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第三章 謎と試練
54 トメ・ウララ・ミコト
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「は、初めまして、えっと……カグラさん?」
「いやー、すまないね、この度は私の部下がとんだ非礼を……と言いたいところだけれど、今回は君たちにも非があるかな。この場所の重要性は知ってたよな?」
「「すみません……」」
「はは! 別に全然怒ってないから安心してくれ。
と、それにしてもここは目立つね。そうだ、この中に入ろう! そこなら落ち着いて話せるしな」
「え? でも重要な場所なんですよね……?」
「そうだけど、君たちは特別さ。さあ、入って入って」
半ば強引に、本殿(仮)の中へと通される俺たち。目まぐるしく変わる状況についていくので精一杯だ。
中には大きな祭壇のようなものが美しい装飾と共に祀られていた。そしてそこにはたくさんの遺影が、これは……
「彼女らは歴代の予言者様だ。地球人からしても恩のある方々だろう、手くらいは合わせときな」
「えっと……予言者様……?」
「え!? もしかして聞いてないのか!?」
「はい……未来は知ってるか?」
「うううん、初耳だよ」
「あちゃー、もしかして言ったらダメだったか? いやいや、グロリアンズに隠し事なんて無しだろー」
予言者? なんのことだ。このエリラが重要な場所であることと関係があるのだろうか。
それにそもそもこの人についてもよくわかっていない。
未来ぃ、お前オグレスに詳しいですよ感出してたくせに全然わかってないじゃんかー。
うううどうすれば。
「よし。とりあえず順を追って話すとしようか!
まずは改めて自己紹介だな! 私はカグラ、銃士隊特別部隊隊長だ。
銃士隊というのはここラグナリア王国の治安維持部隊。隊ごとに決められた地区があり、そこでのトラブルを解決するのが主な仕事だ。
そして私の特別部隊の担当地区がここ、ミロク・エリラだ。最近はサッカースタジアムの警護もやっているのだが……見覚えは無いか?」
サッカースタジアムの警護……。んー、いたような……いなかったような……。
「あ! わたし覚えてます! 空飛んでる人たちがいるなー、誰だろなー、何してるんだろなーって思ってました! あれはカグラさんたちだったんですね!」
「気づいてくれていたか! その通り。これから試合の際は私たちがしっかり警護するから安心してくれ! もちろん他星に行くときも付いていく予定だ」
「ありがたいです~」
銃士隊か、響きがなんかかっこいいな。
それに、先程俺と未来を捕らえたときもかなり統率が取れていた。あの動きにオグレスの科学が使用された武器。頼れる人たちになりそうだ。
「それで、ええっと、予言者様についてだったな。うーん、本当に言っていいのかこれ」
悩んでいるカグラさん。
そんなカグラさんを待っていると、突然俺たちに対して怒声が浴びせられる。
「こらあ! 勝手に入り込みおって! またお前か! カグラ!」
「げっ、トメの婆さん!?」
「げっ、じゃないわ! 叱られるのわかってて入ったじゃろ貴様!」
「あはは。流石にバレるか。てことで邪魔してるよー」
「邪魔してるよじゃないと言っとろうが! さっさと出てけ! さっさと!」
俺たちに声をかけてきたのはトメと呼ばれるお婆さん。祈祷師のような格好をしているが、ここの住人なのか……? それにこの人、どこかで見かけたことのあるような……。
「ん? というかなんじゃい? この子らは。
どこかで見たことのあるような……」
「えー、もう忘れたんかい。この間試合してたグロリアンズの2人だよ」
「おーおー、そうじゃったそうじゃった。
あれは見事な試合じゃったよ。お疲れさん」
「えへへ。どうもどうも。
そして何を隠そう! こちらにいらっしゃるのが、そのグロリアンズをまとめる敏腕キャプテン様なのです!」
「!? おい未来、そんな大層なこと言うなって!」
「えー、いいじゃん! お偉いさんに褒めてもらえるチャンスだよ!
それにここで好感度を上げておけばエリラの中を案内してもらえるかも……!」
「自分の欲求に俺を使いやがって……」
てへへと笑いながらこつんと頭を叩く未来。ちくしょう、かわいこぶりやがって……許す!
「おお、キャプテンじゃったか。それは凄い。名前を聞かせて――」
「こら、お婆さん! ここに居たんですか! 全く、1人でウロウロと出歩かないでって言っているじゃないですか」
すると、またもや新たな人物が現れる。
30代くらいの女性と、その横にはまだ小学生くらいの女の子。雰囲気から察するにこの女性の子どもだろうか。
……あ! 思い出した! この子、前の試合の貴賓席に座っていた子だ。ということはかなり偉い立場の人なのか……? 予言者と関係があるのかもしれない。
「なんじゃと! どこに行こうがわしの勝手だと普段から言っとろうが!」
「ダメなんですって! 既に引退したとはいえオグレスに貢献した事実は消えません!
もうお年ですしもう少し自分の体を労わってください!」
「あはは、怒られてら。婆さんも私と同じだな」
「うるさいわ! お前は黙っとれ! カグラ!」
「そうですよカグラさん。そもそもあなたもなんでここにいるんですか! 話は聞いていませんが」
「うわわっ、すみませんでしたウララさーん!」
……なんかごちゃごちゃしてきたな。
少し前からだが、相も変わらず状況についていけていない。
「…………」
すると、そんな中声も発さずにじっとこちらを見つめる目線に気がついた。
ウララと呼ばれた女性と一緒にいた女の子だ。
「初めまして~、なんか色々揉めてて大変だねぇ。
でもそれより……君可愛いね! 何歳? なんて名前なの?」
ナンパ師のような距離の詰め方をする未来。まあ未来は昔から小さい子のお世話が好きだと言っていたからな、こういう子には惹かれちゃ――
「誰じゃきさまは。馴れ馴れしいやつじゃ、気持ちの悪い。部外者はさっさとここから立ち去れい」
「うぇ!?」
うわぁ。
めちゃくちゃ拒絶されてる……。
中々見ない絵面なのに謎の既視感……あ、あれだ、レオが凛とラーラに自己紹介で粉砕したやつだ。
こんな悲惨な光景を半月で二度も見ることになるとは……南無阿弥陀仏。
「こら! ミコト! そんな言葉遣いダメだって普段から言ってるでしょ!
ほら、2人に謝りなさい」
「……嫌じゃ」
「もう! あなたはー!」
ウララさん、来てからずっと誰かに怒ってるな。苦労人な雰囲気が漂っている。
なんだろう、少しシンパシーを感じてしまうな。
「うちの娘が、本当にすみません。
そして遅ればせながら自己紹介を、私の名はウララ。現予言者を務めさせていただいております」
予言者! 先程から話題に上がっていたが、まさかこの人がそうだとは。
「えっと、先程から気になっていたのですが、その予言者とは一体何なのですか……?」
「あら、まだ聞いていなかったのですか。カグラが連れてきたということは既に話は通っているものと……」
そう言いながらカグラさんをジロっと睨むウララさん。そんなウララさんにカグラさんは笑って言葉を返す。
「いやー、さっきそこで偶然あっただけなんだよー。でも大丈夫、今フィロに連絡取ったら予言者のこと話していいって。というかエリラにいるのなら丁度いいからしっかり話しておいてほしいだってさ」
「はあ、それならよかった。
というわけで、あなたも随分と気になっているようですし、オグレスの予言者の一族について話させてもらいます」
「いやー、すまないね、この度は私の部下がとんだ非礼を……と言いたいところだけれど、今回は君たちにも非があるかな。この場所の重要性は知ってたよな?」
「「すみません……」」
「はは! 別に全然怒ってないから安心してくれ。
と、それにしてもここは目立つね。そうだ、この中に入ろう! そこなら落ち着いて話せるしな」
「え? でも重要な場所なんですよね……?」
「そうだけど、君たちは特別さ。さあ、入って入って」
半ば強引に、本殿(仮)の中へと通される俺たち。目まぐるしく変わる状況についていくので精一杯だ。
中には大きな祭壇のようなものが美しい装飾と共に祀られていた。そしてそこにはたくさんの遺影が、これは……
「彼女らは歴代の予言者様だ。地球人からしても恩のある方々だろう、手くらいは合わせときな」
「えっと……予言者様……?」
「え!? もしかして聞いてないのか!?」
「はい……未来は知ってるか?」
「うううん、初耳だよ」
「あちゃー、もしかして言ったらダメだったか? いやいや、グロリアンズに隠し事なんて無しだろー」
予言者? なんのことだ。このエリラが重要な場所であることと関係があるのだろうか。
それにそもそもこの人についてもよくわかっていない。
未来ぃ、お前オグレスに詳しいですよ感出してたくせに全然わかってないじゃんかー。
うううどうすれば。
「よし。とりあえず順を追って話すとしようか!
まずは改めて自己紹介だな! 私はカグラ、銃士隊特別部隊隊長だ。
銃士隊というのはここラグナリア王国の治安維持部隊。隊ごとに決められた地区があり、そこでのトラブルを解決するのが主な仕事だ。
そして私の特別部隊の担当地区がここ、ミロク・エリラだ。最近はサッカースタジアムの警護もやっているのだが……見覚えは無いか?」
サッカースタジアムの警護……。んー、いたような……いなかったような……。
「あ! わたし覚えてます! 空飛んでる人たちがいるなー、誰だろなー、何してるんだろなーって思ってました! あれはカグラさんたちだったんですね!」
「気づいてくれていたか! その通り。これから試合の際は私たちがしっかり警護するから安心してくれ! もちろん他星に行くときも付いていく予定だ」
「ありがたいです~」
銃士隊か、響きがなんかかっこいいな。
それに、先程俺と未来を捕らえたときもかなり統率が取れていた。あの動きにオグレスの科学が使用された武器。頼れる人たちになりそうだ。
「それで、ええっと、予言者様についてだったな。うーん、本当に言っていいのかこれ」
悩んでいるカグラさん。
そんなカグラさんを待っていると、突然俺たちに対して怒声が浴びせられる。
「こらあ! 勝手に入り込みおって! またお前か! カグラ!」
「げっ、トメの婆さん!?」
「げっ、じゃないわ! 叱られるのわかってて入ったじゃろ貴様!」
「あはは。流石にバレるか。てことで邪魔してるよー」
「邪魔してるよじゃないと言っとろうが! さっさと出てけ! さっさと!」
俺たちに声をかけてきたのはトメと呼ばれるお婆さん。祈祷師のような格好をしているが、ここの住人なのか……? それにこの人、どこかで見かけたことのあるような……。
「ん? というかなんじゃい? この子らは。
どこかで見たことのあるような……」
「えー、もう忘れたんかい。この間試合してたグロリアンズの2人だよ」
「おーおー、そうじゃったそうじゃった。
あれは見事な試合じゃったよ。お疲れさん」
「えへへ。どうもどうも。
そして何を隠そう! こちらにいらっしゃるのが、そのグロリアンズをまとめる敏腕キャプテン様なのです!」
「!? おい未来、そんな大層なこと言うなって!」
「えー、いいじゃん! お偉いさんに褒めてもらえるチャンスだよ!
それにここで好感度を上げておけばエリラの中を案内してもらえるかも……!」
「自分の欲求に俺を使いやがって……」
てへへと笑いながらこつんと頭を叩く未来。ちくしょう、かわいこぶりやがって……許す!
「おお、キャプテンじゃったか。それは凄い。名前を聞かせて――」
「こら、お婆さん! ここに居たんですか! 全く、1人でウロウロと出歩かないでって言っているじゃないですか」
すると、またもや新たな人物が現れる。
30代くらいの女性と、その横にはまだ小学生くらいの女の子。雰囲気から察するにこの女性の子どもだろうか。
……あ! 思い出した! この子、前の試合の貴賓席に座っていた子だ。ということはかなり偉い立場の人なのか……? 予言者と関係があるのかもしれない。
「なんじゃと! どこに行こうがわしの勝手だと普段から言っとろうが!」
「ダメなんですって! 既に引退したとはいえオグレスに貢献した事実は消えません!
もうお年ですしもう少し自分の体を労わってください!」
「あはは、怒られてら。婆さんも私と同じだな」
「うるさいわ! お前は黙っとれ! カグラ!」
「そうですよカグラさん。そもそもあなたもなんでここにいるんですか! 話は聞いていませんが」
「うわわっ、すみませんでしたウララさーん!」
……なんかごちゃごちゃしてきたな。
少し前からだが、相も変わらず状況についていけていない。
「…………」
すると、そんな中声も発さずにじっとこちらを見つめる目線に気がついた。
ウララと呼ばれた女性と一緒にいた女の子だ。
「初めまして~、なんか色々揉めてて大変だねぇ。
でもそれより……君可愛いね! 何歳? なんて名前なの?」
ナンパ師のような距離の詰め方をする未来。まあ未来は昔から小さい子のお世話が好きだと言っていたからな、こういう子には惹かれちゃ――
「誰じゃきさまは。馴れ馴れしいやつじゃ、気持ちの悪い。部外者はさっさとここから立ち去れい」
「うぇ!?」
うわぁ。
めちゃくちゃ拒絶されてる……。
中々見ない絵面なのに謎の既視感……あ、あれだ、レオが凛とラーラに自己紹介で粉砕したやつだ。
こんな悲惨な光景を半月で二度も見ることになるとは……南無阿弥陀仏。
「こら! ミコト! そんな言葉遣いダメだって普段から言ってるでしょ!
ほら、2人に謝りなさい」
「……嫌じゃ」
「もう! あなたはー!」
ウララさん、来てからずっと誰かに怒ってるな。苦労人な雰囲気が漂っている。
なんだろう、少しシンパシーを感じてしまうな。
「うちの娘が、本当にすみません。
そして遅ればせながら自己紹介を、私の名はウララ。現予言者を務めさせていただいております」
予言者! 先程から話題に上がっていたが、まさかこの人がそうだとは。
「えっと、先程から気になっていたのですが、その予言者とは一体何なのですか……?」
「あら、まだ聞いていなかったのですか。カグラが連れてきたということは既に話は通っているものと……」
そう言いながらカグラさんをジロっと睨むウララさん。そんなウララさんにカグラさんは笑って言葉を返す。
「いやー、さっきそこで偶然あっただけなんだよー。でも大丈夫、今フィロに連絡取ったら予言者のこと話していいって。というかエリラにいるのなら丁度いいからしっかり話しておいてほしいだってさ」
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