10 / 27
【別サイド】経費削減と増税の秘策
しおりを挟む
「皆の者よ。緊急会議に集まってもらってすまないが、こうしている間も労働時間を使っていて時間がもったいない。結論だけ述べさせてもらう」
ロブリー国王の部下、大臣といった国の重要機関の者たちを王宮の応接室へ呼び出した。
全員が集合し、一息着く暇もなく、ロブリーは本題へと進めた。
「まず、兼ねてから不要だった聖女イデアはクビにした。これは皆の者が反対してはいたが、やはり不要だと判断したため理解いただきたい」
早速大臣たちからのどよめきの声が集まった。
聖女イデアという偉大な存在で国の要(かなめ)ともなっていた重要人物を解雇などあってはならない。
ロブリー以外全員はそう考えていたからだ。
当然このような一大事を黙って聞いているだけにはいかない。
一人の大臣がロブリーに尋ねた。
「お言葉ですが陛下よ、イデア様をクビにした理由をハッキリと教えてください」
「……時間がもったいないと言っているのに……! 聖女など必要がない。現に今も結界がなくともモンスターは一体も現れないだろう? つまり、聖女の結界に金をかけているだけ無駄だったということだ」
「しかし──!」
大臣たちが反論しようとしたが、ロブリーは躊躇いもせずに主張が続く。
「それにホワイトラブリー王国の国王が、王金貨五十枚で買いたいと頼まれていた。私はイデアの無職になることも考え、他国へ恩を売っておくことも踏まえた。以上の観点からイデアは販売させてもらった」
「なんと愚かな……」
「今のは、誰だ? 反論をしてきたものは……?」
一瞬で静かになる。
次のリストラは自分になるのではないかと恐れていたため、誰もロブリーに強く反抗することができなかったのだ。
「王金貨に関してはいずれ送られてくるだろう。だが、国を運営するにあたってはまだまだ余裕などない。今後、さらなる経費削減をし、増税に踏み切ることにした」
「へ……、陛下。大変申し上げにくいのですが、無理のない経費削減ならば賛成です。しかし、増税はどうかと……。前回引き上げた増税により民衆たちからも不満の声が……。実際に苦しんでいる家庭もちらほらと……」
「それはしっかりと稼げていない、働けていない者たちに責任がある。君の意見が却下だ」
大臣たちの中でも不満がつのる。
自分たちも限界まで働き詰めの毎日で年俸も下げられてしまった。
だからこそ、民衆たちの気持ちも痛いほど理解していたのだ。
「では、どのような政策を?」
「まずは経費削減の点からだ。そもそも食べ物や雑貨、その他娯楽において購入したりする行為が自由だからこそ経費削減ができないのだと私は思っている。はっきり言って、国だけでなく民間人も経費削減する意欲がなければ私の政策だってご理解いただけないだろう。従って、今後物品の売買に対して同額分は納税してもらう!」
民間人にも経費削減をする意欲を芽生えさせ、さらに税収が見込める政策を閃いたロブリーは、この閃きが天才だと思っていた。
これならばあらゆる分野から税が入ってくるし、より節約しようという意欲に芽生えることだろうと考えていたのだ。
「陛下は国の流れを止めるつもりですか!?」
「は!?」
「ただでさえ民衆は苦しんでいる状態だと言ったではありませんか。追い討ちをかけるような税を導入してしまえば、路頭に迷う者が続出し、最終的には税収が見込めなくなるでしょう。それだけではなく、税が高すぎて他国への移民者も続出する可能性すらあります!」
一人の大臣の発言に対して拍手がおこった。
だが、ただ一人ロブリーだけは納得がいかず、不機嫌になっていく。
「黙れと言っただろう!? 私の完璧な政策に理解できぬのも仕方ないかもしれないが、これは決定事項だ。変更の余地もない。そのかわり、必ずや素晴らしい結果としてよりよき明日を迎えられる国になると信じている」
ロブリーの強引な提言によって、大臣たちはこれ以上反論すら許されなかった。
この政策はすぐに反映され、早速民衆たちから不満の声が続出する形となったのだ。
♢
ブラークメリル王国、王都郊外のにある小さな村。
主にこの集落では、人々は魔道具の研究をし、開発と販売によって生活をしている。
今回のロブリー国王の無茶な増税を知らされ、ここにいる集落は崩壊の危機になっていた。
