Lechery

ソラ

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「ただいまー……」

誰もいないのだから返事はない。

俺の恋人は……うん、まぁ男なんだけど。詠っつうムカツクくらい美形な奴で、ホストなんかやってる。だからいつもは夜から仕事だけど、今日は珍しく昼間からずっと仕事らしい。

一緒に住んでるけど、お互いの仕事時間が昼夜反対なせいであんまり家でゆっくりとかはないんだよな。

仕方ないとは分かってるんだけど……

「ちょっとさみしい……なんてな」

……自分で言って恥ずかしくなってきた。

のろのろとリビングに入って、買ったものをソファに置いてから自分もその横に座る。

ふわふわの座り心地が気持ちよくて、疲れも相まってこのもも寝てしまいそうだ。

「んー……」

瞼が重い。夕飯はちょっと寝てからでいいかなー……

どうせ今夜は一人だし。

そう思って目をゆっくり閉じようとしたその時、


ブブブブブブブ


「うおぁっ!!」

マナーモ-ドにしていた携帯がポケットの中で突然震え始めて、俺はソファから飛び起きた。完璧油断してたせいで、鳥肌がやばい。

「……誰だよ……」

せっかく気持ちよく寝るとこだったのに。

若干不機嫌になりつつ、後ろのポケットから携帯を取り出して通話ボタンを押す。

「……はい」

「あー、俺」

「え、詠?」

携帯のディスプレイを見ずに通話ボタンを押したけど、機器ごしに聞こえるのはまさしく詠の声で。

めったに電話してこない上に、今は仕事中のはずなのに……

「こんな時間にどうしたんだよ」

「あのさ……って、あ?なんで声掠れてんの。一人でシテた?」

「してねぇ!寝ようとしてたんだよ!」

あんだけ昨日ヤりまくったくせに今オナってたら、俺どんだけ性欲あんだよ。枯れるわ。
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