悪役令息の弟に転生した俺は今まで愛を知らなかった悪役令息をとことん甘やかします!

匿名希望ショタ

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1歳

12話

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「にぃっ」

 俺の横を通って本棚で本を見ている兄に向かって言う。兄は少しこちらに目を向けた程度ですぐに目を本の方戻した。はいはいで足元まで行く。足で踏まれたり蹴られたりする可能性があったが先程の俺に興味があるという仮説が正しければ俺を絶対に怪我させたりなんかしない。ゲームの中でもそうだった。少しでも興味がある兵士がいるとピンチになった時そいつだけ守った。そいつが後の側近となるんだが。

「なんだ」

 やっぱり仮説はあっていたんだ。兄は俺に興味を持っている。
 パァっと笑顔を浮かべ兄の顔を下から見上げる。パァっとした推しの笑顔は一瞬で曇ることとなった。

「にぃ、かお」

 兄の顔は汗をかいて赤らめておりすごく苦しそうだった。そうだ。これは俺の推しが隠し部屋に気がつく出来事。幼い兄がある日書庫に倒れていた。それは確か毒の摂取によるものでこの出来事を大人になった推しが思い出しそれと同時にあの日兄が自分の部屋から書庫に行ったの見たものはいなかったというメイドの世間話も思い出して隠し扉を見つけたんだ。それが今日だったのか。ゲームでは文字だけの回想だけでいつかも書かれてなかったから分からなかった。

「気にするな。すぐにかえ...うっ」
「にぃ!かえりゅ!」

 早く兄を帰らしてベットに寝かせなければならない。このままだと倒れてしまう!
 俺が叫ぶと苦しそうな顔をしながら本を片手に本棚を伝って隠し扉へ歩いていく。はいはいで隠し扉まで行くと先に入って兄の部屋へ行く。

「うっ」

 入ったところで兄が床にうずくまってしまった。

「とび...っら」
「あい」

 魔力を薄く流して扉を閉める。兄の横で座りながら体調を伺う。兄は本を握りしめたまま苦しそうに息を吐く。何も出来ないとわかっていても心配せずにはいられない。

「にぃ、ベットいけゆ?」

 たどたどしい口調で兄に語りかける。これはわざとでは無い。自然にこうなってしまうのだ。そんなに口が良くない俺もこの体になったからには推しを演じなければならない。
 兄は未だ苦しそうな顔で立ち上がって1歩ずつ確実にベットに向かっている。なぜ4歳の子がこんな苦しそうな目に合わなければならないんだ。だがこれを変えることはできない。これは自分の命を守ることでもあるから。

「リ...オかえ、れ」

 ベットにたどり着いて入った兄はすぐに言った。兄のおでこに手を当てると尋常じゃないほど熱かった。こんなに4歳の子が苦しんでいるのに誰も来ない。なぜならこれは日常茶判事だったからだ。


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【新作品】を公開しました!

『ざまぁ後に実は全てが弟によって仕組まれていたことが分かりました』という作品です

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