70 / 77
閑話 欲深き人魚達
【醜毒】どうにもならないもの
しおりを挟む
一層、二層、三層に辿り着いたところで、体の動きが鈍った。海王蛇の寝床は九層を抜けた先にある深層。
四層、五層……海王蛇の寝床に近付くにつれ体に圧が掛かる。目視すら出来ない距離で、前に進めなくなった。
「あら? またきていたの?」
海底に沈む頭を持ち上げ振り返ると、海王蛇と始祖がいた。
「フィックスはあなたのことが嫌いだって、何度言ったらわかるのぉ?」
肺が押し潰されそうになる。
寝床に近付きすぎた。
「……なにを、妾は高位人魚。古より、海王蛇の番になれる、唯一の人魚、だ……」
なのに、……この仕打ち。
始祖では海王蛇の種を繋ぐことはできぬ。
絶滅を間近に、まだ受け入れぬというのか。
「フィックスの番になりたいのぉ? でも孵る時を何百年もつけ狙ったでしょう? 知らないでしょうけど、卵の中でも外の状況は視えているのよ。優しい声をかけ続けながら、爪と牙を研いでいたあなたの姿も、フィックスは視ていたのよぉ?」
それがなんだというのだ。
あんな生命力に溢れた食い物の前では、我慢など出来る筈がない。何度も産んで、喰らったのだ。あれを喰う為ならこの世の全てを捧げる。探して、探し求めて、そして数百年前、ようやく見つけた、美毒が産んだ海王蛇の卵。こいつらが邪魔さえしなければ、あの海王蛇はとっくに妾の腹に収まっていた。
「おいフィクサーナ。フィックスに告げたいことがあるんだろう?」
「あ、そうだった! 早く伝えてあげないとね~、きっと喜ぶわっ」
何を……始祖の予言か?
何を視た? 耳を研ぎ澄ませようとしたら、海王蛇に蹴られた。腕と肩が破損する。同時に掛かる水圧を受け止めきれない。遠くまで流されて、別の大陸にぶつかって、ようやく止まった。
命をひとつも失わずに済んだようだ。
なら海王蛇の逆鱗に触れたわけではない。
肩と腕の再生を促す。
何か食べなければ。あぁ。卵が食べたい。あの生命力に溢れた、蛇の肉を。
目の前を通る生物は見境無く口に入れた。目に映るもの全て。そしてようやく破損した部位が再生されたとき、目の前に海王蛇が現れた。
「……なっ、」
「人間だから、地上で暮らすと思うけど、一応ね」
何も見えない。
体を粉々にされた。
命をひとつ失った。
──次に目を覚ました時、既に海王蛇がいた。待ち伏せされていた。何が逆鱗に触れた、そう考える間もなく、体が粉々になった。
最後の命で目覚めた時、また海王蛇がいた。
しかし様子がおかしい。離れた場所にいる。
辺りを見渡すと、たまたま遺跡の中で目覚めていた。命拾いした。海王蛇はこの空間には入ってこれない。安堵と同時に憎悪が軋む。古龍の爪に引き裂かれ、瀕死だった命を、数百年かけて増やした命を、一瞬で奪われた。
「……何故! このような!」
「番が海で暮らしたいって言うかもしれないからね」
「……な、に」
「純血種の番は自分の子を喰われないよう護っていたから。だから卵を喰う人魚は消しておかないと」
それは、また、あの卵が喰えると……!
「この遺跡、どうやったら壊せるのかな。ん……別の世界と繋がってるね」
「ああ、この世界を胃に持つ雄、その番の臍の緒だからな。どちらも純血種でこれは無理だ。それより人族は寿命が短い。番にするまであまり時間がないかもしれん。出てきたらやるから、お前は早く探してこい」
「そうだね。早く会いたいな。地上での暮らしも、調べなくちゃ」
人間の番、だと……最後の純血種が選び……卵はひとつしか産まなかった、あの外れ年。それも地上に匿って、海王蛇以外を寄せ付けなかった。あの人間のせいで、古龍による高位人魚の虐殺が始まったのだ。
しかし……のちに人間に育てられた海王蛇は、醜毒までも番にする、警戒心の無さだった。その後の暮らしは、生命力に溢れた食い物が途切れることなく、夢のようだった。
また同じことが起こったら……あれが、あの卵が、また味わえるのだとしたら──そこで遺跡の支柱が僅かに傾き、亀裂から欠片が落ちてきた。この空間に足を踏み入れることが出来ない海王蛇が、肩をぶつけて支柱を倒そうとしていた。
「おいフィックス」
「ふぅん。本当に壊れないんだね」
きびすを返す前に言った海王蛇の言葉に絶望した。
「地上にいても呼べば済むからいいか」
ここから、もう出られないと。
何故。
こんなことに。
それからは、飢えが続いた。
四本の柱で遺跡の屋根を支える、何もない空間。あまりの空腹に牙が伸びた。口を閉じていられない。遺跡の床にある、地下に続く階段を見る。この下には生命の息吹が感じられない。既に途絶えた臍の緒だ。中もカラカラに干からびているだろう。それでも何か、何でもいい、どんな死骸でも、枯れた海草でも、苔でも、砂で、も……。
伸びきった爪で体を引き摺り、遺跡の中に入った。驚くほど何も無かった。階段を降り進めていくだけの空間。月日は経ち、年月を重ね、数万はある段を降りた。そしてようやく階下に辿り着いた。そこは何もない、部屋。真ん中に穴が開いていた。あの穴から、生命の息吹を感じる! あそこに入れば、あらゆるものが喰える! そう確信して爪で体を引き摺り、穴の端を掴むと、吸い込まれるように体が落ちていった。
ああ……やっと食い物にありつける。
──次に目覚めた時、四本の柱で遺跡の屋根を支える支柱を見上げていた。
そんな……ただ戻ってきただけ……?