「魔道具は高価な物だ……。それに対して同額の税が課せられてしまうということは、二つ買うことと同じではないか。国はバカなのか!?」
「魔道具を作る材料ですら今までの倍額を負担することになってしまう……。つまり利益を得るためには販売価格を上げる必要がある……」
「高額になった魔道具が更に倍の税……。購入者も激減し、更に販売価格を上げる負の連鎖か。やってられないな!」
魔道具の研究している組合たちは怒りをあらわにしていた。
故郷を捨てるのは惜しいが、このままでは全員生きていけないと真っ先に気がついたのがこの集落であった。
「すぐ近くにホワイトラブリー王国がある。そこまでなんとか移動できれば、移民を受け入れてくれるかもしれない」
「しかし……そう簡単にいくかどうか」
「なぁに、俺たちの魔道具開発においては向こうの陛下も高く評価してくれていた。だったら、あっちで開発していけば向こうの国にとっても好都合になるだろう?」
こうして魔道具を開発していた集落はこの日、移民計画が遂行されて数日後には廃墟の村となった。
国にとって、この集落で開発されていた魔道具の存在は甚大なものだったのだ。
魔道具を求めて他国からの購入者だったりしていたため、観光や輸出にも大きく貢献していた。
ロブリーが提言した政策によって、早速ひとつ、国にとって大きな存在が消えてしまったのだ。
ロブリー国王の部下、大臣といった国の重要機関の者たちを王宮の応接室へ呼び出した。
全員が集合し、一息着く暇もなく、ロブリーは本題へと進めた。
「まず、兼ねてから不要だった聖女イデアはクビにした。これは皆の者が反対してはいたが、やはり不要だと判断したため理解いただきたい」
早速大臣たちからのどよめきの声が集まった。
聖女イデアという偉大な存在で国の要(かなめ)ともなっていた重要人物を解雇などあってはならない。
ロブリー以外全員はそう考えていたからだ。
当然このような一大事を黙って聞いているだけにはいかない。
一人の大臣がロブリーに尋ねた。
「お言葉ですが陛下よ、イデア様をクビにした理由をハッキリと教えてください」
「……時間がもったいないと言っているのに……! 聖女など必要がない。現に今も結界がなくともモンスターは一体も現れないだろう? つまり、聖女の結界に金をかけているだけ無駄だったということだ」
「しかし──!」
大臣たちが反論しようとしたが、ロブリーは躊躇いもせずに主張が続く。
「それにホワイトラブリー王国の国王が、王金貨五十枚で買いたいと頼まれていた。私はイデアの無職になることも考え、他国へ恩を売っておくことも踏まえた。以上の観点からイデアは販売させてもらった」
「なんと愚かな……」
「今のは、誰だ? 反論をしてきたものは……?」
一瞬で静かになる。
次のリストラは自分になるのではないかと恐れていたため、誰もロブリーに強く反抗することができなかったのだ。
「王金貨に関してはいずれ送られてくるだろう。だが、国を運営するにあたってはまだまだ余裕などない。今後、さらなる経費削減をし、増税に踏み切ることにした」
「へ……、陛下。大変申し上げにくいのですが、無理のない経費削減ならば賛成です。しかし、増税はどうかと……。前回引き上げた増税により民衆たちからも不満の声が……。実際に苦しんでいる家庭もちらほらと……」
「それはしっかりと稼げていない、働けていない者たちに責任がある。君の意見が却下だ」
大臣たちの中でも不満がつのる。
自分たちも限界まで働き詰めの毎日で年俸も下げられてしまった。
だからこそ、民衆たちの気持ちも痛いほど理解していたのだ。
「では、どのような政策を?」
「まずは経費削減の点からだ。そもそも食べ物や雑貨、その他娯楽において購入したりする行為が自由だからこそ経費削減ができないのだと私は思っている。はっきり言って、国だけでなく民間人も経費削減する意欲がなければ私の政策だってご理解いただけないだろう。従って、今後物品の売買に対して同額分は納税してもらう!」
民間人にも経費削減をする意欲を芽生えさせ、さらに税収が見込める政策を閃いたロブリーは、この閃きが天才だと思っていた。
これならばあらゆる分野から税が入ってくるし、より節約しようという意欲に芽生えることだろうと考えていたのだ。
