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4話 全ての始まり④
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「...いいよ」
「っ...お兄ちゃん!」
勢いよく弟が入ってきた。3年ぶりの顔に思わず泣きそうになってしまう。3年前は俺より小さかった身長ももう俺より大きくなってしまったみたいだ。
「樹...」
樹が近ずいてくる。樹も泣きそうになっているのだろうか、下を向いて肩を震わせている。
「お兄ちゃん、この時をどんだけ待ちわびたことか...」
樹の喉から出た声は予想とは違って怖かった。なんで、怒ってるとか?出てこない俺にイラついてたとか?
俺はそんな事を考え顔を真っ青にする。なぜいきなり樹の態度が変わったのかが分からない。いつも誰にでも優しい優等生な樹がこんな声を出すなんて...。
俺は動揺を隠せなかった。
「もう父さんとやつえさんっていう邪魔者もいないしお兄ちゃんと2人きりだ」
今までずっと優しかった樹。義理の母さんとなった俺の母さんや義父の手伝いを率先してやっていた樹...がさっきの言葉に続いてそんなことを言うなんて信じられなかった。
「お兄ちゃん、もっと我慢していようと思ったんだよ?でもお兄ちゃんがそんな可愛く動いてるから」
分からない...分からないっ!可愛く動いたつもりもない。俺は頭を抱える。
はぁはぁと息を荒くさせながらこちらに段々と近ずいてくる。それがいつも優しく接してくれていた弟とはいえ怖い。俺が今まで見ていたのは幻だったのか。学校に行っていた頃樹はいつも成績上位でいつもみんなに囲まれていた。そんな樹を見て俺は少し妬んだこともあった。でもいくら睨んでも「お兄ちゃん」としたってくれ俺の負の感情は次第に無くなっていた。
樹に駆け寄るために立った体をベットに戻す。そしてベットの端の方へと後退りをする。こわい...こわい。
どんどん後退りしていったが壁に当たってしまった。樹はもうベットに手をかけておりもう逃げ道は塞がれたと言っても過言ではなかった。
「樹...まずは落ち着こう...な?」
とりあえず樹に落ち着いてもらうため声をかける。だが俺の声には応じず動きも止まらない。なぜかダブルベットな為まだ距離がある。
「お兄ちゃん、怖がらないでよ。可愛いね」
ーーーーー
過筆&修正が完了しました。(11/10)
「っ...お兄ちゃん!」
勢いよく弟が入ってきた。3年ぶりの顔に思わず泣きそうになってしまう。3年前は俺より小さかった身長ももう俺より大きくなってしまったみたいだ。
「樹...」
樹が近ずいてくる。樹も泣きそうになっているのだろうか、下を向いて肩を震わせている。
「お兄ちゃん、この時をどんだけ待ちわびたことか...」
樹の喉から出た声は予想とは違って怖かった。なんで、怒ってるとか?出てこない俺にイラついてたとか?
俺はそんな事を考え顔を真っ青にする。なぜいきなり樹の態度が変わったのかが分からない。いつも誰にでも優しい優等生な樹がこんな声を出すなんて...。
俺は動揺を隠せなかった。
「もう父さんとやつえさんっていう邪魔者もいないしお兄ちゃんと2人きりだ」
今までずっと優しかった樹。義理の母さんとなった俺の母さんや義父の手伝いを率先してやっていた樹...がさっきの言葉に続いてそんなことを言うなんて信じられなかった。
「お兄ちゃん、もっと我慢していようと思ったんだよ?でもお兄ちゃんがそんな可愛く動いてるから」
分からない...分からないっ!可愛く動いたつもりもない。俺は頭を抱える。
はぁはぁと息を荒くさせながらこちらに段々と近ずいてくる。それがいつも優しく接してくれていた弟とはいえ怖い。俺が今まで見ていたのは幻だったのか。学校に行っていた頃樹はいつも成績上位でいつもみんなに囲まれていた。そんな樹を見て俺は少し妬んだこともあった。でもいくら睨んでも「お兄ちゃん」としたってくれ俺の負の感情は次第に無くなっていた。
樹に駆け寄るために立った体をベットに戻す。そしてベットの端の方へと後退りをする。こわい...こわい。
どんどん後退りしていったが壁に当たってしまった。樹はもうベットに手をかけておりもう逃げ道は塞がれたと言っても過言ではなかった。
「樹...まずは落ち着こう...な?」
とりあえず樹に落ち着いてもらうため声をかける。だが俺の声には応じず動きも止まらない。なぜかダブルベットな為まだ距離がある。
「お兄ちゃん、怖がらないでよ。可愛いね」
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