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第28話
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まもなく定期BELはクローナの郊外にある第二宙港にランディングした。ここでも宙港メインビル屋上が停機場である。タラップドアからエレベーターホールまでは、チューブ状の通路が延びて濡れずにビル内へと入れるようになっていた。
ただ非常に蒸し暑いのには閉口させられ、皆が足早にチューブ状通路を抜ける。
まずはエレベーターで一階ロビーフロアに降り、インフォメーション端末のブースで皆がクローナの詳しいマップをリモータにダウンロードした。次にロイにテレンス、ハイファがサンズについて検索を掛ける。シドはハイファの作業を見守った。
別室カスタムメイドリモータを端末に繋いだハイファは、ホロ画面の初期ページであるインフォメーションのパスワードを易々と入手する。
そしてコンテンツの管理権限者のフリをして上階層へと上ってゆき、宙港総合管理コンに辿り着くと、今度はインフラの管理コンからクローナのインフラ管理コンに飛び移り、行政ビルの住民管理コンに侵入する。
「出た。このクローナにはサンズが五十七名いるね」
「相変わらずの見事な手並みだな」
少々先んじられたロイとテレンスが悔しそうにこちらを見た。
「んで、黒髪に緑の目の大男はいたのか?」
「そこまで分かる訳ないでしょ。でも年齢的にみれば二十五名、それにレイクス氏から貰ったリモータIDを条件にすれば……ほら、デイル=サンズのホームページがヒットしたよ。デイル=サンズは郊外近くで中古コイルやBELの販売業をしてる」
素早くロイたちもサンズのホームページを表示する。皆で覗き込んだ。
「ふうん、サンズ氏は誘拐ビジネスとカタギ仕事を兼業してやがるのか」
「でも自由になるBELを持ってるのは、エレボス騎士団としてもポイント高いよね」
「そうだな。じゃあ、このサンズが本当に大男かどうか確かめに行こうぜ」
「えっ、またそのパターン?」
ハイファだけでなくイリヤとスティーブにも凝視され、シドはポーカーフェイスの眉間に僅かな不機嫌を溜める。切れ長の目でイリヤたちを見返して言った。
「今度は大人しくあんたらの仕事ぶりを見てればいいんだろ」
「昼間から勾留される訳にはいかないからな」
いつまでも端末を独占してもいられず、八人はその場を離れて売店に向かいレインコートを手に入れる。雨季だからか選ぶのに困るほど傘やレインコートは売っていた。皆がトレンチタイプのものを買って袖を通す。
一人ヒップホルスタのシドはレールガンを抜きづらくなったが、サンズの件をイリヤたちに丸投げしたので構わないと思っている。
大欠伸をしてシドが涙を拭っている間にイリヤとスティーブが相談し、そう遠くないサンズの販売店までタクシーで向かうことになった。
エントランスを出てみると大粒の生温かい雨が横殴りに吹きつけ、皆はそそくさと二台のタクシーに分乗する。先行するのはイリヤとスティーブにロイとテレンスの乗ったタクシーだ。
シドたちはアドリアンらの後部に乗る。ゲイリーが先行コイルの追尾モードを選択した。タクシーは風雨にも負けず、僅かに浮いて軽快に走り出す。
到着予想時刻は十五時七分だった。クローナの都市内はコイルも多いのだろうが、郊外の道は空いている上に広く整備されていて、効率よく距離を稼ぐ。
「結構な都市だが、このクローナにも歓楽街はあるんだろ?」
「あるんじゃないのかな。ええと、武闘派バシリーの仕切る店が多いみたい」
「ふん、大したバイタリティだよな。サンドバッグ並みに丈夫だしよ」
そこでルームミラーの中からアドリアンがシドを見てニヤニヤ笑っているのに気付いた。
「何だよ、気持ち悪いな」
「いや、シドの旦那だろう、スティーブをサンドバッグにしたのは」
「別にサンドバッグにはしてねぇさ、少々撫でてはやったけどな」
「おおっ、余裕発言だな。けどスティーブの野郎はあれで純情青年だぞ」
「純情すぎてストーカーに走る手合いだ、気を付けた方がいい」
笑ってゲイリーまでがそう言い、シドはげんなりする。もうとっとと帰り、本星の自室にハイファを閉じ込めておきたかった。
