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第12話
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逆順を辿って帰ると一旦それぞれの部屋に分かれる。だがすぐにハイファはシドの部屋に戻ってきた。濃緑色のテラ連邦陸軍制服を着用している。ワイシャツは濃いベージュで上着の丈が長く、ウェストを共布のベルトで絞る、細い躰を強調するようなデザインだ。
締めたタイは焦げ茶色、これは中央情報局員の証しだった。普通の隊員はタイも制服と同じ色である。
その格好でシドを寝室に引っ張ってゆくと、クローゼットからお揃いの制服を取り出した。過去の別室任務で使用したものがそのまま入っているのである。
「惑星警察の制服も入ってねぇのに、軍の制服は入ってるっつー、ファンタスティックだぜ」
「いいから、ほら、着替えてよ」
「まだ早い、出掛ける前でいいだろ」
「あん、ケチ」
甘い声で言われたが、その手には乗らない。無視してキッチンに戻るとコーヒーを淹れて飲んだ。暫し二人でTVを眺めたのち、上着を脱いでエプロンをしたハイファが早めの昼食を作り始める。帰ってこられるかどうかも分からないので、メニューは残り物一掃のチャーハンと具だくさんのミソスープだった。
有難く頂いて、またコーヒー&煙草&TVタイムだ。
十四時になるとシドも観念して着替える。頼りない布製ウェストベルトに着けたヒップホルスタは大腿部のバンドを締めて何とか保持した。捕縛用の結束バンドを挿したリングも着ける。
そうしているとまた一時帰宅していたハイファがショルダーバッグを担いで帰ってきた。
「わあ、すごいすごい、格好いいよぅ! 何処から見ても立派なテラ連邦軍士官だよ!」
幸せそうで結構なことである。シドは聞き流して対衝撃ジャケットを羽織った。
ひとしきり騒いだのち、ハイファはシドの私服をショルダーバッグに詰め込む。
準備完了して十四時半になると玄関に立った。互いの腰に腕を回し、ソフトキスを交わしてからポケットの略帽を出して被る。シドは溜息、ハイファは軽い足取りで玄関を出た。
ロックして一階にエレベーターで降りると、列を成して駐まっている無人コイルタクシーにそそくさと乗り込む。こんな格好を七分署関係者に見られる訳にはいかない。
目立たないよう後部座席に並んで座ると、モニタパネルをハイファが操作してセントラル基地を座標指定した。小型反重力装置を起動、タクシーは僅かに浮いて発進する。
セントラル基地は八分署管内の郊外で、さほど遠くない。
「二十分と掛からないからね」
「幹部っつーか、士官は基地内に住まなくてもいいんだよな?」
「希望すればね。でも新設されたばかりの第二ホステージ・レスキュー部隊では、たぶん最初のうちは営内って呼ばれる兵舎に寝泊まりすると思うよ。訓練もあるだろうし」
「ムサい男の集団生活か、面倒臭ぇな」
「ごめんね、何だか色々と」
「お前に謝られてもな。まあ、集団生活には慣れてるし、暫くは我慢するさ」
喋っているうちに八分署管内に入った。郊外の屋敷街を通過する。贅沢にも個人で土地を占有する上流階級者たちが住まう地区だ。それらのお屋敷を眺めて一軒をシドが指差す。
「ここが誘拐されたスズモト製鋼専務の自宅だ」
「ふうん、そうなんだ。さすがに詳しいね」
「八分署にも何ヶ月か在籍してたからな」
惑星警察のセントラルエリア統括本部長にイヴェントストライカという特異体質を面白がられ、ビリヤードの球のようにあちこち転属させられていた時期があったのだ。
屋敷街を過ぎると基地の外柵が見えてくる。まもなくタクシーはセントラル基地の正門前に停止し接地した。ハイファがリモータリンクでクレジット精算し、二人はファイバブロックの地面に降り立つ。正門を護る警衛隊を別室カスタムメイドリモータでクリアし、ここからも基地内専用コイルでの移動だ。
何せ広いので歩いてなどいられない。
「んで、何処に第二ホステージ・レスキュー部隊は居を構えてるって?」
「幹部学校の隣、各部隊が雑居してる三十八階建てのF‐2ビル」
「へえ、あの辺りか」
本来の軍施設ならビルは論外である。敵襲を受けても兵員が外に出て行く前に高性能爆弾でビルごと木っ端微塵だ。だがこのセントラル基地は例外で、部隊というより機関としての色合いが濃いのと、限られた土地を有効活用するために、ビルだらけとなっていた。
七、八分掛けて目的のF‐2ビル前に辿り着く。コイルを降りて見上げると、向かって左側の三十五階建て幹部学校ビルと双子のような建物である。
「第二ホステージ・レスキュー部隊は何階だって?」
「十五階Dルームが本拠地だよ。部隊長室は何処か分からないから、訊いてみないと」
エントランスに足を踏み入れると、ロビーとエレベーターホールが一体となっていた。エレベーターが八基もある。ハイファによると裏にも同じく高速エレベーターが八基あるらしい。
まずは手近な一基に乗り込んで十五階に上がった。軍らしく広い割にはスライドロードも併設されていない通路を辿ってDルームを見つける。交互にリモータチェッカに左手首を翳すとIDは登録済みらしく、グリーンランプが灯った。
センサ感知したハイファに続き、オートドアから中に入る。
室内はデカ部屋ほどの広さのだった。右半分は事務用デスクが並べられてオフィスのよう、左半分はだだっ広いフローリングのままである。デスクに着いた制服姿が四名、フローリングに直接腰を下ろしている戦闘服姿が四名いた。シドが思った通り、ムサい男ばかりである。
彼らを見てハイファが唐突に声を上げた。
「あれっ、スティーブじゃないのサ! ヤンソン一尉もお久しぶりです」
「おっ、きたかハイファス。それとこちらはヤンソン一尉じゃない、もう三佐になられた」
「そうなんですか、昇任おめでとうございます」
「俺だって一尉だぞ」
「へえ、スティーブもおめでとう」
意外にも知った顔と再会したようだ。嬉しげに会話を交わすハイファたちの許に皆が集まってくる。シドとハイファを囲んで計八名がフローリングで半円を描いた状態だ。
デスクから立ってきたスティーブとヤンソン三佐をハイファが紹介してくれる。
「こちらがイリヤ=ヤンソン三等陸佐。僕がスナイパー時代に何度かお世話になった中隊長さんだよ。そしてこっちがスティーブ=ノーラン一等陸尉で、スナイパー時代のバディだった。つまりスポッタだね」
スポッタは観測手とも云い、狙撃に欠かせないスナイパーの補助のことだ。様々な気象条件などを観測してスナイパーに伝えたり、雑事をこなしたりして繊細な狙撃のアシストをする。スナイプに集中する狙撃手の護衛でもあり、狙撃手が故障した際のスペアでもあった。
かつてハイファとそんな関係を築いたスティーブ=ノーランという男をシドは観察する。
赤毛の長身で瞳は茶色い。人好きのする笑顔が好印象な、なかなかの色男だった。
もう一人、お世話になったというイリヤ=ヤンソンは鍛えられた躰つきで黒髪、瞳はブルーである。顔立ちは非常に整っていて、こちらは正統派の美男子だ。
何となくつまらない思いを抱いて、シドは気のない返事をする。
「ふうん。それで着任申告する部隊長殿は何処にいるってか?」
言った途端に制服は離れ、戦闘服の四名にシドは囲まれた。男の一人が鋭い右ストレートを放ってくる。僅かな動きで避け、伸びてきた手を逆手に取って逮捕術の要領で捻り上げた。
逆らえば肩関節が外れる一歩手前である。だがそいつだけに関わっているヒマはない、突き飛ばすと二人目の蹴りも一歩下がって綺麗に避けた。
右ストレートを叩き込んでおいて、三人目のこぶしをウィービングで躱しつつ肘鉄を一閃させる。四人目が殴り掛かってきたのをかいくぐり、宙にフックをかまして上体を泳がせた男の足を払う。前のめりに転んだそいつの右脇腹を蹴った。
そこで一人目の男が掴み掛かってくる。一歩下がって間合いを取ると胸ぐらと袖を掴んだ。男の勢いを利用して躰を返し腰に体重を載せ、背負い投げて床に叩きつける。
十秒と掛からず四人を沈め、シドは男たちを捕縛用結束バンドで後ろ手に縛り上げて転がした。だが次にはイリヤとスティーブを含めた制服四人に銃口を向けられる。
咄嗟に抜いたレールガンのトリガを引く寸前、イリヤがニヤリと笑った。その笑みが合図だったかのように、四人全員が懐に銃を仕舞う。スティーブが口を開いた。
「あんたたちの着任申告及び、入隊歓迎会その一は終わりだ」
レールガンをヒップホルスタに収めてシドは文句を垂れる。
「何で俺だけこんな熱い歓迎をされなきゃならねぇんだよ?」
「ハイファスは頭脳派だからな」
「俺が頭脳派じゃないみたいじゃねぇか。それにハイファほどタフな奴はいないぜ?」
「そんなことは俺もイリヤも知ってるさ。ベッドの上で散々泣かせたって、翌日にはもう十キロを超える対物ライフルを担いでジャングルを走り回ってたんだからな」
「……っ!」
思わずシドはスティーブとイリヤを交互に睨みつけた。ポーカーフェイスながら切れ長の眼に宿した怒りの煌めきに、スティーブは諸手を挙げ、イリヤは口許の笑みを深くする。
締めたタイは焦げ茶色、これは中央情報局員の証しだった。普通の隊員はタイも制服と同じ色である。
その格好でシドを寝室に引っ張ってゆくと、クローゼットからお揃いの制服を取り出した。過去の別室任務で使用したものがそのまま入っているのである。
「惑星警察の制服も入ってねぇのに、軍の制服は入ってるっつー、ファンタスティックだぜ」
「いいから、ほら、着替えてよ」
「まだ早い、出掛ける前でいいだろ」
「あん、ケチ」
甘い声で言われたが、その手には乗らない。無視してキッチンに戻るとコーヒーを淹れて飲んだ。暫し二人でTVを眺めたのち、上着を脱いでエプロンをしたハイファが早めの昼食を作り始める。帰ってこられるかどうかも分からないので、メニューは残り物一掃のチャーハンと具だくさんのミソスープだった。
有難く頂いて、またコーヒー&煙草&TVタイムだ。
十四時になるとシドも観念して着替える。頼りない布製ウェストベルトに着けたヒップホルスタは大腿部のバンドを締めて何とか保持した。捕縛用の結束バンドを挿したリングも着ける。
そうしているとまた一時帰宅していたハイファがショルダーバッグを担いで帰ってきた。
「わあ、すごいすごい、格好いいよぅ! 何処から見ても立派なテラ連邦軍士官だよ!」
幸せそうで結構なことである。シドは聞き流して対衝撃ジャケットを羽織った。
ひとしきり騒いだのち、ハイファはシドの私服をショルダーバッグに詰め込む。
準備完了して十四時半になると玄関に立った。互いの腰に腕を回し、ソフトキスを交わしてからポケットの略帽を出して被る。シドは溜息、ハイファは軽い足取りで玄関を出た。
ロックして一階にエレベーターで降りると、列を成して駐まっている無人コイルタクシーにそそくさと乗り込む。こんな格好を七分署関係者に見られる訳にはいかない。
目立たないよう後部座席に並んで座ると、モニタパネルをハイファが操作してセントラル基地を座標指定した。小型反重力装置を起動、タクシーは僅かに浮いて発進する。
セントラル基地は八分署管内の郊外で、さほど遠くない。
「二十分と掛からないからね」
「幹部っつーか、士官は基地内に住まなくてもいいんだよな?」
「希望すればね。でも新設されたばかりの第二ホステージ・レスキュー部隊では、たぶん最初のうちは営内って呼ばれる兵舎に寝泊まりすると思うよ。訓練もあるだろうし」
「ムサい男の集団生活か、面倒臭ぇな」
「ごめんね、何だか色々と」
「お前に謝られてもな。まあ、集団生活には慣れてるし、暫くは我慢するさ」
喋っているうちに八分署管内に入った。郊外の屋敷街を通過する。贅沢にも個人で土地を占有する上流階級者たちが住まう地区だ。それらのお屋敷を眺めて一軒をシドが指差す。
「ここが誘拐されたスズモト製鋼専務の自宅だ」
「ふうん、そうなんだ。さすがに詳しいね」
「八分署にも何ヶ月か在籍してたからな」
惑星警察のセントラルエリア統括本部長にイヴェントストライカという特異体質を面白がられ、ビリヤードの球のようにあちこち転属させられていた時期があったのだ。
屋敷街を過ぎると基地の外柵が見えてくる。まもなくタクシーはセントラル基地の正門前に停止し接地した。ハイファがリモータリンクでクレジット精算し、二人はファイバブロックの地面に降り立つ。正門を護る警衛隊を別室カスタムメイドリモータでクリアし、ここからも基地内専用コイルでの移動だ。
何せ広いので歩いてなどいられない。
「んで、何処に第二ホステージ・レスキュー部隊は居を構えてるって?」
「幹部学校の隣、各部隊が雑居してる三十八階建てのF‐2ビル」
「へえ、あの辺りか」
本来の軍施設ならビルは論外である。敵襲を受けても兵員が外に出て行く前に高性能爆弾でビルごと木っ端微塵だ。だがこのセントラル基地は例外で、部隊というより機関としての色合いが濃いのと、限られた土地を有効活用するために、ビルだらけとなっていた。
七、八分掛けて目的のF‐2ビル前に辿り着く。コイルを降りて見上げると、向かって左側の三十五階建て幹部学校ビルと双子のような建物である。
「第二ホステージ・レスキュー部隊は何階だって?」
「十五階Dルームが本拠地だよ。部隊長室は何処か分からないから、訊いてみないと」
エントランスに足を踏み入れると、ロビーとエレベーターホールが一体となっていた。エレベーターが八基もある。ハイファによると裏にも同じく高速エレベーターが八基あるらしい。
まずは手近な一基に乗り込んで十五階に上がった。軍らしく広い割にはスライドロードも併設されていない通路を辿ってDルームを見つける。交互にリモータチェッカに左手首を翳すとIDは登録済みらしく、グリーンランプが灯った。
センサ感知したハイファに続き、オートドアから中に入る。
室内はデカ部屋ほどの広さのだった。右半分は事務用デスクが並べられてオフィスのよう、左半分はだだっ広いフローリングのままである。デスクに着いた制服姿が四名、フローリングに直接腰を下ろしている戦闘服姿が四名いた。シドが思った通り、ムサい男ばかりである。
彼らを見てハイファが唐突に声を上げた。
「あれっ、スティーブじゃないのサ! ヤンソン一尉もお久しぶりです」
「おっ、きたかハイファス。それとこちらはヤンソン一尉じゃない、もう三佐になられた」
「そうなんですか、昇任おめでとうございます」
「俺だって一尉だぞ」
「へえ、スティーブもおめでとう」
意外にも知った顔と再会したようだ。嬉しげに会話を交わすハイファたちの許に皆が集まってくる。シドとハイファを囲んで計八名がフローリングで半円を描いた状態だ。
デスクから立ってきたスティーブとヤンソン三佐をハイファが紹介してくれる。
「こちらがイリヤ=ヤンソン三等陸佐。僕がスナイパー時代に何度かお世話になった中隊長さんだよ。そしてこっちがスティーブ=ノーラン一等陸尉で、スナイパー時代のバディだった。つまりスポッタだね」
スポッタは観測手とも云い、狙撃に欠かせないスナイパーの補助のことだ。様々な気象条件などを観測してスナイパーに伝えたり、雑事をこなしたりして繊細な狙撃のアシストをする。スナイプに集中する狙撃手の護衛でもあり、狙撃手が故障した際のスペアでもあった。
かつてハイファとそんな関係を築いたスティーブ=ノーランという男をシドは観察する。
赤毛の長身で瞳は茶色い。人好きのする笑顔が好印象な、なかなかの色男だった。
もう一人、お世話になったというイリヤ=ヤンソンは鍛えられた躰つきで黒髪、瞳はブルーである。顔立ちは非常に整っていて、こちらは正統派の美男子だ。
何となくつまらない思いを抱いて、シドは気のない返事をする。
「ふうん。それで着任申告する部隊長殿は何処にいるってか?」
言った途端に制服は離れ、戦闘服の四名にシドは囲まれた。男の一人が鋭い右ストレートを放ってくる。僅かな動きで避け、伸びてきた手を逆手に取って逮捕術の要領で捻り上げた。
逆らえば肩関節が外れる一歩手前である。だがそいつだけに関わっているヒマはない、突き飛ばすと二人目の蹴りも一歩下がって綺麗に避けた。
右ストレートを叩き込んでおいて、三人目のこぶしをウィービングで躱しつつ肘鉄を一閃させる。四人目が殴り掛かってきたのをかいくぐり、宙にフックをかまして上体を泳がせた男の足を払う。前のめりに転んだそいつの右脇腹を蹴った。
そこで一人目の男が掴み掛かってくる。一歩下がって間合いを取ると胸ぐらと袖を掴んだ。男の勢いを利用して躰を返し腰に体重を載せ、背負い投げて床に叩きつける。
十秒と掛からず四人を沈め、シドは男たちを捕縛用結束バンドで後ろ手に縛り上げて転がした。だが次にはイリヤとスティーブを含めた制服四人に銃口を向けられる。
咄嗟に抜いたレールガンのトリガを引く寸前、イリヤがニヤリと笑った。その笑みが合図だったかのように、四人全員が懐に銃を仕舞う。スティーブが口を開いた。
「あんたたちの着任申告及び、入隊歓迎会その一は終わりだ」
レールガンをヒップホルスタに収めてシドは文句を垂れる。
「何で俺だけこんな熱い歓迎をされなきゃならねぇんだよ?」
「ハイファスは頭脳派だからな」
「俺が頭脳派じゃないみたいじゃねぇか。それにハイファほどタフな奴はいないぜ?」
「そんなことは俺もイリヤも知ってるさ。ベッドの上で散々泣かせたって、翌日にはもう十キロを超える対物ライフルを担いでジャングルを走り回ってたんだからな」
「……っ!」
思わずシドはスティーブとイリヤを交互に睨みつけた。ポーカーフェイスながら切れ長の眼に宿した怒りの煌めきに、スティーブは諸手を挙げ、イリヤは口許の笑みを深くする。
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