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蠱惑Ⅱ『駄菓子屋のスカ』
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定年退職して故郷に帰りました。まさか40年もこの会社に厄介になるとは思いませんでした。18で上京し、62で帰郷する。自慢じゃありませんがその間に戻ったのは一回だけでした。母親の葬儀が済んで十日後でした。親戚からは親不孝者と蔑まれていましたが帰らなくていいと言ってくれたのは母親でした。帰るならその分の交通費を送ってくれた方が随分とありがたいと言っていました。月に一度電話で声を聴ければいい、三カ月に一度写真を送ってくれればいいと母親の言う通りに付き合っていました。
私は東京の郊外に小さいながらも自宅を構えることが出来ました。何故帰郷を決めたかと言うと家内と離婚が決まったからです。双方に浮いた話などありませんが、お互いが一人になりたいと言う理由です。私は家内に自宅を譲りました。その代わりに貯えを私がいただきました。相殺すると自宅の方が倍の値打ちがありますが、それも致し方ないと受け入れました。
私は僅かな貯えを持って実家に戻りました。家は朽ちかけていますが少し直せば私一人の居住スペースとしては充分でした。貯えは切り詰めれば5年は持つでしょう。その後は考えても仕方ありません。餓死するか誰かに助けてもらうか、その時の運でしかありません。
自分で材料を集めコツコツと家の補修を続けました。時間はたっぷりとあります。三カ月間で外装まで塗り終えることが出来ました。
「へえ、大したもんだ、一人でここまであの朽ちた家を直すのは」
この集落の長が長い杖をついて言いました。
「はい、お陰様でなんとか住めるまでになりました」
縁と言うのは不思議なもので、私の素人に毛の生えた程度の修復技術を買われ、村の家を直して欲しいと依頼が来たのです。役所の人まで駆け付けて、古民家の宿として村興しに協力を頼まれたのです。それは私にとっても大歓迎の誘いでした。五年で尽きる貯えを増やすチャンスでした。私は村で有名になり小学校で日曜大工教室を開くことになりました。月に一度ですが手当がいただけるそうです。私は50年振りに卒業した小学校に行きました。小川に沿うように建てらていた木造校舎は鉄筋コンクリートになっていました。グラウンドの端から端まであった長い校舎は5分1程度になっていました。生徒が年々減っているとは聞いていましたがまさかここまでとは寂しい思いになりました。
私は軽自動車に工具を積み込んで小学校に行きました。小川が二つに分水する手前にあるのは私が学校帰りに買い食いをした駄菓子屋です。懐かしくなり行ってみたくなりました。小川の石橋には手摺がありません。下を清流が流れています。梅花藻の花が揺れています。当時と全く変わりませんでした。店に入ると老婆が丸椅子に座っていました。老婆が顔を上げて笑いました。
「いらっしゃい」
私はぞっとしました。それは私が子供のころに居た老婆とそっくりだったからです。私が驚いていると老婆が立ち上がり石橋の上まで出て来ました。何をするかと思っていたらモンペを下げて立小便をしているのです。私は見ぬふりをしていました。
「見ちゃいや」
老婆は笑って言いました。
「酢イカを二本くれますか」
老婆はセルロイドの蓋を開け、丸口に手を突っ込み串を掴んで私に差し出しました。酢イカのタレが指についたらしくそれを舐めています。
「おばあちゃんいくら?」
「二本10円だよ」
「えっ」
それは50年前の値段でした。私は50円を渡しました。
「お釣りは要りませんよ。ところでおばあちゃんはここの娘さんだよね?私は50年前によく買い物をしました。その時のおばあちゃんによく似ているから、そうでしょ?」
老婆はただ笑っていました。
「釣りの分籤を引いて行きんさい」
老婆は裏返しに張り付けた丸いシールを剥がすように言いました。私が剥がすと2番と出た。
「スカだ」
40円分の8回を引いて全てスカでした。
「また来ます」
私は老婆が娘であることをどうしても証明したくなりました。娘でなくても齢の離れた妹、又は親戚でなければ辻褄が合わない。あの時の老婆が生きていれば130歳を超えているからです。
この村も昔は隆盛を規した時代がありました。養蚕業が盛んで多くの人が移り住んで来ました。しかし戦後は廃れ、200戸を超えていた家も今では25軒になりました。それでも仕事があれば若者も残るのでしょうが痩せた土地は専業農家での生活は成り立たない。出稼ぎに出る夫が妻を呼び寄せてしまい家は荒れ放題になっているのです。二束三文で売り払い故郷を捨ててしまうのでした。その廃屋に近い家を私が順番に直しているのです。一軒を二か月ぐらい掛けて修復します。既に帰郷して半年が経ち村興しの古民家民宿のオープンが決まりました。役所が大々的に宣伝をしています。そして最初の客はカナダからの家族でした。私は長の家に呼ばれました。長の家族や役所の連中が既に集まっていました。
「ほうら、今日の主人公が登場だ」
私は拍手で迎えられました。
「さあ、上座へどうぞ」
私は照れながらも上座に着きました。
「カナダからのお客さんらしいですね」
「ええ、そうなんですよ。日本通の方で、別荘を探しているらしいです。猟が好きで熊狩りを楽しみにしていますよ」
話は盛り上がり歌も飛び出した。役所の担当が私の隣に座りました。
「一つ困ったことがあるんですよ」
「何でしょうか?」
「小学校の手前に駄菓子屋があるのをご存知ですよね?」
「ええ、子供のころよく買い食いしました。あの駄菓子屋が何か?」
「まだここだけの話ですよ。村の長にも話していません」
役所の担当は声を潜めた。
「あそこは村興しを始めるにあたり一番立地のいい場所です。分水嶺となり清流が村の真ん中を流れていく。あの川にはカッパ伝説もあります。実はあそこに村興しのためにカッパのモニュメントを設置したいと考えています。と言うより町長を始め役所内では決定事項として既に計画がなされています」
「ですがまだ店主のおばあさんが営業しているじゃありませんか。おばあさんは同意したんですか?」
担当は難しい顔をした。
「それがまだ話をしていません」
「どうして?断られるも承知でお願いしたらどうです」
「その役をあなたにお願いしたいのです。村の長と懇意にされているあなたなら駄菓子屋のおばあさんも折れてくれると思うのですが」
「代替え地はあるんですね」
「ずっと奥になりますがちゃんと用意しています」
「通学路ですか?」
「いえ、通学路からはずっと離れてしまいます」
「それじゃ駄菓子は売れませんよ」
「駄菓子販売では生活が成り立たないんです。私共もそれなりに調査をしています。購入した子供等からいくら使ったのか聞き取りをしました。一週間で655円でした、一日平均100円にも満たない。これじゃ商売している意味がありません。ですから役所は代替え地に小さいけれど家を建て保護を申請していただき、それで生活してもらいたいと考えています」
一日百円では仕入れも出来ないだろう。身体は肥えているし顔色もいい。食料に不自由している様子は窺えない。
「貯金があるんじゃないでしょうか、そうだ、きっとそうですよ、先代が残した貯金を切り崩し生活している」
「それが郵便局にも確認しました。あの家の方が口座を開設したことは一度もないんです」
「それじゃタンス預金でしょ、畳の下にがっちり残しているんですよ。子供等からは50年間値上げせずに頑張って営業してくれるおばあさんの存在は大きいと思いますよ。あの駄菓子屋を潰せば子供等の楽しみを奪ってしまうような気がします。どうしてもあの場所じゃなきゃ駄目なんですか?」
担当は大きく頷いた。
「あそこでなければこの村興しは失敗します。五年前に五つの町村が合併しひとつの町になりました。この村以外はそれなりに工夫を凝らし観光客の集客に成功しています。その利益がこの村で失われてしまうんです。あなたが実家を直して古民家の案が浮かんだ。そして海外からの客も来ることになりました。今がチャンスです。この村を盛り上げて行こうじゃありませんか。これは町長の案ですが、全戸が修復されてすべて古民家となり、カッパの里として大々的に村興しを始める時には、あなたにその管理をお任せしたいと考えています。カッパの里の校長先生です」
私にとってこんな夢みたいな話はありません。五年で貯えが底をつき、餓死も頭に入れていた私が校長先生です。
「やりましょう、駄菓子屋のおばあさんを説得させてみます。期限はありますか?」
「出来れば三月前半、既にモニュメントは作成に取り掛かっています。駄菓子屋が無くなれば基礎工事を始められます。駄菓子屋の裏山は山桜が群生しています。小川の土手には菜の花が咲いています。客が来ないわけがないじゃありませんか」
「私は報酬を貰えるのでしょうか?」
「当り前じゃないですか、町長と同額を考えています。それに定年もありません」
私は俄然やる気になりました。一か月であのおばあさんを口説き落とせばいい。村の存続反映の為と言えば聞き入れてくれると確信していました。代替え地に家を建て、役所の保護下で暮らしていけるなら、あんな駄菓子屋なんかに拘るわけがないと思っていました。
「おばあさん、こんにちは」
老婆は火鉢で手を温めていました。罅だらけの手はもう人の手とは思えません。
「籤か?」
老婆が笑いました。
「そうじゃないんだ。今日はおばあさんに相談があって来ました」
「そうかい、上がりんさい」
老婆の後をついて部屋に上がりました。壁一面に籤のシールが貼ってありました。老婆は何時の茶葉だか分からない急須から欠けたと言うより割れた湯飲みに冷めた茶を注ぎました。割れた湯飲みには赤い染みが付いています。老婆の口元を見ると荒れて血が浮いていました。恐らくその血が湯飲みに着いたのでしょう。
「話を聞こうか、あんたの噂は長から聞いている。村のために一生懸命働いてくれると誉めていた」
「そうですか長とは付き合いが長いのですね」
「あれが子供時分から知っとる」
「おばあさん、村を復興させるためにおばあさんの協力が必要なんです」
「何をすりゃええ」
「この家を売って欲しいんです」
老婆は笑い出した。唇の罅が割れて血が滲んでいる。
「ここを出てわしはどうやって食って行くだ」
割れた罅を舌で舐めました。
「そりゃもう、手厚い保護を用意しています。代替え地に家を建て、生活は役所の保護で暮らせます。ここよりはずっといい暮らしが待っています」
「ずっといい暮らしとは何処の誰がそう思っとる。わしにはここの暮らしが一番いい。子供等のスカを引いた時の悔しさがわしの楽しみじゃ」
老婆が笑い咽た。割れた湯飲みの湯を飲んだが吐き戻した。
「おばあさん、これはお願いなんです。ここにカッパのモニュメントが立つんです。お客さんが全国から、いや世界から押し寄せて賑やかな村に生まれ変わるチャンスなんです。どうか子供等の将来を考えて譲っていただけないでしょうか。この通りです」
私は畳に額を付けてお願いしました。私が頭を上げると老婆が独り言を言っています。誰かと喋っているような感じもします。頷いたり微笑んだり、難しい顔をしたり、言葉は分かりませんが目の前の誰かと話しているような独り言です。
「おばあさん、誰かと話しているの?」
老婆の独り言は終わりません。背筋に冷たい物を感じました。後ろに誰か座っていました。老婆はこの男と話していたのです。意味はさっぱり分かりません、この地域独特の訛はありますがこんなにひどくはありません。私は二人の間から逃げようとすると襟首を掴まれました。凄い力があります、私は尻もちを付いて元の位置に座りました。
「どこに行くだ、お前から話があると来たんじゃろ」
老婆は私を睨み付けました。
「はい、この方はどちら様ですか?」
私が問うと二人は大笑いしました。そして訳の分からない言葉で話し始めました。
「どちら様とは失礼じゃのう、お前等が作るカッパの大将だろうが」
私は後ろをチラと見ました。緑色の足が見えました。素足でした。人間の足とは思えない色をしていました。襟が自由になりました。後ろにいた誰かは消えていなくなりました。
「おばあさんあの人は誰なんですか?」
「そんなことはいい、ここは立ち退かない、さあ帰れ。そうだ籤を引いて行け、一回五円だ」
私は50円を出して10回籤を引きました。9回がスカで最後にパチンコが当たりました。
翌日村の長を訪ねました。駄菓子屋の老婆のことを聞き出そうと思ったからです。
「昨日、駄菓子屋に上がり込んで立ち退きを迫ったそうじゃのう」
既に長の耳に入っていました。
「役所から訊いたんですか?」
「役所はわしに黙って進めようとしとるそうじゃのう」
「すいません、私が駄菓子屋の立ち退きを頼まれたものですから」
「何故、断らなかった?何故わしに相談に来なかった?」
私は返事が出来ませんでした。私を見出してくれたのもこの長です。やはり長に相談してから決めるのが筋だったのです。
「おばあさんから訊いたのですか?」
「おばばはここまで歩いてこれん」
「店には電話がないそうですね役所の人から聞きました。それじゃ誰が長に知らせたのです?」
「川をスイッとひと泳ぎだ」
長は不思議ことを言いました。
「教えて欲しいんです。駄菓子屋のおばあさんは何を糧に生きているんですか?収入はほぼゼロ、預貯金もないらしい」
長はフィルターの無い煙草を咥えた。火箸で燠を挟んで火を点けた。煙草の半分ぐらいが赤くなった。
「あのばあさんはな、子供等の夢を喰らって生きているんだ」
「夢を?」
「子供等が引く籤引きのスカがばあさんの食い物なんじゃよ。子供等が外れた時に一瞬悔しがるその思いがばあさんの餌になっているのよ」
長の話を信じろと言っても無理があります。
「長は村興しに反対なんですか?」
「村興しは賛成じゃ、しかし駄菓子屋を潰すわけにはいかん。それこそミイラ取りがミイラになる。それにお前は出しゃばった。黙って家の改修に精を出していればいいものを、欲をかいたらしい。お前の運もここまでだ。駄菓子屋に上がっただろう、壁一面にスカのシールが張ってあるだろう。あのひとつひとつが子供等の小さな夢のスカだ。ばあさんはあれを剥がして食っている」
長が笑った。私は一礼して長の家を出ました。長も駄菓子屋の老婆ももう長くはないでしょう。私の方が二人より生きながらえるのは火を見るより明らかです。還暦を過ぎてやっと掴んだ運を、くたばりぞこないの言い成りになるわけにはいきません。私は決心しました。駄菓子屋を燃してしまえば問題は一気に解決です。老婆を殺すわけにはいきません。分水嶺の裏側から火をつけて、表から老婆を呼出し石橋の上まで連れ出せばいい。火の手が上がればもうこっちのものです。
私は早速準備に掛かりました。零時を回りました。星明りで目は利きます。灯油を一升瓶に入れて小川沿いを歩きました。駄菓子屋がある分水嶺の辺りで話し声がします。私が近付くと声は止みました。蛙の泣き声だったのでしょうか。でも冬に蛙は鳴くのでしょうか。駄菓子屋の裏に回りました。太い桜の木が並んでいます。家の周りは都合よく枯れ葉の吹き溜まりになっていました。板張りの粗末な作りですからすぐに燃え広がるでしょう。栓を開けて灯油を溢しました。臭いで気付かれやしないか心配になりました。百円ライターで枯れ葉に火を点けました。一気に燃え上がりました。私は急いで表に回りました。
「おばあさん、火事だ、火事だ」
私の予想を超えた燃え上がりかたでした。
「おばあさん、火事だ」
出てくる気配はありません。私は石橋から小川に飛び込みました。全身を濡らして中に入り老婆を助けようと思ったのです。しかし上がろとしても足を引っ張られて上がることが出来ません。川の中に引き摺り込まれたのです。息が苦しくてもがいていましたが気が付いたら町の診療所に運ばれていました。
「私はいったい」
「気が付きましたね、危なかった」
白衣の男が立っていました。
「私は気を失っていたんですか?」
「覚えていませんか、あなたは川に落ちて溺れて意識を失いました。それを駄菓子屋のおばあさんの人工呼吸で息を吹き返したんです」
老婆の罅割れた唇を想い出しました。
「駄菓子屋はどうなりましたか?」
「今日も営業していると子供達から聞きました。偉いおばあさんだ」
そんな馬鹿なことはない、燃え上がるのをこの目で見た。全焼しているに違いない。
「先生、もういいですか?」
「ああいいでしょう、村一番の功労者をいつまでも留め置くことは出来ない」
医者は笑って言いました。私は役所に行きました。駄菓子屋との交渉を断るつもりです。川に飛び込んだ時に確かに誰かが私の踝を掴んでいた。あの時老婆と話をしていた緑色の足をした奴だろうか。次は殺されてしまうかもしれない。民家を直して暮らすのが私の身の丈にあった暮らしであると思いました。
「駄菓子屋の件は諦めてください。私には荷が重い」
「それどころじゃありませんよ。計画が頓挫しました」
「カナダ人家族は?」
「来ません、古民家民宿の話も打ち切りです」
「何があったんですか?」
「まだ公にしていませんが町長が襲われました」
「えっ、誰に?」
「深夜です、背の低い子供のような連中だと言っていました」
「それで町長は無事でしたか?」
「はい、一命は取り留めましたが駄菓子屋の撤去は撤回するよう脅されたと言うことです。次は家族を狙うと言われたそうです」
「それで私はどうなりますか?」
「一旦すべて中止にします。古民家の改修工事も打ち切りです。予算は一切出ません。それじゃ私はこれで、色々と整理をしなければならないので」
担当は逃げるように私の前から立ち去りました。私は恐る恐る駄菓子屋を見に行きました。老婆は石橋の上で立ち小便をしていました。
「籤か?」
私に気付いたようです。老婆に言われるままに籤を引きました。
「スカだ」
老婆は私の剥がした丸くて赤いシールを部屋の壁に貼り付けるのでした。
了
私は東京の郊外に小さいながらも自宅を構えることが出来ました。何故帰郷を決めたかと言うと家内と離婚が決まったからです。双方に浮いた話などありませんが、お互いが一人になりたいと言う理由です。私は家内に自宅を譲りました。その代わりに貯えを私がいただきました。相殺すると自宅の方が倍の値打ちがありますが、それも致し方ないと受け入れました。
私は僅かな貯えを持って実家に戻りました。家は朽ちかけていますが少し直せば私一人の居住スペースとしては充分でした。貯えは切り詰めれば5年は持つでしょう。その後は考えても仕方ありません。餓死するか誰かに助けてもらうか、その時の運でしかありません。
自分で材料を集めコツコツと家の補修を続けました。時間はたっぷりとあります。三カ月間で外装まで塗り終えることが出来ました。
「へえ、大したもんだ、一人でここまであの朽ちた家を直すのは」
この集落の長が長い杖をついて言いました。
「はい、お陰様でなんとか住めるまでになりました」
縁と言うのは不思議なもので、私の素人に毛の生えた程度の修復技術を買われ、村の家を直して欲しいと依頼が来たのです。役所の人まで駆け付けて、古民家の宿として村興しに協力を頼まれたのです。それは私にとっても大歓迎の誘いでした。五年で尽きる貯えを増やすチャンスでした。私は村で有名になり小学校で日曜大工教室を開くことになりました。月に一度ですが手当がいただけるそうです。私は50年振りに卒業した小学校に行きました。小川に沿うように建てらていた木造校舎は鉄筋コンクリートになっていました。グラウンドの端から端まであった長い校舎は5分1程度になっていました。生徒が年々減っているとは聞いていましたがまさかここまでとは寂しい思いになりました。
私は軽自動車に工具を積み込んで小学校に行きました。小川が二つに分水する手前にあるのは私が学校帰りに買い食いをした駄菓子屋です。懐かしくなり行ってみたくなりました。小川の石橋には手摺がありません。下を清流が流れています。梅花藻の花が揺れています。当時と全く変わりませんでした。店に入ると老婆が丸椅子に座っていました。老婆が顔を上げて笑いました。
「いらっしゃい」
私はぞっとしました。それは私が子供のころに居た老婆とそっくりだったからです。私が驚いていると老婆が立ち上がり石橋の上まで出て来ました。何をするかと思っていたらモンペを下げて立小便をしているのです。私は見ぬふりをしていました。
「見ちゃいや」
老婆は笑って言いました。
「酢イカを二本くれますか」
老婆はセルロイドの蓋を開け、丸口に手を突っ込み串を掴んで私に差し出しました。酢イカのタレが指についたらしくそれを舐めています。
「おばあちゃんいくら?」
「二本10円だよ」
「えっ」
それは50年前の値段でした。私は50円を渡しました。
「お釣りは要りませんよ。ところでおばあちゃんはここの娘さんだよね?私は50年前によく買い物をしました。その時のおばあちゃんによく似ているから、そうでしょ?」
老婆はただ笑っていました。
「釣りの分籤を引いて行きんさい」
老婆は裏返しに張り付けた丸いシールを剥がすように言いました。私が剥がすと2番と出た。
「スカだ」
40円分の8回を引いて全てスカでした。
「また来ます」
私は老婆が娘であることをどうしても証明したくなりました。娘でなくても齢の離れた妹、又は親戚でなければ辻褄が合わない。あの時の老婆が生きていれば130歳を超えているからです。
この村も昔は隆盛を規した時代がありました。養蚕業が盛んで多くの人が移り住んで来ました。しかし戦後は廃れ、200戸を超えていた家も今では25軒になりました。それでも仕事があれば若者も残るのでしょうが痩せた土地は専業農家での生活は成り立たない。出稼ぎに出る夫が妻を呼び寄せてしまい家は荒れ放題になっているのです。二束三文で売り払い故郷を捨ててしまうのでした。その廃屋に近い家を私が順番に直しているのです。一軒を二か月ぐらい掛けて修復します。既に帰郷して半年が経ち村興しの古民家民宿のオープンが決まりました。役所が大々的に宣伝をしています。そして最初の客はカナダからの家族でした。私は長の家に呼ばれました。長の家族や役所の連中が既に集まっていました。
「ほうら、今日の主人公が登場だ」
私は拍手で迎えられました。
「さあ、上座へどうぞ」
私は照れながらも上座に着きました。
「カナダからのお客さんらしいですね」
「ええ、そうなんですよ。日本通の方で、別荘を探しているらしいです。猟が好きで熊狩りを楽しみにしていますよ」
話は盛り上がり歌も飛び出した。役所の担当が私の隣に座りました。
「一つ困ったことがあるんですよ」
「何でしょうか?」
「小学校の手前に駄菓子屋があるのをご存知ですよね?」
「ええ、子供のころよく買い食いしました。あの駄菓子屋が何か?」
「まだここだけの話ですよ。村の長にも話していません」
役所の担当は声を潜めた。
「あそこは村興しを始めるにあたり一番立地のいい場所です。分水嶺となり清流が村の真ん中を流れていく。あの川にはカッパ伝説もあります。実はあそこに村興しのためにカッパのモニュメントを設置したいと考えています。と言うより町長を始め役所内では決定事項として既に計画がなされています」
「ですがまだ店主のおばあさんが営業しているじゃありませんか。おばあさんは同意したんですか?」
担当は難しい顔をした。
「それがまだ話をしていません」
「どうして?断られるも承知でお願いしたらどうです」
「その役をあなたにお願いしたいのです。村の長と懇意にされているあなたなら駄菓子屋のおばあさんも折れてくれると思うのですが」
「代替え地はあるんですね」
「ずっと奥になりますがちゃんと用意しています」
「通学路ですか?」
「いえ、通学路からはずっと離れてしまいます」
「それじゃ駄菓子は売れませんよ」
「駄菓子販売では生活が成り立たないんです。私共もそれなりに調査をしています。購入した子供等からいくら使ったのか聞き取りをしました。一週間で655円でした、一日平均100円にも満たない。これじゃ商売している意味がありません。ですから役所は代替え地に小さいけれど家を建て保護を申請していただき、それで生活してもらいたいと考えています」
一日百円では仕入れも出来ないだろう。身体は肥えているし顔色もいい。食料に不自由している様子は窺えない。
「貯金があるんじゃないでしょうか、そうだ、きっとそうですよ、先代が残した貯金を切り崩し生活している」
「それが郵便局にも確認しました。あの家の方が口座を開設したことは一度もないんです」
「それじゃタンス預金でしょ、畳の下にがっちり残しているんですよ。子供等からは50年間値上げせずに頑張って営業してくれるおばあさんの存在は大きいと思いますよ。あの駄菓子屋を潰せば子供等の楽しみを奪ってしまうような気がします。どうしてもあの場所じゃなきゃ駄目なんですか?」
担当は大きく頷いた。
「あそこでなければこの村興しは失敗します。五年前に五つの町村が合併しひとつの町になりました。この村以外はそれなりに工夫を凝らし観光客の集客に成功しています。その利益がこの村で失われてしまうんです。あなたが実家を直して古民家の案が浮かんだ。そして海外からの客も来ることになりました。今がチャンスです。この村を盛り上げて行こうじゃありませんか。これは町長の案ですが、全戸が修復されてすべて古民家となり、カッパの里として大々的に村興しを始める時には、あなたにその管理をお任せしたいと考えています。カッパの里の校長先生です」
私にとってこんな夢みたいな話はありません。五年で貯えが底をつき、餓死も頭に入れていた私が校長先生です。
「やりましょう、駄菓子屋のおばあさんを説得させてみます。期限はありますか?」
「出来れば三月前半、既にモニュメントは作成に取り掛かっています。駄菓子屋が無くなれば基礎工事を始められます。駄菓子屋の裏山は山桜が群生しています。小川の土手には菜の花が咲いています。客が来ないわけがないじゃありませんか」
「私は報酬を貰えるのでしょうか?」
「当り前じゃないですか、町長と同額を考えています。それに定年もありません」
私は俄然やる気になりました。一か月であのおばあさんを口説き落とせばいい。村の存続反映の為と言えば聞き入れてくれると確信していました。代替え地に家を建て、役所の保護下で暮らしていけるなら、あんな駄菓子屋なんかに拘るわけがないと思っていました。
「おばあさん、こんにちは」
老婆は火鉢で手を温めていました。罅だらけの手はもう人の手とは思えません。
「籤か?」
老婆が笑いました。
「そうじゃないんだ。今日はおばあさんに相談があって来ました」
「そうかい、上がりんさい」
老婆の後をついて部屋に上がりました。壁一面に籤のシールが貼ってありました。老婆は何時の茶葉だか分からない急須から欠けたと言うより割れた湯飲みに冷めた茶を注ぎました。割れた湯飲みには赤い染みが付いています。老婆の口元を見ると荒れて血が浮いていました。恐らくその血が湯飲みに着いたのでしょう。
「話を聞こうか、あんたの噂は長から聞いている。村のために一生懸命働いてくれると誉めていた」
「そうですか長とは付き合いが長いのですね」
「あれが子供時分から知っとる」
「おばあさん、村を復興させるためにおばあさんの協力が必要なんです」
「何をすりゃええ」
「この家を売って欲しいんです」
老婆は笑い出した。唇の罅が割れて血が滲んでいる。
「ここを出てわしはどうやって食って行くだ」
割れた罅を舌で舐めました。
「そりゃもう、手厚い保護を用意しています。代替え地に家を建て、生活は役所の保護で暮らせます。ここよりはずっといい暮らしが待っています」
「ずっといい暮らしとは何処の誰がそう思っとる。わしにはここの暮らしが一番いい。子供等のスカを引いた時の悔しさがわしの楽しみじゃ」
老婆が笑い咽た。割れた湯飲みの湯を飲んだが吐き戻した。
「おばあさん、これはお願いなんです。ここにカッパのモニュメントが立つんです。お客さんが全国から、いや世界から押し寄せて賑やかな村に生まれ変わるチャンスなんです。どうか子供等の将来を考えて譲っていただけないでしょうか。この通りです」
私は畳に額を付けてお願いしました。私が頭を上げると老婆が独り言を言っています。誰かと喋っているような感じもします。頷いたり微笑んだり、難しい顔をしたり、言葉は分かりませんが目の前の誰かと話しているような独り言です。
「おばあさん、誰かと話しているの?」
老婆の独り言は終わりません。背筋に冷たい物を感じました。後ろに誰か座っていました。老婆はこの男と話していたのです。意味はさっぱり分かりません、この地域独特の訛はありますがこんなにひどくはありません。私は二人の間から逃げようとすると襟首を掴まれました。凄い力があります、私は尻もちを付いて元の位置に座りました。
「どこに行くだ、お前から話があると来たんじゃろ」
老婆は私を睨み付けました。
「はい、この方はどちら様ですか?」
私が問うと二人は大笑いしました。そして訳の分からない言葉で話し始めました。
「どちら様とは失礼じゃのう、お前等が作るカッパの大将だろうが」
私は後ろをチラと見ました。緑色の足が見えました。素足でした。人間の足とは思えない色をしていました。襟が自由になりました。後ろにいた誰かは消えていなくなりました。
「おばあさんあの人は誰なんですか?」
「そんなことはいい、ここは立ち退かない、さあ帰れ。そうだ籤を引いて行け、一回五円だ」
私は50円を出して10回籤を引きました。9回がスカで最後にパチンコが当たりました。
翌日村の長を訪ねました。駄菓子屋の老婆のことを聞き出そうと思ったからです。
「昨日、駄菓子屋に上がり込んで立ち退きを迫ったそうじゃのう」
既に長の耳に入っていました。
「役所から訊いたんですか?」
「役所はわしに黙って進めようとしとるそうじゃのう」
「すいません、私が駄菓子屋の立ち退きを頼まれたものですから」
「何故、断らなかった?何故わしに相談に来なかった?」
私は返事が出来ませんでした。私を見出してくれたのもこの長です。やはり長に相談してから決めるのが筋だったのです。
「おばあさんから訊いたのですか?」
「おばばはここまで歩いてこれん」
「店には電話がないそうですね役所の人から聞きました。それじゃ誰が長に知らせたのです?」
「川をスイッとひと泳ぎだ」
長は不思議ことを言いました。
「教えて欲しいんです。駄菓子屋のおばあさんは何を糧に生きているんですか?収入はほぼゼロ、預貯金もないらしい」
長はフィルターの無い煙草を咥えた。火箸で燠を挟んで火を点けた。煙草の半分ぐらいが赤くなった。
「あのばあさんはな、子供等の夢を喰らって生きているんだ」
「夢を?」
「子供等が引く籤引きのスカがばあさんの食い物なんじゃよ。子供等が外れた時に一瞬悔しがるその思いがばあさんの餌になっているのよ」
長の話を信じろと言っても無理があります。
「長は村興しに反対なんですか?」
「村興しは賛成じゃ、しかし駄菓子屋を潰すわけにはいかん。それこそミイラ取りがミイラになる。それにお前は出しゃばった。黙って家の改修に精を出していればいいものを、欲をかいたらしい。お前の運もここまでだ。駄菓子屋に上がっただろう、壁一面にスカのシールが張ってあるだろう。あのひとつひとつが子供等の小さな夢のスカだ。ばあさんはあれを剥がして食っている」
長が笑った。私は一礼して長の家を出ました。長も駄菓子屋の老婆ももう長くはないでしょう。私の方が二人より生きながらえるのは火を見るより明らかです。還暦を過ぎてやっと掴んだ運を、くたばりぞこないの言い成りになるわけにはいきません。私は決心しました。駄菓子屋を燃してしまえば問題は一気に解決です。老婆を殺すわけにはいきません。分水嶺の裏側から火をつけて、表から老婆を呼出し石橋の上まで連れ出せばいい。火の手が上がればもうこっちのものです。
私は早速準備に掛かりました。零時を回りました。星明りで目は利きます。灯油を一升瓶に入れて小川沿いを歩きました。駄菓子屋がある分水嶺の辺りで話し声がします。私が近付くと声は止みました。蛙の泣き声だったのでしょうか。でも冬に蛙は鳴くのでしょうか。駄菓子屋の裏に回りました。太い桜の木が並んでいます。家の周りは都合よく枯れ葉の吹き溜まりになっていました。板張りの粗末な作りですからすぐに燃え広がるでしょう。栓を開けて灯油を溢しました。臭いで気付かれやしないか心配になりました。百円ライターで枯れ葉に火を点けました。一気に燃え上がりました。私は急いで表に回りました。
「おばあさん、火事だ、火事だ」
私の予想を超えた燃え上がりかたでした。
「おばあさん、火事だ」
出てくる気配はありません。私は石橋から小川に飛び込みました。全身を濡らして中に入り老婆を助けようと思ったのです。しかし上がろとしても足を引っ張られて上がることが出来ません。川の中に引き摺り込まれたのです。息が苦しくてもがいていましたが気が付いたら町の診療所に運ばれていました。
「私はいったい」
「気が付きましたね、危なかった」
白衣の男が立っていました。
「私は気を失っていたんですか?」
「覚えていませんか、あなたは川に落ちて溺れて意識を失いました。それを駄菓子屋のおばあさんの人工呼吸で息を吹き返したんです」
老婆の罅割れた唇を想い出しました。
「駄菓子屋はどうなりましたか?」
「今日も営業していると子供達から聞きました。偉いおばあさんだ」
そんな馬鹿なことはない、燃え上がるのをこの目で見た。全焼しているに違いない。
「先生、もういいですか?」
「ああいいでしょう、村一番の功労者をいつまでも留め置くことは出来ない」
医者は笑って言いました。私は役所に行きました。駄菓子屋との交渉を断るつもりです。川に飛び込んだ時に確かに誰かが私の踝を掴んでいた。あの時老婆と話をしていた緑色の足をした奴だろうか。次は殺されてしまうかもしれない。民家を直して暮らすのが私の身の丈にあった暮らしであると思いました。
「駄菓子屋の件は諦めてください。私には荷が重い」
「それどころじゃありませんよ。計画が頓挫しました」
「カナダ人家族は?」
「来ません、古民家民宿の話も打ち切りです」
「何があったんですか?」
「まだ公にしていませんが町長が襲われました」
「えっ、誰に?」
「深夜です、背の低い子供のような連中だと言っていました」
「それで町長は無事でしたか?」
「はい、一命は取り留めましたが駄菓子屋の撤去は撤回するよう脅されたと言うことです。次は家族を狙うと言われたそうです」
「それで私はどうなりますか?」
「一旦すべて中止にします。古民家の改修工事も打ち切りです。予算は一切出ません。それじゃ私はこれで、色々と整理をしなければならないので」
担当は逃げるように私の前から立ち去りました。私は恐る恐る駄菓子屋を見に行きました。老婆は石橋の上で立ち小便をしていました。
「籤か?」
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「スカだ」
老婆は私の剥がした丸くて赤いシールを部屋の壁に貼り付けるのでした。
了
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