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第一章
48 しんちゃんがキレた
「ふん、麻酔は過去に経験済みだ。もしものために耐性を持てる薬を飲んでいたんだよ! 油断したバカめ! 武器も持たずに私の剣を相手に……ぐふぅぅぅうう!?」
シンザーン殿下の物凄く早い蹴りでゼオンは吹っ飛んでいきました。
同時に持ち直していた剣もその場に落としています。
「貴様……! ライカルちゃんを刺したわね……。よくも……!」
「し……シンザーン殿下?」
完全に我を忘れているようです。
普段のしんちゃんの口調と混じっていますし、止められる状況ではなさそうです。
「ふぐぅ……ぐぉ……ぶふぇえ!!」
いわゆるフルボッコ状態となっています。
ゼオンの身体に数十発のパンチや蹴りが加えられたところでようやく手を止めました。
「今のはライカルちゃんを負傷させた罰! 今度はリーナを侮辱した罪よ!」
「……」
もはやゼオンは恐怖で何も言えないようです。
もしくは痛みで抵抗すらできないのでしょうか。
それにしても、しんちゃんは怒るととても恐ろしいことがよくわかりました。
前々から時折見せる気迫は感じてはいましたが、まさかここまでだったとは。
「シンザーン殿下。本当に死んでしまいますのでこの辺で……」
剣に刺されても難なく起き上がったライカル様が、止めてくれました。
「リーナの対策がなかったら、ライカルちゃん今頃死んでいたのよ!?」
「防弾チョッキで剣は止まりましたからな。とは言え、少しばかり出血しているので消毒と処置は後ほど」
危なかったです。
最後の対策として、ここにいる全員には剣をもガードできるくらいに改造した防弾チョッキという防具を着用させておいて正解でした。
もしもなかったらと思うと……。
「ひとまずこの者達全員を牢獄へ運びましょうか。ったく……こんな奴が元国王だと思うと反吐が出そうだ!」
しんちゃんは、倒れたままのゼオンの服を掴み、ズルズルと引きずって牢獄へと運んでいきました。
「ライカル様……ありがとうございます」
「言っただろう! リリーのことは私が必ず守ると。だが不意だったのでな、突き飛ばしてすまない……」
私の喉元を狙われていましたからね。
身長の高いライカル様だったからこそ防弾チョッキの範囲内で受け止められたので助かりましたが。
「私は平気です。ライカル様は私の命の恩人です」
「それを言うならば、リリーはオーブルジェ王国を救ってくれた恩人であろう」
「それは言い過ぎです。これだけ団結した国だからこそ行えた作戦ですよ」
私はあくまで提案しただけです。
動いてくれたり協力してくれたのは、国の皆さんのおかげなのですから。
全員牢獄に連れて行かれました。
しかし、ここで私は肝心なことを思い出したのです。
「お父様達やサフランお姉様、それにザグロームやドルドックの公爵がいない……」
また嫌な予感がしてしまいました。
まだ、問題が解決したわけではないようですね。
シンザーン殿下の物凄く早い蹴りでゼオンは吹っ飛んでいきました。
同時に持ち直していた剣もその場に落としています。
「貴様……! ライカルちゃんを刺したわね……。よくも……!」
「し……シンザーン殿下?」
完全に我を忘れているようです。
普段のしんちゃんの口調と混じっていますし、止められる状況ではなさそうです。
「ふぐぅ……ぐぉ……ぶふぇえ!!」
いわゆるフルボッコ状態となっています。
ゼオンの身体に数十発のパンチや蹴りが加えられたところでようやく手を止めました。
「今のはライカルちゃんを負傷させた罰! 今度はリーナを侮辱した罪よ!」
「……」
もはやゼオンは恐怖で何も言えないようです。
もしくは痛みで抵抗すらできないのでしょうか。
それにしても、しんちゃんは怒るととても恐ろしいことがよくわかりました。
前々から時折見せる気迫は感じてはいましたが、まさかここまでだったとは。
「シンザーン殿下。本当に死んでしまいますのでこの辺で……」
剣に刺されても難なく起き上がったライカル様が、止めてくれました。
「リーナの対策がなかったら、ライカルちゃん今頃死んでいたのよ!?」
「防弾チョッキで剣は止まりましたからな。とは言え、少しばかり出血しているので消毒と処置は後ほど」
危なかったです。
最後の対策として、ここにいる全員には剣をもガードできるくらいに改造した防弾チョッキという防具を着用させておいて正解でした。
もしもなかったらと思うと……。
「ひとまずこの者達全員を牢獄へ運びましょうか。ったく……こんな奴が元国王だと思うと反吐が出そうだ!」
しんちゃんは、倒れたままのゼオンの服を掴み、ズルズルと引きずって牢獄へと運んでいきました。
「ライカル様……ありがとうございます」
「言っただろう! リリーのことは私が必ず守ると。だが不意だったのでな、突き飛ばしてすまない……」
私の喉元を狙われていましたからね。
身長の高いライカル様だったからこそ防弾チョッキの範囲内で受け止められたので助かりましたが。
「私は平気です。ライカル様は私の命の恩人です」
「それを言うならば、リリーはオーブルジェ王国を救ってくれた恩人であろう」
「それは言い過ぎです。これだけ団結した国だからこそ行えた作戦ですよ」
私はあくまで提案しただけです。
動いてくれたり協力してくれたのは、国の皆さんのおかげなのですから。
全員牢獄に連れて行かれました。
しかし、ここで私は肝心なことを思い出したのです。
「お父様達やサフランお姉様、それにザグロームやドルドックの公爵がいない……」
また嫌な予感がしてしまいました。
まだ、問題が解決したわけではないようですね。
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