小頭はBL

壺の蓋政五郎

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小頭はBL 6

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「お前、何をはしゃいでいるんだ」
「俺感じるんですよ。あの人を思うと、やっぱり俺はホモかもしれない。いや絶対そうだ、昨日置き場の倉庫で小頭に尻を突かれた時に感じた。それがあの人を見たときも同じ感じがしたんです」
 健司は康介のBL化が一気に進んだのを悟った。取り合えず一年と親から預かっている康介が、自宅に戻ったら完璧な同性愛者に変身していた。その上保証人の存在でもある健司と関係を深めていたら両親は嘆くだろう。『一人前の男にしてみせます』あの啖呵は『あたしの男になりました』と変化する。
「康介、お前はまだ戻れる、今なら充分間に合う。性的な対象を女にするんだ。女とやりまくれ。橘樹夫人の姿態を想い出せ。性的な刺激にするんだ。姐さんの前でブリーフ姿を魅せ付けろ。姐さんは先代の奥さんだが今は独り身だ。もし誘われれば抱き付いちゃえ。ブリーフから飛び出した一物を股間に押し付けろ。全ての女を性の対象にするんだ、いいな、ただし尚子さんだけは駄目だぞ」
「昨日はブリーフ姿を注意されました。どうして急に変わるんですか小頭?」
「俺はお前の将来を考えたんだ、同性愛で堂々と生きていける時代はずっと先だ。もしかしたら来ないかもしれない。若いお前にはそんな苦労をして欲しくない。ひょんなことから俺とおかしなことをしたけどまだ一線を越えていない。お前はそもそも橘樹夫人の胸に興奮していたじゃないか。あれがお前の真の性なんだよ。俺とのことはほんの入り口で、いい女が出現したらすぐに引き返せる。いいな、女をみたら野獣になれ、感じるんだ」
 その時縁側のカーテンが開いた。ソフト生地の短パンに薄地のワイシャツ姿の安寿が引き戸を開けた。
「おはようございます。朝のお務めに出ておりました」
 尼僧頭巾を右手で跳ね上げて笑った。
「昨日はすいませんでした小頭、集まりがあり遅くなってしまい何のお構いも出来ずに。それにしても暑いですね」
 安寿が両手を組んで頭上に背伸びをした。ソフト生地の短パンが喰い込んでスジになる。康介がそのスジに釘付けになる。
「小頭、俺、頑張ってみます。引き戻れそうな気もします」
 康介の視線をスジで感じた安寿はもう一伸びした。
「一本筋」
 康介が声を出したので健司が後頭部を平手で叩いた。
「ばか野郎、安寿様は対象外だ」
 小声で康介を叱る。
「おはようございます。安寿様もお元気そうで、今年も祭りの御寄進をいただきましてありがとうございます。また山切を小松に投げて頂いて感謝しております。しっかりした仕事でお返しいたします」
 健司が縁側まで近寄って安寿に頭を下げた。顔を上げると目の前にスジがある。薄地のシャツは乳首が透けて見える。安寿は五十を超えて性欲旺盛だった。
「小頭立派になりましたね、小松組に入られて何年になりますか?」
「はい、今年で十二年になります。ろくに仕事も覚えずに身だけが成長しました」
「いいえ、先代が初めてこの庵にあなたを連れて来られた時はまだ細い、ひょろっとして、目のぎらついた少年でした。それがこのように立派になられて、天国の先代もさぞ喜んでおられるでしょう。さあ、仕事はゆっくりでいいですから、まあ上がられてお茶でもどうぞ。そちらのお若い方もどうぞ、安全祈願をいたしましょう」
 安寿が怪しい目で二人を奥に誘った。
「康介、何してる、安寿様の有難いお言葉だ、さあ上がろう」
 康介の乗馬ズボンがテントのようにパンパンに張っている。
「小頭、まずいっす、これ見てください。どうしましょうか?」
「ポケットに手を入れて倒せ」
「右ですか?」
「どっちでもいいがお前の反り具合からして左がいいんじゃないか」
 健司が言う。そう言う健司も康介の膨らみに反応してしまった。
「小頭のも動いてますよ」
 持ち上がる自身を抑えられない。安寿の死角で持ち上げてズボンのベルトに挟みこんだ。ベルトの穴を二つ縮めてしっかりと固定した。
「小頭」
 康介が声を掛けた。
「もう喋るな」
「違いますよ」
 安寿が仏壇の前に正座した。二人も座り直した。康介は健司の先っぽがダボシャツの外にはみ出しているのを注意したかっただけである。安寿がおりんを叩いた。
「ばか野郎、合掌しろ」
 ポケットに手を突っ込んだままの康介に注意した。
「でも小頭、手を離したら突っ張りますよ」
「声が大きい、安寿様に聞こえるだろ」
「はんにゃ~は~ら~み~た~・・・・」
 安寿の読経が始まった。
「よし、いいか、背を丸めて合掌で包み込むんだ。そうすれば膨らみがごまかせる」
「こんな感じですか」
 康介は乗馬ズボン上から合掌で包み込んだ。
「こら康介、合掌を上下運動するんじゃない」
「気持ちいいっす」
 おりんが鳴った。安寿が振り返る。手を合わせる。
「はい面を上げていいわよ」
 康介の背が丸い。
「どうしたの、もう合掌を解いていいのよ」
「それが」
 康介が顔を上げると安寿の股間が開いている。おさまりかけたがまた膨らむ。困った康介が健司を見た。
「安寿様、康介は腹痛でしてこの姿勢が楽なんです。許してやってください」
「そう、悪い者でも食べたのかした」
 安寿が康介から健司に向いた。健司のズボンのベルトに何か挟まっているのを見つけた。
「小頭、シャツに何か付いてるわよ」
 言われて健司も気が付いた。ダボシャツを出して先っぽを隠した。
「見られちゃったな安寿様に、実ばデベソで」
 康介が笑って後ろに沿った瞬間股間の膨らみを安寿に感付かれた。
「あら、そんなにお腹が痛いの?看てあげましょう、もしかしたら悪霊に取り付かれているかもしれない」
 安寿が膝をずらして康介ににじり寄った。
「立って」
 安寿の命令に従った。
「これはひどい、悪霊払いをしなければなりません。小頭も手伝ってください」
 安寿が立ち上がり康介を反転させた。
「ま~か~はんにゃ~」
 康介のズボンベルトを弛めた。それを下に引き下げるが膨らみに引っ掛かる。
「オンアボキャベイシャナウ・・・・」
 マントラと共にズボンを引き摺り下げた。安寿はマントラを唱えることで二人をごまかした。自身の性欲ではなく康介に憑りついた悪霊払いと思わせる作戦である。康介は健司に女を見れば野獣になれと言われた。そうして男に感じ始めた性を女に戻すのだと。安寿は対象外と補足があるがもうその段階ではない。安寿の悪霊払いを歓迎している。
「こっちをお向きなさい」
 既にブリーフの窓から突き出している。
「サンバラサムハラ サンバラサムハラー」
 安寿が突き出したモノに呪文を唱える。健司は康介の白い尻を見て興奮した。昨日途中まで挿し込んだ。しかし壁に立ちはだかれて突き抜くことが出来なかった。安寿が咥えた。
「安寿様~」
「我慢せずに吐き出すのです」
 いったん口から出した。そして数珠と一緒に擦り上げた。
「サンバラサムハラ サンバラサムハラ~」
 飛び散る飛沫が尼僧頭巾にシャワーのように跳び掛かる。
「しつこい悪霊め、小頭の力をお貸しください」
「私ですか、私に出来ることなんかありますか?」
「康介殿に憑りついた悪霊は意外と量が多いと読みました。ありったけの液を噴出させるのです」
「分かりました、康介大丈夫か?」
「はい、小頭の意見がよく分かりました。これで戻れるかもしれません」
「そうか、それならそれでいい」
 健司は仲間が去るようで寂しかった。だが康介の将来を考えれば普通の性に戻るのが一番であると思い直した。それでも康介の尻を目の当たりにしていると欲求だけは収まらない。
「小頭、そのダボシャツを捲ってみてください。さっきはデベソと言いましたね、本当にデベソなんですか?祓いを行う味方に隠し立てがあると悪霊に見透かされますよ」
 安寿は自身の欲を満たすためにこれまでの修行を生かしてる。煩悩は知り得てこそその本性を知ることが出来る。今こそ自利利他の精神である。
「すいませんでした安寿様に嘘を吐いていました。実はこうなっていまして」
 健司がベルトを緩めると乗馬ズボンが少し下がった。康介の三倍以上の太さと長さである。
「すっ、すごっ」
 安寿が目を剥いた。
「その力私に貸してください。きっと康介殿の悪霊を祓いましょう」
 小松組の置き場でシャワーを浴びていた健司を通りすがりに覗いた安寿の予想は見事に当たっていた。予想をはるかに超えた逞しさである。
「どうすればいいんですか?」
「驚かないでくださいよ、あなたのモノで康介殿の尻穴を塞ぐのです。尼僧は前から悪霊をおびき出します。その際に尻穴から逃げられる可能性があります。それをあなたのモノで塞いで逃がさないようにするのです」
 安寿は男同士の性に興味がある。絡み合うところを見たい絶好のチャンスであり逃す手はない。そしてその絡みに加わりたい。健司にすれば願ったり叶ったりである。しかし康介はどうなる。当たり前の性にもう戻れる刹那だと言うのに引き摺り戻してしまうのか。
「小頭、一刻の猶予もありません。ほら康介殿の先っぽには悪霊が滲み出ています。臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前(りん・ぴょう・とう・しゃ・かい・じん・れつ・ざい・ぜん)」
 戦う前の呪文である。安寿はありとあらゆる仏語で二人を信じさせようとしている。
「小頭、僕からもお願いします。ここで真の性を見つけたいんです。前は安寿様、後ろから小頭、挟み挟まれ板挟み、俺の性をはっきりさせてください」
 康介が健司を誘った。健司としては進んでその願いを叶えてやりたい。しかし自分の欲のために一人の青年から神が想定した男女の営みから外してしまうのが心苦しい。
「安寿様、いいんでしょうか?」
「いいよ、いいのよ」
 安寿がねだるように甘い声で言った。そしてソフト生地の短パンをおろした。右足を抜いて左足の踝に短パンがまとわりつく。
「御開帳~」
 安寿の甲高い声が庵に轟く。健司が康介の後ろに回る。
「康介、いいか?」
「はい、小頭」
 安寿がりん台を枕代わりに後頭部を預けた。
「カモ~ン」
 人差し指で健司を招く。康介が安寿の開いた股に被さった。康介初体験である。健司が膝を滑らし康介の後ろにピタとつく。右手左手と康介の腰に当てた。そして真っ白い十八歳の尻に挿し込む。ここまでは昨日小松組の置き場で体験した。そして壁に当たる。安寿の激しい腰の振りに康介は既に二回発射している。
「ううっ」
 康介が健司を感じている。この壁を突破すれば康介はもう普通の性に戻れない。壁に当てたまま三秒考えた。
「小頭ああ~ん」
 まずい、康介が求めている。これを挿し込めばもう後戻りできない。健司がさっと抜いた。
  
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