小頭はBL

壺の蓋政五郎

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小頭はBL 終

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 健司の掛け声で神輿が上がった。作戦通り正面から向かって右側の担ぎ棒に安寿をはじめとする悪霊祓い経験者が並んだ。
「なんだか興奮しますね尚子さん」
 康介は観衆から見られている羞恥心でモノが既に膨らみだした。隠すためには前で担ぐ尚子の中に入れなければならない。ふんどしの右側隙間から出して挿し込む。左側は祭り半纏で観衆から死角となる。
「早いわね康介、仕方ない、はい入れて」
 尚子は右側の半纏を捲り予め開けて置いたパンティーの穴に康介のモノを向かい入れた。
「よいさ、こらさっと」
 尚子の前には後藤がいる。後藤の前には晶子が担いでいる。
「よいさ こらさ、サンバラ サムハラっと」
 安寿が鼻棒で気合を入れた。
「さあ合図が出たぞ、姐御入れるよ」
「あいよ、よいさこらさ」
 右手でモノを掴んで晶子に当てた。
「よいさ、こらさ、もっと 下だ」
 晶子が左手を差し出して後藤のモノを掴んだ。そして的に当て押し込んだ。康介の後ろに晃がいる。
「頭、ここに入るよ」
 康介と晃の間に地元主婦が肩を入れた。康介の尻穴に入れるつもりだっが邪魔が入る。しかし晃のモノはもう準備万端である。先っぽが主婦の尻を刺激する。
「よいさ~」
 主婦は感じている。
「奥さん、俺の入れてもいいですか?」
 主婦の耳元で囁く。
「いいさ こいさ」
 ぽっちゃり系の主婦は半纏の下に股引きを穿いている。挿し込むには股引きを下げなければならない。太腿まで下げればなんとかなる。主婦は腹をへこませ、片方の尻を出すまで成功した。すかさず晃はその隙間にモノを挿し込んだ。
「よいさ こらさ なんとか とどいた」
 掛け声が悶え声を消してくれる。安寿の後ろには鉄男こと鉄陰が担いでいる。
「鉄陰、準備は宜しいか?」
「はい、この通りいつでも」
 ふんどしからモノを取り出してリレーでバトンを渡すように安寿に握らせた。
「尼僧に仕えて心構えが備わったのう」
 安寿は握ったまま押し当てた。そのタイミングで鉄陰が突いた。
「よいさ こらさ いいとこ はまった」
 反対の担ぎ棒に取っついている同好会の菊池が異様に気付いた。肩を外し神輿の下から反対側を見た。ニヤッと笑って鉄陰の後ろに付いた。
「こねではお疲れ様だったべ。頭どこ丸めてだから気がつかなかったべ」
 菊池は秋田弁丸出しで鉄陰の耳朶を噛んだ。
「こないだはどうも」
「安寿様となにどこしとるの?」
「これは悪霊払いの一環です。神様のお力をお借りしているのです」
 菊池の酒と大蒜の混じった臭い息が安寿の中に納まるモノを萎えさせる。
「鉄陰、しっかりなさい」
 安寿に説教を喰らう。鉄陰は仕方なく菊池のモノを受け入れる体勢にした。
「あたしに入れて、でも息は掛けないで」
「はい、息殺します」
 菊池は半股引を穿いている。腿の隙間からモノを出してぐっと反り返らせた。健司の敵ではないがかなりの大モノである。鉄陰は握って確認した。
「よいさ こらさ 先っぽ だけよ」
「よいさ、こらさ これで どうだ」
 神輿は町内を練り歩く。鉄陰は無理やりこじ入れようと腰を無茶振りする菊池の首っ玉を握り締めている。その握りが心地良くて菊池がマックスに近い。菊池に押される鉄陰も同じ腰振り状態である。安寿もぐいぐい突かれるのは望むところだが鼻棒だから押されれば担ぎ棒から外れてしまう。
「よいさ こらさ こ、小頭、このままでは尼僧が鼻棒から外れてしまう。そうすれば鉄陰のモノが丸見えになってしまいます」
 安寿は神輿の前で音頭を取っている。
「おら乱れてるぞ~よいさ こらさ よいさ こらさ」
 神輿の乱れを調整する。
「そうは言われれも」
「尼僧の前から挿し込んでください、尼僧の股の舌で鉄陰の先っぽと小頭の先っぽを突き合うのです」
 健司の半纏を握り観衆から見えないようにした。健司は仕方なくふんどしの上から安寿の股間に挿し込んだ。
「鉄陰、一度抜いてスマタに挿し込みなさい。お前の好きな小頭のモノがお待ちかねですよ」
「はい」
 鉄陰も安寿のスマタに入れ直す。健司のモノが成長して安寿の身体が宙に浮いた。先と先が安寿のスマタで突き合う。健司の動きが安寿のきくらげを刺激した。モノのサイズが違う。健司のモノが鉄陰を押し返す。合わさっていた先っぽがずれた瞬間鉄陰のモノが健司のモノを上に押し上げる形になった。そして安寿の中に吸い込まれた。行き場を失った鉄陰のモノは安寿の尻穴にめり込んだ。安寿の顔が蕩けだした。これぞ求めていた境地。
「サンバラ~ サムハラ~」
 今泉の谷戸に轟いた。例大祭は無事終えた。一部の担ぎ手を巻き込んで悪霊祓いも行われ、関係者一同の悪霊は取り除かれたと安寿の自己満足で締められた。

