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【別サイド】覚悟を決めて
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「「乾杯」」
クラフトとジオンは一息ついた。
互いに、急激に多忙になったため、この時間がひじょうに貴重なのである。
「あともう一息と言ったところだな」
「兄上は動きすぎだ。みんなに働き過ぎるなと言っているのに示しがつかんぞ?」
「はっはっは、全くだ。だが、無理しているわけではない。むしろ、国がどんどん変化している過程を見れる第一人者だからな。こんなに楽しい仕事を休むなどできんよ」
クラフトは満足そうな表情をしながらワイングラスを口につける。
ジオンも、まったくだと頷きながらワインを飲む。
「イデアとアメリが来てくれてから国が激的に変わったよな……」
「アメリが命がけでイデアを無事連れてきた。そしてイデアは聖なる力だけでなく、貴重な人材までも連れてきてくれたようだ。しかも皆信頼できる良き者たちだ」
「ブラークメリル王国って国民はすげーのに、上がポンコツだからもったいねーよな。もしもブラークメリルの善人な人間が全員きたらそれこそ革命が起きてしまうだろうな」
「はっはっは……そんなバカな……」
ジオンは冗談まじりに言いながらワインを追加する。
前回の夜の楽しみと違い、少しばかり余裕が生まれていたのだ。
「よいしょっと……でもわかんねーぞ。イデアの聖なる加護ってもうなくなっちまったんだし、あんな無防備な国じゃいつモンスターが襲来するかわからんし。そんな恐怖が付きまとった国には俺はいたくねーな」
「モンスターか……。今の結界ならばどんなモンスターでも侵入は不可能だろう」
「まちがいねーな。しかも、イデアが他の聖女たちに教えてんだろ。もう安心だし、イデアに感謝だな」
「イデアの結界は素人の私にでも規格外だということはわかる。あれほどの実力を持ってしても、国に対してなにも要求してこない。最初の報酬を強引に渡してなんとか受け取ってくれたが……」
「欲も無ければ野望もなさそうだ。まさに兄上にとって好みじゃね?」
「う……」
クラフトの顔が赤らめた。
決してワインで酔ったものではない。
クラフトがふと、イデアのことを考えたらそうなってしまったのだ。
「ついに兄上にも春がやってきたな。いや、むしろやってきてくれたと言うべきか」
「それはジオンもだ。しかし、イデアが私のような人間に興味を持ってくれるかどうか……」
「ま、普通の人間なら国王って肩書きだけで寄ってくるだろうけどな。今までもそうだった」
クラフトに求婚をしてきた人間は、ほとんどと言っていいほど地位や名誉、そして金銭的な目当てだった。
それを何度も見抜いてきたフラフトは、今まで誰とも婚約を交わさないつもりでいた。
だが、イデアが来たことによって、その感情が一気に崩壊したのである。
「思い切って兄上からイデアに告白しちまえばいいんじゃね!?」
「な!? 本気で言っているのか!?」
「だってよ、イデアを見てたら自分から意中の人間に積極的になるタイプじゃねーよありゃ。それに、見た目も結構可愛いし、放っておいたらそこらへんの奴に取られちまうんじゃね?」
「それは困る!!」
「じゃあ兄上から言うしかねーよな」
ジオンの後押しに負けたのだ。
クラフトは翌日イデアに思い切って気持ちを打ち明ける覚悟を決め、ワインを追加で飲むのだった。
クラフトとジオンは一息ついた。
互いに、急激に多忙になったため、この時間がひじょうに貴重なのである。
「あともう一息と言ったところだな」
「兄上は動きすぎだ。みんなに働き過ぎるなと言っているのに示しがつかんぞ?」
「はっはっは、全くだ。だが、無理しているわけではない。むしろ、国がどんどん変化している過程を見れる第一人者だからな。こんなに楽しい仕事を休むなどできんよ」
クラフトは満足そうな表情をしながらワイングラスを口につける。
ジオンも、まったくだと頷きながらワインを飲む。
「イデアとアメリが来てくれてから国が激的に変わったよな……」
「アメリが命がけでイデアを無事連れてきた。そしてイデアは聖なる力だけでなく、貴重な人材までも連れてきてくれたようだ。しかも皆信頼できる良き者たちだ」
「ブラークメリル王国って国民はすげーのに、上がポンコツだからもったいねーよな。もしもブラークメリルの善人な人間が全員きたらそれこそ革命が起きてしまうだろうな」
「はっはっは……そんなバカな……」
ジオンは冗談まじりに言いながらワインを追加する。
前回の夜の楽しみと違い、少しばかり余裕が生まれていたのだ。
「よいしょっと……でもわかんねーぞ。イデアの聖なる加護ってもうなくなっちまったんだし、あんな無防備な国じゃいつモンスターが襲来するかわからんし。そんな恐怖が付きまとった国には俺はいたくねーな」
「モンスターか……。今の結界ならばどんなモンスターでも侵入は不可能だろう」
「まちがいねーな。しかも、イデアが他の聖女たちに教えてんだろ。もう安心だし、イデアに感謝だな」
「イデアの結界は素人の私にでも規格外だということはわかる。あれほどの実力を持ってしても、国に対してなにも要求してこない。最初の報酬を強引に渡してなんとか受け取ってくれたが……」
「欲も無ければ野望もなさそうだ。まさに兄上にとって好みじゃね?」
「う……」
クラフトの顔が赤らめた。
決してワインで酔ったものではない。
クラフトがふと、イデアのことを考えたらそうなってしまったのだ。
「ついに兄上にも春がやってきたな。いや、むしろやってきてくれたと言うべきか」
「それはジオンもだ。しかし、イデアが私のような人間に興味を持ってくれるかどうか……」
「ま、普通の人間なら国王って肩書きだけで寄ってくるだろうけどな。今までもそうだった」
クラフトに求婚をしてきた人間は、ほとんどと言っていいほど地位や名誉、そして金銭的な目当てだった。
それを何度も見抜いてきたフラフトは、今まで誰とも婚約を交わさないつもりでいた。
だが、イデアが来たことによって、その感情が一気に崩壊したのである。
「思い切って兄上からイデアに告白しちまえばいいんじゃね!?」
「な!? 本気で言っているのか!?」
「だってよ、イデアを見てたら自分から意中の人間に積極的になるタイプじゃねーよありゃ。それに、見た目も結構可愛いし、放っておいたらそこらへんの奴に取られちまうんじゃね?」
「それは困る!!」
「じゃあ兄上から言うしかねーよな」
ジオンの後押しに負けたのだ。
クラフトは翌日イデアに思い切って気持ちを打ち明ける覚悟を決め、ワインを追加で飲むのだった。
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