祭囃子を追いかけて

壺の蓋政五郎

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祭囃子を追いかけて 15

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「なんだおまえら、友達んちに行くのか?」
「おっす」「おっす」
 中島は缶を握りつぶしさっきとは違う鼻歌を歌いながら立ち去った。
「百円ある?」
「ちょっと待って、五百円あるよ」
 大はコーラを、拓郎はコーヒーを買った。
「あいつコーラの五百をよく一気飲みできんなあ」
 大は半分程度しか飲み切れなかったのが口惜しく、飲み口に親指で栓をして、大きく振って拓郎の方に泡を飛ばした。
「あっ汚ねえ」
 拓郎はその泡から逃げた。それを大が追いかける。笑いながら追い駆けっこして裏門の前で倒れた。暫く笑いは収まらず、地べたを転がって笑っていた。
裏門の脇のゴミ捨て場で、カラス避けのグリーンネットをカラスが嘴で引っ張っている。器用にネットを捲り、ビニール袋を突っついて中身をまさぐり、野菜くずを放り投げている。
「あのカラスふざけやがって、野菜も食えっつうの」
「かえんべーか」
「うん」
 二人は中島のまねをして柔道着を肩からぶら下げ、胸を反り返らせ、グラウンドを突っ切った。校内で中島にたて突く者はいない。しかし同じ柔道部とはいえ、この二人ではそうはいかない。
「邪魔だこらっ」
 野球部やサッカー部の先輩に脅かされる。急に態度を変えるのも情けなく、体勢を変えずに小走りにグラウンドを抜けた。
「じゃあな明後日、明後日は挑戦状叩きつけようぜ絶対に」
「うん、大に任せる」
 正門を出て、坂を下ったところで二人は別れた。ときおり後ろを振り返り、とぼけたポーズを見せあう。お互いが視界にあるうちは通行人と擦れ違っても照れはないが、どちらかが見逃したとき他人に目撃されると恥ずかしかった。
「こんにちは」
「はいこんにちは、おまえさんはどこの子かな。股の間から顔出してなんかいい物でも見えるか?」
 散歩しているおばあさんにからかわれた。
「はい、いいえ、失礼します」
 暫く歩いて振り返ると、さっきのおばあさんが、股の間から手を振った。拓郎は脱帽し一礼した。
 
 
(十四)
 
