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第一部
70 ペンションの冬
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静岡にも寒い冬が訪れ、緋紗はまた新年をこのペンション『セレナーデ』で迎えた。
ただ直樹はいない。
近所の神社に初詣に行き手を合わせて祈る。――直樹さんが健康で怪我をしませんように。
自分のことは祈らなかった。
子供陶芸教室も、ペンションの評判と知名度によって少しずつ賑わってきている。
和夫と小夜子のおかげで少しは見通しが立てられそうだ。――何年くらいで独り立ちできるだろう。
あまり時間ばかりもかけられないが、焦ってもしょうがないのでとりあえず小夜子が完全復帰できそうな時期までペンションで働かせてもらう予定だ。
和夫にしてみればペンションの従業員で良ければ、正社員として受け入れるつもりだが緋紗はやはり陶芸をメインに働いていきたかった。
二人の夏の出来事を聞いて、小夜子もその方がいいと言ってくれている。
直樹が森を捨て緋紗が陶芸を捨てて一緒になっても、きっと破綻すると小夜子も思ったらしい。――とりあえず自分のことを知ってもらわなきゃ。
緋紗は東京で有能な営業マンだった和夫に色々アドバイスをもらって、空いた時間には営業活動をしたり、また陶芸教室のブログを書いたりした。
とにかく毎日が充実している。
いつか直樹のそばに『自由に駆け回る獣』のまま居られるようにという思いが原動力の源だった。
ただ直樹はいない。
近所の神社に初詣に行き手を合わせて祈る。――直樹さんが健康で怪我をしませんように。
自分のことは祈らなかった。
子供陶芸教室も、ペンションの評判と知名度によって少しずつ賑わってきている。
和夫と小夜子のおかげで少しは見通しが立てられそうだ。――何年くらいで独り立ちできるだろう。
あまり時間ばかりもかけられないが、焦ってもしょうがないのでとりあえず小夜子が完全復帰できそうな時期までペンションで働かせてもらう予定だ。
和夫にしてみればペンションの従業員で良ければ、正社員として受け入れるつもりだが緋紗はやはり陶芸をメインに働いていきたかった。
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直樹が森を捨て緋紗が陶芸を捨てて一緒になっても、きっと破綻すると小夜子も思ったらしい。――とりあえず自分のことを知ってもらわなきゃ。
緋紗は東京で有能な営業マンだった和夫に色々アドバイスをもらって、空いた時間には営業活動をしたり、また陶芸教室のブログを書いたりした。
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