【完結】経費削減でリストラされた社畜聖女は、隣国でスローライフを送る〜隣国で祈ったら国王に溺愛され幸せを掴んだ上に国自体が明るくなりました〜

よどら文鳥

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お店の調査

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【前書き】
 更新止まっちゃいまして申し訳ございません。
 この更新のタイミングで完結まで執筆が完了しましたので、この後は完結までのんびりと更新が再開です。
 えたる危険は無くなりましたので、安心して読んで頂ければ幸いです。

---------ー

 案内されて入った店は意外にも小さなお店だった。
 こじんまりとした感じで全部で六人分の椅子しか設置されていない。
 店主も一人だけで切り盛りしているような雰囲気だ。
 クラフト国王が紹介してくれるお店なのだしさぞかし美味しいお店なのだろう。

「美味しい……!!」
「そうだろう。ここが一番美味しい店だと個人的には思っているからな」

 クラフト陛下に対して驚いた。
 広い王都の中でよくこんなに素晴らしい店を見つけたものだ。

「満足してくれたか?」
「え……えぇまぁ。それよりも驚いたというか意外です。本当に美味しかったです。どうやってこのお店を?」
「簡単なことだ。王都にある店は全て自分の足で入ってチェックしてある」
「クラフト陛下自らですか?」
「そうだ。自ら回ることで国の情報を確認することができるからな。……ということを建前としてだな、美味しいものを巡るのが私の趣味なのだよ」

 ニコリと微笑む表情がカッコ良すぎる。
 私は、ブラークメリル王国にいた頃は忙しすぎて街を回るなんてことがほとんどできなかった。
 比較的自由に回れて、しかも美味しい店を色々と知っているのだから、クラフト陛下に対して興味が出てしまったことは言うまでもない。

「このあと、もう一箇所連れて行きたい場所がある……」
「美味しいお店に案内してくださるのは大変嬉しいことではありますが、二軒目は私のお腹がさすがに……」
「いや、このあとは食べる場所ではない……」
「失礼しました!」

 とんだ勘違いだ。
 クラフト陛下が行きたい場所へなら、どこへでもついていきますとも。
 まだ短い付き合いではあるが、完全にクラフト陛下のことに惚れてしまっている。

 だが、釣り合うわけもない。
 ここへ連れてきてくださった理由も、おそらくはこれから聖女としての活動を期待してくれているためご褒美的なものだろう。
 私は絶対に勘違いをするんじゃないぞと自分に言い聞かせておいた。

 ご飯を食べたあと、再び馬車に乗って移動した。
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