「安寿様、昨日はお疲れさまでした。改めてお礼を申します。それではこれから山切を始めます。ドリルの音がやかましいかもしれませんがご勘弁願います」
 健司は康介を連れて挨拶した。
「小頭、お待ちなさい」
 腰道具を着けていると安寿が呼び止めた。
「どうなさいました安寿様?」
「鉄陰の具合が芳しくありません」
「えっ、鉄陰が」
「お上がりなさい」
 二人は安寿の後に続いた。衝立の前に正座した二人は顔を見合わせた。
「今度はどんな作戦ですかね?」
 康介が小声で言った。
「ばか野郎、安寿様のお言葉だ」
「すいません」
「それに俺達はこの山切、安寿様がお施主様なんだ、その辺をしっかりと覚えておけよ。それから、もう悪霊祓いは昨日で終えた。俺達は一刻も早く山切を終えて引き渡さなければならない。安寿様の説教は山入りを終えてからだ、いいな」
「はい」
 康介が真剣な面持ちで返事をした。
「宜しいか?」
 安寿が衝立の右角に立ち手を当てた。そして衝立をゆっくりと押した。すると二人の目の前に鉄陰の尻がむき出しである。
「さっき尼僧がその尻穴に指を突っ込みましたところ噛み付かれました」
「噛み付かれたって誰に出すか?」
「悪霊です。この歯型を見れば一目瞭然、唐の時代に席巻した悪霊である。こいつは手強い。小頭、鉄陰の尻穴を嗅いでごらんなさい」
 健司は鉄陰の尻穴を見たとたんに膨らみだしていた。鼻を近付ける。鉄陰の匂いが堪らない。ペロッと舐めた。ブルブルと尻が震えた。
「それだ、唐の悪霊、しかと見たぞ。小頭もっと舐めるのです。舐めて舐めて舐め尽くしてちょうだいの念の念」
 安寿が声を荒げた。健司はこの時とばかりに舐め放題。
「今日より新たな悪霊祓いの始まりです」
「またですか」
 康介がにやけて言った。
「そうです」
「でも小頭が山切が優先て言ってました」
「本当ですか小頭、それじゃこれはどういうことですか、これはっ、ええっこれはっ?」
 乗馬ズボンの上から健司のモノを掴んだ。健司が鉄陰の股から顔を上げた。
「いました、唐の悪霊、この目ではっきり見ました。康介、安寿様のご指導が先だ、山切は後にしても鉄陰を助け出さなきゃならない。見ろ、鉄陰がこんなに苦しがっているじゃないか、なあ鉄陰」
「苦しすぎるう~、早く悪霊を退治して~」
 鉄陰はペロペロ舐められてベロベロ状態である。
「はっは~い」
 康介は大はしゃぎで乗馬ズボンを脱いだ。縁側から東風が吹いた。安寿の頭巾が捲り上がる。真っ赤なルージュは頬まで引いてあった。


  
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