2 / 25
2話 お飾り結婚
しおりを挟む
ハイド様は冷静そのもの。
ガルムのように嫌らしい視線を向けてくることも一切ない。
普段から領地の取引をすることが多い経験上、むしろこの話もなぜか取引をしていますといったような雰囲気にすら見える。
「失礼なことをお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「あぁ」
「ラフィーネ様とは初対面かと思いますが」
「そうだな」
「なにか政略的に利益があるとお考えでの結婚でしたら、間違えているかと……」
遠回しにだが、お断りしたいと訴えている。
しかし、ハイド様はこのタイミングで薄らと笑みを浮かべた。
あぁ、確かに誰が見てもカッコ良いと思うのかもしれない。
「ヴィニアさんは、私の理想だ」
「んがっ!?」
「ヴィニアさんが言うとおり、失礼ながらまさに政略婚、いや、お飾り婚というべきか」
私のことが理想だと言われている意味が全くわからない。
世の女性なら容姿に負けて喜んでしまう人もいるかもしれないが、とても迷惑な話だ。
だが、相手は公爵次男坊だし断れるわけがない。
それとなく結婚したい理由を聞いて、ハイド様が描かれている理想とは全く違いますよーと思ってもらうしかない。
「なにかラフィーネ様にメリットがあるのでしょうか?」
「あぁ。結婚とは言っても、ヴィニアさんを縛るようなことはしない。むしろ自由だ」
「えっ!?」
むしろ私の理想を言ってきたため、逆に興味がわいてしまった。
「公爵家で住むことにはなってしまうが、形上籍を入れてもらうだけだ。ゆえに私のことを相手にしなくて構わない」
「つまり……食事も寝る部屋も別でも良く、結婚生活において縛られることがないと?」
「あぁ」
「昼間、実家に戻って家事をしたり、お父様の領地運営のお手伝いをしたりしても……?」
「あぁ、もちろん自由にしてくれて構わない」
なんという至れり尽くせり。
条件面がかなり魅力で、初めて結婚しても良いんじゃないかと思うようになってしまった。
正式に籍を入れてしまえば、ガルムもさすがに諦めてくれ、穏便に領地運営ができるかもしれない。
「どうしてそこまで……。それは私でなくても良いのでは?」
「いや、ヴィニアさんでないとダメなんだ!」
綺麗な髪で隠れていない側の赤色の瞳からは、真剣そのものといった雰囲気。
ここまで言われても全く異性として見れなくて、どうしようか困っている。
結婚となれば、たとえ政略でも意識しなければというのに。
「聞いた話だと、ヴィニアさんは異性に全く興味がないのだと」
「はい……」
「そこが良い。実は私も異性に対しての興味が全くない。むしろ正直数々の縁談話や交渉で疲れている……」
意中にない相手からしつこくされると疲れる。お互い苦労しますね。
「私の兄上が、隣国の王女のところへ婿入りしたことを知っているか?」
「あ、はい。もちろん存じておりますよ。友好国としての象徴だと世間では大賑わいでしたから」
「それゆえに、私が公爵家の跡取りとなってしまった。どうしても結婚はしなければならなくなって。だが、今までの縁談話などは名誉や見返りを求めたことばかりで、正直辛かった」
ハイド様の話を聞いていて、だんだんと私に声をかけてきた理由がわかってきた。
「ヴィニアさんなら、私にそういった意識はしないだろうと思うのだが、……どうだろうか?」
「大変失礼ながら……仰るとおり、全く男性としての意識はありません」
「ははは、それで良い。だからヴィニアさんが理想なんだ。お飾りとしていてくれるだけで良い」
口にはしていないが、ハイド様も私に対して女としての意識はないのだろう。
むしろそれならば今の私にとっても縁談を断る理由が見つからなくなった。
お父様からも、将来的に私は結婚してもしなくても良いし、仮に結婚相手は見つかったとしても自由に決めてもらって良いと言われている。
「結婚、よろしくお願いします」
「ありがたい。だが、この縁談が身勝手すぎることは重々承知だ。せめてもの償いになるのかはわからないが、縁談の条件としてこちらも確認してもらいたい」
これは交渉にとても大事な条件面の提示か。
書類に目を通した。
恐ろしすぎる条件面で、私の手が震える。
なんと、結納金として本来の相場の十倍を用意すると書いてある。しかも結婚している間、ヴィニア伯爵家に使用人を配属させてくれるらしい。
