり、マキが一人で喋っていた。たった1人、俺のための雑談配信をずっと聞いて帰った。
「…………はー」
ため息をついてスマホをジャケットの胸ポケットに戻した。俺はこの動画をタイトルとサムネだけ何回か確認して、結局一度も再生させていない。どこを切り抜いた動画かは分かっている。マキとヤカモレさんのマスター昇格のあと、俺が一人配信で雑談したときのものだ。確かにマキに対して「ファンだ」って言った。すげぇファンだって言った。それは覚えている。……それを覚えているからこそ、他を思い出したくなくて再生出来ないのだ。見た方が良いことは分かってるんだが。
俺のリスナーは元はマキかヤカモレさんのリスナーが大半だ。そのリスナーが俺にこの動画のURLを送ってきたということは、当然マキにだって送ってるんだろう。マキはもう見たんだろうか。
「あっ、ぜっとさーん!」
人混みでも長身のマキは頭1つ飛び抜けている。キャップを目深に被ったパーカー姿の若い男は、近付いてくる俺を見つけた途端に声を張り上げて、ぶんぶんと手を振った。くそ可愛い。その様子に察した。
見たな、こいつ。絶対見てる。
じゃないとマキがこんなに俺に愛想良く笑うわけがない。
「残業早く終わって良かったね」
ニコニコだった。
「……ああ」
「お店さっき適当に予約してさ~、ちょっと歩くけどいい?」
「ああ」
「へへっ、日本酒いっぱい置いてあるとこにした」
また酒か。前回、マキとヤカモレさんと飲んだときは日本酒を飲み過ぎて二日酔いが酷かった。そのくらい飲まないとやってられなかった。今回もそうだとしたら、確かに美味い酒がある店は助かる。マキに誘われるまま、今から2人で飲みに行くのだ。
1人配信のときも無駄に喋るマキは今も俺の隣を歩きながらあれこれ喋っていた。足元を見て歩きながらそれに適当に相槌を打った。今日はマキと2人きりだ。顔を上げるのにもう少し時間がかかる。視界の端を行ったり来たりするヒールの高いスニーカーは黄色と緑の洒落たデザインで俺なら絶対に履かないものだ。マキらしい騒がしい配色で、隣から降ってくる声も合わさって意識してしまう。
これがデートだなんて、ゲイしか思わない。
「あ、ここ、ここ」
細長いテナントビルの二階を指差し、マキが俺を先導する。薄暗い創作居酒屋はスペースの関係で個室が少なく、掘りごたつの間にすだれを垂らして席を仕切っていた。ガヤガヤと騒がしい週末の店内で奥の席に通され、先を行くマキが上座に座る。俺の席はすだれを挟んだ背中越しに、隣の席の他人の熱を感じた。早く酔わないと居心地が悪い。
「ぜっとさんさあ~」
若いマキに合わせてがっつりしたメニューを頼み、乾杯して油を胃に流していたらマキがニヤニヤと話を振ってきた。
「俺のめっちゃファンらしいじゃん」
きた。
ごくん、と一杯目のビールを飲み込んだ。
「……まあ」
「言ってよ~! 全然そんな素振りなかったじゃん!」
「いや、最初から言ってただろ」
最初に野良でマッチングしたときのことを言う。あのときの俺はマキとマッチングしたことに素直に喜んで見せたと思うんだが、その後の印象が強いのか「そうだったっけぇ?」と無かったことにされている。
「猫被ってただろ。お前が下手過ぎてすぐ止めたけど」
「悪かったな。確かに最初はもっと丁寧な人だと思ってた」
「あ? 今だって丁寧だろ」
「いや俺の扱い結構雑だよ、雑。口悪いし」
「懇切丁寧に毎回毎回教えてやってんだろうが」
酒が入ってなくてもこの間より口がよく回る。一緒にゲームした期間の積み重ねが会話に出ていた。「教官~」と俺のあだ名を恨めしそうにマキが呟く。突っ伏すようにテーブルに身を屈め、料理に落としていた俺の視線を整った顔で奪う。
「俺の顔好きなの?」
「んんッ」
あざと過ぎる。食べていた揚げ物が喉に詰まる。そのまま低い位置で頬杖ついてマキは俺を見上げる。