萎えた気分でいると窓外を眺める。左側はクローナの外縁で広葉樹の緑が多い。右側は五、六階建てのマンションや郊外一軒型の店舗が並んでいた。コイル駐車場や空き地も目につく。
到着予想時刻が迫り、タクシーが減速した。
「ウチの大旦那はサンズ氏の店まで行かずに手前で降りるらしいぞ」
アドリアンのドレッドヘアの脇から見ると、先行タクシーはもう路肩に寄って停止し接地している。連なってこのタクシーも停止した。ゲイリーがクレジット精算し、シドたちは横殴りの雨の中に降り立つ。
傍にあるのは大きなファミリーレストランの店舗にコイル駐車場だが、定休日の看板が掲げられていた。
「定休日に隣が空き地で、向こうがサンズ氏の中古屋みてぇだな」
「その向こうは畑だし、これならシドがその大砲をぶちかましても大丈夫かもね」
「今日は俺、撃たねぇんだ、軍人さんの仕事を見学するんだ」
「ったく、土鍋性格なんだから。その割に誰より手は早いし」
暢気に喋っているとハンドサインでイリヤに呼ばれる。幾ら見学者を決め込んでも、何も知らないのは確かに拙い。皆は目立たないよう定休日のファミレスの軒下に集まっていた。二人は皆に近寄る。
軒は小さかったが店舗が風よけになって多少居心地がいい。
いつの間にか消えていたスティーブが戻ってきて説明を始めた。
「ざっと見たところ、出入り口は三ヶ所。狭い裏口、向こう側面の修理工場への出入り口、ここから見える正面の店舗入り口だ。全てオートじゃない。二階建ての上階はたぶん住居、三角屋根からして屋上からもBELで逃げる可能性はない」
「大男のサンズ氏はいたのかよ?」
質問を投げたシドを綺麗に無視して、スティーブはイリヤに目を向ける。
「修理工場その他に人はいたか?」
このイリヤの問いにはスティーブも真面目な顔つきで答えた。
「綺麗さっぱり人はいなかった。正面店舗入り口も修理工場の大扉も全て開放されていたが人の姿はない。だが内部に人の気配はあるように思う」
「では裏口にロイとテレンス。修理工場に潜入して側面出入り口にアドリアンとゲイリー。私とスティーブは正面に待機する。シドとハイファスは客のフリをして正攻法を取れ」
「えっ、僕たち?」
「一番軍人臭くない人員に客役をして貰うつもりだが、何か不都合があるのか?」
「そっか、レイクスがジェロームたちのことをサンズに報告してるかも知れないもんね」
簡単に納得したハイファの傍で、シドはムッとして愚痴る。
「何だかんだ言って、結局俺たちが切り込み隊長かよ」
「意見があるなら述べてくれ、シド」
「へいへい、分かりましたよ。行けばいいんだろ、行けば!」
「裏と側面要員は先行しろ。三十秒後、私たちも出る」
「アイ・サー」
表の道ではなく空き地を横切ってロイやアドリアンたちはサンズの店へと向かった。じっと佇んでいるとレインコートの中が蒸れてくる。シドは襟元にバサバサと風を入れた。だが蒸し暑い空気は何ら冷却効果を発揮しない。けれど脱いだらレールガンが目立つ。
「よし、我々も行こう」
正面からの四人は表の道を辿った。歩道を七、八十メートル歩いて空き地を過ぎると、店の前に商品らしい小型BELが二機と、コイルが四台駐められているのが目に入る。
その向こうに数メートル引っ込んで修理工場の開放された入り口があった。大扉は普段から開けっ放しなのだろう、外にジャンクの山があって工場内まで続いている。
横殴りの雨に長めの前髪を吹き乱され、かき上げながらシドは進んだ。
「風邪引かないでよね、シド」
「この季候で風邪なんか引くほど器用じゃねぇよ。それより店も開けっ放しは不用心だな」
「イヴェントストライカを歓迎してくれてるんじゃない?」
「イヤな予感がしてくるから、ここでその仇名を出すなよな!」
「僕は貴方のその科白にドキドキするんだって」
喋りながら到着し、二人は背後のイリヤとスティーブを確認する。イリヤたちは四台のコイルを見分するフリをしていた。シドとハイファは何の気負いもなく入店する。
店内には商談に使う古いソファセットと、端末の載ったテーブルがあった。あとは奥にカウンターだ。
期待したほど店内は涼しくない。開け放してあるのだから当然かも知れないが。
「こいつで店番を呼ぶんじゃねぇか?」
テーブル上、端末の横に鎮座したベルをシドは指して軽く叩く。蒸し暑さにそぐわない涼やかな音が響いた。建物の奥でも連動してベルが鳴ったようである。暫し待つと奥の間からスーツ姿の男が出てきて、緩めたタイを締め直しながら営業用の愛想笑いを浮かべた。
