月が見えるあの京(まち)で

いーちゃん

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平安時代突入!!

宮殿へ

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「持っていくものは、これだけかの?」
「はい。」
「よし。忘れ物も無さそうだし、心の準備は良いか」
「大丈夫です。」

私、香月彩華こと泰華は、宮殿に向けて出発した。私は、偉いご身分でもないので輿に乗ることはない。だから、結構離れた所にある宮殿までも歩かないといけないのだ。

ボソッ
「あー、暑ー。アイスクリーム食べたいなぁ。」
「何を訳の分からんことを言うておる。何を食べたいって?」
「いいえ、なんでもありません。」
私は正直思う。こんなんで、よくここまで生きてこられたなぁと。こんなに適当に生きている人間は普通はサヨナラのはずなのにな。(※宮廷ドラマの見すぎでの発言かも知れませんので、聞き流すようにして下さい。)
特に、こんな訳の分からない時代で...。多分、平安時代だと思うけど。

「ハァハァ、須佐人さままだ宮殿には、つかないのですか?」
「何を言うておる。まだ、歩き始めてから30分程しか経っておらんではないか。」
「そ、そうですけど...。」
こっちは、慣れないいつもより上等の服きて、慣れない靴を履いて、須佐人オジサンの早すぎるスピードに、何とかついて来てるんだわ。車が恋しいよ...。
「そんなにきついのか。それなら途中の茶屋ででも休憩するか?」
「え?本当ですか!?あ、でも、私お金持ってないんですけど。」
「今日は、そなたが宮中入りするめでたい日だそ。私がそれぐらい払うぞ。」
「ありがとうございます。」


「あー、美味しい。疲れも、吹っ飛びました。」
「それは、良かった。」
あー、須佐人オジサンには、お世話になってばかりだなぁ。ま、迷惑もかけられてるけどね。笑







「お!宮殿が見えてきたぞ!」
「おー。やっとかぁ。」


!!!
「わ、若様。このような所に、どうしたのですか?」
「それは、こちらが言いたい。それに、なぜ泰華まで連れている。」
「え、今日は、泰華が、陛下の試験を見事合格したので宮殿入りする日ですが。」
「な、なんだと?宮殿入りだと?」
「はい、そうでございます。」
「でも、まだ科挙の合格発表はまだではないか。」
「えぇ。陛下は、若様が興味を持っておられる泰華に興味を持ったようで。直々に試験の問題を出されたのです。」
「なんだと?つまりは、私のせいで...。」
???なんの話しをしてるんだ?私が天皇陛下と話したことが、高光さんとも、関係があるって言うこと?わけがわかんないや。

「乗れ。」
「はい?」
「泰華、私の馬に乗れと言っているであろう。」
「へ?は、はい。」
「ここに、足を乗せて、ゆっくり馬に乗れ。大丈夫。しっかり馬は私が持ってる。」
怖っ。高いよおぅ。
「こ、これでいいですか?」
「そうだ。なかなか上手いではないか。」
ひらり
うわぁ、なんて綺麗に馬に乗るんだろう。顔も綺麗だし絵になる人だなぁ。
「しっかりつかまっておれよ。」
「はい。」
うわぁ、青の君が私の後ろで手網を取ってくれている。ヤバっ、ドキドキしてきた。心臓の音が伝わりそうで、恥ずかしい。
「はっ!」
パカラッパカラッパカラッ
「うわぁ、気持ちがいいですね。」
「そうであろう、私も馬に乗っている時が好きだ。」


「若さまぁ、置いていくなんてひどいですよぉ!待ってください。なんで速度を上げるんですかぁ!」
「うるさいやつじゃ。アイツのことは、そなた気にするなよ。」
「クスクス、仲が本当に良いのですね。」
「仲が良いなど...。気持ちの悪いことを申すな。」
「...照れてるんですか?」
「こやつ。」
うわ、おでこを弾かれたら...。絶対、顔が真っ赤になってる!!!やばい。こっちが照れるよ。

お、着いたかな?
「私だ、通せ。」
あれ?門兵さん達の顔が、ビミョーに険しいような...。
「失礼ですが、その者は何者ですか?」
げっ、私の事じゃん。
「この者は、私が保証する。さっさと通せ。」
「...分かりました。」


「高光様は偉いご身分の方なのですね。」
「え?あぁ、まぁな。」
「ふーん」
なんか、怪しいな。私に素性を明かせない、理由があるのかな?


「それでは、私が送れるのは、ここまでぐらいだ。気をつけて行けよ。」
「はい。ここまでありがとうございました。 」
「ふっ、後ろからは、須佐人も着いてきている。ここで、困ったことがあったら、須佐人に連絡をするように。」
「分かりました。本当に、何から何までありごとうございました。」 
「それじゃあな。」
青の君、いや、高光さんの正体って一体何なんだろう...




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