「……い、やだ……ここから出してくれえええ!」
「出たければ、出ればいいじゃない?」
「っ、」
嘲笑うかのように、近くに始祖がいた。生命力に溢れた餌を前に、ただ指をくわえて見ているだけしかできない。ばりばりと爪で喉を掻いて飢えから気を反らす。反らせない。目の前にある、あの生命力に溢れた肉体を喰らいたい。あの時のように、あの始祖を根こそぎ……。
「また……髪を食べて……その柔らかい肉を啜って……骨も、髄も、しゃぶり尽くして……妾の糧にした、い」
「……ほんと、欲深いこと」
「おいフィクサーナ。乙女草は、もっと先にあるぞ。あと数時間で百万の種が芽吹く。俺は周りを見張っていたらいいか?」
「そうねっ。海スイレンのドイリーを編むと決めているから、色と艶はわたくしが直接見て吟味したいのっ! 乙女達が食べに来たら追い払ってね。あ、でも殺しちゃダメよ。乙女達がいるからこそ、乙女草が存在するんだもの」
「ああ、わかった」
……海王蛇は、あの海王蛇は……番はまだ卵を産んでいないのか……早く……早く産め……そして妾の糧になれ。
四層、五層……海王蛇の寝床に近付くにつれ体に圧が掛かる。目視すら出来ない距離で、前に進めなくなった。
「あら? またきていたの?」
海底に沈む頭を持ち上げ振り返ると、海王蛇と始祖がいた。
「フィックスはあなたのことが嫌いだって、何度言ったらわかるのぉ?」
肺が押し潰されそうになる。
寝床に近付きすぎた。
「……なにを、妾は高位人魚。古より、海王蛇の番になれる、唯一の人魚、だ……」
なのに、……この仕打ち。
始祖では海王蛇の種を繋ぐことはできぬ。
絶滅を間近に、まだ受け入れぬというのか。
「フィックスの番になりたいのぉ? でも孵る時を何百年もつけ狙ったでしょう? 知らないでしょうけど、卵の中でも外の状況は視えているのよ。優しい声をかけ続けながら、爪と牙を研いでいたあなたの姿も、フィックスは視ていたのよぉ?」
それがなんだというのだ。
あんな生命力に溢れた食い物の前では、我慢など出来る筈がない。何度も産んで、喰らったのだ。あれを喰う為ならこの世の全てを捧げる。探して、探し求めて、そして数百年前、ようやく見つけた、美毒が産んだ海王蛇の卵。こいつらが邪魔さえしなければ、あの海王蛇はとっくに妾の腹に収まっていた。
「おいフィクサーナ。フィックスに告げたいことがあるんだろう?」
「あ、そうだった! 早く伝えてあげないとね~、きっと喜ぶわっ」
何を……始祖の予言か?