黒髪に緑の目の男は二メートル近い身長、間違いなくレイクスの言ったサンズである。
「はい、何かご要り用で? BELですか、コイルですかね?」
「リオナからBELで運んだデカいネタをご所望だ」
ただ非常に蒸し暑いのには閉口させられ、皆が足早にチューブ状通路を抜ける。
まずはエレベーターで一階ロビーフロアに降り、インフォメーション端末のブースで皆がクローナの詳しいマップをリモータにダウンロードした。次にロイにテレンス、ハイファがサンズについて検索を掛ける。シドはハイファの作業を見守った。
別室カスタムメイドリモータを端末に繋いだハイファは、ホロ画面の初期ページであるインフォメーションのパスワードを易々と入手する。
そしてコンテンツの管理権限者のフリをして上階層へと上ってゆき、宙港総合管理コンに辿り着くと、今度はインフラの管理コンからクローナのインフラ管理コンに飛び移り、行政ビルの住民管理コンに侵入する。
「出た。このクローナにはサンズが五十七名いるね」
「相変わらずの見事な手並みだな」
少々先んじられたロイとテレンスが悔しそうにこちらを見た。
「んで、黒髪に緑の目の大男はいたのか?」
「そこまで分かる訳ないでしょ。でも年齢的にみれば二十五名、それにレイクス氏から貰ったリモータIDを条件にすれば……ほら、デイル=サンズのホームページがヒットしたよ。デイル=サンズは郊外近くで中古コイルやBELの販売業をしてる」
素早くロイたちもサンズのホームページを表示する。皆で覗き込んだ。
「ふうん、サンズ氏は誘拐ビジネスとカタギ仕事を兼業してやがるのか」
「でも自由になるBELを持ってるのは、エレボス騎士団としてもポイント高いよね」
「そうだな。じゃあ、このサンズが本当に大男かどうか確かめに行こうぜ」
「えっ、またそのパターン?」
ハイファだけでなくイリヤとスティーブにも凝視され、シドはポーカーフェイスの眉間に僅かな不機嫌を溜める。切れ長の目でイリヤたちを見返して言った。
「今度は大人しくあんたらの仕事ぶりを見てればいいんだろ」
「昼間から勾留される訳にはいかないからな」
いつまでも端末を独占してもいられず、八人はその場を離れて売店に向かいレインコートを手に入れる。雨季だからか選ぶのに困るほど傘やレインコートは売っていた。皆がトレンチタイプのものを買って袖を通す。
一人ヒップホルスタのシドはレールガンを抜きづらくなったが、サンズの件をイリヤたちに丸投げしたので構わないと思っている。
大欠伸をしてシドが涙を拭っている間にイリヤとスティーブが相談し、そう遠くないサンズの販売店までタクシーで向かうことになった。
エントランスを出てみると大粒の生温かい雨が横殴りに吹きつけ、皆はそそくさと二台のタクシーに分乗する。先行するのはイリヤとスティーブにロイとテレンスの乗ったタクシーだ。
シドたちはアドリアンらの後部に乗る。ゲイリーが先行コイルの追尾モードを選択した。タクシーは風雨にも負けず、僅かに浮いて軽快に走り出す。
到着予想時刻は十五時七分だった。クローナの都市内はコイルも多いのだろうが、郊外の道は空いている上に広く整備されていて、効率よく距離を稼ぐ。
「結構な都市だが、このクローナにも歓楽街はあるんだろ?」
「あるんじゃないのかな。ええと、武闘派バシリーの仕切る店が多いみたい」
「ふん、大したバイタリティだよな。サンドバッグ並みに丈夫だしよ」
そこでルームミラーの中からアドリアンがシドを見てニヤニヤ笑っているのに気付いた。
「何だよ、気持ち悪いな」
「いや、シドの旦那だろう、スティーブをサンドバッグにしたのは」
「別にサンドバッグにはしてねぇさ、少々撫でてはやったけどな」
「おおっ、余裕発言だな。けどスティーブの野郎はあれで純情青年だぞ」
「純情すぎてストーカーに走る手合いだ、気を付けた方がいい」
笑ってゲイリーまでがそう言い、シドはげんなりする。もうとっとと帰り、本星の自室にハイファを閉じ込めておきたかった。
萎えた気分でいると窓外を眺める。左側はクローナの外縁で広葉樹の緑が多い。右側は五、六階建てのマンションや郊外一軒型の店舗が並んでいた。コイル駐車場や空き地も目につく。
到着予想時刻が迫り、タクシーが減速した。
「ウチの大旦那はサンズ氏の店まで行かずに手前で降りるらしいぞ」
アドリアンのドレッドヘアの脇から見ると、先行タクシーはもう路肩に寄って停止し接地している。連なってこのタクシーも停止した。ゲイリーがクレジット精算し、シドたちは横殴りの雨の中に降り立つ。
傍にあるのは大きなファミリーレストランの店舗にコイル駐車場だが、定休日の看板が掲げられていた。
「定休日に隣が空き地で、向こうがサンズ氏の中古屋みてぇだな」
「その向こうは畑だし、これならシドがその大砲をぶちかましても大丈夫かもね」
「今日は俺、撃たねぇんだ、軍人さんの仕事を見学するんだ」
「ったく、土鍋性格なんだから。その割に誰より手は早いし」
暢気に喋っているとハンドサインでイリヤに呼ばれる。幾ら見学者を決め込んでも、何も知らないのは確かに拙い。皆は目立たないよう定休日のファミレスの軒下に集まっていた。二人は皆に近寄る。
軒は小さかったが店舗が風よけになって多少居心地がいい。
いつの間にか消えていたスティーブが戻ってきて説明を始めた。
「ざっと見たところ、出入り口は三ヶ所。狭い裏口、向こう側面の修理工場への出入り口、ここから見える正面の店舗入り口だ。全てオートじゃない。二階建ての上階はたぶん住居、三角屋根からして屋上からもBELで逃げる可能性はない」
「大男のサンズ氏はいたのかよ?」
質問を投げたシドを綺麗に無視して、スティーブはイリヤに目を向ける。
「修理工場その他に人はいたか?」
このイリヤの問いにはスティーブも真面目な顔つきで答えた。
「綺麗さっぱり人はいなかった。正面店舗入り口も修理工場の大扉も全て開放されていたが人の姿はない。だが内部に人の気配はあるように思う」
「では裏口にロイとテレンス。修理工場に潜入して側面出入り口にアドリアンとゲイリー。私とスティーブは正面に待機する。シドとハイファスは客のフリをして正攻法を取れ」
「えっ、僕たち?」
「一番軍人臭くない人員に客役をして貰うつもりだが、何か不都合があるのか?」
「そっか、レイクスがジェロームたちのことをサンズに報告してるかも知れないもんね」
簡単に納得したハイファの傍で、シドはムッとして愚痴る。
「何だかんだ言って、結局俺たちが切り込み隊長かよ」
「意見があるなら述べてくれ、シド」
「へいへい、分かりましたよ。行けばいいんだろ、行けば!」
「裏と側面要員は先行しろ。三十秒後、私たちも出る」
「アイ・サー」
表の道ではなく空き地を横切ってロイやアドリアンたちはサンズの店へと向かった。じっと佇んでいるとレインコートの中が蒸れてくる。シドは襟元にバサバサと風を入れた。だが蒸し暑い空気は何ら冷却効果を発揮しない。けれど脱いだらレールガンが目立つ。
「よし、我々も行こう」
正面からの四人は表の道を辿った。歩道を七、八十メートル歩いて空き地を過ぎると、店の前に商品らしい小型BELが二機と、コイルが四台駐められているのが目に入る。
その向こうに数メートル引っ込んで修理工場の開放された入り口があった。大扉は普段から開けっ放しなのだろう、外にジャンクの山があって工場内まで続いている。
横殴りの雨に長めの前髪を吹き乱され、かき上げながらシドは進んだ。
「風邪引かないでよね、シド」
「この季候で風邪なんか引くほど器用じゃねぇよ。それより店も開けっ放しは不用心だな」
「イヴェントストライカを歓迎してくれてるんじゃない?」
「イヤな予感がしてくるから、ここでその仇名を出すなよな!」
「僕は貴方のその科白にドキドキするんだって」
喋りながら到着し、二人は背後のイリヤとスティーブを確認する。イリヤたちは四台のコイルを見分するフリをしていた。シドとハイファは何の気負いもなく入店する。
店内には商談に使う古いソファセットと、端末の載ったテーブルがあった。あとは奥にカウンターだ。
期待したほど店内は涼しくない。開け放してあるのだから当然かも知れないが。
「こいつで店番を呼ぶんじゃねぇか?」
テーブル上、端末の横に鎮座したベルをシドは指して軽く叩く。蒸し暑さにそぐわない涼やかな音が響いた。建物の奥でも連動してベルが鳴ったようである。暫し待つと奥の間からスーツ姿の男が出てきて、緩めたタイを締め直しながら営業用の愛想笑いを浮かべた。
黒髪に緑の目の男は二メートル近い身長、間違いなくレイクスの言ったサンズである。
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