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3 団長に報告した
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「なんだと!? 離婚しようと言われたのか!?」
「はい、ついさっきですけれども」
「あまり他所様(よそさま)の主人を悪くいうのも申し訳ないが、無謀にも程がある。あの男は今後生きていけるのか?」
サイバー団長も私と同じことに対して心配しているようだ。
私の旦那に関しては、騎士団の中ではあまり評判が良くなかった。
レントは表向きには真っ当な性格を演じている。
だが、そんな行動は騎士団にはバレバレだったのだ。
「どうやら慰謝料が目当てのようです」
「シャーリー殿が慰謝料になるような悪事を働いたとはとても思えんが……」
このままだと、訳もわからずサイバー団長の元にも慰謝料請求されかねない。
ついさっき起こった離婚宣言された内容を細かく説明した。
「全く……、迷惑だな」
「申し訳ございません」
頭を下げて謝った。
旦那である以上、私にも責任があることは痛感している。
「いや、シャーリー殿が謝ることではない。せっかくシャーリー殿の出世が決まるかもしれないという状況で、自ら生活水準を地獄に落とすような行為をしてしまってレント氏が哀れだなと思っているよ」
「いえ、コトが終わりましたら、後日お詫びをさせていただきます」
「別に俺はシャーリー殿に対しては文句はないが」
いくらダメ夫から離婚を宣言されたとはいえ、それなりに傷ついている。
優しい言葉をかけてくださって少しだけ心が和んだ。
「すまないが、俺は容赦はしないぞ? シャーリー殿を傷つけ、更に俺にまで事実無根の慰謝料を請求してくるのであればこちらからも慰謝料をレント氏から請求する」
「そうなりますよね。この地域の法だと夫婦の財産は共有とみなされないはずです。更に現状彼は無職ですから請求しても彼が払えるかどうか……」
「無理だろうな。ついにレント氏の強制労働生活が始まるかもしれん。これだけ心優しいシャーリー殿を侮辱し手放した罰だろう」
なぜか旦那を助けたいという気持ちにはなれなかった。
どうやら、私自身もレントに対して冷めていたのかもしれない。
「シャーリー殿ならこの先ももっと良い相手を見つけて幸せになれるだろう」
「まだ離婚していませんからね。そんなにすぐに考えられませんよ」
「すまん。いつも騎士としての活躍を見ていたものだから、迅速な判断と行動をするかと思ってしまってな」
「恋愛に関してはまるっきしですから……。今後新たな恋なんてできるかどうか」
恋には前向きになれない……かな。
順序も考えれば、一旦離婚を清算させてからにしておこう。
家に帰ったが、レントは帰ってくることもなく、一人の夜を過ごした。
多少の心配はしたが、寂しいという感覚が全くないし、グッスリといつもどおりに寝てしまうのだった。
「はい、ついさっきですけれども」
「あまり他所様(よそさま)の主人を悪くいうのも申し訳ないが、無謀にも程がある。あの男は今後生きていけるのか?」
サイバー団長も私と同じことに対して心配しているようだ。
私の旦那に関しては、騎士団の中ではあまり評判が良くなかった。
レントは表向きには真っ当な性格を演じている。
だが、そんな行動は騎士団にはバレバレだったのだ。
「どうやら慰謝料が目当てのようです」
「シャーリー殿が慰謝料になるような悪事を働いたとはとても思えんが……」
このままだと、訳もわからずサイバー団長の元にも慰謝料請求されかねない。
ついさっき起こった離婚宣言された内容を細かく説明した。
「全く……、迷惑だな」
「申し訳ございません」
頭を下げて謝った。
旦那である以上、私にも責任があることは痛感している。
「いや、シャーリー殿が謝ることではない。せっかくシャーリー殿の出世が決まるかもしれないという状況で、自ら生活水準を地獄に落とすような行為をしてしまってレント氏が哀れだなと思っているよ」
「いえ、コトが終わりましたら、後日お詫びをさせていただきます」
「別に俺はシャーリー殿に対しては文句はないが」
いくらダメ夫から離婚を宣言されたとはいえ、それなりに傷ついている。
優しい言葉をかけてくださって少しだけ心が和んだ。
「すまないが、俺は容赦はしないぞ? シャーリー殿を傷つけ、更に俺にまで事実無根の慰謝料を請求してくるのであればこちらからも慰謝料をレント氏から請求する」
「そうなりますよね。この地域の法だと夫婦の財産は共有とみなされないはずです。更に現状彼は無職ですから請求しても彼が払えるかどうか……」
「無理だろうな。ついにレント氏の強制労働生活が始まるかもしれん。これだけ心優しいシャーリー殿を侮辱し手放した罰だろう」
なぜか旦那を助けたいという気持ちにはなれなかった。
どうやら、私自身もレントに対して冷めていたのかもしれない。
「シャーリー殿ならこの先ももっと良い相手を見つけて幸せになれるだろう」
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恋には前向きになれない……かな。
順序も考えれば、一旦離婚を清算させてからにしておこう。
家に帰ったが、レントは帰ってくることもなく、一人の夜を過ごした。
多少の心配はしたが、寂しいという感覚が全くないし、グッスリといつもどおりに寝てしまうのだった。
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