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÷÷線最終車両のボックス席で眠ってはいけない
しおりを挟むそんな噂がまことしやかに囁かれる街の話、噂は噂、耳に入らない時もあれば入っていても忘れてしまう時もある。
電車の中のボックス席、時間が遅いのでスカスカの車内、斜め前の席には、若めの男が座りぐらぐらと船を漕いでいる。
男の服装はスポーツブランドのTシャツに、揃いの短パン。それなりの大きさの鞄を横に置き、汚れが目立つスニーカーを履いた脚をハの字に広げて、腕組みをして眠っていた。
「…ンゴォー…………」
彼の広げられた股の間、短パンの中へと何かの影がするりと入り込む。布地が持ち上がり、膨らみの近くへ。
「……フゴッ」
眠っている彼の陰部の周りを撫で、太腿の付け根や尻周りなど間接的に敏感な部分を探られている。眠っている彼の顔が険しくなり、稀に掠めるのかむず痒そうに座る位置を直した。
「ん゛……ンん゛…………」
しばらくモゾモゾゴソゴソと短パンの股間の周りを移動していた膨らみが、股の下側へと潜り込んだ。
そして面積が妙に少ない下着の中に包まれた無防備な睾丸に触れ、人の指のような物が丁度十本、窄め広げこしょこしょとくすぐり解す。
「んくっ…?、ん…………っ」
こそばゆく、性欲を煽る刺激。どこに尻を置いても、脚を閉じても、組んでも、股の下のむず痒さは無くならない。
薄目を開けた彼は自身の股間を見るが、何も見えない。隣に置いていた鞄を膝の上に置いてまた寝る体制に入る彼だったが、短パンの中で、下着越しに睾丸を可愛がられ続け、眠気もどこかへ行ってしまった。
「ッ、は、ンだよ……っ」
周りを見渡す彼、人は居なく、ただがらんとした車内だけが目に映る。それにホッとした彼は、短パンの上から何故か弄られている股間を見る。
ゴソモゾと動く自分の身体でも手でも無いナニカ、顔を青くした彼は短パンに手を突っ込み、自分の玉を触る。なのに自分の身体以外は何もなく、睾丸へのくすぐったくもえっちな刺激も止まらない。
「ァッふ♡や、ほんとにっ、なんッ♡ンンッ♡」
側から見れば短パンに手を突っ込んで自分のモノを弄っている男、睾丸をころころ♡もみ♡もみ♡と丁寧に可愛がられ、彼のTシャツの腋に汗が滲む。
「はっ♡ンッ♡だめっ、玉ぁ……っ♡」
彼の睾丸だけでなく、会陰をとんとんッ♡竿の根本をスリスリ♡いない筈のナニカに、明らかに性的なイタズラをされ続け、彼の欲望は容易く膨れ上がってしまう。
竿にも先にも触れず、睾丸とその周りだけ。彼は顔を赤くして必死に原因を探すが、上から押さえようと腹から下着に手を入れて弄ろうと、えっちな刺激に反応してしまった自分の息子しかいない。
「んぅ゛ッ♡まじでっ、なんっ、ァッ…♡はぅ……っ♡♡」
両手で股を押さえて悶えた彼の背後、電車の扉が開き、一人のサラリーマンが乗ってきた。よりによって彼の隣のボックス席、窓際に座り、スマホを弄ってはいるが横目で見られてしまったら。
慌てて鞄を膝の上に置いて勃起したそこを隠した彼は、赤い顔のまま、そのサラリーマンに気付かれやしないかと脚をぴっちり閉じる。
「…………ッん♡……ぅ…♡」
股間をモゾモゾと好き勝手弄るナニカは睾丸を触るのに飽きたのか、汗といやらしい液で少々湿った下着を彼の息子に擦り付けるながら、カリの出っ張りを擦り、竿を歩き裏筋を掻く。
「ぁふ……ッ♡ぁ、ゃ、ふ、く、ぅぅ……っ♡♡」
優しく爪を浮かせるように下着の上から元気な息子をさわさわと撫でくすぐり、亀頭の部分を指先で摘んでしゅりしゅり弄る。
えっちな刺激と声を出してはいけないという緊張感、腰が跳ね、短パンに包まれた太腿はいっそう閉じられ、彼の下着にも短パンにも、股間部分にいやらしい染みが作られる。
「あ、ぅ……♡ぅん……ッ♡…………ん……ッ♡」
唇を噛み、鞄に爪を立て、健気に腰を揺らして甘く切ない感覚に耐える彼だったが、容赦なく染みで位置がバレバレな穴に責めが入り、その優しく擦られる感覚に声にならない悲鳴をあげた。
「~~~~~~ッッ!!?!?♡♡」
弱い、と、確信されたのか。竿全体を包み込む柔らかな指のようなものが何本も、絶妙な締め付けとゆるゆる扱くような動き。亀頭部分は執拗に撫で愛でられ、くぷ♡と液が滲むたびにイイコイイコと下着越しに穴のある先を撫でられる。
汗と先走りが混ざって淫靡な匂いを放ち始め、今にも下着も短パンも突き破りそうなほど勃ちあがった彼の息子は、膝の上に乗せた鞄を犯すのではないかというほど突き上げていた。
顔を真っ赤に染め、目には涙を浮かべ、必死に声を耐え続ける可哀想な彼。
「ッ!!っ♡ンっ♡ン゛ッ……♡♡ぃ………ッ♡ふ、ぅ…ッ♡うっ……♡♡は…♡」
ぬちぬち♡くりくり♡すりすり♡しこしこ♡股間をまさぐり続ける見えない触れられないナニカ、電車のスピードが緩まり、どこか駅に着いたらしい。
もう耐えられない。立ち上がった彼は、降りてトイレに行くために後ろの扉へ向かって歩いて行こうとした、その時、サラリーマンと目が合い、彼の視線が下がって彼の勃起した股間を見て……
「…ッッッッ!!!!!!っっ!!?!、!?」
恥ずかしさのあまり全速力でトイレに駆け込み、手を震わせながら個室の鍵を適当に閉め、未だ自分の股間で蠢く何かを引き剥がそうとズボンも下着も下ろした。
だが、何も無いし何も見えない。なのに弄ばれる感覚だけはある。ギンギンに勃起して血管の浮き出た彼の竿を、まるで目で遊ぶようににちゅにちゅ♡と扱く見えないナニカ。
「ぅあっ♡んッ♡だめっ♡なんでッ♡あっ♡やっ♡」
細かく優しくしつこい刺激、Tシャツを捲り上げた彼の腹から太腿に、快感と嫌悪でゾワゾワと鳥肌が立つ。
加えて、睾丸から蟻の門渡り、尻穴の皺までもをこちょこちょ♡さわさわ♡と蹂躙され、洋式便器に先走りを垂らしながら悶える彼のお股の弱いところ全てを妖しく責め立てる見えないナニカ。
「ォッ♡ァッ♡ァアアッ♡♡はっ♡ぁんっ♡♡」
絶頂してなるものかと両手で竿を強く握る彼だが、敏感な部分全てを淫らに弄られ耐えられ続けるはずも無く、彼の顔は快楽に堕ちかけていた。
耐えようと握っていたのに、扱き始めてしまう。我慢汁でどろどろになっている亀頭を包み込まれくりくり♡弄られ、敏感なカリ首に指を引っかけこしょこしょ♡と遊ばれる。そんな一人では到底出来ない、責められ方を、されたら、そんなの。
「ふーっ♡フーッ♡フッ♡うッ♡ンッ♡ンッゥッ♡ンッ♡ゥッ♡ァッ♡いくっ♡イクッ♡イ゛ッッ♡♡♡♡」
男なら、耐えられる筈がない。快楽に負け、自分でも扱いてしまいビュルルッ♡と盛大に射精した彼は、便器の中にぶっかけたのち、じょろろろ…♡と失禁までしてしまった。
温かい液体が尿道を押し広げる快感に身悶えし、耳まで真っ赤にしながら絶頂とお漏らしの開放感に酔いしれる。
「はぁ、ぁ、ァ……………っ♡」
ぶるるっ♡と背筋を震わせる彼の尻、無防備に突き出された孔に突き立てられる、先ほどまで前を弄っていた見えないナニカ。
怖気に思わず出っ放しの前を放り投げ、両手で尻穴を守るが遅かった。ぬりぬりくにくにと皺を押し広げるように、穴の部分で浅く出し入れされてしまう。
「おッ!?ふっ、ざけっ、そんなとこッ、やめろ!触んな!ぶっ殺してァッ♡」
尻穴の少し奥まで入られ、彼の腰が跳ね、甘い痺れが腰から脳を焼いた。転ばないように手を突いて、感じたことのない未知のむず痒さを耐え、尻穴を弄られて自分の口から出た気色の悪い声に混乱する。
「は?えっ?なんでっやッ♡やめっ、尻なんてっ、おっ♡やめろってぇ…!ぁんっ♡」
何故だか妙に甘切ない声が出てしまう、洋式便座に手を突いて尻穴を弄られ続ける彼は、未知の刺激に耐えきれずどんどんガニ股となっていく。
尻穴の皺をほぐすように指で撫でられ、入り口で浅く、たまに深く抜き差しされる。排泄感かそれとも性感か、後ろから送り込まれるなんとも言えない絶妙な刺激に、短パンを足首までずり下ろされた彼は悶え喘ぐことしかできない。
「お゛ッ♡ほっ♡はぉお゛ッ♡♡ほじっ、ほじんなッ!尻っ、ォ゛ッ♡♡なんでッ♡ァ゛ッ♡♡」
気色悪くも甘切ない感覚に、彼の尻が弛んでいく。その隙をついたナニカは、ぐ、ぬっ♡と更に穴の奥まで入り込んだ。
「お゛ゥウッ♡♡は、はひっ!?ちょっ、お、俺はッホモじゃなっァ゛ッ♡そんなっ、尻なんてぇ゛ッ、いじられっ、はひぃいッ!!?」
とぴゅっ♡先走りが彼の息子から飛んだ、穴の奥に入り込んだナニカが彼の前立腺を優しく押したのだ。軽いメスイキ、初めての感覚に彼の前もまた頭をもたげ始める。
「は、ァッ♡なんっ♡へんっ♡尻穴ッ♡変になってッ♡あ゛ッ♡ン゛っ♡やめろぉっ♡♡」
ぬちぬちぐちぐち♡広げるようにほぐされ、とん、とん、と、不可思議な動きで前立腺のところだけを優しく叩かれる。
甘い痺れが下半身を蝕み、尻穴を弄られ軽くイキ続ける彼。前で揺れる雄の証からは気持ちいいですという宣言代わりの先走りがポタポタと便器の中へ垂れ続ける。
「くそォッ!なんっ♡な、ぁあ゛ッ♡♡しりっなんかッ♡ほじっ♡ィ゛ッあ゛っ♡やっ♡めえ゛ッ♡♡」
とん、とん、とん♡優しく叩かれ続ける彼の前立腺、そこだけを、入口を解されながら執拗に。甘く鳴いている彼の尻は逃げるように振られ、大変淫らな踊りを披露し、責めをやめるように懇願する。
そして当然の如く押し込まれてしまう前立腺。
ごりっ♡
「お゛ほッ♡♡♡」
ビュルッ♡と敗北の証を吐き出した彼のチンポ、雄の証を持ちながら、後ろだけで吐精させられてしまった屈辱感に彼の腰が震える。
初めてのメスイキに初めての前立腺射精、えもいわれぬ快感に彼の腰は打ち震えた。その反応への喜びか、尻の中を弄ぶナニカはぐりぐりッ♡とその部分を強く擦り押し込んだ。
「ン゛お゛ッァあ゛ッ♡!!?」
尻穴はとろとろに解され、前からはひっきりなしに淫液が垂れ流される。排泄以外用の無い彼の尻穴は淫らに解され、内部がナニカの責めによりとろけさせられている。
聳り立つ雄の証は未知の快楽に泣き喜び、腰は激しく振られ滴をあちこちに飛び散らせていた。こりっ♡ぐりゅっ♡ぐりぐり♡下腹部から強烈な快感が彼の腰を脳味噌を殴り、睾丸から精液を押し上げる。
「ら゛ッ♡あ゛ッ♡だめ゛ッ♡やえ゛ッ♡お゛ッ♡お゛お゛ッ♡♡ひッぎッ♡い゛ッ♡あ゛ぁ゛ッ♡♡」
もう出してなるものかと勃起しきった前を握り、後ろからの快感に耐え続ける彼。
腰を揺らしていることで脱げてしまった下着と短パンに脚をつたい落ちた我慢汁が垂れ濡らし、前立腺で遊ばれるたびに汚い喘ぎ声を上げ続ける。
「ン゛ッ♡お゛ッ♡い゛ぅ゛ッ♡♡ぐッ♡♡」
呼吸を忘れるほどに押され擦られ弄られて、痛いほど掴んだチンポもドロドロで手が滑り、不意に快感を喰らってしまう。
自分の出した体液と汗が混じり合い、淫猥な雄の臭いを発している。後ろに流れ込んだ汗が潤滑油代わりにされ、尻穴に出し入れするナニカの動きを滑らかにし、責めにより快感を更に激しくしている。
「あ゛へぇ゛ッ♡も゛ッ♡や゛め゛ッ♡♡やめ゛ェ゛ッ♡♡」
彼の絶叫に対しても責めは止まることがない、もうとろとろになってしまった尻穴を、しつこく、しつこく、まるでこれからもっと太いモノを入れるんだとばかりにほぐし続ける。
弄られる度に身体が作り替えられる感覚、足元に置いた鞄にも自分の精液がかかり、しかしそれさえも気にする間もないほどの快楽。
「あ゛ッ♡もぉ゛ッ♡またあ゛ッ♡♡イ゛っや゛ッッ♡♡」
また頂点が近づいてくる、今度は、迎えたらもう戻れないほどの強いものが。じゅっぽじゅっぽ♡ぐりぐりごりっ♡後孔を押し広げるのは人間の指指四本ほどの太さのナニカ。
前を握っていた手が滑り、滑るだけ、扱いていない、扱いて、しまって、腰が体が脳味噌が、絶頂を求めて。
「も゛ッ、あ゛ッやぁ゛ッあァア゛ッッ♡♡♡♡」
激しい吐精、洋式の便器にぶっかけてしまい、タンクと彼の手を汚す。
「ッはぁっ、はぁっ……♡」
手を突いた片手を外せない、外したら、きっと彼は倒れてしまうだろう。脚は連続絶頂でガクガクで、ナニカが弄り倒した尻穴は、後ろに向けてひくひくと絶頂の激しさを伝えていた。
射精後の気怠さが彼を襲い、ふらりと揺れた尻を人間の手が受け止めた。
「ッひ」
「さっき、電車で誘ってくれたんだよね、遅くなってごめんね……?」
「は……?ち、がっ……ァッ♡ぁぁぁあッ♡♡やぁぁ……っっ♡♡」
いつのまにか開いていた個室の扉、鍵を閉められ、狭い室内に二人だけ。
すっかり性感帯と化した後ろに舌が捩じ込まれる、腰を抑えられ、無理やり立たされ、力の入らない疲れ切った身体では逃げることもできず、人間の痴漢相手に助けも呼べず……。
「だめぇぇっ♡おれっ、尻なんか、きもちよくなんてないのにぃ……っっ♡♡」
止まらない快感に彼の腰が揺れ、前も、後ろも全て人間相手に犯され、甘く切ない呻き声が薄暗い駅のトイレに響き続けた。
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