「陛下は国の流れを止めるつもりですか!?」
「は!?」
「ただでさえ民衆は苦しんでいる状態だと言ったではありませんか。追い討ちをかけるような税を導入してしまえば、路頭に迷う者が続出し、最終的には税収が見込めなくなるでしょう。それだけではなく、税が高すぎて他国への移民者も続出する可能性すらあります!」
一人の大臣の発言に対して拍手がおこった。
だが、ただ一人ロブリーだけは納得がいかず、不機嫌になっていく。
「黙れと言っただろう!? 私の完璧な政策に理解できぬのも仕方ないかもしれないが、これは決定事項だ。変更の余地もない。そのかわり、必ずや素晴らしい結果としてよりよき明日を迎えられる国になると信じている」
ロブリーの強引な提言によって、大臣たちはこれ以上反論すら許されなかった。
この政策はすぐに反映され、早速民衆たちから不満の声が続出する形となったのだ。
♢
ブラークメリル王国、王都郊外のにある小さな村。
主にこの集落では、人々は魔道具の研究をし、開発と販売によって生活をしている。
今回のロブリー国王の無茶な増税を知らされ、ここにいる集落は崩壊の危機になっていた。
「魔道具は高価な物だ……。それに対して同額の税が課せられてしまうということは、二つ買うことと同じではないか。国はバカなのか!?」
「魔道具を作る材料ですら今までの倍額を負担することになってしまう……。つまり利益を得るためには販売価格を上げる必要がある……」
「高額になった魔道具が更に倍の税……。購入者も激減し、更に販売価格を上げる負の連鎖か。やってられないな!」
魔道具の研究している組合たちは怒りをあらわにしていた。
故郷を捨てるのは惜しいが、このままでは全員生きていけないと真っ先に気がついたのがこの集落であった。
「すぐ近くにホワイトラブリー王国がある。そこまでなんとか移動できれば、移民を受け入れてくれるかもしれない」
「しかし……そう簡単にいくかどうか」
「なぁに、俺たちの魔道具開発においては向こうの陛下も高く評価してくれていた。だったら、あっちで開発していけば向こうの国にとっても好都合になるだろう?」
こうして魔道具を開発していた集落はこの日、移民計画が遂行されて数日後には廃墟の村となった。
国にとって、この集落で開発されていた魔道具の存在は甚大なものだったのだ。
魔道具を求めて他国からの購入者だったりしていたため、観光や輸出にも大きく貢献していた。
ロブリーが提言した政策によって、早速ひとつ、国にとって大きな存在が消えてしまったのだ。
91
あなたにおすすめの小説
偽りの呪いで追放された聖女です。辺境で薬屋を開いたら、国一番の不運な王子様に拾われ「幸運の女神」と溺愛されています
黒崎隼人
ファンタジー
「君に触れると、不幸が起きるんだ」――偽りの呪いをかけられ、聖女の座を追われた少女、ルナ。
彼女は正体を隠し、辺境のミモザ村で薬師として静かな暮らしを始める。
ようやく手に入れた穏やかな日々。
しかし、そんな彼女の前に現れたのは、「王国一の不運王子」リオネスだった。
彼が歩けば嵐が起き、彼が触れば物が壊れる。
そんな王子が、なぜか彼女の薬草店の前で派手に転倒し、大怪我を負ってしまう。
「私の呪いのせいです!」と青ざめるルナに、王子は笑った。
「いつものことだから、君のせいじゃないよ」
これは、自分を不幸だと思い込む元聖女と、天性の不運をものともしない王子の、勘違いから始まる癒やしと幸運の物語。
二人が出会う時、本当の奇跡が目を覚ます。
心温まるスローライフ・ラブファンタジー、ここに開幕。
聖女の力を妹に奪われ魔獣の森に捨てられたけど、何故か懐いてきた白狼(実は呪われた皇帝陛下)のブラッシング係に任命されました
AK
恋愛
「--リリアナ、貴様との婚約は破棄する! そして妹の功績を盗んだ罪で、この国からの追放を命じる!」
公爵令嬢リリアナは、腹違いの妹・ミナの嘘によって「偽聖女」の汚名を着せられ、婚約者の第二王子からも、実の父からも絶縁されてしまう。 身一つで放り出されたのは、凶暴な魔獣が跋扈する北の禁足地『帰らずの魔の森』。
死を覚悟したリリアナが出会ったのは、伝説の魔獣フェンリル——ではなく、呪いによって巨大な白狼の姿になった隣国の皇帝・アジュラ四世だった!
