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カプリコーンの女 伝統の章
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奥の部屋も相変わらずカラフルな色合いだが少し落ち着いていて深みのある真紅と紫とピンクそしてゴールドが散りばめられている。壁にはやはり歓喜天の絵が飾られている。診療所のほうの歓喜天は一体の象の姿をした神が描かれていたが、こちらは二体の立位で交わっている姿だ。以前、若菜とこの体位で愛し合ったことをふっと思い出して見つめていると「ここにかけて」と寛美から声がかかった。
「僕たちはここでセックスするんですか?」
「ふふ。セックスって何かしらね。今お互いに欲情はしていないでしょ?」
「え、まあ、すみません」
「いいのよ。若い男ならいざ知らず。私もそういう誘いをしているわけじゃないし。まあ、ここでがっつくような男ならこの寝室まで入らせることはありません。でも、あなたが私に心惹かれていなくてもセックスになると思うわ」
「あ、あの。男の僕はいいのかもしれませんが……」
「女の貞操でも気にしてらっしゃるの?快楽は男だけのものじゃないのはわかるでしょ?私には、私の一族には一般的な貞操観念はないのよ。――実はね。今日誕生日なの。あなたがきっと私に素晴らしい快感を与えてくれるはずだわ」
――山羊座の女性か。
本来、生真面目で保守的な星座だろうにどうして初めてあった男とこういう行為に至れるのかまだ僕には納得できなかった。
「一族と言われましたね。ご家族もこのようなことを?」
「ええ。それぞれ求道するものは違いますが。両親は中国の房中術を極めていますの。一族は世界各
国のありとあらゆる性の奥義を極めていくのです。そして正しい人に正しく伝えて導くのよ」
彼女の説明で僕は山羊座の伝統継承を大事にする性質を思い出し納得した。セックスというものが寛美の一族にとって快楽と種族保存以上の継承されるべき技でありスピリチュアルなものなのだ。
甘い花の香りが強くなってくる。
「さあ、おしゃべりはほどほどにしましょう。あなたの身体を見せてもらうわね」
「え、ええ」
ジャケットを脱ごうとすると寛美の手がスッと忍び寄り両胸をさすりながらジャケットの肩を外しするっと取り上げた。
「服を脱ぐところからレッスンは始まるのよ。女性に魅せる脱ぎ方をしなきゃ」
「は、はあ」
ネクタイをどうほどけばいいのだろうかと考えていると寛美が脱ぎ始めたので見ることにした。
ゆるゆると長い布が寛美のしなやかな身体を伝いすべってシーツに落ちていく。シュルシュルと衣擦れの音がし甘い香りが強くなってくる。――着物の帯のようだ。
「ふふ。昔の時代劇でお代官様が帯を解くみたいでしょ」
この白く長い一枚の布でできた衣装はサリーと呼ばれるものだ。
「長いですね」
「五メートル位のものもあるけれど、これは十二メートルあるの」
衣擦れと甘い香りと白いシルクの布地の隙間から見える滑らかなミルクチョコレートのような肌が僕を刺激する。彼女の所作に見惚れながらゆっくりとネクタイを外しシャツの前をはだけた。しなやかな寛美の手が布を絡めとり少しずつ肌を露出させていく。螺旋を描く動きを上から下、下から上へと目で動きを追った。
「あなたの見つめ方、とても素敵。感じてきちゃうわ」
「あ、すみません。見惚れてしまって」
不躾なほどに見すぎてしまっていたようだ。
「いいの。ちゃんと見れる人っていないのよ。私たちは『みる』仕事だから」
三割程度肌を隠し、寛美はゆっくりと手を伸ばし僕のシャツのボタンを外してしまい、ベルトとスラックスにも手をかけた。あっという間にはぎ取られ全裸にされた。
「綺麗な身体だわ。無駄もなく貧相でもなく、年相応で」
「ありがとうございます」
女性にここまで露骨に全身を見られるとなんだか妙な気分になってきた。
濡れたような瞳が身体を舐めまわすように見つめたのち、彼女の掌がマッサージをするように頬から首筋、肩へとくるくると円を描きながら触れてくる。馬乗りになり寛美は残りの衣装を全て取り去り上半身を密着させてきた。滑らかでしっとりした吸い付くような肌だ。鼻先と鼻先をかすり、もう何ミリかで唇が触れ合うと言うところで静止し僕を見つめる。自分の心を見透かされそうな深い瞳に吸い込まれそうだ。寛美が花の香りのする息を吹きかける。僕はミツバチの様に誘われ、彼女の甘い唇に吸い付いた。彼女は吸い付く僕の上唇を食み、舌先でべろべろと唇や歯茎を舐めまわす。舌が忍び込んで大胆にかき回す。
「ん、うっ、むう」
彼女のキスは愛情や欲望を表現するものではなく快楽そのものだ。――口の中にも性感帯があるのか。
今まで自分がしてきた口づけは何だったのだろうかと思うほどだ。
「まねしてみて」
寛美の性愛のレッスンが本格的になってくると僕は痛いほどの起立を感じ思わず股間に目をやった。
「あら、すごい」
恥ずかしかった。まるで初めての勃起を見られた少年の様な気分だ。鈴口からにじみ出ている我慢汁を指先ですくい舌にべろりと押し付けた。
「健康的な味だわ」
「恥ずかしいです」
素直に言うと寛美は爽やかな白い歯を見せ笑う。
「羞恥を超えて心を開くと素晴らしいものが見えてきますよ」
僕の手をひき胡坐をかかせる。そして彼女はその上にまたがった。
「あっ、んんん。うんんっ」
「う、むっ、ふっ」
肉棒が媚肉に埋まり込んでいく。ぐずっぐずっと濃厚な愛液と柔らかく熱いぬめりがまとわりついてくる。
「ああっ。いい感じ。あなたのペニスは、すごくいい具合だわ」
対面座位で面と向かって堂々と言い放つ寛美に羞恥心が薄れ、自信が回復してくるのが分かった。
「ああんっ、ま、また硬くなって。気持ちいい、ところにあたっる」
腰を上下に動かし寛美の腰を支えグラインドさせると、彼女も協力し腰を浮かせ体重をかけないように両手を後ろについた。
「くっああう、い、いい。あんっ、ひ、緋月さん、わ、私の身体よく見て」
繋がったまま彼女は背中逸らし上半身を眺めさせる。細身で艶やかな褐色の肌に小豆色の美味しそうな乳首が乗っている。腹筋が付いていてウエストは細くくびれているが腰は張り豊かなヒップラインは生殖能力の高さを感じさせた。
「き、綺麗な、身体ですね」
「ん、ふうっ、あり、がと、もっと、ちゃんと見て」
快感に溺れながらも彼女が言うようにきちんと身体を観察する。
「あっ。これは」
「ふふっ」
肌の色で目立たないが無数の傷跡がある。細くて長いひっかき傷や太くて深そうなもの、乳首の輪まりや、肩、首、ウエストなどいたるところについている。
「男たちの跡と言ったらいいかしら」
爪跡や歯形までおびただしい数が寛美の身体を飾り立てている。
「こ、これは勲章の様なものですね」
身体を戻ししなだれかかる寛美は腰をグラインドさせながら両手の指先を僕の尾てい骨からゆっくりと撫でるようにさすり脊椎を登り頸椎までマッサージを行った。
「あ、なんだか、背筋が熱い」
「いいわ。あなたなかなか準備ができてるようよ。んっ、ふぅ。真似してみて」
僕も寛美の背中を下から上に背骨に沿ってマッサージをした。下から上に螺旋を描くように熱が身体の内側を通過していくのを感じる。快感に熱が加わりすさまじいエネルギーの波が押し寄せてくる。
「ううっ、こ、これは、な、なんですか。あつ、い」
「今あなたの中でクンダリーニが上昇してるのよ」
射精したいのにできない。射精をする快感と違う激しいエクスタシーが内部に起こっている。初めての体感しうるこのエネルギーに僕は不安を感じずにはいられなかった。
「恐れないで。エネルギーがあなたの中を通過するだけで、まだ、今はまだ、覚醒したりしないから」
寛美は力強く言い、エネルギーに負けまいと僕の身体に愛撫を施し、締め付ける肉襞で僕を安心させる。
「ううっ、ぐうっ」
快感なのか苦痛なのかわからなくなり必死で寛美にしがみついた。
「ああっ。そ、そうよっ、あなたは、エネルギーの塊なの。じ、自由に動いて、気持ちよくなるように、してみて」
目の前が眩しい光に覆われる感じがして目を閉じると、寛美が唇を重ね舌を差し入れ僕の舌と絡めた。両手は首に回され、僕は背中を抱きしめた。
「ああっ、いきそう。今、完璧な形、だ、わ」
「ううぅう、ぐうう」
お互いに擦り付け合うように腰を揺さぶり、唇を吸い、まさにまぐわった。
「あああああああっんんんぅうう、ああああっ」
「ん、っくうっ、ううう、ああああぅうぐうう」
寛美の全身が痙攣する。振動が僕の身体全体にも伝わり射精した。目の前に星が散らばったような気がして力強く寛美を抱きしめて最後の呻き声をあげた。
「僕たちはここでセックスするんですか?」
「ふふ。セックスって何かしらね。今お互いに欲情はしていないでしょ?」
「え、まあ、すみません」
「いいのよ。若い男ならいざ知らず。私もそういう誘いをしているわけじゃないし。まあ、ここでがっつくような男ならこの寝室まで入らせることはありません。でも、あなたが私に心惹かれていなくてもセックスになると思うわ」
「あ、あの。男の僕はいいのかもしれませんが……」
「女の貞操でも気にしてらっしゃるの?快楽は男だけのものじゃないのはわかるでしょ?私には、私の一族には一般的な貞操観念はないのよ。――実はね。今日誕生日なの。あなたがきっと私に素晴らしい快感を与えてくれるはずだわ」
――山羊座の女性か。
本来、生真面目で保守的な星座だろうにどうして初めてあった男とこういう行為に至れるのかまだ僕には納得できなかった。
「一族と言われましたね。ご家族もこのようなことを?」
「ええ。それぞれ求道するものは違いますが。両親は中国の房中術を極めていますの。一族は世界各
国のありとあらゆる性の奥義を極めていくのです。そして正しい人に正しく伝えて導くのよ」
彼女の説明で僕は山羊座の伝統継承を大事にする性質を思い出し納得した。セックスというものが寛美の一族にとって快楽と種族保存以上の継承されるべき技でありスピリチュアルなものなのだ。
甘い花の香りが強くなってくる。
「さあ、おしゃべりはほどほどにしましょう。あなたの身体を見せてもらうわね」
「え、ええ」
ジャケットを脱ごうとすると寛美の手がスッと忍び寄り両胸をさすりながらジャケットの肩を外しするっと取り上げた。
「服を脱ぐところからレッスンは始まるのよ。女性に魅せる脱ぎ方をしなきゃ」
「は、はあ」
ネクタイをどうほどけばいいのだろうかと考えていると寛美が脱ぎ始めたので見ることにした。
ゆるゆると長い布が寛美のしなやかな身体を伝いすべってシーツに落ちていく。シュルシュルと衣擦れの音がし甘い香りが強くなってくる。――着物の帯のようだ。
「ふふ。昔の時代劇でお代官様が帯を解くみたいでしょ」
この白く長い一枚の布でできた衣装はサリーと呼ばれるものだ。
「長いですね」
「五メートル位のものもあるけれど、これは十二メートルあるの」
衣擦れと甘い香りと白いシルクの布地の隙間から見える滑らかなミルクチョコレートのような肌が僕を刺激する。彼女の所作に見惚れながらゆっくりとネクタイを外しシャツの前をはだけた。しなやかな寛美の手が布を絡めとり少しずつ肌を露出させていく。螺旋を描く動きを上から下、下から上へと目で動きを追った。
「あなたの見つめ方、とても素敵。感じてきちゃうわ」
「あ、すみません。見惚れてしまって」
不躾なほどに見すぎてしまっていたようだ。
「いいの。ちゃんと見れる人っていないのよ。私たちは『みる』仕事だから」
三割程度肌を隠し、寛美はゆっくりと手を伸ばし僕のシャツのボタンを外してしまい、ベルトとスラックスにも手をかけた。あっという間にはぎ取られ全裸にされた。
「綺麗な身体だわ。無駄もなく貧相でもなく、年相応で」
「ありがとうございます」
女性にここまで露骨に全身を見られるとなんだか妙な気分になってきた。
濡れたような瞳が身体を舐めまわすように見つめたのち、彼女の掌がマッサージをするように頬から首筋、肩へとくるくると円を描きながら触れてくる。馬乗りになり寛美は残りの衣装を全て取り去り上半身を密着させてきた。滑らかでしっとりした吸い付くような肌だ。鼻先と鼻先をかすり、もう何ミリかで唇が触れ合うと言うところで静止し僕を見つめる。自分の心を見透かされそうな深い瞳に吸い込まれそうだ。寛美が花の香りのする息を吹きかける。僕はミツバチの様に誘われ、彼女の甘い唇に吸い付いた。彼女は吸い付く僕の上唇を食み、舌先でべろべろと唇や歯茎を舐めまわす。舌が忍び込んで大胆にかき回す。
「ん、うっ、むう」
彼女のキスは愛情や欲望を表現するものではなく快楽そのものだ。――口の中にも性感帯があるのか。
今まで自分がしてきた口づけは何だったのだろうかと思うほどだ。
「まねしてみて」
寛美の性愛のレッスンが本格的になってくると僕は痛いほどの起立を感じ思わず股間に目をやった。
「あら、すごい」
恥ずかしかった。まるで初めての勃起を見られた少年の様な気分だ。鈴口からにじみ出ている我慢汁を指先ですくい舌にべろりと押し付けた。
「健康的な味だわ」
「恥ずかしいです」
素直に言うと寛美は爽やかな白い歯を見せ笑う。
「羞恥を超えて心を開くと素晴らしいものが見えてきますよ」
僕の手をひき胡坐をかかせる。そして彼女はその上にまたがった。
「あっ、んんん。うんんっ」
「う、むっ、ふっ」
肉棒が媚肉に埋まり込んでいく。ぐずっぐずっと濃厚な愛液と柔らかく熱いぬめりがまとわりついてくる。
「ああっ。いい感じ。あなたのペニスは、すごくいい具合だわ」
対面座位で面と向かって堂々と言い放つ寛美に羞恥心が薄れ、自信が回復してくるのが分かった。
「ああんっ、ま、また硬くなって。気持ちいい、ところにあたっる」
腰を上下に動かし寛美の腰を支えグラインドさせると、彼女も協力し腰を浮かせ体重をかけないように両手を後ろについた。
「くっああう、い、いい。あんっ、ひ、緋月さん、わ、私の身体よく見て」
繋がったまま彼女は背中逸らし上半身を眺めさせる。細身で艶やかな褐色の肌に小豆色の美味しそうな乳首が乗っている。腹筋が付いていてウエストは細くくびれているが腰は張り豊かなヒップラインは生殖能力の高さを感じさせた。
「き、綺麗な、身体ですね」
「ん、ふうっ、あり、がと、もっと、ちゃんと見て」
快感に溺れながらも彼女が言うようにきちんと身体を観察する。
「あっ。これは」
「ふふっ」
肌の色で目立たないが無数の傷跡がある。細くて長いひっかき傷や太くて深そうなもの、乳首の輪まりや、肩、首、ウエストなどいたるところについている。
「男たちの跡と言ったらいいかしら」
爪跡や歯形までおびただしい数が寛美の身体を飾り立てている。
「こ、これは勲章の様なものですね」
身体を戻ししなだれかかる寛美は腰をグラインドさせながら両手の指先を僕の尾てい骨からゆっくりと撫でるようにさすり脊椎を登り頸椎までマッサージを行った。
「あ、なんだか、背筋が熱い」
「いいわ。あなたなかなか準備ができてるようよ。んっ、ふぅ。真似してみて」
僕も寛美の背中を下から上に背骨に沿ってマッサージをした。下から上に螺旋を描くように熱が身体の内側を通過していくのを感じる。快感に熱が加わりすさまじいエネルギーの波が押し寄せてくる。
「ううっ、こ、これは、な、なんですか。あつ、い」
「今あなたの中でクンダリーニが上昇してるのよ」
射精したいのにできない。射精をする快感と違う激しいエクスタシーが内部に起こっている。初めての体感しうるこのエネルギーに僕は不安を感じずにはいられなかった。
「恐れないで。エネルギーがあなたの中を通過するだけで、まだ、今はまだ、覚醒したりしないから」
寛美は力強く言い、エネルギーに負けまいと僕の身体に愛撫を施し、締め付ける肉襞で僕を安心させる。
「ううっ、ぐうっ」
快感なのか苦痛なのかわからなくなり必死で寛美にしがみついた。
「ああっ。そ、そうよっ、あなたは、エネルギーの塊なの。じ、自由に動いて、気持ちよくなるように、してみて」
目の前が眩しい光に覆われる感じがして目を閉じると、寛美が唇を重ね舌を差し入れ僕の舌と絡めた。両手は首に回され、僕は背中を抱きしめた。
「ああっ、いきそう。今、完璧な形、だ、わ」
「ううぅう、ぐうう」
お互いに擦り付け合うように腰を揺さぶり、唇を吸い、まさにまぐわった。
「あああああああっんんんぅうう、ああああっ」
「ん、っくうっ、ううう、ああああぅうぐうう」
寛美の全身が痙攣する。振動が僕の身体全体にも伝わり射精した。目の前に星が散らばったような気がして力強く寛美を抱きしめて最後の呻き声をあげた。
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