ポラロイドの夜

壺の蓋政五郎

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ポラロイドの夜3

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 昨日はネッカチーフのことで多少興奮してしまい鍵のことはすっかり忘れてしまいました。家内も私同様忘れているのか、それとも私が要求するまでとぼけているつもりなのか、中村刑事から預かった鍵のことは何ひとつ口にしなかった。
「寝ているところ悪いが昨日中村刑事から預かったものがあるだろう、見せてくれないか」
「今?急ぐの?」
「ああ、確認したいから」
 家内は面倒臭そうに起き上がり自分のハンドバックから丸めた茶封筒を取り出して、直接私には渡さず電話台のメモ帳の上に置いた。貧血気味の家内は壁を伝いトイレに入った。
「鍵でしょそれ」
 用を足したのか足さなかったのか、私に熟睡を遮られたものだからついでに行くだけ行こうとトイレにしゃがんだのかもしれない。入ると同時に大きな排水の音がしたがその音量が下がる前に出てきた。
「ああ、そのようだ」
「鍵よ、鍵に間違いないわ。あ~あ、もう少し寝かせて」
 どうして家内はハンドバックに入れていたのだろうか。中村刑事から私にと手渡されれば普通私の目に留まる場所に置かないだろうか。リビングテーブルの夕刊の上とか、それこそ電話代とかが自然ではないだろうか。外出先ならバックにしまうというのは理解できるが、これも考えすぎか。しかし「何処の鍵ですか?」と聞かれなくてホッとした。
 相続の件は数年前に独立して弁護士事務所を開いた大学の同期生である田中に任せました。顔を会わせれば手を上げる程度の付き合いでしたが、他に弁護士に顔見知りはおらず、多少なりとも融通が利くと考えての依頼でした。天涯孤独で遺書があり、死因も自殺と断定されていることから手続きもスムーズに運ぶだろうとのことでした。しかし決定するまでは私の自由になるわけではありませんでした。ただマンションに関しては警備及び保全の上からも、誰かが定期的に立ち寄り管理していた方がよいとのことで鍵は中村刑事から渡されたまま私がその使命を担うことになりました。近い将来その億ションのオーナーになるのですから当然と言えば当然ですが。
 相続の一件は家内に隠すことにしました。とうに破綻している夫婦ですからいつ離婚となっても不思議はなく、仮に私が不利な立場で別れた場合でもローン返済中のこのマンションと僅かばかりの貯えを一緒にくれてやってもいいでしょう。そして逆に家内が原因の離婚ならばすべてを放棄して出て行くでしょうから、そうなればこのマンションを賃貸にしてローン返済と多少の収入にもなるでしょう。あれこれ考えると胸が膨らみました。小学生のとき、遠足に行く前日のように待ち遠しくてそわそわした、あれと同じ興奮を四十五になってから味わうとは考えてもいませんでした。定年まで、いや定年を待たずに退社させられるかもしれない、そしたら僅かばかりの退職金と年金、不足を補うためのパートもしくはアルバイトをしながら家内という同居人と倒れるまで暮らす。そんな灰色の世界が北風によって吹き飛ばされて、真っ青な世界が視野に入ってきました。その世界に足を踏み入れるまでもう少しの辛抱です。

 事件から三週間が経ちました。林幸子の遺体は中村刑事にお願いして安置所が利用している火葬場で荼毘に付しました。骨上げも二人です。中村刑事の箸は先がクロスしているのでしっかりと骨を摘まむことができませんでした。
「箸の持ち方矯正してくれなかったからなあうちの親、変なとこで恥じ掻いてしまう」
「添えるだけで、私が挟みますから」
 二人で二回骨を入れ、後は担当にお願いしました。
「どうです、そこらで一杯やりませんか?田舎だから大したもんはないけど猪鍋美味いとこあるから」
「新幹線の時間があるから今日はこれで」
「そうですか、残念ですね、新着の情報があったんですけど」
「なんですか新着って?」
「内緒」
 薄笑いを浮かべ上唇に舌を当てている。新しい情報などあるはずもなく、この冴えない男の僻みであるのはわかっています。もしそんなものがあるとすれば焼いている待ち時間に転寝などしていなかったでしょうし、私が帰ると言っても一寸だけと強引に駅前の喫茶店にでも誘い込んだでしょう。新しい情報など何一つないから、癖である舌なめずりをして駅までついて来たのです。
「次の日曜日にお別れ会という形でこの女性を送ってやります。帰ったらマンションを整理しながらもし友人などがいるようでしたら連絡しようと思います。中村さんも宜しかったら」
「必ず伺います。そのときはお時間作ってくださいよ橘さん」
「はい、しっかりと幸せ薄い幸子を送ってやりましょう」
「余裕ですね」
 金谷の駅は混んでいました。車内を見回しましたが空席はありませんでした。すると私の前に座っている女子高校生が席を譲ってくれました。譲ってくれたというより、その女子高生は風呂敷に包んだ骨壷に気が付き咄嗟に立ち上がってしまったのでしょう。人の骨が気持ち悪いのか、悪霊が乗り移るとでも瞬時に判断したのか、それとも悲しみにくれる遺族の前に座っている自分自身に注がれる視線に恥ずかしくなったのか、その子は隣の車両まで逃げるように移ってしまいました。私は躊躇なく座り幸子の骨を膝に抱えました。車内を見回すと乗客全員が私を見ているようでした。普段ならあちこちで響く笑い声も携帯の話し声も私に遠慮しているようで静まり返っています。妻に先立たれた夫に扮しようか、それとも骨になった故郷の母を迎えに来た駄目息子を演じてもおもしろい。私は笑いが込み上げてきました。堪えることのできない笑い声を骨壷に顔を伏せて泣きまねでごまかしましたがどうでしょう、うまく演じることができたかどうか顔を上げて確認するほどの勇気はありません。

 翌朝コインロッカーから骨壷を出してマンションに向かいました。地下鉄高島町駅から歩いて十分ほどの坂の中腹に位置しています。最上階の二〇を押すと想像してたよりゆっくりと上昇しました。中に入るとこれが女性の部屋かと疑いたくなるほど乱雑としていました。キッチンは冷凍食品やレトルト食品の空きパッケージで溢れ、ベッドの上や机の上には零れ落ちそうなくらい洗濯した物なのかこれから洗濯する物なのか判断のつかないインナーやブラウスが山のように重なっていました。少なくともこの部屋を出るときまでは自殺を考えていなかったのではないでしょうか。偶然に擦れ違う人に介錯宜しくとお願いするならば、きちんと整理整頓を済ませて覚悟を決めるのではないでしょうか。遺書は手書きで、捺印もされておらず、それもメモのように走り書きで、まるで遺書らしくなかったと中村刑事は言っていました。大井鉄道の車内かバスの中で思いついたのか、鑑定の結果彼女の筆跡であることが確認された以外は自殺に結ぶ付く一切を、この生活臭どぎつい部屋から探し出すのは困難でした。
 愛人から譲り受けたとされているこの広いマンションのどこからどう片付けていけばいいのか混乱しました。掃除嫌いでその上に苦手な私が一人で整理していたのではたぶん数週間かかってしまうでしょう。とりあえず、次の日曜に控えたお別れ会への出席を求める友人知人捜しが何をおいても先決です。
 百平米はあるリビングの端に高級マンションには不釣合いなスチール製の机がありました。その上には古いデスクトップ式のパソコンと書棚があります。パソコンはほとんど使っていなかったのでしょう、モニターの量角にはカラフルな帽子がかけてあります。机の空いたスペースには大きな海苔の缶に名刺がぎっしりと詰め込んであります。回転式のチェアの背もたれにかけてあるガウンを払い落とし、座に敷いた毛糸のクッションの上に無造作におかれた衣類を跳ね除けて腰掛けました。舞い上がる埃にむせましたが外の寒さを考えると窓を開ける気にはなりませんでした。薄っぺらなブックエンドは雑誌に押され机の端から落ちそうになっています。海苔缶には入れられずにトランプを撒き散らしたような状態で置かれている名刺があります。それは明らかに最近面識を交わしたものか、或いはなんらかの意図があって缶には入れずに置いたものでしょう。一見乱雑に見えますが、頻繁に手にするものとそうでないものとが分けてあるのに気が付きました。分かれている数枚を手に取り確認すると、大手建設会社の役員だったり、画廊の主人だったり、またオフィスビルのオーナーだったりと社会的地位があり、経済的にも恵まれている人達の名刺であることが分かります。私はその中からピックアップした五人の連絡先を控えました。
 ブックエンドに挟まれた中央には、立てられているというより上から差し込んで、収まり切れるスペースがないから宙に浮いた格好の二冊の薄いアルバムがあります。幸子はここに座る度にこのアルバムを引き抜いて見ていたのでしょう。アルバムの一冊は乳幼児が席巻していました。一ページ目にマジックで『わたしの愛ちゃん』と記してあります。この世に誕生したときからハイハイしてテーブルの足に摑まって立ち上がった瞬間までで、その先はありません。何らかの理由でラスト二ページを残してこの子の成長記録はストップしています。幸子が一緒に写っているのは二枚しかなく、橋で擦れ違った彼女の妖艶な面影はまるで感じられず、あどけなさの残るジーンズ履きの少女が年の離れた妹を抱いているようにしか見えません。落ちる刹那に「あいちゃんごめんね」と呟いたその愛ちゃんがこのアルバムの主人公なのでしょうか。もう一冊のアルバムには男と幸子が寄り添って写っている五枚です。かなり以前に流行したポラロイドカメラで写したものでした。カメラの性能なのか年月による劣化なのかセピア色にくすんでいました。五人のどの男も裸でした。もちろん幸子も一糸纏わぬフルヌードで、それもかなり若いときのものでした。中村刑事が幸子はトルコ嬢だったと言っていましたが、当時『トルコ風呂』と呼ばれていた一室で撮られたもののようです。若い幸子の乳房がそれぞれの男の肩口に押し付けられ、乳首が上を向いています。男達は得意満面でプラスチック製の腰掛に跨り、下腹部にタオルをかけています。一人の痩せた男はタオルで覆うこともせずに醜い下腹部を曝け出しています。見覚えのある男ですが想い出すことは困難であり、また想い出したからといっても他人の空似であることは間違いないでしょう。ショックを受けたのは一人の男の顔がマジックで消されていることでした。消されるだけの男だったのでしょうが、もし本人が知れば生きる気力を無くすぐらいの屈辱でありましょう。顔を消された男の横にいる幸子の微笑が恐ろしく思えました。私も入社当時、二十数年前の古いことですから店の名前は忘れてしまいましたが、先輩に川崎の南町というソープ街に連れて行かれたことがありました。晩熟の私でしたが、一度その妙技を味わってしまうと快楽を忘れられずに、それまでの恥じらいなどは素っ飛んでしまい、一人で通うようになりました。同じ女性を指名することはありませんでしたが時折店が混雑していて、以前交渉したことのある女性と二度三度と身体を重ねた経験があります。客は大概が酒の力を借りて出入りするわけでありますから接待する女性のことなどほとんど翌日には記憶から飛んでいることが多いのですが、彼女達は一度来店し触れた男を忘れることはありません。そして「しばらくねえ、記念撮影しよう」などと煽てられてはその気になり、この写真の男達同様ポラロイドに収められたこともありました。
 この五人の男が、二十年以上も前の幸子の客であったことは確かであります。その当時は独身であったろう五人の馬鹿な男達は、金で買った女と自慢げに醜態を晒しても、それがこのような形で二十年以上経っても残されているなどと警戒心もなく、このマンションのオーナーだった建設会社の社長のようにターゲットにされ、ある日突然大きな代償を払わされる運命にあるのかもしれないのです。アルバムを閉じて他の部屋を回りました。リビング、洋間、寝室、客間、どの部屋も衣類が占領していると言っても過言ではありません。椅子やベッドに重ねられた衣類はフローリングを引き摺り、その引き摺った衣類の胸元辺りからまた重ねられています。
 お洒落なガラス障子を開けて和室に入ると小さな仏壇がありました。仏壇の前には紫の座布団が敷かれています。仏壇の置かれた壁には愛ちゃんの写真が何枚もテープで貼ってあります。そして驚いたことに娘はまだ骨壷に納まったままでした。そういえば幸子の遺書に、娘と一緒に散骨して欲しい旨が綴られていました。私は玄関の下駄箱の上に置いた幸子の骨壷を想い出し、娘の横に並べました。両方を同時に揺さぶるとカサカサと甲殻の昆虫が灯りに群れて重なっているような音がします。とても親子が対面して会話をしているようななどとセンチメンタルな世辞も通じないほどに乾いた音です。私は近い将来遺書に従ってこの骨をミックスしてハンマーで粗く砕き、そしてミキサーにかけて粉末にしなければなりません。そういえば以前散骨について調べたことがあります。適当に選んでクリックしたホームページには散骨するのに適当なサイズの粉末状にしてくれる葬儀屋がありました。面白い商売があると思って『お気に入り』にチョイスしてあります。確か一万七千円で、専用の壷に入れてもらっても三万円で済むそうです。この親子二人分を送っても六万円、調べて早急に手配しましょう。それが相続人の義務です。そしてすべての手続きが済んだ暁には、あの吊り橋から散骨してあげましょう。電動のブラインドを開けると横浜の夜景が真正面に映えます。まるで絵葉書かカレンダーに印刷したようなそんな素晴らしい夜景です。ただ部屋が広ければいいとか、交通のアクセスが便利であるとか、せせこましい条件で購入する我々庶民とは違い、長者達は余裕を持ってその人生をエンジョイしているのでしょう。このマンションの元オーナー横山も、この夜景の中で愛人と愉しむ算段をしていたのでしょうが、運が悪かったのか罰が当たったのか、愛人幸子の目論見はそんなロマンチックとはかけ離れていて、手玉に取っていたつもりが逆に転がされ、乗っ取られてしまうとは考えてもいなかったのでしょう。
 重厚なサッシを開けベランダに出ると、団地サイズの、幅一メートル足らずの、バルコニーとは名ばかりの物干し場とは違い、セットバックした階下のスラブ全体が専有バルコニーになっています。横山の趣味か幸子の趣味だったのか、観葉植物は巨大化したアロエ以外はすべて薄茶色に枯れていました。そしていくつかの鉢はビル風に煽られ、手摺の下を転がって排水溝で止まっています。私は近い将来管理しなければならないこのマンションのオーナーとして、排水溝を詰まらせる恐れがある土の残った鉢を、手摺を跨いで拾い上げました。そして恐る恐るパラペット越しに下を覗くと、壁に進路を遮られた潮風が私を誘うように吹き上げています。
 マンションを出ると家内から電話が入りました。
「遅くなりますか?」
「うん食事は済ませて帰る」
「私これから出掛けますから」
「何処に?」
「友達とカラオケ」
「そう」
 口論以外で家内と会話するのは用件を伝え合うだけです。何時何処で誰と、実はそれすらも面倒な作業であり、夫婦としての最低限の繋がりをお互いが意識して、これだけは最低限やらなければいけないという最終ラインを暗黙のうちに確認し合っているだけなのです。家内が遅くなるなら、幸子が生前勤めていたソープランド『夜間飛行』に行ってみようと思いつきました。どうせ家内の帰宅は深夜になります。私が二時間ほど時間を潰してから帰路についても家内よりは早く帰宅できるでしょう。桜木町から野毛小路を抜け、流れのない川の橋を渡りました。半円形の二階部分に小さな飲食店が並んでいます。川は黒い鏡になっています。醜態醜悪を晒している日中のドブ川からは想像も出来ないくらい川沿いのネオンを纏い、本性を隠しています。毛皮のコートを羽織った顔が白くて小さい北欧系の女性が私を挑発しています。コートの下は下着なのでしょうか、すらりと伸びた脚は毛皮の中に消えています。下着の中はどうなっているのでしょうか、やはりこの川と同様腐っているのでしょうか。
『夜間飛行』は川沿いに数件並ぶその中央にありました。
「いらっしゃいませ、ご指名はございますか?」
「幸という人は?」
「申し訳ございません、しばらく休んでいます。ですが若い素敵な娘をご紹介できますが」
「いや、こんな言い方は失礼だがベテランというか在籍の永い婦人が好みなんだが」
「ご案内いたします。明美さんお客様です」
 明美と名乗った女は故意にそうしているのか長襦袢をだらしなく羽織って淫靡さを強調しているようだった。小太りで背の低い明美は、進路の歯車がうまく噛みあっていれば、気さくでまめに気の利く働き者の主婦になっていたような気がする。
「お客さんあたしより年上でしょ、若い子好きでないのかい」
「明美さんは北海道の出身ですか?同僚に同じアクセントをする奴がいるから」
「わかる?すごいね」
 大袈裟に仰け反って出身地を当てられたことに驚いている。
「どっかであったことある?」
「いいや、人違いじゃないかな」
「そうね。湯に浸かる、それとも身体洗おうか?」
「背中を流してもらおうかな、実は尋ねたいことがあってあなたを指名させてもらったんだ」
「そうだよねえ、そうでなければこんなおばさん指名しないよね」
 泡立てたタオルで背中を擦ってくれた。
「ほら垢がいっぱい出てくるっしょ」
 こんなに強く背中を擦ってもらったのは会社の旅行以来である。私のことを『先輩先輩』と慕って背中を流してくれた後輩は来年私の上司になる。手を上下する振動で明美の乳房が大きく揺れて私の背中に触れる。
「明美さん、幸という子をご存知ですか?」
「お客さん幸さんとどういう関係?みんな事情があってこんな商売しているからさあ、喋ると迷惑掛けてもいけないから」
 私は湯船に浸かり林幸子の最後を明美に話した。
「そう、さっちゃん死んだんだ。店長にさっちゃんどうしたのって聞いても笑ってとぼけていたから、それにあたし新聞なんて読まないからねえ。そう、本当に自殺しちゃったんだ」
 明美は両手で顔を覆いしばらく泣いていたが、吹っ切れたように鼻水を啜り上げて泣き止み、笑顔を見せた。
「お客さんサービスさせて、まだまだ若い子には負けないから」
 マットに寝そべり目を瞑り、彼女にされるがままにしていました。生暖かい感触を局部に感じた。そういえばここ数年家内と性交渉した記憶はない。寝室を別にしたのが四年前でそれ以来添い寝すらしたことがなかった。性交渉の回数を年代別、国別にリサーチしているのが新聞に載っていた。くだらないことを調べるもんだとそのときは呆れていたが、いざ比較する場面におかれると非情に面白い。本気なのか演技なのか本人以外わからないが明美のサービスは熱が入っていた。明美が発する体液が私の男性の本能を蘇らせた。そして明美の奇声は終了のホイッスルだった。
「明美さんは幸子さんと長いのかい、お付き合い?」
「そうね、もう二十年以上、二十五年になるかな、彼女がこんな商売に入る前のスナックで一緒だったの」 
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