48 / 109
第三章 謎と試練
48 ネガポジ考察談
しおりを挟む
「あ、あの、ご飯一緒してもいいですか?」
ギガデスとの試合に祝勝会、そしてミーティングと、盛りだくさんな1日を終え、迎えた翌日朝飯の時間。料理を受け取った俺にネイトがこう話しかけてきた。
「ん? いいぞ、どこで食べる?」
「あ、じゃああの端の方でお願いします」
「おっけー」
ネイトと飯を食べる時は大抵ブラドも同席している。2人での食事は珍しいな。
「このジャム美味ぇー!
地球の料理を出してくれる気づかい本当にありがてえよ」
「龍也さん」
「ん?」
「ヘンドリックさんのことなんですけど……」
「!」
やはりか。薄々そんな気はしていた。
正直ネイトもかなりのネガティブ思考。ヘンディのことを相談するなら適任だと思っていたが、『ネガティブについて話すならネイトだと思って!』なんて言うのは流石に失礼だ。それ故に相談できずにいたから向こうから話題にしてくれたのはありがたい。
「ぼくって、その、ネガティブじゃないですか? だけど……わからないんです」
「わからない? ヘンディのことがか?」
「はい、わかりません。
ドイツ代表時代にキャプテンをやっていたことも、ゴールキーパーなんて重要なポジションを務めていることも、あんなポジティブなセリフを言えることも、ぼくたちのような心の弱い人間にはできません」
「そんな自分を卑下しなくても……。
それにヘンディは無理して振舞ってたってことじゃないのか?」
「いえ、今ぼくのことは大丈夫です。
……ネガティブなぼくだからこそわかります。ヘンドリックさんはぼくとは違う人間です」
「…………」
「ぼくは驚きました。あんな人でも精神的に崩れることはあるのだと。
でもその理由がネガティブから来るものだとは思えません。普段ぼくは自分の発言に自信を持てません。だけどこれだけは自信を持って言うことができます。ヘンドリックさんは、ぼくたちのような心の弱い人間ではないです!」
ネイトが自分を下げすぎているのは気になるが、ここは話を聞くことを優先する。
「ヘンドリックさんのことがわからなくて、昨日部屋に戻ってからも考えていました。
そして、自分なりに結論を出せました。聞いてくれますか……?」
「ああ、聞かせてくれ」
「ザシャさんがヘンドリックさんは責任感が強いと言っていました。多分、それが全てなんだと思います」
「全て?」
「はい、ヘンドリックさんは責任感が強い、強すぎる。だから自分に求められている役割を完璧に果たそうとしてるんだと思います」
「今回でいうとゴールキーパーだよな?」
「そうです。
ゴールキーパーだけです。そこが重要なのだと思いました」
「え?」
どういうことだろう。まだ話が見えてこない。
「ヘンドリックさんは元はキャプテンです。キャプテンとゴールキーパーという2つの大きな役割を持っていたため、ゴールキーパーとして役割を果たせなくてもキャプテンとしては役割を果たすことができ、結果何の役割も果たせないという事態にはならなかった。
当然、ザシャさんが言っていたように片方の役割を果たせないだけでも気には病んでいたのでしょうけど、完全に崩れるほどでは無かった」
「ヘンドリックさんは元はキャプテン。ゴールキーパーとしてだけじゃなくキャプテンとしても役割を果たしていました。だから、例えゴールキーパーで役割を果たせなくてもキャプテンで役割を果たせていればまだ精神を安定させられたのです」
確かに、代表時代はその大きな役割を2つも果たしていたんだよな。
「しかし今回は違います。今回のヘンドリックさんの役割はゴールキーパーのみ。そのゴールキーパーでなんの活躍もできなかった。役割を果たせなかった。
それなのに仲間のおかげで勝てた。足を引っ張るだけ引っ張って仲間に勝たせてもらった。
責任感の強いヘンドリックさんなら申し訳なさに潰されてしまっても納得がいきます」
「……なるほど」
以前と違いキャプテンとしての役割が無い分、ゴールキーパーに全ての役割が集中していたのか。
そして、そのゴールキーパーで役割を果たせなかったせいで、自分が何の役にも立っていないと気を病んでしまったと。
確かにゴールキーパーは他のポジションと違ってやることが限られているポジションだ。シュートを1本も止められなかったら役に立っていないと思ってしまうのも無理はないかもしれない。
しかし、その考え方は間違っている。
ゴールキーパーの役割はシュートを決めるだけではないのだから。
「だから……やっぱりヘンドリックさんはネガティブじゃないと思います。責任感の強い……ぼくたちのような人間とは真逆の人間です」
「……ありがとうネイト。俺1人じゃここまでヘンディのことを理解することはできなかった。
ネイトがいてくれてよかったよ、本当に役に立った」
ヘンディの豹変には少し引っかかる点があったが、ネイトの説明で合点がいった。
責任感の強さだけでここまで苦しむとは、難儀な性格だとは思うが、それもまたヘンディらしくある。
こうなったらやることは簡単、空白だったあれについて監督と話さないとな。
ネイトにも感謝だ。
ネイト自身はまだ自分に自信がなく自分を責めているみたいだが、今回はネイトにしかできない役割をしっかりと果たした。このことを契機に自信をつけていけるといいな。
いつか試合でもネイトの力が必要になる時が来るだろう。その時、万全の状態でネイトに試合に出てもらうためにも。
「……くは……いですよ」
「え? 今なん――」
「オラオラァ龍也ネイト!
んだー? 2人で深刻な顔してよ!
飯とはいえこのブラド様をハブってんじゃねえ!」
「お、いやちょっとヘンディについて、な」
「あーそういえばちょっと変だったよなあいつ。
ま、大丈夫だ。あんくらい俺様のビンタですぐ元気になるぜ!」
「お前が言うと冗談に聞こえないから怖いんだよな」
「ガハハ! 何言ってんだ龍也! 精神的に弱ってる相手にビンタする馬鹿がどこにいんだよ!」
「おま……4日前の自分の姿見たら泡吹いて倒れそうだな……」
「ガハハハハ! 俺様は過去は振り返らない主義なんでな!」
「全く、みんながお前くらい馬鹿になれたら楽なんだけどな」
「ガハハ! 俺様レベルになるのは簡単じゃないがな!」
「その自信も全員に持たせたいものだぜ」
こうして朝食の時間は終わり、ギガデス戦後初の練習が始まる。
俺はキャプテンとしてチームメイトに伝えるべきことを伝えた後、監督の元へ向かう。
監督との会話の末、欲しかった許可は降ろしてもらった。ここからが勝負。
ギガデス戦での勝利、このいい流れに乗っていたい。
そのためにも、いきなりだが話をつけさせてもらうぞ、ヘンディ!
ギガデスとの試合に祝勝会、そしてミーティングと、盛りだくさんな1日を終え、迎えた翌日朝飯の時間。料理を受け取った俺にネイトがこう話しかけてきた。
「ん? いいぞ、どこで食べる?」
「あ、じゃああの端の方でお願いします」
「おっけー」
ネイトと飯を食べる時は大抵ブラドも同席している。2人での食事は珍しいな。
「このジャム美味ぇー!
地球の料理を出してくれる気づかい本当にありがてえよ」
「龍也さん」
「ん?」
「ヘンドリックさんのことなんですけど……」
「!」
やはりか。薄々そんな気はしていた。
正直ネイトもかなりのネガティブ思考。ヘンディのことを相談するなら適任だと思っていたが、『ネガティブについて話すならネイトだと思って!』なんて言うのは流石に失礼だ。それ故に相談できずにいたから向こうから話題にしてくれたのはありがたい。
「ぼくって、その、ネガティブじゃないですか? だけど……わからないんです」
「わからない? ヘンディのことがか?」
「はい、わかりません。
ドイツ代表時代にキャプテンをやっていたことも、ゴールキーパーなんて重要なポジションを務めていることも、あんなポジティブなセリフを言えることも、ぼくたちのような心の弱い人間にはできません」
「そんな自分を卑下しなくても……。
それにヘンディは無理して振舞ってたってことじゃないのか?」
「いえ、今ぼくのことは大丈夫です。
……ネガティブなぼくだからこそわかります。ヘンドリックさんはぼくとは違う人間です」
「…………」
「ぼくは驚きました。あんな人でも精神的に崩れることはあるのだと。
でもその理由がネガティブから来るものだとは思えません。普段ぼくは自分の発言に自信を持てません。だけどこれだけは自信を持って言うことができます。ヘンドリックさんは、ぼくたちのような心の弱い人間ではないです!」
ネイトが自分を下げすぎているのは気になるが、ここは話を聞くことを優先する。
「ヘンドリックさんのことがわからなくて、昨日部屋に戻ってからも考えていました。
そして、自分なりに結論を出せました。聞いてくれますか……?」
「ああ、聞かせてくれ」
「ザシャさんがヘンドリックさんは責任感が強いと言っていました。多分、それが全てなんだと思います」
「全て?」
「はい、ヘンドリックさんは責任感が強い、強すぎる。だから自分に求められている役割を完璧に果たそうとしてるんだと思います」
「今回でいうとゴールキーパーだよな?」
「そうです。
ゴールキーパーだけです。そこが重要なのだと思いました」
「え?」
どういうことだろう。まだ話が見えてこない。
「ヘンドリックさんは元はキャプテンです。キャプテンとゴールキーパーという2つの大きな役割を持っていたため、ゴールキーパーとして役割を果たせなくてもキャプテンとしては役割を果たすことができ、結果何の役割も果たせないという事態にはならなかった。
当然、ザシャさんが言っていたように片方の役割を果たせないだけでも気には病んでいたのでしょうけど、完全に崩れるほどでは無かった」
「ヘンドリックさんは元はキャプテン。ゴールキーパーとしてだけじゃなくキャプテンとしても役割を果たしていました。だから、例えゴールキーパーで役割を果たせなくてもキャプテンで役割を果たせていればまだ精神を安定させられたのです」
確かに、代表時代はその大きな役割を2つも果たしていたんだよな。
「しかし今回は違います。今回のヘンドリックさんの役割はゴールキーパーのみ。そのゴールキーパーでなんの活躍もできなかった。役割を果たせなかった。
それなのに仲間のおかげで勝てた。足を引っ張るだけ引っ張って仲間に勝たせてもらった。
責任感の強いヘンドリックさんなら申し訳なさに潰されてしまっても納得がいきます」
「……なるほど」
以前と違いキャプテンとしての役割が無い分、ゴールキーパーに全ての役割が集中していたのか。
そして、そのゴールキーパーで役割を果たせなかったせいで、自分が何の役にも立っていないと気を病んでしまったと。
確かにゴールキーパーは他のポジションと違ってやることが限られているポジションだ。シュートを1本も止められなかったら役に立っていないと思ってしまうのも無理はないかもしれない。
しかし、その考え方は間違っている。
ゴールキーパーの役割はシュートを決めるだけではないのだから。
「だから……やっぱりヘンドリックさんはネガティブじゃないと思います。責任感の強い……ぼくたちのような人間とは真逆の人間です」
「……ありがとうネイト。俺1人じゃここまでヘンディのことを理解することはできなかった。
ネイトがいてくれてよかったよ、本当に役に立った」
ヘンディの豹変には少し引っかかる点があったが、ネイトの説明で合点がいった。
責任感の強さだけでここまで苦しむとは、難儀な性格だとは思うが、それもまたヘンディらしくある。
こうなったらやることは簡単、空白だったあれについて監督と話さないとな。
ネイトにも感謝だ。
ネイト自身はまだ自分に自信がなく自分を責めているみたいだが、今回はネイトにしかできない役割をしっかりと果たした。このことを契機に自信をつけていけるといいな。
いつか試合でもネイトの力が必要になる時が来るだろう。その時、万全の状態でネイトに試合に出てもらうためにも。
「……くは……いですよ」
「え? 今なん――」
「オラオラァ龍也ネイト!
んだー? 2人で深刻な顔してよ!
飯とはいえこのブラド様をハブってんじゃねえ!」
「お、いやちょっとヘンディについて、な」
「あーそういえばちょっと変だったよなあいつ。
ま、大丈夫だ。あんくらい俺様のビンタですぐ元気になるぜ!」
「お前が言うと冗談に聞こえないから怖いんだよな」
「ガハハ! 何言ってんだ龍也! 精神的に弱ってる相手にビンタする馬鹿がどこにいんだよ!」
「おま……4日前の自分の姿見たら泡吹いて倒れそうだな……」
「ガハハハハ! 俺様は過去は振り返らない主義なんでな!」
「全く、みんながお前くらい馬鹿になれたら楽なんだけどな」
「ガハハ! 俺様レベルになるのは簡単じゃないがな!」
「その自信も全員に持たせたいものだぜ」
こうして朝食の時間は終わり、ギガデス戦後初の練習が始まる。
俺はキャプテンとしてチームメイトに伝えるべきことを伝えた後、監督の元へ向かう。
監督との会話の末、欲しかった許可は降ろしてもらった。ここからが勝負。
ギガデス戦での勝利、このいい流れに乗っていたい。
そのためにも、いきなりだが話をつけさせてもらうぞ、ヘンディ!
0
あなたにおすすめの小説
人質から始まった凡庸で優しい王子の英雄譚
咲良喜玖
ファンタジー
アーリア戦記から抜粋。
帝国歴515年。サナリア歴3年。
サナリア王国は、隣国のガルナズン帝国の使者からの通達により、国家滅亡の危機に陥る。
従属せよ。
これを拒否すれば、戦争である。
追い込まれたサナリアには、超大国との戦いには応じられない。
そこで、サナリアの王アハトは、帝国に従属することを決めるのだが。
当然それだけで交渉が終わるわけがなく、従属した証を示せとの命令が下された。
命令の中身。
それは、二人の王子の内のどちらかを選べとの事だった。
出来たばかりの国を守るため。
サナリア王が下した決断は。
第一王子【フュン・メイダルフィア】を人質として送り出す事だった。
フュンは弟に比べて能力が低く、武芸や勉学が出来ない。
彼の良さをあげるとしたら、ただ人に優しいだけ。
そんな人物では、国を背負うことなんて出来ないだろうと。
王が、帝国の人質として選んだのである。
しかし、この人質がきっかけで、長らく続いているアーリア大陸の戦乱の歴史が変わっていく。
西のイーナミア王国。東のガルナズン帝国。
アーリア大陸の歴史を支える二つの巨大国家を揺るがす。
伝説の英雄が誕生することになるのだ。
偉大なる人質。フュンの物語が今始まる。
他サイトにも書いています。
こちらでは、出来るだけシンプルにしていますので、章分けも簡易にして、解説をしているあとがきもありません。
小説だけを読める形にしています。
異世界からの召喚者《完結》
アーエル
恋愛
中央神殿の敷地にある聖なる森に一筋の光が差し込んだ。
それは【異世界の扉】と呼ばれるもので、この世界の神に選ばれた使者が降臨されるという。
今回、招かれたのは若い女性だった。
☆他社でも公開
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
異世界ハズレモノ英雄譚〜無能ステータスと言われた俺が、ざまぁ見せつけながらのし上がっていくってよ!〜
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
【週三日(月・水・金)投稿 基本12:00〜14:00】
異世界にクラスメートと共に召喚された瑛二。
『ハズレモノ』という聞いたこともない称号を得るが、その低スペックなステータスを見て、皆からハズレ称号とバカにされ、それどころか邪魔者扱いされ殺されそうに⋯⋯。
しかし、実は『超チートな称号』であることがわかった瑛二は、そこから自分をバカにした者や殺そうとした者に対して、圧倒的な力を隠しつつ、ざまぁを展開していく。
そして、そのざまぁは図らずも人類の命運を握るまでのものへと発展していくことに⋯⋯。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
レディース異世界満喫禄
日の丸
ファンタジー
〇城県のレディース輝夜の総長篠原連は18才で死んでしまう。
その死に方があまりな死に方だったので運命神の1人に異世界におくられることに。
その世界で出会う仲間と様々な体験をたのしむ!!
異世界転生特典『絶対安全領域(マイホーム)』~家の中にいれば神すら無効化、一歩も出ずに世界最強になりました~
夏見ナイ
ファンタジー
ブラック企業で過労死した俺が転生時に願ったのは、たった一つ。「誰にも邪魔されず、絶対に安全な家で引きこもりたい!」
その切実な願いを聞き入れた神は、ユニークスキル『絶対安全領域(マイホーム)』を授けてくれた。この家の中にいれば、神の干渉すら無効化する究極の無敵空間だ!
「これで理想の怠惰な生活が送れる!」と喜んだのも束の間、追われる王女様が俺の庭に逃げ込んできて……? 面倒だが仕方なく、庭いじりのついでに追手を撃退したら、なぜかここが「聖域」だと勘違いされ、獣人の娘やエルフの学者まで押しかけてきた!
俺は家から出ずに快適なスローライフを送りたいだけなのに! 知らぬ間に世界を救う、無自覚最強の引きこもりファンタジー、開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる