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第二章
海水浴と順番
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「おおおおーーーーー!! 綺麗だ!!」
俺達は海へやってきた。海を見るのが初めてだった俺は子供のように興奮してしまっている。
「レイスは海初めてなのよね! レイスの分もクレアの分もしっかり用意してあるから任務の前に遊びましょう!」
いきなりフィリムは着ている服を脱ぎ始め、俺はその美しい姿を見てしまう。
赤いビキニ、そして見たら誰もが魅了してしまうような綺麗なボディラインに肌。
「フィ……フィリム!?」
「ふっふーーん!! 海でのクエストなんだから水着着てきちゃった。はい、クレアとレイスの水着」
「「は!?」」
用意周到だ……。しかし、ここで着替えるのか? 俺はともかくクレアまで……どんな公開処刑なんだ!?
クレアは顔面真っ赤になって恥ずかしがってる。
「レイス! 絶対クレアの着替えている姿見ちゃダメよ! 見たらクレアの剣で斬られると思いなさい!!」
「は……はい」
これしか言えない。俺は着替えさせるために、一度魔眼を使って瞬間移動でフィリムの家までクレアを連れて行く。
俺も急いで着替えて、クレアが水着に着替えて服を羽織った状態で再び海へ瞬間移動した。
白いビキニ、クレアもフィリムと同じように綺麗なボディラインで可愛いのだが、二つの風船のようなモノが……俺は目のやり場に困って目線を逸らすことしか出来なかった。
俺達は暫くの間、海に潜ったり、砂浜で城を作ってみたり、砂浜に全身埋もれてみたりとにかく楽しんだ。
♢
「はぁー幸せ! また遊びたいわね!」
「また今度来れば良いんじゃない?」
「レイスにしか出来ない芸当ね。ここまで一体どれだけ距離があると思っているのよ……さっきだって着替えるために家に帰るなんて普通じゃ考えられないわよ」
空間干渉の瞬間移動の繰り返しで、ギルドの任務開始から、僅かな時間、食事をする程度の時間で海まで到着してしまった。
俺の瞬間移動は一度行った場所なら一発で移動できるので、帰りはギルドまで一瞬で帰れるし、今度ここに来る時も一瞬で来れる。
「また来よう。今度はヨハネスも連れて。さて、目的の蟹を討伐しようか。さっき見つけたけど、あれでしょ? キングタラバンガニって」
目先に見えているのはキングタラバンガニの群れ。肉眼ではよく分からないが、八匹はいそうだ。遊んでる時に見つけたのだが、襲ってくることもなかったので放置していた。どうやらこちらから危害を加えなければ大丈夫らしい。
クレアは口元からヨダレを垂らしていた。
「あんなに沢山! よし! 私がさっさと片付けてこよう!」
「待った! クレア。俺も剣術も出来るようになりたい。折角だから教えてほしい」
「私も! せっかくギルド登録したんだし、ある程度強くなっておきたいのよ!」
フィリムは元々かなり強かった気がするんだけどな。たしかローラのアイスピックを軽々避けて一瞬で捕まえていた記憶が……。
「フィリム姫が剣なんて……」
「え? いいじゃない。私だって剣技覚えたいし」
公爵令嬢のお嬢様が剣を振り回していたら驚くかもしれない。しかし、俺はもう慣れた。むしろ、フィリムは活発な普通の女の子なんだ。
「では、……フィリム姫はこれを……」
クレアの装備している短剣二本をフィリムに、長剣を俺に渡してくれた。
「ありがとう! 長剣思ったより重いんだ……クレアは?」
「私は……あの程度なら武器を使わず討伐できる」
「さすが剣聖クレアねー!」
クレアは自信満々に綺麗な髪の毛を靡かせてふふんっとドヤっているが、俺たちに忠告をしてきた。
「奴らのハサミは生身の人間など簡単に真っ二つにするほど強烈な破壊力を持っている。気をつけてほしい」
俺はそれを聞いてこの長剣で良い方法を思いついた。
「じゃあ、俺からまず一体狩ってみようかな」
「私からやるわよ! レイス? レディーファーストよっ!」
「フィリムに何かあったら困る。俺がまず絶対に安全な方法で倒すから!」
「レイス! 私を信用しなさい! これでも武術を嗜んでたんだからあれくらい平気よ!」
「いや、俺からだ」
「私よ!」
「俺!!」
「私!!」
俺もフィリムも一歩も引かなかった。早く討伐してみたい好奇心がお互いにあるようだ。
「いや、まずは私が、討伐の手本を見せよう」
「「どうぞ」」
「……」
クレアは無言で武器も持たずにキングタラバンガニに突っ込んでいった。
俺達は海へやってきた。海を見るのが初めてだった俺は子供のように興奮してしまっている。
「レイスは海初めてなのよね! レイスの分もクレアの分もしっかり用意してあるから任務の前に遊びましょう!」
いきなりフィリムは着ている服を脱ぎ始め、俺はその美しい姿を見てしまう。
赤いビキニ、そして見たら誰もが魅了してしまうような綺麗なボディラインに肌。
「フィ……フィリム!?」
「ふっふーーん!! 海でのクエストなんだから水着着てきちゃった。はい、クレアとレイスの水着」
「「は!?」」
用意周到だ……。しかし、ここで着替えるのか? 俺はともかくクレアまで……どんな公開処刑なんだ!?
クレアは顔面真っ赤になって恥ずかしがってる。
「レイス! 絶対クレアの着替えている姿見ちゃダメよ! 見たらクレアの剣で斬られると思いなさい!!」
「は……はい」
これしか言えない。俺は着替えさせるために、一度魔眼を使って瞬間移動でフィリムの家までクレアを連れて行く。
俺も急いで着替えて、クレアが水着に着替えて服を羽織った状態で再び海へ瞬間移動した。
白いビキニ、クレアもフィリムと同じように綺麗なボディラインで可愛いのだが、二つの風船のようなモノが……俺は目のやり場に困って目線を逸らすことしか出来なかった。
俺達は暫くの間、海に潜ったり、砂浜で城を作ってみたり、砂浜に全身埋もれてみたりとにかく楽しんだ。
♢
「はぁー幸せ! また遊びたいわね!」
「また今度来れば良いんじゃない?」
「レイスにしか出来ない芸当ね。ここまで一体どれだけ距離があると思っているのよ……さっきだって着替えるために家に帰るなんて普通じゃ考えられないわよ」
空間干渉の瞬間移動の繰り返しで、ギルドの任務開始から、僅かな時間、食事をする程度の時間で海まで到着してしまった。
俺の瞬間移動は一度行った場所なら一発で移動できるので、帰りはギルドまで一瞬で帰れるし、今度ここに来る時も一瞬で来れる。
「また来よう。今度はヨハネスも連れて。さて、目的の蟹を討伐しようか。さっき見つけたけど、あれでしょ? キングタラバンガニって」
目先に見えているのはキングタラバンガニの群れ。肉眼ではよく分からないが、八匹はいそうだ。遊んでる時に見つけたのだが、襲ってくることもなかったので放置していた。どうやらこちらから危害を加えなければ大丈夫らしい。
クレアは口元からヨダレを垂らしていた。
「あんなに沢山! よし! 私がさっさと片付けてこよう!」
「待った! クレア。俺も剣術も出来るようになりたい。折角だから教えてほしい」
「私も! せっかくギルド登録したんだし、ある程度強くなっておきたいのよ!」
フィリムは元々かなり強かった気がするんだけどな。たしかローラのアイスピックを軽々避けて一瞬で捕まえていた記憶が……。
「フィリム姫が剣なんて……」
「え? いいじゃない。私だって剣技覚えたいし」
公爵令嬢のお嬢様が剣を振り回していたら驚くかもしれない。しかし、俺はもう慣れた。むしろ、フィリムは活発な普通の女の子なんだ。
「では、……フィリム姫はこれを……」
クレアの装備している短剣二本をフィリムに、長剣を俺に渡してくれた。
「ありがとう! 長剣思ったより重いんだ……クレアは?」
「私は……あの程度なら武器を使わず討伐できる」
「さすが剣聖クレアねー!」
クレアは自信満々に綺麗な髪の毛を靡かせてふふんっとドヤっているが、俺たちに忠告をしてきた。
「奴らのハサミは生身の人間など簡単に真っ二つにするほど強烈な破壊力を持っている。気をつけてほしい」
俺はそれを聞いてこの長剣で良い方法を思いついた。
「じゃあ、俺からまず一体狩ってみようかな」
「私からやるわよ! レイス? レディーファーストよっ!」
「フィリムに何かあったら困る。俺がまず絶対に安全な方法で倒すから!」
「レイス! 私を信用しなさい! これでも武術を嗜んでたんだからあれくらい平気よ!」
「いや、俺からだ」
「私よ!」
「俺!!」
「私!!」
俺もフィリムも一歩も引かなかった。早く討伐してみたい好奇心がお互いにあるようだ。
「いや、まずは私が、討伐の手本を見せよう」
「「どうぞ」」
「……」
クレアは無言で武器も持たずにキングタラバンガニに突っ込んでいった。
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