何を視た? 耳を研ぎ澄ませようとしたら、海王蛇に蹴られた。腕と肩が破損する。同時に掛かる水圧を受け止めきれない。遠くまで流されて、別の大陸にぶつかって、ようやく止まった。
命をひとつも失わずに済んだようだ。
なら海王蛇の逆鱗に触れたわけではない。
肩と腕の再生を促す。
何か食べなければ。あぁ。卵が食べたい。あの生命力に溢れた、蛇の肉を。
目の前を通る生物は見境無く口に入れた。目に映るもの全て。そしてようやく破損した部位が再生されたとき、目の前に海王蛇が現れた。
「……なっ、」
「人間だから、地上で暮らすと思うけど、一応ね」
何も見えない。
体を粉々にされた。
命をひとつ失った。
──次に目を覚ました時、既に海王蛇がいた。待ち伏せされていた。何が逆鱗に触れた、そう考える間もなく、体が粉々になった。
最後の命で目覚めた時、また海王蛇がいた。
しかし様子がおかしい。離れた場所にいる。
辺りを見渡すと、たまたま遺跡の中で目覚めていた。命拾いした。海王蛇はこの空間には入ってこれない。安堵と同時に憎悪が軋む。古龍の爪に引き裂かれ、瀕死だった命を、数百年かけて増やした命を、一瞬で奪われた。
「……何故! このような!」
「番が海で暮らしたいって言うかもしれないからね」
「……な、に」
「純血種の番は自分の子を喰われないよう護っていたから。だから卵を喰う人魚は消しておかないと」
それは、また、あの卵が喰えると……!
「この遺跡、どうやったら壊せるのかな。ん……別の世界と繋がってるね」
「ああ、この世界を胃に持つ雄、その番の臍の緒だからな。どちらも純血種でこれは無理だ。それより人族は寿命が短い。番にするまであまり時間がないかもしれん。出てきたらやるから、お前は早く探してこい」
「そうだね。早く会いたいな。地上での暮らしも、調べなくちゃ」
人間の番、だと……最後の純血種が選び……卵はひとつしか産まなかった、あの外れ年。それも地上に匿って、海王蛇以外を寄せ付けなかった。あの人間のせいで、古龍による高位人魚の虐殺が始まったのだ。
しかし……のちに人間に育てられた海王蛇は、醜毒までも番にする、警戒心の無さだった。その後の暮らしは、生命力に溢れた食い物が途切れることなく、夢のようだった。
また同じことが起こったら……あれが、あの卵が、また味わえるのだとしたら──そこで遺跡の支柱が僅かに傾き、亀裂から欠片が落ちてきた。この空間に足を踏み入れることが出来ない海王蛇が、肩をぶつけて支柱を倒そうとしていた。
「おいフィックス」
「ふぅん。本当に壊れないんだね」
きびすを返す前に言った海王蛇の言葉に絶望した。
「地上にいても呼べば済むからいいか」
ここから、もう出られないと。
何故。
こんなことに。
それからは、飢えが続いた。
四本の柱で遺跡の屋根を支える、何もない空間。あまりの空腹に牙が伸びた。口を閉じていられない。遺跡の床にある、地下に続く階段を見る。この下には生命の息吹が感じられない。既に途絶えた臍の緒だ。中もカラカラに干からびているだろう。それでも何か、何でもいい、どんな死骸でも、枯れた海草でも、苔でも、砂で、も……。
伸びきった爪で体を引き摺り、遺跡の中に入った。驚くほど何も無かった。階段を降り進めていくだけの空間。月日は経ち、年月を重ね、数万はある段を降りた。そしてようやく階下に辿り着いた。そこは何もない、部屋。真ん中に穴が開いていた。あの穴から、生命の息吹を感じる! あそこに入れば、あらゆるものが喰える! そう確信して爪で体を引き摺り、穴の端を掴むと、吸い込まれるように体が落ちていった。
ああ……やっと食い物にありつける。
──次に目覚めた時、四本の柱で遺跡の屋根を支える支柱を見上げていた。
そんな……ただ戻ってきただけ……?
「……い、やだ……ここから出してくれえええ!」
「出たければ、出ればいいじゃない?」
「っ、」
嘲笑うかのように、近くに始祖がいた。生命力に溢れた餌を前に、ただ指をくわえて見ているだけしかできない。ばりばりと爪で喉を掻いて飢えから気を反らす。反らせない。目の前にある、あの生命力に溢れた肉体を喰らいたい。あの時のように、あの始祖を根こそぎ……。
「また……髪を食べて……その柔らかい肉を啜って……骨も、髄も、しゃぶり尽くして……妾の糧にした、い」
「……ほんと、欲深いこと」
「おいフィクサーナ。乙女草は、もっと先にあるぞ。あと数時間で百万の種が芽吹く。俺は周りを見張っていたらいいか?」
「そうねっ。海スイレンのドイリーを編むと決めているから、色と艶はわたくしが直接見て吟味したいのっ! 乙女達が食べに来たら追い払ってね。あ、でも殺しちゃダメよ。乙女達がいるからこそ、乙女草が存在するんだもの」
「ああ、わかった」
……海王蛇は、あの海王蛇は……番はまだ卵を産んでいないのか……早く……早く産め……そして妾の糧になれ。
2
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
兄様達の愛が止まりません!
桜
恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。
そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。
屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。
やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。
無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。
叔父の家には二人の兄がいた。
そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる