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蠱惑Ⅱ『想念』
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私は高卒で自動車の営業マンになりました。やはり営業は大学を出なければ務まらないと同期に言われました。
「どうして?どうして高卒じゃ駄目なんだ?努力すれば大卒になんか負けるわけがない。だって四年も早く働きだすんだぞ。お前みたいに初めから弱気だから俺達の立場を悪くするんだ」
「だってそうじゃないか、部長も課長も係長も大卒だよ。高卒の村木さんは営業辞めたろ去年、成績が上がらないからだよ」
確かに同期の高山の言う通り上司は全て大卒でした。しかし私は血気盛んでした。うだつが上がらないのは努力不足しかない。営業は足で稼いでなんぼの世界。近場から一軒一軒回り、それを広げながら繰り返す。そうやって客を拾っていく。自分ならやれる、そう思って毎日頑張っていました。先ずは高校の卒業生アルバム、中学、小学、そして知人友人に電話を掛けまくりました。
また、声がかかればどこにでも素っ飛んで行きました。家族や友人との約束を破っても営業を重視していました。初めは親戚が車を取り替えるから買ってくれました。入所当初の売り上げは断トツトップでした。高校の同級生が免許を取得して『お前から買うよ』とやさしい奴もいました。ですがそれも二年で下降線を辿りました。地元の人達はそれなりに付き合いがあり、一度付き合い始めた営業と生涯繋がり合っていく。そんな日本人的な価値観が私のような新人営業マンを拒むのでした。十年目には同期の高山が言っていた通り、後から入社した大卒の連中に抜かれ、それからはずっと下降線、営業成績はこの十年最下位が私の定位置になりました。昭和六十年八月、残り半年で定年を迎えます。
「内田さん、私の客ですがお孫さんの誕生日にセドクラのGTSをプレゼントするそうです。紹介状を書いておきますのでお願い出来るでしょうか?」
やさしい後輩がいます。彼の成績は毎年ベストテンに入っています。
「ああ、済まないねえ。お客さんの都合のいい日でいいからセットしてくれるとありがたい」
自身の営業は毎年一台が私の成績です、それも新規ではなくて買い替えでした。勿論私の親戚です。その晩同期の高山を誘いました。高山は早い段階で工場勤務に移り、今年工場長として退職します。
「おい、内田、暫くだな、懐かしいなこの店も」
「ああ、七年は会っていない。お前んちの建て替え工事の上棟式に呼ばれたっけ」
「あれ以来か?」
「そうさあれ以来だ」
居酒屋のカウンターで乾杯しました。
「営業一筋お疲れ様」
「それは万年最下位の私に嫌味か?」
高山も私の成績は知っています。
「それもある。だがやり通したのは偉い」
高山が笑った。
「お前は先見の目があり俺にはそれがなかった。それだけさ」
高卒は大卒よりも四年も早く働きだすのだから普通にやれば抜かれることはない。私の持論は高山の予想通りに覆されました。それは高卒と大卒の付き合いの差でした。大卒でそれなりの企業に就職すれば金を動かせる立場に就く。そう言う仲間が同級生であれば企業間の営業になる。宛てもなく走り回り客を掴まえるのは至難の業であり、成績が伸びなければ気力が萎えてくる。それが私でした。後輩達からお涙ちょうだい的な客を紹介してもらい何とか首にならずに定年を迎えられるのは逆に運が良かったのかもしれません。
「それでお前に相談があるんだ」
「定年後の仕事か?引き継いだ時期工場長に請け合ってやってもいい。私の特権だ。ただし時給470円、これはおばちゃんちと同じ相場だ。それでも神奈川県の最低賃金より9円上乗せだ」
高山は笑った。
「ああ、いずれ世話になる」
定年間際になり営業職は潰しが効かないとつくづく感じています。事務仕事も中途半端、力仕事はまるで駄目、工場での流れ作業を一日中続けられるか不安です。年金生活に僅かな貯えと退職金を切り崩して行く生活になります。家内は節約しても十年で無くなるねとため息を吐いていました。
「それで相談てなんだ?」
「この記事を見てくれ。この人に見覚えはないか?」
私は営業職でしたので日課として毎日死亡欄を確認しています。お世話になった方であれば必ず弔問して子息と繋がりを絶やさないためです。
「吉川誠78歳、俺達よりずっと上の人だなあ」
「ああ、実は昨日の午後、東京駅の丸の内でこの名刺を交換したんだ」
私は昨日、朝刊の死亡欄に載っている吉川誠と名刺を交換しながら立ち話をしたのです。
「そんな馬鹿な、だって、死んだのは昨日の昼だろ、四時にお前とどうやって会えるんだよ。同性同名なんて珍しくもない。まして吉川誠なんてそこら中に転がっているよ」
確かに高山のように考えるのが一般的だと思います。
「だけどこれ、会社が同じなんだ」
「ええっ」
高山が新聞と名刺を見比べています。新聞の死亡欄には株式会社吉川物産会長吉川誠、名刺には株式会社吉川物産工業吉川誠」
「あっ、そうだ想い出した。この人は俺が営業を辞める時にお前に紹介した人だ」
高山は想い出して頷いた。
「やっぱりそうか」
吉川誠との接点はやはり高山に紹介してもらった客でした。
「俺がセットした。確かお前は会えなかったって言ってなかったっけ?」
高山から紹介され、先方が東京で会議があるからと丸の内で待ち合わせていました。8月15日のちょうど16:00です。私は必ず15分前には現地に赴いて客を待つ習慣がありました。当日も暑い日でした。私は脇に抱えていた上着を着て、ボタンも掛けて、初めて会う客に、身だしなみから失礼の無いよう待っていました。ネクタイも隙間なく締めていましたので本来首から下着に落ちていく汗はすべてワイシャツの襟から溢れてそれを手拭いに吸い込ませていました。30分、45分、まだまだ、60分、二時間。それでも辛抱強く待ち続けていました。そして終電まで待ち続け帰宅したのでした。
「ああ、かなり待ったがお出でにならなかった」
私は終電まで7時間も待ったことは高山には伏せました。
「実は早死にした課長から俺に来た話だったんだ。だけど俺はもう移動が決まっていたからな、お前に譲った」
「じゃお前も会ったことが無いのか?」
「ああ、ない。課長からの情報だけでお前に回した」
偶然とはいえ40年後の同じ日時に同じ場所で、当時待ち合わせた客とばったり会うなど考えられませんでした。
「それがどう見ても76歳には見えない。30代の笑顔がやさしい男だった」
私は昨日のことを振り返りました。私は後輩と丸の内で待ち合わせをしていました。そう言えば立っていた場所もすっかり変わってしまいましたがあの時とほぼ同じ位置です・・・」
『内田様ですね、あの時は失礼しました。家内の体調が急に悪化して戻らなければならなかった。しかしそんなことはあなたからすれば単なる私用に過ぎないでしょう。一言駅員にでもアナウンスするよう伝えておくことも出来たのに慌てていた私にはそんな余裕もありませんでした。こちらに来て初めてあなたが終電まで私を待っていたことを知りました。どれだけご迷惑を掛けたことか、私が謝罪した所であなたのお怒りはおさまらないと思いますが、旅立ちの日に当たり、どうしても謝らなければならないと思い、お待ちしておりました。ごめんなさい』
そう言って名刺を差し出したのです。
「こちらってどちらだ?旅立ちの日に当たりってどういうことだ?」
高山は吉川誠の言葉に関心を持ちました。
「こちらって言うのは丸の内じゃないのか、旅立ちの日と言うのはこれから旅行に行くと言う意味だろう」
「会う前に死んだ男がか?」
高山が背をブルブルと震わせました。
「それこそお前の考え過ぎだ」
「じゃあ何故お前は俺に相談したんだ。やっぱり気味が悪いからだろ?」
確かに高山の察した通りです。
「明日、通夜に出てみようと考えている。お前も行くか?」
「止めとけよ、まさか子息と繋がって営業しようってんじゃないだろうな?」
「ばかな、確認したいだけだ」
あの日、終電まで待ち続けていた私は荒れていました。吉川誠を蔑みました。こんな非常識な男とはこちらからお断りだと負け惜しみに似た感情を持った記憶があります。それに待ち合わせ場所は喫茶店とかレストランとか電話連絡の取れる場所にしなかった高山にも腸が煮えくり返りました。しかしそれは今思えば、営業成績の伸びない自分自身への怒りの矛先を変えただけでした。
「最後にごめんなさいと言って消えたんだな吉川誠は?」
「ああ、確かにそう言った」
「お前が終電まで待っていたのを知っていると言うことは、吉川誠はあの日お前を見ていたことになる」
「しかしそのフレーズの前にこちらに来てからと前置きがある」
「だからこちらってどちらか訊いたんだよ」
その晩は高山の奢りでした。退職金の額がはるか違うと偉そうに帰りました。
「どうでした、高山さんは覚えていらっしゃいましたか名刺の人?」
翌朝家内が朝食の支度をしながら訊ねました。
「ああ、忘れていたけど想い出したよ。高山の紹介で待ち合わせをしていたお客さんだった」
極度の貧血である家内には新聞の死亡欄に載っていたことは伝えていませんでした。気味悪がって体調でも壊されたらかないません。
「今晩通夜に行くから支度をして欲しい」
「あらどちら様の?」
「高山の親戚で入社するときに色々と世話になった方だ」
「また高山さんと飲む算段でしょ」
葬儀は荻窪の自宅で、親族だけで行うと死亡欄に書いてありました。荻外荘の公園でミンミン蝉が泣いています。吉川邸の門から玄関までのアプローチに花がびっしりと掛かっています。入り口には子息でしょうか社員でしょうか、若い男女が向かい合って神妙な顔つきで弔問客を出迎えています。私は高齢な夫人の後についてとぼけて通過しようとしました。
「お疲れ様です。失礼ですがご親戚の方でしょうか?」
やはり前を行く高齢な夫人は顔パスの存在だったのでしょう。私はすぐにつかまりました。私は吉川誠の名刺を差し出しました。男は受け取って一礼し、奥に消えていきました。
「こちらにどうぞ」
若い男がエスコートして広いリビングに案内してくれました。
「吉川の家内です」
白髪の吉川夫人は稟とした風で私に挨拶をしました。月並みの弔辞を伝えた後に私は現在使用している名刺と当時の名刺を差し出しました。
「吉川さん、驚かないでください。実は名刺交換をしたのは一昨日の午後四時でした」
夫人は驚くこともなく「そうですか」と言った。私は悲しみのまりに理解されていないのではないかと思い、繰り返しました。
「吉川さん、故人と会ったのはお亡くなりになった時間より三時間も後のことです」
夫人は納得したように小刻みに頷いていました。
「主人はどんな様子でしたか?」
葬儀にクレームを付けにきた変人か、故人に恨みある暴漢か、いずれにしても追い返されるかもしれない。そうでなくても夫人は気が動転して卒倒してしまうかもしれないと覚悟をしていましたがその予想は見事に外れ、夫人は落ち着き払っていました。
「それが、まだ30代の青年のようでした。実は38年前の東京駅丸の内で午後四時に待ち合わせをしておりました。都合がありお会い出来ませんでした」
私は夫人の悲しみを思うと、待ちぼうけを喰らったとはさすがに言えず、自分の都合のように伝えました。
「本当は主人の都合でお会い出来なかったのではありませんか?」
はいと言う返事はこの場にふさわしくない。
「いいえ、私の都合です。申し訳ない事をしたと反省しています」
「こちらに」
夫人に案内されたのは吉川誠の書斎でした。うちのリビングほどもある書斎にはコの字型に本棚が並べられて町の本屋にも負けないほどの蔵書です。夫人はその一角に並べられた黄色い縁取りの方眼紙ノートの中から一冊を取り出し机に置きました。昭和29年8月10日~25日と青いペン字の表紙でした。
「主人は子供の頃から日記をつけています。最初に先代から与えられた方眼ノートがお気に入りらしく生涯を通してこの子供用のノートを使用しておりました。最後のページは一昨日の朝です」
ノートの上部に当時付けたと思われる付箋が折れていました。夫人がその付箋を伸ばしてページを捲り読み出しました。夫人は読み始めて薄っすらと涙を浮かべました。読み終えて私に差し出しました。
「宜しいんでしょうか?」
夫人はハンカチで目頭を押さえ頷きました。朝の天気から始まり食事の内容とその評価、今日の反省と鍵カッコで括る文章にはこう記してありました。
『家内が急な腹痛と会議の場に電話あり。上司に任せ退場し自宅に向かう。やはり家内は急性虫垂炎と診断され手術と数日の入院と相成る。命に別状はないと医者から太鼓判を押され一安心。忘れていた、車屋との待ち合わせ。既に待ち合わせ時間から四時間、会議も終えたと上司より電話あり。上場の出来と上機嫌の上司から宴席の誘いで再び丸の内へ。客の接待を兼ねて盛り上がり終電まで飲んだくれる。待ち合わせをしていた場所に男が立っていた。時計を見て改札に消えていく。まさかとは思うが約束を破ったことを想い出すと酔いが一気に醒めた。上司を送り、深夜ペンを執る。ごめんなさい』
私は涙が溢れました。夫人の一大事なら忘れてしかり、私はあの晩吉川誠を怨んで自棄酒を飲みました。
「先ほどあなた様のご都合と嘘を吐かれました。それはこんな席だから私に気遣いをしてくれたのだと察します。日記を読んで当日のことを鮮明に想い出しました。主人が手術室に運ばれるまでずっと私の手を握っていたこと、その温もりまでも感じます」
夫人は掌を広げ、故人のやさしさに耽っていました。
「ですが、あなた様とのお約束を破ってしまったのは心苦しく思います。主人になり代わり心からお詫びいたします」
ノートの付箋はずっと心に留め置く点だったのでしょうか。
「ご主人は天国に召されて、わざわざ私に謝りに来られた。誰でも自分の家内が急病なら駆け付けるのが当たり前、その当たり前をしっかりと実行されたご主人を心からお悔やみ申し上げます」
私は一礼しました。夫人からどうしても会って欲しいと棺まで案内されました。二人で覗いた窓には一昨日会った、三十代の吉川誠が笑うように眠っていました。よろめく夫人を支え席につかせました。まだ焼香が始まる前ですが私は手を合わせました。玄関まで夫人が見送ってくれました。
「あのう、もしやあの日終電までお待ちになっていらしたのですか?」
日記に書かれた男は恐らく私でしょう。
「いえ、一時間ほどお待ちして戻りました」
今後一人暮らしをするであろう夫人に精神的な負担を掛けたくないと思いました。
「ひとつお聞きしてもいいでしょうか?吉川様は私の話を初めから疑わずに信じてくださった。お驚きもされなかった」
「実は弔電を二本、電話で二本、内田様と同じような体験をされた方がおりました。その四件の日時にもやはりあの付箋が貼られておりました。いずれも主人の『今日の反省』の文章と一致する方々です」
吉川誠は自分の過去に約束を反故にしたり、また嘘を吐いたことを生涯気にしながら生き抜いたのだろう。恐らく謝罪のしていない五件には付箋を貼っていたのでした。いやまだあるかもしれない。気持ち悪くて関りを避けた方もいるでしょう。兎にも角にも、この世にツケを残して旅立つのは心苦しかったのではないでしょうか。
帰宅すると家内が走り寄って来ました。
「あなた、専務からお電話をいただきました。何時でもいいから帰り次第自宅にお電話くださいとのことです」
「専務?専務がどうして私に」
「分かりませんよ私には、退職を早めろとか言われたら土下座してでもへばりついてくださいね」
家内の生活設計には早期退職は含まれていない。怒りよりも笑いが込み上げた。
「もしもし営業第二の内田ですけれど、夜分に失礼いたします」
「はいはい内田君、あんた最後になってでっかい仕事してくれたね。今や天下の吉川工業社長じきじきにうちの社長宛てに電話があったそうだよ。会社の車両全てをうちのに変えるそうだ。それでその担当は内田君との条件付きだ。二年毎の車検点検、追加車両もすべて任せるとのことだよ。悪いがしばらく定年退職は先延ばしにしてもらうようになるな」
私は弊社営業マンとしてこれまでの記録を塗り替えました。しかしこれが実力なのか運なのか分かりません。いずれにしても終戦記念日に体験した不思議に包まれた出来事です。
「あなた、今日はどちらに?」
私は二年でその役を後輩に託しました。予想以上の報酬は家内の生活設計をぐっと押し上げたようです。今日は8月15日、終戦記念日です。
「同期と丸の内で会う約束をしている」
「同期ってどうせ高山さんでしょ。たまにはあなたが奢ってあげなさい」
「ああ、そうする」
私は靴を履いて立ち上がる時に眩暈がして倒れました。それから意識がありません。再び意識を取り戻した時には空中に浮いて自分の棺を見下ろしていました。家内他親族が棺の周りに集まっています。『おおーい』声を掛けると生まれたばかりの孫が私の声に気付いてこっちを見て笑っています。そうだ高山との待ち合わせをすっぽかしてしまった。その高山が棺の窓を覗いている。恐らく帰りに高山はいつもの居酒屋でいつもの席に座って、私の分まで猪口を用意して『献杯』しているでしょう。
『待たせたな』
高山は20代の私に気が付かないようでした。
『先日は待ち合わせをすっぽかして悪かった。と言うよりそのまま旅立った。結果お前から紹介された客が俺の運命を少し上向きにしてくれた。礼が言いたかった。先に行っていい居酒屋を見つけとく。じゃあな』
「う、内田」
私は猪口の酒を煽り居酒屋のガラス戸を擦り抜け棺に戻りました。
了
「どうして?どうして高卒じゃ駄目なんだ?努力すれば大卒になんか負けるわけがない。だって四年も早く働きだすんだぞ。お前みたいに初めから弱気だから俺達の立場を悪くするんだ」
「だってそうじゃないか、部長も課長も係長も大卒だよ。高卒の村木さんは営業辞めたろ去年、成績が上がらないからだよ」
確かに同期の高山の言う通り上司は全て大卒でした。しかし私は血気盛んでした。うだつが上がらないのは努力不足しかない。営業は足で稼いでなんぼの世界。近場から一軒一軒回り、それを広げながら繰り返す。そうやって客を拾っていく。自分ならやれる、そう思って毎日頑張っていました。先ずは高校の卒業生アルバム、中学、小学、そして知人友人に電話を掛けまくりました。
また、声がかかればどこにでも素っ飛んで行きました。家族や友人との約束を破っても営業を重視していました。初めは親戚が車を取り替えるから買ってくれました。入所当初の売り上げは断トツトップでした。高校の同級生が免許を取得して『お前から買うよ』とやさしい奴もいました。ですがそれも二年で下降線を辿りました。地元の人達はそれなりに付き合いがあり、一度付き合い始めた営業と生涯繋がり合っていく。そんな日本人的な価値観が私のような新人営業マンを拒むのでした。十年目には同期の高山が言っていた通り、後から入社した大卒の連中に抜かれ、それからはずっと下降線、営業成績はこの十年最下位が私の定位置になりました。昭和六十年八月、残り半年で定年を迎えます。
「内田さん、私の客ですがお孫さんの誕生日にセドクラのGTSをプレゼントするそうです。紹介状を書いておきますのでお願い出来るでしょうか?」
やさしい後輩がいます。彼の成績は毎年ベストテンに入っています。
「ああ、済まないねえ。お客さんの都合のいい日でいいからセットしてくれるとありがたい」
自身の営業は毎年一台が私の成績です、それも新規ではなくて買い替えでした。勿論私の親戚です。その晩同期の高山を誘いました。高山は早い段階で工場勤務に移り、今年工場長として退職します。
「おい、内田、暫くだな、懐かしいなこの店も」
「ああ、七年は会っていない。お前んちの建て替え工事の上棟式に呼ばれたっけ」
「あれ以来か?」
「そうさあれ以来だ」
居酒屋のカウンターで乾杯しました。
「営業一筋お疲れ様」
「それは万年最下位の私に嫌味か?」
高山も私の成績は知っています。
「それもある。だがやり通したのは偉い」
高山が笑った。
「お前は先見の目があり俺にはそれがなかった。それだけさ」
高卒は大卒よりも四年も早く働きだすのだから普通にやれば抜かれることはない。私の持論は高山の予想通りに覆されました。それは高卒と大卒の付き合いの差でした。大卒でそれなりの企業に就職すれば金を動かせる立場に就く。そう言う仲間が同級生であれば企業間の営業になる。宛てもなく走り回り客を掴まえるのは至難の業であり、成績が伸びなければ気力が萎えてくる。それが私でした。後輩達からお涙ちょうだい的な客を紹介してもらい何とか首にならずに定年を迎えられるのは逆に運が良かったのかもしれません。
「それでお前に相談があるんだ」
「定年後の仕事か?引き継いだ時期工場長に請け合ってやってもいい。私の特権だ。ただし時給470円、これはおばちゃんちと同じ相場だ。それでも神奈川県の最低賃金より9円上乗せだ」
高山は笑った。
「ああ、いずれ世話になる」
定年間際になり営業職は潰しが効かないとつくづく感じています。事務仕事も中途半端、力仕事はまるで駄目、工場での流れ作業を一日中続けられるか不安です。年金生活に僅かな貯えと退職金を切り崩して行く生活になります。家内は節約しても十年で無くなるねとため息を吐いていました。
「それで相談てなんだ?」
「この記事を見てくれ。この人に見覚えはないか?」
私は営業職でしたので日課として毎日死亡欄を確認しています。お世話になった方であれば必ず弔問して子息と繋がりを絶やさないためです。
「吉川誠78歳、俺達よりずっと上の人だなあ」
「ああ、実は昨日の午後、東京駅の丸の内でこの名刺を交換したんだ」
私は昨日、朝刊の死亡欄に載っている吉川誠と名刺を交換しながら立ち話をしたのです。
「そんな馬鹿な、だって、死んだのは昨日の昼だろ、四時にお前とどうやって会えるんだよ。同性同名なんて珍しくもない。まして吉川誠なんてそこら中に転がっているよ」
確かに高山のように考えるのが一般的だと思います。
「だけどこれ、会社が同じなんだ」
「ええっ」
高山が新聞と名刺を見比べています。新聞の死亡欄には株式会社吉川物産会長吉川誠、名刺には株式会社吉川物産工業吉川誠」
「あっ、そうだ想い出した。この人は俺が営業を辞める時にお前に紹介した人だ」
高山は想い出して頷いた。
「やっぱりそうか」
吉川誠との接点はやはり高山に紹介してもらった客でした。
「俺がセットした。確かお前は会えなかったって言ってなかったっけ?」
高山から紹介され、先方が東京で会議があるからと丸の内で待ち合わせていました。8月15日のちょうど16:00です。私は必ず15分前には現地に赴いて客を待つ習慣がありました。当日も暑い日でした。私は脇に抱えていた上着を着て、ボタンも掛けて、初めて会う客に、身だしなみから失礼の無いよう待っていました。ネクタイも隙間なく締めていましたので本来首から下着に落ちていく汗はすべてワイシャツの襟から溢れてそれを手拭いに吸い込ませていました。30分、45分、まだまだ、60分、二時間。それでも辛抱強く待ち続けていました。そして終電まで待ち続け帰宅したのでした。
「ああ、かなり待ったがお出でにならなかった」
私は終電まで7時間も待ったことは高山には伏せました。
「実は早死にした課長から俺に来た話だったんだ。だけど俺はもう移動が決まっていたからな、お前に譲った」
「じゃお前も会ったことが無いのか?」
「ああ、ない。課長からの情報だけでお前に回した」
偶然とはいえ40年後の同じ日時に同じ場所で、当時待ち合わせた客とばったり会うなど考えられませんでした。
「それがどう見ても76歳には見えない。30代の笑顔がやさしい男だった」
私は昨日のことを振り返りました。私は後輩と丸の内で待ち合わせをしていました。そう言えば立っていた場所もすっかり変わってしまいましたがあの時とほぼ同じ位置です・・・」
『内田様ですね、あの時は失礼しました。家内の体調が急に悪化して戻らなければならなかった。しかしそんなことはあなたからすれば単なる私用に過ぎないでしょう。一言駅員にでもアナウンスするよう伝えておくことも出来たのに慌てていた私にはそんな余裕もありませんでした。こちらに来て初めてあなたが終電まで私を待っていたことを知りました。どれだけご迷惑を掛けたことか、私が謝罪した所であなたのお怒りはおさまらないと思いますが、旅立ちの日に当たり、どうしても謝らなければならないと思い、お待ちしておりました。ごめんなさい』
そう言って名刺を差し出したのです。
「こちらってどちらだ?旅立ちの日に当たりってどういうことだ?」
高山は吉川誠の言葉に関心を持ちました。
「こちらって言うのは丸の内じゃないのか、旅立ちの日と言うのはこれから旅行に行くと言う意味だろう」
「会う前に死んだ男がか?」
高山が背をブルブルと震わせました。
「それこそお前の考え過ぎだ」
「じゃあ何故お前は俺に相談したんだ。やっぱり気味が悪いからだろ?」
確かに高山の察した通りです。
「明日、通夜に出てみようと考えている。お前も行くか?」
「止めとけよ、まさか子息と繋がって営業しようってんじゃないだろうな?」
「ばかな、確認したいだけだ」
あの日、終電まで待ち続けていた私は荒れていました。吉川誠を蔑みました。こんな非常識な男とはこちらからお断りだと負け惜しみに似た感情を持った記憶があります。それに待ち合わせ場所は喫茶店とかレストランとか電話連絡の取れる場所にしなかった高山にも腸が煮えくり返りました。しかしそれは今思えば、営業成績の伸びない自分自身への怒りの矛先を変えただけでした。
「最後にごめんなさいと言って消えたんだな吉川誠は?」
「ああ、確かにそう言った」
「お前が終電まで待っていたのを知っていると言うことは、吉川誠はあの日お前を見ていたことになる」
「しかしそのフレーズの前にこちらに来てからと前置きがある」
「だからこちらってどちらか訊いたんだよ」
その晩は高山の奢りでした。退職金の額がはるか違うと偉そうに帰りました。
「どうでした、高山さんは覚えていらっしゃいましたか名刺の人?」
翌朝家内が朝食の支度をしながら訊ねました。
「ああ、忘れていたけど想い出したよ。高山の紹介で待ち合わせをしていたお客さんだった」
極度の貧血である家内には新聞の死亡欄に載っていたことは伝えていませんでした。気味悪がって体調でも壊されたらかないません。
「今晩通夜に行くから支度をして欲しい」
「あらどちら様の?」
「高山の親戚で入社するときに色々と世話になった方だ」
「また高山さんと飲む算段でしょ」
葬儀は荻窪の自宅で、親族だけで行うと死亡欄に書いてありました。荻外荘の公園でミンミン蝉が泣いています。吉川邸の門から玄関までのアプローチに花がびっしりと掛かっています。入り口には子息でしょうか社員でしょうか、若い男女が向かい合って神妙な顔つきで弔問客を出迎えています。私は高齢な夫人の後についてとぼけて通過しようとしました。
「お疲れ様です。失礼ですがご親戚の方でしょうか?」
やはり前を行く高齢な夫人は顔パスの存在だったのでしょう。私はすぐにつかまりました。私は吉川誠の名刺を差し出しました。男は受け取って一礼し、奥に消えていきました。
「こちらにどうぞ」
若い男がエスコートして広いリビングに案内してくれました。
「吉川の家内です」
白髪の吉川夫人は稟とした風で私に挨拶をしました。月並みの弔辞を伝えた後に私は現在使用している名刺と当時の名刺を差し出しました。
「吉川さん、驚かないでください。実は名刺交換をしたのは一昨日の午後四時でした」
夫人は驚くこともなく「そうですか」と言った。私は悲しみのまりに理解されていないのではないかと思い、繰り返しました。
「吉川さん、故人と会ったのはお亡くなりになった時間より三時間も後のことです」
夫人は納得したように小刻みに頷いていました。
「主人はどんな様子でしたか?」
葬儀にクレームを付けにきた変人か、故人に恨みある暴漢か、いずれにしても追い返されるかもしれない。そうでなくても夫人は気が動転して卒倒してしまうかもしれないと覚悟をしていましたがその予想は見事に外れ、夫人は落ち着き払っていました。
「それが、まだ30代の青年のようでした。実は38年前の東京駅丸の内で午後四時に待ち合わせをしておりました。都合がありお会い出来ませんでした」
私は夫人の悲しみを思うと、待ちぼうけを喰らったとはさすがに言えず、自分の都合のように伝えました。
「本当は主人の都合でお会い出来なかったのではありませんか?」
はいと言う返事はこの場にふさわしくない。
「いいえ、私の都合です。申し訳ない事をしたと反省しています」
「こちらに」
夫人に案内されたのは吉川誠の書斎でした。うちのリビングほどもある書斎にはコの字型に本棚が並べられて町の本屋にも負けないほどの蔵書です。夫人はその一角に並べられた黄色い縁取りの方眼紙ノートの中から一冊を取り出し机に置きました。昭和29年8月10日~25日と青いペン字の表紙でした。
「主人は子供の頃から日記をつけています。最初に先代から与えられた方眼ノートがお気に入りらしく生涯を通してこの子供用のノートを使用しておりました。最後のページは一昨日の朝です」
ノートの上部に当時付けたと思われる付箋が折れていました。夫人がその付箋を伸ばしてページを捲り読み出しました。夫人は読み始めて薄っすらと涙を浮かべました。読み終えて私に差し出しました。
「宜しいんでしょうか?」
夫人はハンカチで目頭を押さえ頷きました。朝の天気から始まり食事の内容とその評価、今日の反省と鍵カッコで括る文章にはこう記してありました。
『家内が急な腹痛と会議の場に電話あり。上司に任せ退場し自宅に向かう。やはり家内は急性虫垂炎と診断され手術と数日の入院と相成る。命に別状はないと医者から太鼓判を押され一安心。忘れていた、車屋との待ち合わせ。既に待ち合わせ時間から四時間、会議も終えたと上司より電話あり。上場の出来と上機嫌の上司から宴席の誘いで再び丸の内へ。客の接待を兼ねて盛り上がり終電まで飲んだくれる。待ち合わせをしていた場所に男が立っていた。時計を見て改札に消えていく。まさかとは思うが約束を破ったことを想い出すと酔いが一気に醒めた。上司を送り、深夜ペンを執る。ごめんなさい』
私は涙が溢れました。夫人の一大事なら忘れてしかり、私はあの晩吉川誠を怨んで自棄酒を飲みました。
「先ほどあなた様のご都合と嘘を吐かれました。それはこんな席だから私に気遣いをしてくれたのだと察します。日記を読んで当日のことを鮮明に想い出しました。主人が手術室に運ばれるまでずっと私の手を握っていたこと、その温もりまでも感じます」
夫人は掌を広げ、故人のやさしさに耽っていました。
「ですが、あなた様とのお約束を破ってしまったのは心苦しく思います。主人になり代わり心からお詫びいたします」
ノートの付箋はずっと心に留め置く点だったのでしょうか。
「ご主人は天国に召されて、わざわざ私に謝りに来られた。誰でも自分の家内が急病なら駆け付けるのが当たり前、その当たり前をしっかりと実行されたご主人を心からお悔やみ申し上げます」
私は一礼しました。夫人からどうしても会って欲しいと棺まで案内されました。二人で覗いた窓には一昨日会った、三十代の吉川誠が笑うように眠っていました。よろめく夫人を支え席につかせました。まだ焼香が始まる前ですが私は手を合わせました。玄関まで夫人が見送ってくれました。
「あのう、もしやあの日終電までお待ちになっていらしたのですか?」
日記に書かれた男は恐らく私でしょう。
「いえ、一時間ほどお待ちして戻りました」
今後一人暮らしをするであろう夫人に精神的な負担を掛けたくないと思いました。
「ひとつお聞きしてもいいでしょうか?吉川様は私の話を初めから疑わずに信じてくださった。お驚きもされなかった」
「実は弔電を二本、電話で二本、内田様と同じような体験をされた方がおりました。その四件の日時にもやはりあの付箋が貼られておりました。いずれも主人の『今日の反省』の文章と一致する方々です」
吉川誠は自分の過去に約束を反故にしたり、また嘘を吐いたことを生涯気にしながら生き抜いたのだろう。恐らく謝罪のしていない五件には付箋を貼っていたのでした。いやまだあるかもしれない。気持ち悪くて関りを避けた方もいるでしょう。兎にも角にも、この世にツケを残して旅立つのは心苦しかったのではないでしょうか。
帰宅すると家内が走り寄って来ました。
「あなた、専務からお電話をいただきました。何時でもいいから帰り次第自宅にお電話くださいとのことです」
「専務?専務がどうして私に」
「分かりませんよ私には、退職を早めろとか言われたら土下座してでもへばりついてくださいね」
家内の生活設計には早期退職は含まれていない。怒りよりも笑いが込み上げた。
「もしもし営業第二の内田ですけれど、夜分に失礼いたします」
「はいはい内田君、あんた最後になってでっかい仕事してくれたね。今や天下の吉川工業社長じきじきにうちの社長宛てに電話があったそうだよ。会社の車両全てをうちのに変えるそうだ。それでその担当は内田君との条件付きだ。二年毎の車検点検、追加車両もすべて任せるとのことだよ。悪いがしばらく定年退職は先延ばしにしてもらうようになるな」
私は弊社営業マンとしてこれまでの記録を塗り替えました。しかしこれが実力なのか運なのか分かりません。いずれにしても終戦記念日に体験した不思議に包まれた出来事です。
「あなた、今日はどちらに?」
私は二年でその役を後輩に託しました。予想以上の報酬は家内の生活設計をぐっと押し上げたようです。今日は8月15日、終戦記念日です。
「同期と丸の内で会う約束をしている」
「同期ってどうせ高山さんでしょ。たまにはあなたが奢ってあげなさい」
「ああ、そうする」
私は靴を履いて立ち上がる時に眩暈がして倒れました。それから意識がありません。再び意識を取り戻した時には空中に浮いて自分の棺を見下ろしていました。家内他親族が棺の周りに集まっています。『おおーい』声を掛けると生まれたばかりの孫が私の声に気付いてこっちを見て笑っています。そうだ高山との待ち合わせをすっぽかしてしまった。その高山が棺の窓を覗いている。恐らく帰りに高山はいつもの居酒屋でいつもの席に座って、私の分まで猪口を用意して『献杯』しているでしょう。
『待たせたな』
高山は20代の私に気が付かないようでした。
『先日は待ち合わせをすっぽかして悪かった。と言うよりそのまま旅立った。結果お前から紹介された客が俺の運命を少し上向きにしてくれた。礼が言いたかった。先に行っていい居酒屋を見つけとく。じゃあな』
「う、内田」
私は猪口の酒を煽り居酒屋のガラス戸を擦り抜け棺に戻りました。
了
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