眷属ノート・名前を書かれた女は俺の物 これ使ってお金を稼ぐのは悪用ですか？ *** 魔人誕生編 ***

サイコパス

≪ダンスウインドさんがログインしました≫

やっぱりこの時間は人が少ないなぁ～

ダンスウインド： 皆さん、こんにちは。ヘルプです

達磨ちゃん： こんにちはダンスちゃん、この時間は珍しいねぇ。
ダンスウインド： あっ達磨ちゃん、どうもです
ダンスウインド： 藤堂竜巳って代議士の息子について情報持っている人いませんか？
達磨ちゃん： ？、何かあったのかい？？

皇帝： はじめまして、ダンスさん
ダンスウインド： おはつです、皇帝さん。こんにちは
皇帝： こんにちは。
皇帝： 平和の党の党首、藤堂影十郎の息子　竜巳の事かな？

ダンスウインド： 多分それです、何か情報有りませんか？人物像だけでも？
皇帝： 最低な奴だよ？　何かトラブった？
ダンスウインド： 俺の彼女がヤバイみたいなんです

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ダンスウインド： 皇帝さん？
ダンスウインド： 何か情報ありませんか？
ダンスウインド： 誰か藤堂竜巳について知りませんか？

ロンドンの鐘：平和の党、党首　藤堂影十郎　支持団体にグローバル系の組合
ロンドンの鐘： 武闘派閥が多い、マスコミや多くの芸能人を広告塔に起用
ロンドンの鐘： 幅広い支持層が日本中にあるが一部で黒い噂が絶えない

ダンスウインド： ありがとうございます、初めまして、ロンドンの鐘さん
ダンスウインド： 竜巳について何か知りませんか？
ロンドンの鐘： はじめまして～チーッス

皇帝： 藤堂竜巳29歳、帝海大学院卒、現在の肩書きは親の筆頭弁護士
皇帝： 学生時代から女癖が最悪でいつも10人ぐらいの女性を囲っている
ダンスウインド： 皇帝さん、ありがとうございます、その辺　ＫＷＳＫ

皇帝： 毎年、企業の入社式や芸能関連、女子アナの青田買いに余念がないわ
皇帝： 目を付けた女は金や薬で落としている、決しておもてに出ないやり方で
ダンスウインド： マジですか？
皇帝： マジよ
皇帝： 家族に借金作らせたり、食べ物に薬混ぜられたりして弱み握られるの
皇帝： それを助ける役が藤堂竜巳だよ

ピクルス： gkbr((( ；ﾟДﾟ)))ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

ロンドンの鐘： 親の政治資金を湯水の如く使い込んでいるって噂もあるじょ
皇帝： 影十郎は83歳だけど竜巳は50歳過ぎて出来た子供で可愛くて仕方ないのよ
ダンスウインド： でもそんな毎年女集めていたらすぐいっぱいになるんじゃないですか？

皇帝： 飽きるのも早いのよ、飽きられた女は取り巻きに当てがわれているそうよ
皇帝： 金銭感覚を狂わされていい様に踊らされて
皇帝： 最後は男に連れられて一緒に外国へ消えるパターンね
皇帝： 取り巻きもそれを目当てに集まる男も多いんだって。これは一部で超有名

ピクルス： 最悪やん

ロンドンの鐘： マスコミがあっち側だし報道の自由で一切地上波じゃ問題にされんし
ロンドンの鐘： むしろマスコミが後押ししているんだわ。
ロンドンの鐘： 女の方も途中から金目当てになって竜巳の取り合いやよ
ロンドンの鐘： 親が衆議院議員だと警察や公安も簡単には手出しできないからね
ロンドンの鐘： 下手に動いてたまに有力者の謎の自殺ってニュースがあるやん
皇帝： そう、だから関わり合うなら相応の覚悟がいるわよ

達磨ちゃん： ダンスちゃん、大丈夫かい？何だったら手を貸そうか？
ダンスウインド： 有り難うございます達磨ちゃん
ダンスウインド： 皆さん本当にありがとうございました
ダンスウインド： お話聞いて吹っ切れました、円卓の武士最高！

ロンドンの鐘： せやなｗ
皇帝： 逝くなよ。
ピクルス： ダンスん～負けんな～泣
達磨ちゃん： またね

ダンスウインド： はい、またです、バイバイ

ピッ

≪ベルカさんがログインしました≫

ベルカ： あ！

≪ダンスウインドさんがログアウトしました≫

（・・・ベルカさ～ん（泣　　）

確定だな・・・火のない所に煙は立たない・・・敵だ。

スマホの電源を落としてトイレに立った

用を足して、手を洗って・・・鏡の前に映る顔は何年も前に忘れた俺の表情。

その顔と目を合わせると忘れていた黒歴史が頭に蘇る

最初は高校生になって半年くらい経った頃だった
授業中、四方から消しゴムカスが俺に目掛けて飛んで来るようになった
いつの間にか教科書が無くなる事が増えて。
やがて上履きを取られて女子トイレに投げ込まれるようになって

横をすれ違うとコズかれ、箒で掃除していると浣腸され
チビだのなんだのと罵声を浴びせられた
椅子に画びょうは忘れた頃にされるからタチが悪かった
最後には金を集られる始末だ・・・

もちろん先生に言った、でも単なる悪ふざけに過ぎないって言われた。
俺が黙っていて、やり返さないから友達を悪者にしているんだと逆に叱られた。
本当に悪いのは無視される事であって俺は同じクラスメイトだと言われた。
そして先生にチクッた俺はそれを餌にまたボコボコにされた。

虐める方は複数、力じゃ敵わない、
普段から格闘技や喧嘩して遊んでいる連中に敵うわけがない
奴らは遊び気分でポケットに折りたたみナイフやナックルまで忍ばせていた。
護身具を取り上げるのは奴らに言わせると人権侵害だそうだ

ある日、いつものように男子トイレに呼び出された
俺は円卓の武士で教わった通り、奴らの背中に向かって
水筒にいれたガソリンを大量にぶっ掛けた
奴らも床も、ガソリン塗れになった。

そいつらナイフ取り出して向かって来たけどガソリンの匂いに気付いて
ライターに火を点けた俺を見て小便漏らして土下座しやがった
俺はその頭、踏んづけて顔面が変形するまで蹴りまくったんだ・・・

廊下では女子の悲鳴と男どもの怒声が飛び交った
気が付けば先生が警備員連れて俺を止めようと入って来た
俺が虐められている時は何もしなかったくせに・・なんだよ・・それ。
悔しかったのか悲しかったのか言いようのない感情に涙が溢れた。

俺は丸めたハンカチに火を点け連中に放り投げた
辺り一面が炎に包まれた。
しばらくして男子トイレは消火器の粉と放水で水浸しになった
俺は取り押さえられたが最後までヘラヘラ笑いながら連中を蹴っていたらしい

救急車が慌ただしく学校内を走った。今でもその時の記憶があやふやなんだ
だから何で俺だけが2週間の停学を喰ったのか、理解できなかった。
戦い方を知らなければ俺の方が自殺に追い込まれていたかも知れない。
俺を虐めていた連中がその後どうなったかは知らない。

ターゲットにされ一方的に虐められる方にとっては生死の問題なんだ
そのまま殺されるか・・・殺すしかないとこまで追い込まれる。
だから俺や俺の大事な人を傷つける奴は・・・敵だ
殺すのも全然怖くない。

2年生になると身長が一気に伸び始めたが俺に近づく奴は誰もいなかった。
知った事じゃない・・・
俺に取って円卓の武士やネットコミュニティだけが唯一の居場所になっていた

そんな黒歴史忘れて真面目にネットオタクしていたんだけどな
やっぱり俺はサイコパスと言われるだけの危険人物なんだろう　

そして今の俺は実際、人間でもないんだよ。
死後は魔界男爵だ、人を殺せば地獄に落ちる？
ははは、地獄なんてぬるま湯に興味はないね
魔人亜種・・・行先は魔界だ・俺に喧嘩売るなら・・・・・

【ピンポーン・・京都・・京都です・・ご乗車有り難うございました・・・】

プシュウウウウウーーーーーーーーーー

・・・到着した。

改札を出て琴宮さんが勤めている光徳銀行京都支店まで走った
時間はギリギリ15時前だ

店のシャッターが降ろされお客さんが出ていく中、俺は中に駆け込んだ。