人間には効果が薄いが、動物に対しては絶大な癒やし効果を発揮するリリアナの「聖女の力」。 彼女が何気なく白狼をブラッシングすると、苦しんでいた皇帝の呪いが解け始め……?
「余の呪いを解くどころか、極上の手触りで撫でてくるとは……。貴様、責任を取って余の専属ブラッシング係になれ」
こうしてリリアナは、冷徹と恐れられる氷の皇帝(中身はツンデレもふもふ)に拾われ、帝国で溺愛されることに。 豪華な離宮で美味しい食事に、最高のもふもふタイム。虐げられていた日々が嘘のような幸せスローライフが始まる。
一方、本物の聖女を追放してしまった祖国では、妹のミナが聖女の力を発揮できず、大地が枯れ、疫病が蔓延し始めていた。 元婚約者や父が慌ててミレイユを連れ戻そうとするが、時すでに遅し。 「私の主人は、この可愛い狼様(皇帝陛下)だけですので」 これは、すべてを奪われた令嬢が、最強のパートナーを得て幸せになり、自分を捨てた者たちを見返す逆転の物語。
【完結】偽物聖女は冷血騎士団長様と白い結婚をしたはずでした。
雨宮羽那
恋愛
聖女補佐官であるレティノアは、補佐官であるにも関わらず、祈りをささげる日々を送っていた。
というのも、本来聖女であるはずの妹が、役目を放棄して遊び歩いていたからだ。
そんなある日、妹が「真実の愛に気づいたの」と言って恋人と駆け落ちしてしまう。
残されたのは、聖女の役目と――王命によって決められた聖騎士団長様との婚姻!?
レティノアは、妹の代わりとして聖女の立場と聖騎士団長との結婚を押し付けられることに。
相手のクラウスは、「血も涙もない冷血な悪魔」と噂される聖騎士団長。クラウスから「俺はあなたに触れるつもりはない」と言い放たれたレティノアは、「これは白い結婚なのだ」と理解する。
しかし、クラウスの態度は噂とは異なり、レティノアを愛しているようにしか思えなくて……?
これは、今まで妹の代わりの「偽物」として扱われてきた令嬢が「本物」として幸せをつかむ物語。
◇◇◇◇
お気に入り登録、♡、感想などいただければ、作者が大変喜びます!
モチベになるので良ければ応援していただければ嬉しいです♪
※いつも通りざまぁ要素は中盤以降。
※完結まで執筆済み
※表紙はAIイラストです
※小説内容にはAI不使用です。
※「小説家になろう」「エブリスタ」「カクヨム」様にも掲載しております。
婚約破棄された宰相です。 正直、婚約者も宰相も辞めたかったので丁度よかったです
鍛高譚
恋愛
内容紹介
「婚約破棄だ! そして宰相もクビだ!」
王宮の舞踏会で突然そう宣言したのは、女性問題を繰り返す問題王太子ユリウス。
婚約者であり王国宰相でもあるレティシアは、静かに答えた。
「かしこまりました」
――正直、本当に辞めたかったので。
これまで王太子の女性問題の後始末、慰謝料交渉、教会対応、社交界の火消し……
すべて押し付けられていたレティシアは、婚約も宰相職もあっさり辞任。
そしてその瞬間――
王宮が止まった。
料理人が動かない。
書類が処理されない。
伝令がいない。
ついにはトイレの汚物回収まで止まり、王宮は大混乱。
さらに王太子の新たな女性問題が発覚し、教会は激怒。
噂は王都中に広がり、王宮は完全に統治不能に。
そしてついに――
教会・貴族・王家が下した決断は、
「王太子廃嫡」
そして。
「レティシア、女王即位」
婚約破棄して宰相をクビにした結果、
王宮を止めてしまった元王太子の末路とは――?
