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「ミリアよ……、今日も聖女活動で王宮へ行くのか?」
「はい。今の季節は風邪をひきやすいですからね。しかも今日は陛下の治療もしないといけませんから」
「そうか。毎日治癒魔法を連発していて身体は平気か?」
ベイルハルト様はいつも私のことを気遣ってくれる。
私の場合は聖なる力が宿っていることが判明したため、治癒魔法を無限に発動しても負担はかからない。
そのことを知っていてもなお心配してくれる。
少しは甘えてみようかと思ってしまう。
「うーーん、身体は大丈夫ですけど、ベイルハルト様と一緒に入れる時間が……」
「問題ない! ミリアが帰ってくるまでに、俺も国務を全て終わらせておくことを約束しよう。つまり、帰宅後はずっと俺と一緒だ」
「ふふ……。では張り切って行ってきますね」
「あぁ。今となってはミリアの治癒魔法が国中から重宝されている。俺もミリアに相応しい男になれるよう精進せねばな」
なにを言っているのだか。
ベイルハルト様の人柄と優しさが大好きすぎたからこそ、私は命がけで治癒魔法を取得する選択肢ができたのだ。
つまり、今の私があるのはベイルハルト様のおかげである。
「ベイルハルト様。無理なさらずに」
「それは俺のセリフだろう。むしろミリアが帰ってきたら覚悟しておくように」
「へ? なぜですか?」
ベイルハルト様は顔を赤らめ頬を掻きながら小声でとんでもないことを言うのだった。
「……ずっと俺の側から離さない。朝までな……」
「朝までと言わずに生涯ずっと一緒ですよ」
「そうだな」
ベイルハルト様にギュッと抱きしめられてから、私は王宮へ向かった。
私はいつもベイルハルト様から元気をもらっている。
そして私は、治癒魔法で国民を元気にさせてきます。
---------------
【後書き】
初めてのショートショートストーリーですが、読んでくださりありがとうございました。
「はい。今の季節は風邪をひきやすいですからね。しかも今日は陛下の治療もしないといけませんから」
「そうか。毎日治癒魔法を連発していて身体は平気か?」
ベイルハルト様はいつも私のことを気遣ってくれる。
私の場合は聖なる力が宿っていることが判明したため、治癒魔法を無限に発動しても負担はかからない。
そのことを知っていてもなお心配してくれる。
少しは甘えてみようかと思ってしまう。
「うーーん、身体は大丈夫ですけど、ベイルハルト様と一緒に入れる時間が……」
「問題ない! ミリアが帰ってくるまでに、俺も国務を全て終わらせておくことを約束しよう。つまり、帰宅後はずっと俺と一緒だ」
「ふふ……。では張り切って行ってきますね」
「あぁ。今となってはミリアの治癒魔法が国中から重宝されている。俺もミリアに相応しい男になれるよう精進せねばな」
なにを言っているのだか。
ベイルハルト様の人柄と優しさが大好きすぎたからこそ、私は命がけで治癒魔法を取得する選択肢ができたのだ。
つまり、今の私があるのはベイルハルト様のおかげである。
「ベイルハルト様。無理なさらずに」
「それは俺のセリフだろう。むしろミリアが帰ってきたら覚悟しておくように」
「へ? なぜですか?」
ベイルハルト様は顔を赤らめ頬を掻きながら小声でとんでもないことを言うのだった。
「……ずっと俺の側から離さない。朝までな……」
「朝までと言わずに生涯ずっと一緒ですよ」
「そうだな」
ベイルハルト様にギュッと抱きしめられてから、私は王宮へ向かった。
私はいつもベイルハルト様から元気をもらっている。
そして私は、治癒魔法で国民を元気にさせてきます。
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【後書き】
初めてのショートショートストーリーですが、読んでくださりありがとうございました。
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