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「公爵、家に帰らんのか」
陛下に書類を届けに行った時、悲しそうな目で聞かれる。
「はい。妻がもういないので」
妻が居なくなって笑いが消えた家。そこに帰る事はどうしても出来なかった。そんな俺に陛下は王宮の執務室の隣に仮眠室を設置してくれた。王宮にいると色々な噂が入ってくる。大体があの貴族は金遣いが荒いとか横暴だという悪い噂だ。その中に俺の息子、ハルの噂もあった。何か気に入らないと半殺しにするという内容だ。自分の息子だが特に興味が無い。妻の血が入っているとしても妻は妻だ。
その日も仕事を片付けているといきなり家からの緊急用魔道具が発動された。書類を片付けながら横目で見ると執事の深刻そうな顔が映る。
陛下に書類を届けに行った時、悲しそうな目で聞かれる。
「はい。妻がもういないので」
妻が居なくなって笑いが消えた家。そこに帰る事はどうしても出来なかった。そんな俺に陛下は王宮の執務室の隣に仮眠室を設置してくれた。王宮にいると色々な噂が入ってくる。大体があの貴族は金遣いが荒いとか横暴だという悪い噂だ。その中に俺の息子、ハルの噂もあった。何か気に入らないと半殺しにするという内容だ。自分の息子だが特に興味が無い。妻の血が入っているとしても妻は妻だ。
その日も仕事を片付けているといきなり家からの緊急用魔道具が発動された。書類を片付けながら横目で見ると執事の深刻そうな顔が映る。
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