これは、婚約破棄された宰相が女王になるまでの
完全自業自得ざまぁ物語。
似非聖女呼ばわりされたのでスローライフ満喫しながら引き篭もります
秋月乃衣
恋愛
侯爵令嬢オリヴィアは聖女として今まで16年間生きてきたのにも関わらず、婚約者である王子から「お前は聖女ではない」と言われた挙句、婚約破棄をされてしまった。
そして、その瞬間オリヴィアの背中には何故か純白の羽が出現し、オリヴィアは泣き叫んだ。
「私、仰向け派なのに!これからどうやって寝たらいいの!?」
聖女じゃないみたいだし、婚約破棄されたし、何より羽が邪魔なので王都の外れでスローライフ始めます。
婚約破棄の上に家を追放された直後に聖女としての力に目覚めました。
三葉 空
恋愛
ユリナはバラノン伯爵家の長女であり、公爵子息のブリックス・オメルダと婚約していた。しかし、ブリックスは身勝手な理由で彼女に婚約破棄を言い渡す。さらに、元から妹ばかり可愛がっていた両親にも愛想を尽かされ、家から追放されてしまう。ユリナは全てを失いショックを受けるが、直後に聖女としての力に目覚める。そして、神殿の神職たちだけでなく、王家からも丁重に扱われる。さらに、お祈りをするだけでたんまりと給料をもらえるチート職業、それが聖女。さらに、イケメン王子のレオルドに見初められて求愛を受ける。どん底から一転、一気に幸せを掴み取った。その事実を知った元婚約者と元家族は……
婚約破棄ですか?結構ですわ。ですが違約金は国家予算になります
しおしお
恋愛
王太子エドガルドの婚約者である公爵令嬢アルシェラ・ヴァルディア。
だがある日、王太子は彼女を遠ざけ、代わりに義妹ノエリアを伴うようになる。
やがて社交界ではこう囁かれ始めた。
「王太子はアルシェラとの婚約を破棄するつもりらしい」と。
しかし――
アルシェラは慌てることも、泣くこともなかった。
「婚約破棄?どうぞご自由に」
そう微笑む彼女の手には、王家とヴァルディア家が結んだ正式な婚約契約書があった。
その契約には一つの条項がある。
王家が婚約を破棄する場合、違約金は“王国北方防衛費十年分”。
つまり、国家財政すら揺るがす巨額の賠償金。
そして春の王宮舞踏会――
王太子は満場の貴族の前で婚約破棄を宣言する。
だがその瞬間、アルシェラは契約書を掲げた。
「婚約破棄はご自由に。ただし契約は守ってくださいませ」
王太子、義妹、そして王家を巻き込んだ
社交界最大の公開逆転劇が幕を開ける。
これは、静かな公爵令嬢が
契約一枚で王太子の“真実の愛”を叩き潰す物語。
聖女をクビにされ、婚約者も冷たいですが、優しい義兄がいるので大丈夫です【完結】
小平ニコ
恋愛
ローレッタは『聖女』として忙しいながらも充実した日々を送っていたが、ある日突然上司となった無能貴族エグバートの機嫌を損ね、『聖女』をクビとなり、住んでいた寮も追放されてしまう。
失意の中、故郷に戻ったローレッタ。
『聖女』でなくなったことで、婚約者には露骨に冷たい態度を取られ、その心は深く傷つく。
だが、優しい義兄のおかげで少しずつ元気を取り戻し、なんとか新しい生活に馴染み始めたころ、あのエグバートから手紙が届いた。『大変なことになっているから、今すぐ戻ってこい』と。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる