【完結】聖女レイチェルは国外追放されて植物たちと仲良く辺境地でサバイバル生活します〜あれ、いつのまにかみんな集まってきた。あの国は大丈夫かな

よどら文鳥

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4話【植物たち視点】ザッソウが行方不明

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 王都が静まり返った真夜中。
 植物たちが自力で動いて広場に集結した。

ジュモク『聖女様がいなくなったって知ってるか?』
  バラ『わたくし、レイチェル様が寂しそうにしながら馬車に乗っている姿を見ていたのですよ』
ジュモク『まさか、任意でなく強制的に出ていったとでも!?』
キャベツ『国の王がレイチェルさんを追放したって噂もあんだけど!』
植物たち『『『『『はぁぁぁぁぁぁああああああ!?』』』』』

 植物たちから不穏な空気が流れはじめた。
 レイチェルのことを大好きだった植物たちにとって、彼女を傷つける者は誰であろうと敵だという認識がある。

ヒマワリ『なんということでしょう! 一年中元気に活動できる力をくださった聖女様に酷いことをするなんて、許せませんわ!』
カシノキ『うむ、これは植物への横暴と捉えて間違いあるまい。皆のもの。レイチェル殿を追いかける準備をしたまえ』
ジュモク『この国はどうするんです? 人間が困るのでは?』
カシノキ『考えてもみたまえ。今まではレイチェル殿の力のおかげで、人間に採取されようとも食用にされようとも、我々はこうして蘇ることもできた。だが、今はレイチェル殿の力がないのだ。つまり……』
キャベツ『俺、今度食われたら一瞬で人生終わりってことか!! 冗談じゃねぇよ!』

 植物たちは、人間の手によって好き勝手に採取され、自我がなくなってしまったときのことを考えたらゾッとしていた。

カシノキ『異論はなかろう。だが、どうやってレイチェル殿の場所を探すかだが』
キャベツ『いや、ちょっと待て! いつもレイチェルさんのそばにいたザッソウはどうした!? ここにいねーぞ』
  バラ『そういえば、馬車の中にザッソウがいたような……』
カシノキ『なんと! それはチャンスかもしれぬ。たしか、アサガオ殿なら誰がどこにいるかの位置察知ができたであろう』
アサガオ『あたし? うん、ザッソウくんの場所はわかるよー。ものすごく遠くに行っちゃったみたい。でも頑張れば移動できない距離でもなさそうだよー』
カシノキ『よし。では今すぐに皆を連れてレイチェル殿を追うぞ』
植物たち『『『『『おぉーっ!!』』』』』

 植物たちは、真夜中一斉に移動を始める。
 そして、王都から全ての植物が姿を消したのだった。
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