仮に離婚する場合、いかなる理由でも夫側から慰謝料を請求するようなことはしないと……。
使用人に関しても結婚している間と書いてあるだけに、政略婚という理由で離れることも想定しているのか。
正直結納金は大変ありがたい。
先日領地内で天災に見舞われ、その修復費用をどうしたものかと悩んでいるタイミングなのだ。
さらにそれだけではなく、私の自由を保証してくれるものばかり。
この結婚、私にしか利益がないようなものばかりだ。
「納得できなければ他の条件も出すが」
「むしろこんな至れり尽くせり、よろしいのですか?」
「問題ない。私も救われるのだから」
ハイド様が微笑んでいる姿が凛々しい。
交渉のような婚約は成立した。
帰り際、馬車に乗ろうとするハイド様が私に顔を向けた。
「よろしく、レイチェル」
婚約相手に対する社交辞令として名前を呼んでくれたのだろう。
これからは私もハイド様と呼ぶようにしなければだ。社交辞令として。
お父様やお兄様は驚かれていたが、むしろ理由はなんであれ喜んでくれていた。
なお、結納金に関しては話していない。それを気遣って結婚したんじゃないかと疑われてしまいそうだからだ。
私だって結婚しようと思ったのはこの件を知る前。
住む場所は変わるけれど、今までと同じような生活が平穏にできるならばありがたい。
お金に関して話さなくとも結婚を喜んでくれたのは、私の性格を知っているからこそ、お飾り結婚のようなものでも納得してくれたのだと思う。
あっという間に結婚の流れになり、正式に入籍手続きも完了した。
私は今後、レイチェル=ラフィーネと名乗ることになり、公爵家での生活が始まる。
ガルムのように嫌らしい視線を向けてくることも一切ない。
普段から領地の取引をすることが多い経験上、むしろこの話もなぜか取引をしていますといったような雰囲気にすら見える。
「失礼なことをお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「あぁ」
「ラフィーネ様とは初対面かと思いますが」
「そうだな」
「なにか政略的に利益があるとお考えでの結婚でしたら、間違えているかと……」
遠回しにだが、お断りしたいと訴えている。
しかし、ハイド様はこのタイミングで薄らと笑みを浮かべた。
あぁ、確かに誰が見てもカッコ良いと思うのかもしれない。
「ヴィニアさんは、私の理想だ」
「んがっ!?」
「ヴィニアさんが言うとおり、失礼ながらまさに政略婚、いや、お飾り婚というべきか」
私のことが理想だと言われている意味が全くわからない。
世の女性なら容姿に負けて喜んでしまう人もいるかもしれないが、とても迷惑な話だ。
だが、相手は公爵次男坊だし断れるわけがない。
それとなく結婚したい理由を聞いて、ハイド様が描かれている理想とは全く違いますよーと思ってもらうしかない。
「なにかラフィーネ様にメリットがあるのでしょうか?」
「あぁ。結婚とは言っても、ヴィニアさんを縛るようなことはしない。むしろ自由だ」
「えっ!?」
むしろ私の理想を言ってきたため、逆に興味がわいてしまった。
「公爵家で住むことにはなってしまうが、形上籍を入れてもらうだけだ。ゆえに私のことを相手にしなくて構わない」
「つまり……食事も寝る部屋も別でも良く、結婚生活において縛られることがないと?」
「あぁ」
「昼間、実家に戻って家事をしたり、お父様の領地運営のお手伝いをしたりしても……?」
「あぁ、もちろん自由にしてくれて構わない」
なんという至れり尽くせり。
条件面がかなり魅力で、初めて結婚しても良いんじゃないかと思うようになってしまった。
正式に籍を入れてしまえば、ガルムもさすがに諦めてくれ、穏便に領地運営ができるかもしれない。
「どうしてそこまで……。それは私でなくても良いのでは?」
「いや、ヴィニアさんでないとダメなんだ!」
綺麗な髪で隠れていない側の赤色の瞳からは、真剣そのものといった雰囲気。
ここまで言われても全く異性として見れなくて、どうしようか困っている。
結婚となれば、たとえ政略でも意識しなければというのに。
「聞いた話だと、ヴィニアさんは異性に全く興味がないのだと」
「はい……」
「そこが良い。実は私も異性に対しての興味が全くない。むしろ正直数々の縁談話や交渉で疲れている……」
意中にない相手からしつこくされると疲れる。お互い苦労しますね。
「私の兄上が、隣国の王女のところへ婿入りしたことを知っているか?」
「あ、はい。もちろん存じておりますよ。友好国としての象徴だと世間では大賑わいでしたから」
「それゆえに、私が公爵家の跡取りとなってしまった。どうしても結婚はしなければならなくなって。だが、今までの縁談話などは名誉や見返りを求めたことばかりで、正直辛かった」
ハイド様の話を聞いていて、だんだんと私に声をかけてきた理由がわかってきた。
「ヴィニアさんなら、私にそういった意識はしないだろうと思うのだが、……どうだろうか?」
「大変失礼ながら……仰るとおり、全く男性としての意識はありません」
「ははは、それで良い。だからヴィニアさんが理想なんだ。お飾りとしていてくれるだけで良い」
口にはしていないが、ハイド様も私に対して女としての意識はないのだろう。
むしろそれならば今の私にとっても縁談を断る理由が見つからなくなった。
お父様からも、将来的に私は結婚してもしなくても良いし、仮に結婚相手は見つかったとしても自由に決めてもらって良いと言われている。
「結婚、よろしくお願いします」
「ありがたい。だが、この縁談が身勝手すぎることは重々承知だ。せめてもの償いになるのかはわからないが、縁談の条件としてこちらも確認してもらいたい」
これは交渉にとても大事な条件面の提示か。
書類に目を通した。
恐ろしすぎる条件面で、私の手が震える。
なんと、結納金として本来の相場の十倍を用意すると書いてある。しかも結婚している間、ヴィニア伯爵家に使用人を配属させてくれるらしい。
仮に離婚する場合、いかなる理由でも夫側から慰謝料を請求するようなことはしないと……。
使用人に関しても結婚している間と書いてあるだけに、政略婚という理由で離れることも想定しているのか。
正直結納金は大変ありがたい。
先日領地内で天災に見舞われ、その修復費用をどうしたものかと悩んでいるタイミングなのだ。
さらにそれだけではなく、私の自由を保証してくれるものばかり。
この結婚、私にしか利益がないようなものばかりだ。
「納得できなければ他の条件も出すが」
「むしろこんな至れり尽くせり、よろしいのですか?」
「問題ない。私も救われるのだから」
ハイド様が微笑んでいる姿が凛々しい。
交渉のような婚約は成立した。
帰り際、馬車に乗ろうとするハイド様が私に顔を向けた。
「よろしく、レイチェル」
婚約相手に対する社交辞令として名前を呼んでくれたのだろう。
これからは私もハイド様と呼ぶようにしなければだ。社交辞令として。
お父様やお兄様は驚かれていたが、むしろ理由はなんであれ喜んでくれていた。
なお、結納金に関しては話していない。それを気遣って結婚したんじゃないかと疑われてしまいそうだからだ。
私だって結婚しようと思ったのはこの件を知る前。
住む場所は変わるけれど、今までと同じような生活が平穏にできるならばありがたい。
お金に関して話さなくとも結婚を喜んでくれたのは、私の性格を知っているからこそ、お飾り結婚のようなものでも納得してくれたのだと思う。
あっという間に結婚の流れになり、正式に入籍手続きも完了した。
私は今後、レイチェル=ラフィーネと名乗ることになり、公爵家での生活が始まる。
254
あなたにおすすめの小説
無臭の公爵様は香りの令嬢を手放さない~契約婚約のはずが、私の香りで極甘に覚醒しました!?~
黒崎隼人
恋愛
前世で香水の研究員だった記憶を持つ見習い調香師のリリアーナ。
彼女の持つ特別な能力は、眠ると「運命の相手の香り」を夢で予知できること。
ある日、王命によってクロフォード公爵エリオットの元へ派遣される。
彼はあらゆる香りを拒絶する特異体質で、常に無表情な「鉄仮面公爵」として恐れられていた。
しかも、彼自身からは何の匂いもしない「無臭」だった。
リリアーナの作る自然な香りだけがエリオットの痛みを和らげることが判明し、二人は体質改善のための「偽りの契約婚約」を結ぶことに。
一緒に過ごすうち、冷徹だと思っていたエリオットの不器用な優しさに触れ、リリアーナは少しずつ心を開いていく。
そして、彼女の調合した「解毒の香り」が、公爵の体に隠された恐ろしい呪いと陰謀を解き明かし――!?
匂いを感じない公爵が、やがて愛しい人の香りに目覚め、極上の溺愛を見せる。
香りに導かれた二人が紡ぐ、甘く切ない異世界ラブファンタジー!
愛されないはずの契約花嫁は、なぜか今宵も溺愛されています!
香取鞠里
恋愛
マリアは子爵家の長女。
ある日、父親から
「すまないが、二人のどちらかにウインド公爵家に嫁いでもらう必要がある」
と告げられる。
伯爵家でありながら家は貧しく、父親が事業に失敗してしまった。
その借金返済をウインド公爵家に伯爵家の借金返済を肩代わりしてもらったことから、
伯爵家の姉妹のうちどちらかを公爵家の一人息子、ライアンの嫁にほしいと要求されたのだそうだ。
親に溺愛されるワガママな妹、デイジーが心底嫌がったことから、姉のマリアは必然的に自分が嫁ぐことに決まってしまう。
ライアンは、冷酷と噂されている。
さらには、借金返済の肩代わりをしてもらったことから決まった契約結婚だ。
決して愛されることはないと思っていたのに、なぜか溺愛されて──!?
そして、ライアンのマリアへの待遇が羨ましくなった妹のデイジーがライアンに突如アプローチをはじめて──!?
追放された地味なメイドは和菓子職人の記憶に目覚める 〜王子たちの胃袋を『あんこ』で掴んだら、王宮で極甘に溺愛されています〜
あとりえむ
恋愛
「起きなさい、この穀潰し!」
冷たい紅茶を浴びせられ、無実の罪で男爵家を追放された地味なメイド、ミア。
泥濘の中で力尽きようとしたその時、彼女の脳裏に鮮やかな記憶が蘇る。
それは、炊きたての小豆の香りと、丁寧にあんこを練り上げる職人としての誇り……
行き倒れたミアを救ったのは、冷徹と恐れられる第一王子ミハエルだった。
バターと生クリームの重いお菓子に胃を痛めていた王族たちの前に、ミアは前世の知恵を絞った未知のスイーツ『おはぎ』を差し出す。
「なんだ、この食感は……深く、そして優しい。ミア、お前は私の最高のパートナーだ」
小豆の魔法に魅了されたミハエルだけでなく、武闘派の第二王子やわがままな王女まで、気づけばミアを取り合う溺愛合戦が勃発!
一方で、有能なミアを失い、裏金のカラクリを解ける者がいなくなった男爵家は、自業自得の崩壊へと突き進んでいく。
泣いて謝っても、もう遅い。
彼らを待っていたのは、処刑よりも皮肉な「全土小豆畑の刑」だった……
これは、一粒の小豆から始まる、甘くて爽快な逆転シンデレラストーリー。
あなたの心も、あんこのように「まあるく」癒やしてみせます。
離婚寸前で人生をやり直したら、冷徹だったはずの夫が私を溺愛し始めています
腐ったバナナ
恋愛
侯爵夫人セシルは、冷徹な夫アークライトとの愛のない契約結婚に疲れ果て、離婚を決意した矢先に孤独な死を迎えた。
「もしやり直せるなら、二度と愛のない人生は選ばない」
そう願って目覚めると、そこは結婚直前の18歳の自分だった!
今世こそ平穏な人生を歩もうとするセシルだったが、なぜか夫の「感情の色」が見えるようになった。
冷徹だと思っていた夫の無表情の下に、深い孤独と不器用で一途な愛が隠されていたことを知る。
彼の愛をすべて誤解していたと気づいたセシルは、今度こそ彼の愛を掴むと決意。積極的に寄り添い、感情をぶつけると――
氷の騎士と契約結婚したのですが、愛することはないと言われたので契約通り離縁します!
柚屋志宇
恋愛
「お前を愛することはない」
『氷の騎士』侯爵令息ライナスは、伯爵令嬢セルマに白い結婚を宣言した。
セルマは家同士の政略による契約結婚と割り切ってライナスの妻となり、二年後の離縁の日を待つ。
しかし結婚すると、最初は冷たかったライナスだが次第にセルマに好意的になる。
だがセルマは離縁の日が待ち遠しい。
※小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。
嫌われていると思って彼を避けていたら、おもいっきり愛されていました
Karamimi
恋愛
伯爵令嬢のアメリナは、幼馴染の侯爵令息、ルドルフが大好き。ルドルフと少しでも一緒にいたくて、日々奮闘中だ。ただ、以前から自分に冷たいルドルフの態度を気にしていた。
そんなある日、友人たちと話しているルドルフを見つけ、近づこうとしたアメリナだったが
“俺はあんなうるさい女、大嫌いだ。あの女と婚約させられるくらいなら、一生独身の方がいい!”
いつもクールなルドルフが、珍しく声を荒げていた。
うるさい女って、私の事よね。以前から私に冷たかったのは、ずっと嫌われていたからなの?
いつもルドルフに付きまとっていたアメリナは、完全に自分が嫌われていると勘違いし、彼を諦める事を決意する。
一方ルドルフは、今までいつも自分の傍にいたアメリナが急に冷たくなったことで、完全に動揺していた。実はルドルフは、誰よりもアメリナを愛していたのだ。アメリナに冷たく当たっていたのも、アメリナのある言葉を信じたため。
お互い思い合っているのにすれ違う2人。
さらなる勘違いから、焦りと不安を募らせていくルドルフは、次第に心が病んでいき…
※すれ違いからのハッピーエンドを目指していたのですが、なぜかヒーローが病んでしまいました汗
こんな感じの作品ですが、どうぞよろしくお願いしますm(__)m
【完結】没落寸前の貧乏令嬢、お飾りの妻が欲しかったらしい旦那様と白い結婚をしましたら
Rohdea
恋愛
婚期を逃し、没落寸前の貧乏男爵令嬢のアリスは、
ある日、父親から結婚相手を紹介される。
そのお相手は、この国の王女殿下の護衛騎士だったギルバート。
彼は最近、とある事情で王女の護衛騎士を辞めて実家の爵位を継いでいた。
そんな彼が何故、借金の肩代わりをしてまで私と結婚を……?
と思ったら、
どうやら、彼は“お飾りの妻”を求めていたらしい。
(なるほど……そういう事だったのね)
彼の事情を理解した(つもり)のアリスは、その結婚を受け入れる事にした。
そうして始まった二人の“白い結婚”生活……これは思っていたよりうまくいっている?
と、思ったものの、
何故かギルバートの元、主人でもあり、
彼の想い人である(はずの)王女殿下が妙な動きをし始めて……
【完結】冷遇・婚約破棄の上、物扱いで軍人に下賜されたと思ったら、幼馴染に溺愛される生活になりました。
天音ねる(旧:えんとっぷ)
恋愛
【恋愛151位!(5/20確認時点)】
アルフレッド王子と婚約してからの間ずっと、冷遇に耐えてきたというのに。
愛人が複数いることも、罵倒されることも、アルフレッド王子がすべき政務をやらされていることも。
何年間も耐えてきたのに__
「お前のような器量の悪い女が王家に嫁ぐなんて国家の恥も良いところだ。婚約破棄し、この娘と結婚することとする」
アルフレッド王子は新しい愛人の女の腰を寄せ、婚約破棄を告げる。
愛人はアルフレッド王子にしなだれかかって、得意げな顔をしている。
誤字訂正ありがとうございました。4話の助詞を修正しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる