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第23話
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蒸し暑いビル風に押されるように、シドは右方向へと歩き始める。ここからジェロームたちの発見された歓楽街は遠くない。
官庁ビルのふもとを通り抜け、病院から五百メートルも歩くと周囲に家電屋が増えてきた。目にも眩い店舗を眺めるうちに人も徐々に増えてくる。
更に十分も歩くと歩道と車道の区別がつかなくなった。十階建てほどの建物の前では呼び込みがプラカードを持って立ち、ツアー客らしい団体様が通りを横切る。もうゲーセンやカジノが立ち並び、電子看板やホロ看板が瞬いていた。
人混みは大したもので、気を付けないと肩が触れ合いそうな距離感である。お蔭で空気は一層蒸し暑い。店舗から洩れ出したBGMと人々の喋り声がやかましいくらいだ。
そんな通りをシドは先頭に立ってぐいぐいと歩き、カジノと大型合法ドラッグ店の間の小径を左に曲がる。小径を出るとバーやクラブなどの小さな店舗が建ち並んでいた。
「座標ではこの辺りなんだがな」
「それにしては何も痕跡がないな」
「死体が出た訳じゃねぇし、この辺じゃ珍しくもねぇ事件なんだろ」
イリヤと二人で座標であるバー二軒の間を覗いてみたが、僅かな血痕が残っていただけで、何も得られはしなかった。そのまま暫し四人で歩いて表通りに出る。
するとその辺りはツアーより個人客が多いようで、二人から四人ほどの男女が店々をひやかし歩いていた。建ち並んでいるのは大型の合法ドラッグ店にカジノばかりである。
BGMが薄く空気を揺らす中、見渡して一番大きなカジノをシドは指差した。
「ハイファ、あそこに入ってみるか」
「うん。ええと……あれはビューラーファミリーの仕切る店だよ」
「ふうん、武闘派ビューラーなあ。まあいい」
軍人二人を引き連れて、若い男女四人が吸い込まれたばかりのオートドアから店内に入る。一歩入るともうアップテンポのフロアミュージックが耳を聾せんばかりだ。だが広い店内に客はさほど多くない。
しかし天井から下がったミラーボールとシャンデリアが虹色の光を投げ、壁際にずらりと並んだスロットマシンの作動音とBGMが場を盛り立てている。
フロア中央にはルーレットやカードゲーム台が据えられ、取り囲んだオーディエンスが声を上げていた。それなりに大勝負がなされているのかも知れない。
「じゃあシド、早速始めてよ」
「人任せじゃなくて、お前も遊べよな」
言いつつシドは壁際のスロットマシンに近づく。リモータリンクで三十クレジット移した。レバーを引いて絵柄を回転させ、ストップボタン三つを押す。横一列にチェリーが揃った。再びレバーを引いてストップさせる。斜め一列に7が揃った。チャリーンという擬音とともにクレジットが払い戻される。三十クレジットが三万クレジットに化けたのだ。
見ていたスティーブが自分のことのように喜び、イリヤはブルーの目を瞠る。
「ほら、観光客なんだからさ、あんたらも適当に遊べって」
経験があるらしいスティーブが遊び出した。見よう見まねでイリヤもクレジットを移し、スロットマシンを操作し始める。その間にシドは二回目の7を揃えていた。
「やっぱりこうなるのかあ。貴方、すごいよね」
片や隣のハイファはクレジットをすられるばかりである。だがシドが異常、ハイファが普通なのだ。こういった機器は店によって確率調整されている。連続でこうも7が揃うことは有り得ない。
イヴェントストライカ恐るべしだった。
驚いたスティーブがシドに胡散臭そうな視線を向ける。
「まさかシド、八百長してるんじゃないだろうな。秘密主義は感心しないぞ」
「タネがあるなら見つけて捻り潰してくれ。おっと、また揃いやがった」
まるで集金マシンの様相を呈するスロットマシンを三台ハシゴし、惑星警察刑事の薄給三ヶ月分を吐き出させると、シドはもう飽きてしまう。そもそも普段から博打のような人生を歩まされているので、シド自身はあまり博打が好きではないのだ。
しかしこれも情報収集への迂遠な一歩だと思い、萎える気持ちを自ら鼓舞してクレジット生産機を操作し続けるのであった。そうしているとハイファが腕をつついて囁く。
「ねえ、やっとお出ましみたいだよ」
「んあ、分かってる。もう少し煽ってみるか」
既にシドの周囲には人だかりができていた。ミラクルを目にしようと人々が伸び上がって注視している。その人の輪の前面に人員整理のフリをして目つきの悪い従業員らが数名立ち、誰より熱心にシドを観察していた。
荒事専門の従業員らは、リモータに仕込んだ海賊版アプリでのイカサマを見破ろうとしているのである。
だがイカサマしていないシドは悠々と7を三回揃えたのち、三人と一団を引き連れて移動した。毒気を抜かれたようにスティーブはもう何も言わず、イリヤもシドを見守っている。
そうしてシドは唯一ルールを知るポーカーゲームの一角を占めた。マフィア経営とはいえ、さすがに観光客相手でレートは良心的、ワンベット百クレジットである。配られたカードをかき集めてチラリと見ながら、チップを一枚投げ出して勝負を始めた。
二枚のカードを交換し、三人が背後から覗くと綺麗にハートのストレートフラッシュが揃っている。思わず声を上げそうになったスティーブの口をハイファが塞いだ。
「どうなっているんだ、この男は?」
「いいから黙ってて、スティーブ」
密やかに見守るとシドの右隣のご婦人も強気で、レイズという掛け金上乗せばかりを繰り返す。他の参加者がフォールド、つまり勝負から降りて、やっとご婦人もコールした。
ショウダウンでカードをオープンするとご婦人はAのスリーカードである。
その調子でご婦人の手役は良いものばかり、ハイファは背後からシドに囁いた。
「このオバさん、店側のサクラなんじゃない?」
「ディーラーとグルで八百長してるのかもな」
それでもシドは負け知らずで、何度もオーディエンスに溜息をつかせた。山のように積み上がったチップを一旦換金すると、再び勝負を始めようとしたシドの脇腹に硬いものが食い込む。見るまでもなく銃口だった。
けれど驚かない、これを待っていたのである。
「お楽しみのところ申し訳ありません、当店のマネージャーが是非ともご挨拶を致したく――」
咄嗟に懐に手をやったイリヤをハイファが黙って留めた。
あっさりとシドは席を立ち、オーディエンスが惜しそうな声を上げる。構わずイリヤとスティーブに目配せした。抵抗するなと目で告げる。
ダークスーツ六人に囲まれ連れて行かれたのは、フロアの奥にしつらえられたバーラウンジだった。壁一枚で遮られただけの空間に足を踏み入れる。
入ってみると音声キャンセラ素子でも埋めているのか、防音フィールドでも張っているのか知らないが、横方向から僅かにBGMが聞こえるだけの、なかなかに落ち着ける場となっていた。
おまけに人払いしたのだろう、カウンターでは男が一人飲んでいるだけだ。
仕立てのいいブラウンのスーツを着た男の右隣にシドは腰掛ける。更に右のスツールにハイファ、イリヤ、スティーブの順に座った。
遠慮なくシドはバーテンに注文する。
「ジントニック、濃いめで」
「じゃあ、僕はミモザで」
「私はビールでいい」
「じゃあ、俺もビールで」
酔っては話にならないので、ハイファはシャンパンのオレンジジュース割りだ。冷えたグラスはすぐに出される。イリヤとスティーブは少々緊張した風にグラスを手にした。
対してまるで常態のシドは、ひとくち啜って煙草に火を点ける。
ブランデーをたしなむ男が低い声で訊いてきた。
「大した度胸の兄さん方だが、どういうつもりでウチのシマを荒らした?」
官庁ビルのふもとを通り抜け、病院から五百メートルも歩くと周囲に家電屋が増えてきた。目にも眩い店舗を眺めるうちに人も徐々に増えてくる。
更に十分も歩くと歩道と車道の区別がつかなくなった。十階建てほどの建物の前では呼び込みがプラカードを持って立ち、ツアー客らしい団体様が通りを横切る。もうゲーセンやカジノが立ち並び、電子看板やホロ看板が瞬いていた。
人混みは大したもので、気を付けないと肩が触れ合いそうな距離感である。お蔭で空気は一層蒸し暑い。店舗から洩れ出したBGMと人々の喋り声がやかましいくらいだ。
そんな通りをシドは先頭に立ってぐいぐいと歩き、カジノと大型合法ドラッグ店の間の小径を左に曲がる。小径を出るとバーやクラブなどの小さな店舗が建ち並んでいた。
「座標ではこの辺りなんだがな」
「それにしては何も痕跡がないな」
「死体が出た訳じゃねぇし、この辺じゃ珍しくもねぇ事件なんだろ」
イリヤと二人で座標であるバー二軒の間を覗いてみたが、僅かな血痕が残っていただけで、何も得られはしなかった。そのまま暫し四人で歩いて表通りに出る。
するとその辺りはツアーより個人客が多いようで、二人から四人ほどの男女が店々をひやかし歩いていた。建ち並んでいるのは大型の合法ドラッグ店にカジノばかりである。
BGMが薄く空気を揺らす中、見渡して一番大きなカジノをシドは指差した。
「ハイファ、あそこに入ってみるか」
「うん。ええと……あれはビューラーファミリーの仕切る店だよ」
「ふうん、武闘派ビューラーなあ。まあいい」
軍人二人を引き連れて、若い男女四人が吸い込まれたばかりのオートドアから店内に入る。一歩入るともうアップテンポのフロアミュージックが耳を聾せんばかりだ。だが広い店内に客はさほど多くない。
しかし天井から下がったミラーボールとシャンデリアが虹色の光を投げ、壁際にずらりと並んだスロットマシンの作動音とBGMが場を盛り立てている。
フロア中央にはルーレットやカードゲーム台が据えられ、取り囲んだオーディエンスが声を上げていた。それなりに大勝負がなされているのかも知れない。
「じゃあシド、早速始めてよ」
「人任せじゃなくて、お前も遊べよな」
言いつつシドは壁際のスロットマシンに近づく。リモータリンクで三十クレジット移した。レバーを引いて絵柄を回転させ、ストップボタン三つを押す。横一列にチェリーが揃った。再びレバーを引いてストップさせる。斜め一列に7が揃った。チャリーンという擬音とともにクレジットが払い戻される。三十クレジットが三万クレジットに化けたのだ。
見ていたスティーブが自分のことのように喜び、イリヤはブルーの目を瞠る。
「ほら、観光客なんだからさ、あんたらも適当に遊べって」
経験があるらしいスティーブが遊び出した。見よう見まねでイリヤもクレジットを移し、スロットマシンを操作し始める。その間にシドは二回目の7を揃えていた。
「やっぱりこうなるのかあ。貴方、すごいよね」
片や隣のハイファはクレジットをすられるばかりである。だがシドが異常、ハイファが普通なのだ。こういった機器は店によって確率調整されている。連続でこうも7が揃うことは有り得ない。
イヴェントストライカ恐るべしだった。
驚いたスティーブがシドに胡散臭そうな視線を向ける。
「まさかシド、八百長してるんじゃないだろうな。秘密主義は感心しないぞ」
「タネがあるなら見つけて捻り潰してくれ。おっと、また揃いやがった」
まるで集金マシンの様相を呈するスロットマシンを三台ハシゴし、惑星警察刑事の薄給三ヶ月分を吐き出させると、シドはもう飽きてしまう。そもそも普段から博打のような人生を歩まされているので、シド自身はあまり博打が好きではないのだ。
しかしこれも情報収集への迂遠な一歩だと思い、萎える気持ちを自ら鼓舞してクレジット生産機を操作し続けるのであった。そうしているとハイファが腕をつついて囁く。
「ねえ、やっとお出ましみたいだよ」
「んあ、分かってる。もう少し煽ってみるか」
既にシドの周囲には人だかりができていた。ミラクルを目にしようと人々が伸び上がって注視している。その人の輪の前面に人員整理のフリをして目つきの悪い従業員らが数名立ち、誰より熱心にシドを観察していた。
荒事専門の従業員らは、リモータに仕込んだ海賊版アプリでのイカサマを見破ろうとしているのである。
だがイカサマしていないシドは悠々と7を三回揃えたのち、三人と一団を引き連れて移動した。毒気を抜かれたようにスティーブはもう何も言わず、イリヤもシドを見守っている。
そうしてシドは唯一ルールを知るポーカーゲームの一角を占めた。マフィア経営とはいえ、さすがに観光客相手でレートは良心的、ワンベット百クレジットである。配られたカードをかき集めてチラリと見ながら、チップを一枚投げ出して勝負を始めた。
二枚のカードを交換し、三人が背後から覗くと綺麗にハートのストレートフラッシュが揃っている。思わず声を上げそうになったスティーブの口をハイファが塞いだ。
「どうなっているんだ、この男は?」
「いいから黙ってて、スティーブ」
密やかに見守るとシドの右隣のご婦人も強気で、レイズという掛け金上乗せばかりを繰り返す。他の参加者がフォールド、つまり勝負から降りて、やっとご婦人もコールした。
ショウダウンでカードをオープンするとご婦人はAのスリーカードである。
その調子でご婦人の手役は良いものばかり、ハイファは背後からシドに囁いた。
「このオバさん、店側のサクラなんじゃない?」
「ディーラーとグルで八百長してるのかもな」
それでもシドは負け知らずで、何度もオーディエンスに溜息をつかせた。山のように積み上がったチップを一旦換金すると、再び勝負を始めようとしたシドの脇腹に硬いものが食い込む。見るまでもなく銃口だった。
けれど驚かない、これを待っていたのである。
「お楽しみのところ申し訳ありません、当店のマネージャーが是非ともご挨拶を致したく――」
咄嗟に懐に手をやったイリヤをハイファが黙って留めた。
あっさりとシドは席を立ち、オーディエンスが惜しそうな声を上げる。構わずイリヤとスティーブに目配せした。抵抗するなと目で告げる。
ダークスーツ六人に囲まれ連れて行かれたのは、フロアの奥にしつらえられたバーラウンジだった。壁一枚で遮られただけの空間に足を踏み入れる。
入ってみると音声キャンセラ素子でも埋めているのか、防音フィールドでも張っているのか知らないが、横方向から僅かにBGMが聞こえるだけの、なかなかに落ち着ける場となっていた。
おまけに人払いしたのだろう、カウンターでは男が一人飲んでいるだけだ。
仕立てのいいブラウンのスーツを着た男の右隣にシドは腰掛ける。更に右のスツールにハイファ、イリヤ、スティーブの順に座った。
遠慮なくシドはバーテンに注文する。
「ジントニック、濃いめで」
「じゃあ、僕はミモザで」
「私はビールでいい」
「じゃあ、俺もビールで」
酔っては話にならないので、ハイファはシャンパンのオレンジジュース割りだ。冷えたグラスはすぐに出される。イリヤとスティーブは少々緊張した風にグラスを手にした。
対してまるで常態のシドは、ひとくち啜って煙草に火を点ける。
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