弟に逆らえない皇帝は軟禁されています

匿名希望ショタ

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弟視点 父さんの恐怖

「えっ何に興味があるって?」

 父さんはさっきいった言葉を信じられないのかもう一度聞き返す。

「俺は兄さんに興味をもった」
「あぁっ」

 父さんはそのまま机に顔を突っ伏した。理解出来ずに顔を覗き込む。

「すまない。今まであまり会わせなかったんだがそれは無駄だったようだな」
「父さんなんて言った?」

 今、父さんの口から信じられないような言葉が聞こえた。つい睨み低い声で聞き返してしまう。

「ひっノクターやめてくれ」

 いきなり慌て座っていた椅子を跳ね除ける。そんな父さんはしゃがんでただひたすらノクター...ノクターと呟いている。

 ノクターは母さんの名前だったはず。

「母さんが怖い?」
「ひぃっなんでもするから!お仕置きだけは」

 その言葉で全てを理解した。もう旅にでていない母さんと父さんの関係性。一度おじいちゃん家庭教師から聞いたことがある。皇帝様は皇妃様には頭が上がらないって。毅然としたいつもの態度からは想像がつかなかったが今の慌てようを見れば明らかだ。

「なんでもするなら兄さんとあまり関わらないで。俺が良いって言った時しか触れないで。
「ミ、ミゲル」

 母さんの束縛から解くように俺を認識される。俺の方を向いた父さんは兄にそっくりのくりくりの目から涙をこぼす。あぁこれだよ。でもこれは母さんのだから手を出しちゃダメだよね。母さんはこうなることが分かってて俺にあれを渡したんだね。それを見せながら父さんにもう一度言う。

「良い?それじゃないと母さんに言いつけちゃうかも」
「っ...良い。守ることを約束する」

 こうしてこの時から父さんは兄さんのことを見ているものの近寄らなくなった。そして兄さんの周りの世話は俺が全てできるようにして怖がられないように口調も優しくした。有り余る才能を使って兄につける魔道具の研究も進める。それと同時に周りも硬め兄さんが逃げられないようにする。これで地盤ができたも同然だ。皇帝になれば兄さんは絶対に逃げられない。部屋からも出さないように外側から施錠をする。

 これで一生、俺のだよ。兄さん。
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