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「ご、ごき……ごきげんよよよよよう……」
「庭師のトーマスと申します。王女殿下におかれましては怪我の回復、心よりお祝い申し上げます」
マリア王女殿下がガクガクと震えながらもトーマスさんは至って冷静。
「怪我がな……治ったこと、どうし……てわかったのですすす?」
私の腕を掴みながらも、必死になって会話をしようとするマリア王女殿下。
その努力に見惚れ、なんとか彼女のお役に立ちたいとより強く思った。
「グレスグレイス王国に滞在している、伝説の光魔法の使い手レレレ先生の治癒を受けたのでしょう?」
「は……いっ!」
「レレレ先生は男性でしたか?」
「は……い!」
「そうですか。緊張してしまいましたか?」
「は、い」
トーマスさんがなにげない簡単な質問をどんどん聞いていく。
徐々にマリア王女殿下の返答も自然な口調へと変わっていった。
「治ってから調子はいかがでしょう?」
「え……元気になって……その……頑張らなきゃと……思うようになりました」
「ほう、それでこうやって声をかけてくださっているのですね」
「は、はい。ありがとうござい……ます!」
トーマスさんがニコリと微笑む。
まだしっかりとトーマスさんに顔を向けられないマリア王女殿下ではあるが、感謝している気持ちはとても伝わってくる。
「レレレ様のおかげなんです。かの……彼にはとても感謝しています」
「それは良かったですね。さぞ辛い思いをしてきたと存じますが、きっと乗り越えられると思いますよ」
「はいっ!」
マリア王女殿下がニコリと微笑んだ。
トーマスさんの優しい誘導が彼女の心を開いた。
「ありがとうございます。と、トーマスさん。そしてレイナ様」
「いえ、私はなにもしていませんよ」
「レイナ様がそばにいてくださったから勇気が出ました。ありがとうございます」
なぜか私までお礼を言われてしまった。
マリア王女殿下がやたらと私のことを尊敬の眼差しや好意を向けてくるのがとても気になる。
♢♢♢
「ごきげんようレイナ様」
「本日も頑張るのですね」
「はいっ! お付き添いお願いします」
今日もマリア王女殿下がお越しになった。
男性克服に毎回同行しているうちに、だいぶ仲良くなってきた。
それに彼女の過去も話してくれて、より協力したい、克服してほしいと思うようになったのだ。
「お茶会を開いてみてはいかがでしょうか」
「わ、私がお茶会を!?」
「王女殿下は俺だけでなく執事長とも話せるようになっています。信頼のおける令息を招き入れてみてはいかがかと」
「そう言われましても……。私はずっと王宮に閉じこもっていました。縁談の話も全て断り王女としての役割も全く果たせずでしたので、知り合いもいません……」
トーマスさんとは緊張せずに会話ができるようになっている。
公爵邸には同世代の使用人がいないため、トーマスさんの案は私も推奨したい。
色々と考えていたのだが、私もお茶会に来てくれそうな知り合いが一人しかしない。
どうしたものか。
「ここにいたのですね。よろしければマリアもトーマスさんも、食堂へお越しください」
「俺もですか!?」
「えぇ。とても有能な料理人をご招待しましたので、彼の料理をみんなで楽しみましょう」
ジュライト様はマリア王女殿下のために呼んでくれていたんだ。
ベラード=ベットムさんを。
♢♢♢
「おいしい、おいしいです!」
マリア王女殿下が箸に苦戦しながらも、和食を絶賛している。
彼女だけでなく、使用人、執事長、私もジュライト様もみんなでおいしくいただいた。
前回食べた時とはまた違う料理で、味の優しさとおいしさは格別だ。
「ジュライト様からこうして依頼を受けたときから、なにを作ろうか考えていた甲斐がありました。喜んでいただけて僕も嬉しいです。ありがとうございます」
「あの方がこの料理を作ったのですか?」
「そうですよ。彼はベラード=ベットムさん。ベットム男爵の三男です」
「ほへぇ~……」
マリア王女殿下がベットムさんの顔を見つめる。ほんのりと彼女の頬が赤くなったような……。
視線に気がついたのか、ベットムさんがこちらへ向かってくる。
「レイナ様。先日はありがとうございました。そちらのお方も綺麗に食べてくださりありがとうございます」
「は、はひっ! ど、どうもごち……ごちそうさまでし……た!」
恐がっているというよりも、緊張しているような雰囲気だった。
ここは私もマリア王女殿下が男性に慣れてもらえるよう協力しよう。
幸い、王女殿下のことは紹介しても良いと言われている。
ベットムさんになら王女殿下のことを話しても大丈夫だろう。
「彼女はマリア=グレス様。第一王女殿下です」
「なっ!? 王女殿下でしたか!」
「あわわわわわわ……ま、ま、マリア=グレスと、もももも申しますっ! どうぞよろしくお願いしましゅ」
変装していた私や、トーマスさんに初めて挨拶した時と明らかに雰囲気が違う。
これは……もしかして。
「王女殿下のお口に合いましたでしょうか?」
「とととととと……とってもおいしかったで……すよ。また食べたいで……す!」
「ありがたいお言葉……ありがとうございます」
これは良い雰囲気だ。
「ベットムさんも良かったらこちらへお座りください」
「僕が? 王女殿下のお隣に座るなど恐れ多いですよ」
「もっとベットムさんの料理について教えて欲しいなって話をしていたんですよ。ね、マリア様」
「では、ありがたく。失礼します」
ベットムさんは王女相手であっても極端に恐縮するような人ではなさそう。
ジュライト様と仲が良いし、きっとマリア王女殿下とも打ち解けられる気がする。
そのためにジュライト様は招いたわけだし。
しばらく雑談が続き、すっかり馴染めたようだ。
「必ずベットムさんのお店に行きますね」
「その際は貸し切りにしておきます」
「大丈夫ですよ。わたしの顔を知っている人はいませんから」
「そうであっても、ゆったりとくつろいでいただきたいですからね。楽しみです」
最初こそ緊張していたものの、マリア王女殿下はベットムさんともすっかりと仲良くなれたようだ。
毎日異性と会話ができるように頑張っていたもの。
トラウマもある程度克服できたようで本当に良かった。
ジュライト様の計らいにもお礼を言っておかなければ。
「庭師のトーマスと申します。王女殿下におかれましては怪我の回復、心よりお祝い申し上げます」
マリア王女殿下がガクガクと震えながらもトーマスさんは至って冷静。
「怪我がな……治ったこと、どうし……てわかったのですすす?」
私の腕を掴みながらも、必死になって会話をしようとするマリア王女殿下。
その努力に見惚れ、なんとか彼女のお役に立ちたいとより強く思った。
「グレスグレイス王国に滞在している、伝説の光魔法の使い手レレレ先生の治癒を受けたのでしょう?」
「は……いっ!」
「レレレ先生は男性でしたか?」
「は……い!」
「そうですか。緊張してしまいましたか?」
「は、い」
トーマスさんがなにげない簡単な質問をどんどん聞いていく。
徐々にマリア王女殿下の返答も自然な口調へと変わっていった。
「治ってから調子はいかがでしょう?」
「え……元気になって……その……頑張らなきゃと……思うようになりました」
「ほう、それでこうやって声をかけてくださっているのですね」
「は、はい。ありがとうござい……ます!」
トーマスさんがニコリと微笑む。
まだしっかりとトーマスさんに顔を向けられないマリア王女殿下ではあるが、感謝している気持ちはとても伝わってくる。
「レレレ様のおかげなんです。かの……彼にはとても感謝しています」
「それは良かったですね。さぞ辛い思いをしてきたと存じますが、きっと乗り越えられると思いますよ」
「はいっ!」
マリア王女殿下がニコリと微笑んだ。
トーマスさんの優しい誘導が彼女の心を開いた。
「ありがとうございます。と、トーマスさん。そしてレイナ様」
「いえ、私はなにもしていませんよ」
「レイナ様がそばにいてくださったから勇気が出ました。ありがとうございます」
なぜか私までお礼を言われてしまった。
マリア王女殿下がやたらと私のことを尊敬の眼差しや好意を向けてくるのがとても気になる。
♢♢♢
「ごきげんようレイナ様」
「本日も頑張るのですね」
「はいっ! お付き添いお願いします」
今日もマリア王女殿下がお越しになった。
男性克服に毎回同行しているうちに、だいぶ仲良くなってきた。
それに彼女の過去も話してくれて、より協力したい、克服してほしいと思うようになったのだ。
「お茶会を開いてみてはいかがでしょうか」
「わ、私がお茶会を!?」
「王女殿下は俺だけでなく執事長とも話せるようになっています。信頼のおける令息を招き入れてみてはいかがかと」
「そう言われましても……。私はずっと王宮に閉じこもっていました。縁談の話も全て断り王女としての役割も全く果たせずでしたので、知り合いもいません……」
トーマスさんとは緊張せずに会話ができるようになっている。
公爵邸には同世代の使用人がいないため、トーマスさんの案は私も推奨したい。
色々と考えていたのだが、私もお茶会に来てくれそうな知り合いが一人しかしない。
どうしたものか。
「ここにいたのですね。よろしければマリアもトーマスさんも、食堂へお越しください」
「俺もですか!?」
「えぇ。とても有能な料理人をご招待しましたので、彼の料理をみんなで楽しみましょう」
ジュライト様はマリア王女殿下のために呼んでくれていたんだ。
ベラード=ベットムさんを。
♢♢♢
「おいしい、おいしいです!」
マリア王女殿下が箸に苦戦しながらも、和食を絶賛している。
彼女だけでなく、使用人、執事長、私もジュライト様もみんなでおいしくいただいた。
前回食べた時とはまた違う料理で、味の優しさとおいしさは格別だ。
「ジュライト様からこうして依頼を受けたときから、なにを作ろうか考えていた甲斐がありました。喜んでいただけて僕も嬉しいです。ありがとうございます」
「あの方がこの料理を作ったのですか?」
「そうですよ。彼はベラード=ベットムさん。ベットム男爵の三男です」
「ほへぇ~……」
マリア王女殿下がベットムさんの顔を見つめる。ほんのりと彼女の頬が赤くなったような……。
視線に気がついたのか、ベットムさんがこちらへ向かってくる。
「レイナ様。先日はありがとうございました。そちらのお方も綺麗に食べてくださりありがとうございます」
「は、はひっ! ど、どうもごち……ごちそうさまでし……た!」
恐がっているというよりも、緊張しているような雰囲気だった。
ここは私もマリア王女殿下が男性に慣れてもらえるよう協力しよう。
幸い、王女殿下のことは紹介しても良いと言われている。
ベットムさんになら王女殿下のことを話しても大丈夫だろう。
「彼女はマリア=グレス様。第一王女殿下です」
「なっ!? 王女殿下でしたか!」
「あわわわわわわ……ま、ま、マリア=グレスと、もももも申しますっ! どうぞよろしくお願いしましゅ」
変装していた私や、トーマスさんに初めて挨拶した時と明らかに雰囲気が違う。
これは……もしかして。
「王女殿下のお口に合いましたでしょうか?」
「とととととと……とってもおいしかったで……すよ。また食べたいで……す!」
「ありがたいお言葉……ありがとうございます」
これは良い雰囲気だ。
「ベットムさんも良かったらこちらへお座りください」
「僕が? 王女殿下のお隣に座るなど恐れ多いですよ」
「もっとベットムさんの料理について教えて欲しいなって話をしていたんですよ。ね、マリア様」
「では、ありがたく。失礼します」
ベットムさんは王女相手であっても極端に恐縮するような人ではなさそう。
ジュライト様と仲が良いし、きっとマリア王女殿下とも打ち解けられる気がする。
そのためにジュライト様は招いたわけだし。
しばらく雑談が続き、すっかり馴染めたようだ。
「必ずベットムさんのお店に行きますね」
「その際は貸し切りにしておきます」
「大丈夫ですよ。わたしの顔を知っている人はいませんから」
「そうであっても、ゆったりとくつろいでいただきたいですからね。楽しみです」
最初こそ緊張していたものの、マリア王女殿下はベットムさんともすっかりと仲良くなれたようだ。
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