「料理長、お呼びでしょうか?」
 香織は厨房で見習いのコックに指導している黄の傍に寄った。いつ見ても清潔な厨房に感心している。ピカピカに磨かれたステンレスには吊るされた鍋類が映し出されている。調味料ケースには手垢もついていない。注し口から垂れたものはその都度拭き取られている。床には大きめのゴミ箱が各料理人の足元に並べられ、完璧な分類によって食べ残しが交じり合う悪臭を押さえている。
「ああ、香織ちゃん、ごめんなさいね。ここうるさいだヨ、表に行きましょう」
 気にならない程度の中国語訛りで黄が言った。三階建てのチャイニーズレストラン『バンブー』は海に面した洒落た店構えと、本格中華料理の食せるレストランとして開店当時から盛況であった。マスコミが振れ回ると、著名人が出入りするようになり、益々その人気は高まった。
 屋上は昼下がりの太陽がまともに照らしつけている。黄はこっちこっちと香織を誘った。塔屋の裏に回るとクーリングタワーの鉄骨から外周の手摺に葦簾が結わきつけられている。その下には青いプラスチック製のベンチと、スチール製で一本足の、いかにも重そうな灰皿が置かれていた。灰皿の中は昨夜のにわか雨で溢れていて、散り散りにほぐれた吸殻が黒い液体に交じり台座の縁に溜まっていた。
「ここ涼しいですヨ、灰皿汚いね、使ったら元の位置に戻す、これ常識ですね」
 黄がポケットテッシュを取り出し、手に触れないように無残な吸殻を包んで、灰皿の縁に置いた。
「香織ちゃんは煙草吸わないですか?」
「吸います、でも外では。うちにいるときだけ数本吸っています」
「そう、あまり吸わないがいいヨ、あまり身体に良くないし、これから料理の世界に進むなら特に」
「やっぱり煙草はよくありませんか、料理人には」
 黄はやさしく笑って頷いた。
「そうだね、吸い過ぎると味覚にずれが生じる可能性あるヨ、そうなると自分の美味いと信じた味が保てなくなるヨ、食べる度に味が違ってしまっては料理人としては失格だね、色々と工夫していくのは大事だけど、その土台の味がしっかりしていないとお客さんは離れていくヨ、それから衣類に煙草の臭いが染み付いてしまって、カウンターで食べるお客さんに不快な思いをさせてしまうヨ。夏場のこんな風通しのよいところで吸うのはいいけど、暖房とスチームがたかれ、締め切られた部屋で吸ったら最悪だヨ。電車の中にもいるじゃないですか、コートのヤニ臭い人、混雑しているときは堪らないね」
 黄の会話の語尾には不必要な『ヨ』が多く使われている。香織にはその『ヨ』だけが独立した単語で、日本語を流暢に話す黄が、台湾人である証のような気がした。
「料理長は『ヨ』が癖ですね」
「そうよく言われるヨ、でも話し易いヨ、可笑しいですか?」
 香織は首を横に振り笑った。
「失礼ですけど料理長は幾つですか?」
「私はもう三十八歳だヨ、もうおじさんになってしまった。私が台湾人なのは香織ちゃんも知ってるよね、中学を出てね、まあ貧乏だったから、高校に行かせてもらうだけの経済状態じゃなかったので諦めてはいたのですヨ。両親は屋台で鳥のから揚げを揚げていたんだ、日本のとは少し違うけどね。毎日毎日屋台を引っ張って歩いてね、そこそこ人気はあったけど、それでも小さな屋台で稼げる金額なんてたかが知れてるヨ。両親と私達子供が食べていくのがやっとだったヨ。私は中学を卒業して家を出ることにしました。父さんの友達の紹介で四川料理の店で働くことになったのです。その前日にそこの料理長が私達家族を招待してくれました。もちろんお店の中ではなくて、従業員が食事する場所ですけどね、父さんも母さんも弟達も始めて口にする味でした。料理長が目の前で作ってくれました。でき上がって、鍋から皿に盛る時間は僅か一秒、すぐにテーブルに運ばれます。高級料理店で食事することなど滅多になかったけど、年に一度ぐらいは何かの記念日に連れて行ってくれたものでした。だけどいままで連れて行ってもらったどんな高級料理店のお洒落な客室で食べる料理より美味しかったヨ、ありあわせの材料で作ってくれたものでしたが本当に素晴らしい料理でした。それから彼の元で修行しました。中華人の考え方はかなり露骨に商売にこだわるヨ、見習いに皿洗いや掃除だけさせて給料はくれないヨ、お客様に料理を作って初めて店の売り上げに繋がるわけだから無駄な人件費にお金使わない。早く一人前にさせてより多くの料理をお客さんに提供するように経営者は考えているヨ、だから必死になって勉強して、先輩の技を盗んで料理人になるのです。独立心が強いからやっていけると自信がつくと意外と簡単に店を辞めてしまう。そういう文化だから店側もそれほどびっくりしないでまた次の見習いや料理人捜すヨ。日本みたいに年季奉公のような制度はないヨ。一人前にしてもらったお返しにその店で暫くの期間働き、暖簾わけしてもらい独立する、これも日本的で凄くいいヨ、でも中華圏では通用しないと思うヨ。先輩から基本的な技を学んだら、あとは自分のセンスと味覚に頼っていくのです。勉強して努力して、上手くいけばオーナーになれる、上手くいかなければ一生雇われの料理人として各地を転々として歩く。私みたいに」
 突風が葦簾を大きく煽った。灰皿の縁に丸めたティッシュが吹き飛ばされ手摺の格子をすり抜け宙に舞った。
「あー行っちゃったヨ」
 黄が舌打ちをして笑った。香織も黄につられて笑った。
「料理長はオーナーではないけど、バンブーの名料理長じゃないですか、いまじゃ藤沢で一番の人気店ですよ、料理長がいなければこんなに流行りはしなかったと思います」
「うーんそれはどうかな、社長の営業力というか戦略というか、それが大きいヨ。私はただその波に乗っているだけですヨ、新メニューのアイデアもすべて社長が決定しています。社長が自ら足を運んで食した香港や台湾の名店で、人気メニューを写真に取ってきて、私にそれと同じようなものを作るように勧めるのです。私は外見だけのコピーを作ってお客様に出しているだけですヨ。ですから今のお店のメニューは私の味ではありませんヨ。そのうちにお客様も偽の味と気付いて飽きてくるでしょう。肩書きだけは料理長ですけど北川商事の日雇い料理人ですヨ」
「日雇いってまさか料理長が日雇いなんですか?」
「そうです、一日十五時間働いて一万五千円です、自給に換算すると千円ですヨ」
 香織のアルバイト料が七百五十円で、料理長が千円であるのに驚いた。これだけ盛況著しい店の料理長が日雇いで、それも自分とほとんど変わらない給与で雇われているのが納得できなかった。華やかな舞台裏を想像していた香織はショックを隠せなかった。
「月曜定休ですから一月に二十五日労働して三十七万五千円です。まあ食費もかからないから労働時間は長いけど料理人としてはいい給料なのでしょう。独り者だし、安アパートを借りているから貯金はできますけどね。私はまだ恵まれています、中国人料理人の月収は多くても私の半分がいいとこでしょう、生活していくのがやっとですヨ。でも彼等は節約して、アパートなんかも共同で借りて、一切の無駄を省いて貯金していますヨ。小さな店でもいい、いずれは国に帰ってオーナーシェフになるのを夢見ています」
「料理長は?料理長もいずれお店を持つんでしょ、台湾に大きな店を出して、ピッカピッカの厨房で真っ白な料理服に身を包んで、若い見習いに鍋の振り方とか、麺を上げるタイミングとかを指導して、そのときは是非あたしを使ってください」
「そうなればいいですねえ、でもねえ香織ちゃん、台湾で店を出すのはとても私の収入では無理です。台湾の土地の価格とか賃貸料とかはあまり日本と変わらないヨ、もしこんなバンブーのような立派な店を建てるには億の資金が必要です。それに私の技術、味で、お客さんはついてくれない、日本的な味付けに慣れてしまった私の舌は台湾人にはもう合わないでしょう。その土地の味を、自分の舌で毎日確認していないと駄目なんですヨ、日本では、中国、香港、台湾も含めて中華料理と呼んでいますが、大きく分類しただけでも香港などの広東料理、上海料理、北京料理、四川料理、もちろん台湾には台湾料理があり、さらにその地方で細かく分類されます。私の先生は四川料理の達人でしたが他の料理についてはほとんど無知でした。またそれらに手を出すような素振りも見せませんでした。台湾東部人に合った四川料理を、そこの水を飲み、野菜を食べ、魚や肉を食べて、自然に、小細工せずに身につけた味です。私は三年で世話になった店を辞め、料理長に紹介状を書いてもらい、横浜の中華街で働き始めました。日本語学校に通いながら日本人の好む四川料理を研究しました。十数年間かかりましたが、まだ完全じゃありません。料理も奥が深いヨ。それに私は学校をろくに出ていません。栄養やカロリーの計算もまるっきり知りません。勉強しておけばよかったと今になって悔やみます」
 香織が高校を中退してまでこの世界に飛び込もうとしているのを黄はなんとか止めたかった。せめて高校ぐらいは卒業して、人間としての幅を広げて欲しかった。そして専門学校に行き、基本的な知識を身につけてからでも遅くないと、むしろその方がこの社会に入ってからも有利だとわかって欲しかった。それになにより、自分になどに憧れて学校を辞めるなんてとんでもない、自身の味も確立していないただの雇われ料理人になどにと。
「香織ちゃんは聞いているかな、来週香港の有名なレストランから若い料理人が来るのを?」
「ええ、なんとなく噂で、でも本当なんですか?」
「そうです。彼の勤めているレストランは香港でも三本の指に入る高級レストランですヨ、日本にもその店の出身者が随分といて、中華街をはじめ、各地で料理長や副料理長クラスで呼ばれて来ていますヨ。待遇いいですからね、修行半ばで誘惑に負けて来てしまうのですヨ。成功する者もいますが、挫折する者も多いですヨ。一時期はいいでしょう、持て囃され、老舗のコピーした味でお客さんを喜ばせることができるでしょう。しかし長続きはしません、やはり中途半端な修行では舌の肥えたお客さんを楽しませ続けることが困難なのですヨ。挫折してやくざに身を落としたり、罪を犯して逮捕された友人を見てきました。夢がいっぱい詰まった風船がパンクするともう立ち直れません。破裂したショックで、夢があったことすら忘れてしまいます。弱いですヨ」
 西に傾きかけた太陽光線が葦簾の隙間から香織の顔を射した。
「料理長の夢は?料理長が目指した夢ってなんですか?あたしはお父さんの知り合いでもあり、お母さんの勧めでもあったので、コンビニを辞めてここでアルバイトを始めました。両親は監視の届くところなので安心しているのだと思います。他のところだったら許してくれなったと思います。でもウェイトレスの仕事をしているとお客さんが『美味しい、美味しい』って、小さな子供まで『美味しいね』って、大きな海老を頬張るのを見ているうちに料理に関心がわきました。家族が一緒になれる空間をメークしているのは厨房にいる料理長だったんです。あたしもひとつのテーブルで、家じゃなくてもいい、お店でも公園でもいい、食べることにより家族が幸せを共有できたらいいなあ、そんな一端を担える仕事がしたいなあと思うと毎日が楽しくなりました。料理長の作った料理を運んでいるうちに、あたしも作る方に回りたいと思ったんです。そう思うといてもたってもいられなくて、なんていうか時間がもったいないような気になってしまったんです。社長は高校ぐらい卒業した方がいいと、親とか親戚とかと同じ意見をされました。料理長はきっとあたしに賛成してくれて、厳しく指導してくれるものと確信していました。でも今のお話を聞いていてどうしたらいいのかわからなくなりました。あたしの風船は膨らみつつあったのに」
 簾を通した光が黄の身体に縦縞を入れた。
  
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