「居るよな~、イケメン好きな人。今日はぜっとさんがこの間、緊張し過ぎて俺と全然喋れなかったって言ってたから」
「ごっほ、ゲフッ」
「えっ、大丈夫?」
何をどこまで喋ってるんだ俺は。そんなところまでぶっちゃけてたか、ぶっちゃけてたな。深夜テンションで何でも言ってたな。思い出したくないだけで本当に覚えてないわけじゃないからたちが悪い。思わずむせてしまい、マキに心配されたから「大丈夫だ」と返した。言いかけていた先を促す。
「いやだから、この間全然喋れなかったって言ってたじゃん? 今日はやり直しのつもり」
マキが俺を飲みに誘った理由を言う。ニコッと自覚してるらしい顔立ちの良い笑顔を見せる。
「……それはどうも」
顔が良い男に接待されては断れない。それも自分の好みど真ん中だと余計だ。下手なことを言わないように気をつけなければ。
マキは俺が顔が好きだと言ってもそれがすぐに同性愛だとは結びつかないようで、ここまで顔が良いとノンケの男からも下心なくちやほやされてきたのかと察してしまった。今までと変わった様子無く配信やゲームの話をする。
「ヤカモレさんしばらく実家戻っちゃうから、その間何しよっかなと思って」
実家が米農家だというヤカモレさんは田植えや稲刈りの繁忙期になると手伝いに地元に戻ると言う。「配信で食えなくなったら家継ごっかな」とよく言っているが、今のところその予定はない。プロの配信者になるなんて博打だと思っていたが、家業があるから出来たのかと勘ぐってしまう。いつかは兼業するのかもしれない。
「RPGでもソロでしよっかなーと思ってんだよな」
そう言ってマキは候補としてMADが話題になった名作ナンバリングタイトルを挙げた。
「ぜっとさんしたことある?」
「ある。……お前無いのか」
「俺、生まれる前のゲームだよ」
「は?」
そんなわけあるかとネットで発売日を検索してしまった。本当だ。確かに俺も兄貴が買って家にあったからプレイしたもので、世代からは外れている。
「神ゲーだから絶対やれ」
「そんなに?」
俺が意気込んで推すとその様子が面白かったのかマキはゲラゲラと笑った。
「お前がやるなら配信追いかける」
「出たよ、マキちゃん大好きおじさん~」
「それやめろ」
早速切り抜き動画ネタでからかわれた。
「あと俺、ランクマも少し回したいんだよな。付き合ってよ」
「俺一人にお前のお守りさせる気か」
「ぜっとさんだってソロよか俺居たほうが助かるだろ。二人だし、マスター昇格とまでは言わないけどさ~、でもめっちゃ楽しくなかった? またやろうよ」
マキはあのチーターだらけのランクマが辛さより楽しさが上回ったという。俺もそうだ。な、と念押しでマキに強請られると頷いてしまった。俺とマキの二人配信なんて今までしたことがない。いつもヤカモレさんが居たし、口うるさい俺はマキに避けられていた。マキが友好的になったのは俺が好意をはっきり口にしたからか、マスター昇格までに出来た絆みたいなものか。出来れば後者が良い。
俺はマキとこれ以上の関係を築こうと思っていない。いくらタイプでもノンケとどうこうしようと思わないし、思っても出来ないだろう。友達と言うには年齢も身を置いている環境も違う。今くらいの距離がちょうどいい。
「仕事が忙しいときは入れねぇぞ」
「その時はソロで別ゲーやってるからアーカイブ見て」
そう言ったマキは自分のファンに愛想良く売り込んでいる風だった。ゲーム仲間とファンのリスナーの両方の対応をされている。口説かれてるようにも感じて酒を煽った。勘違いするな。
結局この日も飲み過ぎてしまったが、前回と違って飲めば飲むほど口が重たくなり、マキが一人で喋っていた。たった1人、俺のための雑談配信をずっと聞いて帰った。
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