蠱惑

壺の蓋政五郎

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蠱惑『不敷布』

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 聞き覚えのある声に立ち止まりました。
「ねえ」
 交差点の真ん中、横断歩道を渡っている途中です。
「ねえ」
 女であることは間違いありません。通勤者の渡る半分が男で半分が女です。リモートホームワークが主流になり、以前ほど多くの人がこの横断歩道を渡ることはありません。私も時間をずらしての出勤をしています。この横断歩道を渡っているのは数人です。
「ねえ」
 声の方角を見てもこっちを見ている女はいません、両方向とも横断歩道を渡る者は大きな不敷布マスクをしています。トラックにクラクションを鳴らされました。私は道路を渡り切ることが出来ずに元の歩道に戻りました。私の後ろには駅から下りて来た通勤者が数人並びます。反対側も同じです。また渡り始めました。
「ねえ」
 真ん中で聞き覚えのある声が聞こえました。悪戯なら叱ってやろう、今度こそは声の主を捜し当てるそのつもりで渡り始めました。渡り終えて後ろを振り返りましたが誰もいません。
 社員のほとんどがリモートワークで、出社したのは私と総務の女だけです。誰も出入りしない大きな部屋ですからマスク不要だと思いますが規則でマスク着用となっています。警備員に見つかると上司に通報されるので厳守しています。私は煙草を吸わないので勤務中にマスクを外すことはありません。リモートになり食堂も閉鎖され、昼食をとりに行くのも面倒で我慢しています。我慢すると言うよりろくな仕事もしないので腹も減りません。ただリモートになり三年が経ち、毎日一人で届いた封書の整理をしているだけに飽きて来ました。午前中で終えても帰宅するわけにはいかず、また眠るわけにもいかないのでただぼーっと目の前にあるものを見つめるだけです。
 
 帰りも同じ交差点を渡ります。
「ねえ」
 交差点の真ん中で声が聞こえます。聞き覚えはありますが「ねえ」だけでは誰だったのか記憶は辿り着きません。薄暗い交差点は不敷布だけが白く光っています。自宅に戻るとメーターボックスの中に宅配が届いていました。私は既に五十歳を過ぎています。ずっとひとりを通しています。家事はマメに熟しますが料理だけはしません。料理嫌いと言うより後片付けが嫌いです。食器の食べ残しや汁が排水管を汚すのが絶えられないのです。自分の食った残りカスが、排水管から下水に流れそれが川、海に流れ込むこのサイクルが堪らなく嫌なんです。原発の汚染水は海洋に放出されて二年が過ぎましたがこれと言って異常はないと放水を決定した人達の調査報告にも喜ぶ人はあまりいませんでした。福島沖で真鯛の20キロを超える大物が上がりました。この真鯛だけではありませんでした。像のように大きい猪がブルドーザーに体当たりている映像に「ここの水は安心で栄養があるから魚介も動物も大きく育つ」と笑うトップの顔も大きな不敷布マスクで覆われています。宅配便は多くの人が利用している人気の不敷布マスクです。二重にしなくても効果絶大で一切のウィルスを遮断する高性能です。一枚三万円と高価ですが一生もんと人気がありました。取り出しましたが一見普通の不敷布マスクと同じにしか見えません。箱の表に赤い太文字で使用方法厳守と明記されています。説明書を読むと二つの厳守とあり、
1.必ず右の耳掛けから嵌める
2.必ず左の耳掛けから外す
 この二点を絶対に守って下さい。
 と大きな字で説明されています。そして副作用の案内には。
1.言葉を無くします
2.唇が剥がれます
 と、これも大きな字で書いてあります。私は「そんな馬鹿な」と可笑しくなりましたが万が一副作用にあっても困ると思い説明通りに使うようにしました。人気アイドルグループの女の子達がその不敷布マスクのコマーシャルをやっています。ダンスをしながら最後は一列になり、右の耳掛けから嵌めて、全員が嵌め終えると逆戻りして左の耳掛けから外すのです。そして『ねえ』と首を傾げて笑うのでした。このCMは社会現象にもなり子供達から年寄りまで真似るようになりました。そう言えば交差点の真ん中で「ねえ」と呼ばれたような気がしたのはこの現象のひとつだと気にしたことが馬鹿らしくなりました。
 あくる日の通勤時も交差点の真ん中まで渡ると聞き覚えのある声で「ねえ」と呼ばれました。誰かがCMの真似しているんだと笑いました。私もつられて「ねえ」と声を上げると交差する男が慄いて指差しました。するとその男は行き交う人に伝えているではありませんか。この騒ぎに交番の警官が飛び出してきました。不思議なことに睨み付けるだけで何も言いません。もう二度とするなよ、そんな警官のジェスチャーに頭を下げると立ち止まっていた行き交う人達がまた歩き出しました。渡り切るとまた「ねえ」と声が聞こえました。交差点には誰もいません。横断歩道脇の中央分離帯にマスクが一枚落ちているだけです。
 メガネは顔の一部ですと言うCMソングがありましたが、マスクは顔の一部となりました。家族内感染が一番の感染源となった今は自宅でも家族がいればマスク着用が当たり前になりました。そしてマスクでも不敷布以外は効果を望めないと検証されました。使い捨てのマスクを二重にするか高価だけど効果絶大で一生もんのマスクかの選択に後者を選ぶ人がほとんどでした。使い捨てマスクの製造責任者は報道番組に出演し人気マスクの危険性を訴えました。
『みなさん、騙されないでください、そのコビット不敷布は危険です。実際に掛け方、外し方を間違えて唇を剥がした例が出ています。止めてください、
今ご利用されている方は説明書通りに外して、捨ててください。そしてうちが発売している使い捨て不敷布マスクを使ってください。繰り返し言います、そのマスクは危険です』
 番組の途中でこの製造者は連れ出されました。それから当然のことですがその会社は潰れ今やこの一生もんの不敷布マスクが90%のシェアを占めています。会社には相変わらず私と総務の女だけです。総務課は奥のパーテーションで間仕切りされた小部屋です。私はそっと近付いて回転椅子に足を掛けデスクに上がり中腰でパーテーションの向こうを覗きました。女はモニターを見つめています。指は動いていません。私と同じようにやることなど無くただ時間が来るのを何かを見つめて過ごしているのです。女は立ち上がりました。大きな流行の不敷布マスクを掛けています。「ねえ」
女の足元から声が聞こえました。私は驚いて足を踏み外し回転椅子から転げ落ちました。
「ねえ」腰を打ちましたが立ち上がりました。総務の女が音に気付いて間仕切りから出て来ました。私を見ています。最近はマスクのせいで目元だけで人の顔色を判断しなければなりません。私より二年後に入社したこの女も独身と聞いています。話す機会もなく仕事でも接点がない私達はこんな間近で見つめ合うのは初めてでした。
「はいひょふへひゅか?」
 何と言ったか聞き取れませんでした。もしかしたら言語に障害があるのだろうと察しました。「ねえ」また声が聞こえました。
「あの声は誰の声ですか?」
 私は女に聞きました。女はパーテーションの中に戻り屑箱を抱えて来ました。屑箱を斜めにして中を私に見せるのです。「ねえ」私は驚いて一歩下がりました。間違いなく屑籠の中から聞こえる声です。私は又覗き込みました。
屑籠の中には丸めたコピー紙が二枚と鉛筆の削りカスが白い布に掛かっています。その白い布とは流行の不敷布マスクです。外に出る方が上になり真ん中が少し膨らんでいるのは外して間もないからでしょう、顏なりの膨らみです。
「ねえ」少し動いたのは女の手が揺れたせいでしょうか。まさか説明書の副作用じゃないでしょう。私は女の顔を見つめました。女は恥ずかしそうに顔を伏せました。そしてマスクを外したのです。私は驚いてその場から走りました。女は屑籠を抱えて私を追い掛けるです。「ねえ」
「待ちなさい。逃げたのは悪い。でも逃げるよ普通」
 女の顔には唇がありませんでした。唇のない顔を想像してください。上の歯も下の歯も歯茎までしっかりと見える。
「それ、持病?それとも怪我したの?」
 女は屑籠から捨てた不敷布マスクを摘まみました。被った鉛筆の削りカスを振って落としました。それを机の上で裏返したのです。まさかとは思いましたがそのまさかでした。マスクの内側には紫色の唇が張り付いていました。上唇と下唇の境は細いけど繋がっている。
「これは、副作用?外し方を間違いたの?」
 総務の女は頷きました。「ねえ」唇は少し動きました。どうして「ねえ」とだけ発声するのでしょうか。
「もしかして痛みを感じるの?」
 女は頷きました。人を呼ぶのに「おい」とか「ちょっと」とか発生すると唇の動きが大きく、より痛みを感じるのでしょう。「ねえ」はほとんど唇を動かさずに呼び止めるその声が「ねえ」。不敷布マスクに張り付いた唇が誰かを呼ぶたびに女は痛みを感じていますが、唇も痛みを感じているのです。
「これ付かないかな?やってみた?上手く合わせれば元通りになるんじゃないかな。やってみようか?」
 私はそのマスクを摘まみました。唇の重さをしっかりと感じます。「ねえ」驚いて落としてしまいました。女は痛がっています。
「ごめん」
 落ちた時に捩じれてしまったので直さなければなりません。両手で端と端を摘まんで広げる時に上唇に人差し指が振れてしまいました。粘り気があり張り付きました。女が顔を顰めています。口を閉じると痛いのでしょう、口を開けたまま涙が一粒落ちました。その涙が剥がれた肉の上に垂れると歯痛を堪えるように頬を捩じって痛みを堪えています。私は張り付いた人差し指をゆっくりと唇から剥がします。粘った唾液が糸を引いて剥がれました。私は耳掛けを広げて女の前に差し出しました。
「いいかな?」「ねえ」
「お前に聞いてんじゃない」
 唇が笑っています。総務の女は目を瞑りました。私はゆっくりとマスクを女の顔に当てました。
「あっいけね」
 私は失敗をしました。女が目を開けました。
「ほふひふぁふぉ?」
 そうか、口を動かさずに喋ろうとするとどうしても『はひふへほ』が主体になる。これは『どうしたの?』さっきのは『大丈夫ですか?』と私を椅子から転げ落ちたのを心配してくれたのだ。悪い女じゃないようだ。
「ごめん、上下逆だった」
 気付いたのは不敷布マスクの鼻に当てるノーズ何とか、それが顎にあるので気が付いたのです。
「ほふ、ほふひゅふぇひゅふぇふぉ?」
 「もう、どうしてくれるの?」そりゃ怒るのは分かりますが私も必死です。
「一旦剥がして付け直そう、ぴたっと粘り付かないうちにやろう」
 私は慌てていました。説明書の注意書きのことなどすっかり忘れていました。でも外すときに想い出しました。「ふー」深呼吸をして左の耳掛けから外しました。女は目を瞑り痛みを堪えています。目尻に寄る皺でその痛さが通じます。
「我慢して、すぐに終わるから」
 こんな慰めしか出来ません。私は左の耳掛けから外しました。ゆっくりとマスクは剥がれ唇部分になりました。一度くっ付けてしまったから抵抗しているのでしょうか、簡単に剥がれません。それでもここはやらなければこの女の唇は永遠に上下逆様のままになる。責任取って結婚を迫られたらどうしよう。力を入れました。「グゴッ」と何か硬い物がズレる音です。その時大きな過ちに気付きました。マスクは左の耳掛けから外す、それは当然本人からして左で、向かい合う私側からの左ではないのです。マスクの横から覗くと鈍い音と共に動いたのは上下の歯でした。私はすぐに歯を押し戻しましたが戻りません。耳掛けのゴムを引っ張って初めからやり直そうとしました。歯の出た分、耳までの距離は伸び、ゴムを精一杯引っ張りました。もう少し、耳朶に触れた瞬間プチンと切れてマスクだけが弾かれて女の顔から外れ、左耳にぶら下りぶらぶらと揺れています。女は洗面所に走りました。成功したと勘違いして顔の確認に行ったのでしょう。
「ね~え~」
 女の叫び声が警備室まで届きました。そりゃ驚くでしょう、唇は上下逆様で、右半分の歯が飛び出して横向きになっている。正面から見えるのは奥歯の側面です。女が洗面所から飛び出してきました。同時に警備員が叫び声を聞き付けて侵入しました。女と警備員が鉢合わせになると、何故か警備員は笛を吹いて仲間を呼んでいます。警備員二人が女を取り押さえました。女の顔と見合わせないよう顔を背けて手だけで押さえ付けています。
「プッハ」
 女は唾液を一人に吐き掛けました。吐き掛けられた警備員は手を放して洗面所に飛び込みました。女はもう一人の警備員の顎に噛み付きました。女の歯は四分の一回転しているので正面を向いたまま横にあるものに噛み付けます。警備員が女から離れたのは顎の肉を嚙み切られたからです。警備員はべそをかいて廊下を走り去りました。すると警官と一緒に毒ガスマスクを掛けた白衣の三人組が女を囲みました。
「プッハ」
 唾液を飛ばしましたがこの三人は慣れているようで動じません。
「ほら、いい子だいい子だ、おとなしくしなさい。私達は副作用にあった方を救うために結成されたコビット不敷布の救護班だよ」
 女はそれを聞いて少し安心したようです。
「さあ、落ち着いて呼吸して、そう、深呼吸。いい子だよ、治してあげるからね」
 デスクの上を片付けて女を寝かせました。
「麻酔を打ちますよ」
 頭のてっぺんに太くて長い注射器をぶち込みました。
「それは何です?」
 私が様子がおかしいので問いました。すると警察が私にマスクを外すよう言いました。手順通りに外すとOKマークをしました。
「一体彼女に何をするつもりですか?」
 警官はマスクの上に人差し指を立てました。私語は最小限と省令で決められています。違反すると罰金三十万以上、懲役二年以上とかなり厳しいものです。次は逮捕だと、自分の手首を交差して目配せしました。脳天に太い注射をされた総務の女は白目を剥き微動だにしません。ただ足の指先が伸びてタイツを突き破り第三関節が出来ています。白衣のひとりが伸びた指を広げてガスマスクを近付けました。ガスマスクをしているのにそれを濾してまで臭気が届いたようです。「ポッポッポッ」と咽ています。白衣のひとりが女の出た歯に手を入れました。指を鍵フック状にして上の歯の中切歯に引っ掛けました。もうひとりに後ろを押さえさせました。もうひとりは女の頭を押さえています。そして力一杯歯を抜くのです。女は仰向けに寝ていますが歯は横向きですので引っ張り易いと言えば引っ張り易いでしょう。『グゴゴゴッ』生歯の抜ける音の凄いこと。抜いた歯をA4コピー紙の上に置きました。歯は次第にリズムを取るようになりました。『カッカッカッ カッコカッカ』ポッポッポッ鳩ポッポッと聞こえました。カスタネットのように上下を嚙み合わせ、いい音を出しています。これはカルメンでしょうか情熱的です。
「オッレ」
 思わず声に出してしまいました。警官に睨まれました。そして音の止んだ歯を警官が摘まみ上げると噛み付かれました。噛み付くと言うより食べ始めたのです。食べた指は消えています。警官は指を全て食べられてしまいました。警官は恥ずかしいのでしょうか、痛いのを我慢しています。指先から流れ出る血を大きなホッチキスでパチンと止めました。親指の付け根は太いので裏表両面から綴じました。これで大丈夫と片目をつぶり食われた親指を立てました。そして女は負んぶされて連れ出されたのです。小走りの白衣の後ろを警官が追います。しっかりと横腹に肘を付けて行進のようにみんな走り過ぎました。私はリモートで上司に伝えようと考えました。全ての社員に繋がっています。課長をタップすると映像が出て来ました。何をしているのでしょう、課長の顔ではなく長髪が揺れています。
「課長」
 振り向いたのは唇のない課長夫人でした。そうです課長はデスクの前で夫人を抱えていたんです。上下に揺れていたのは夫人が腰を振っていたのです。私は回線を切りました。これがリモートです。誰だって家で仕事なんてしたくありませんよね。私はデスクを片付け帰路につきました。いつもの横断歩道を渡るとやはり「ねえ」と声がしました。声の主は中央分離帯に落ちている不敷布マスクに違いありません。行き交う車が発する風にも動じず、耳掛けのゴムだけがひらひら揺れているのは唇がアスファルトにへばり付いているからでしょう。「ねえ」足元で鳴きました。私は耳掛けを摘まんでゆっくりと剥がしました。拾い上げると交差点は赤で私は真ん中に取り残されました。唇がわなわなと動いています。もしかしたらありがとうと言っているのでしょうか。ですが処分に困りました。捨てるのも可哀そうだし、交番に届けても受け付けてくれないでしょう。迷っているうちに家に着きました。そう言えば総務の女の唇は警官の指を美味そうに食っていました。唇から繋がる先には透明の歯があり喉があり胃袋があり肛門から排泄するのでしょうか。私は唇に付着した道路の埃をきれいにしてあげようと風呂に入れました。不敷布を湯船に浮かべて指の平でそっと拭き取るように洗いました。くすぐったいのでしょうか喜んでいるように見えます。洗い終えると唇は不敷布を二枚貝のように上手く使い浴槽を潜りました。そして私のペニスを咥えました。きれいにしてあげたお返しでしょうか。
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