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第36話(注意・暴力描写を含む)
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やがて華奢な躰に坂下がのしかかる。ソファに押し倒されてドレスシャツのボタンを外され胸の尖りを嬲られた。きつく歯を立てられて白い喉を仰け反らせる。
「すげぇ、女よりいい肌してやがる。おい、あの霧島って野郎にどうされてんだ?」
「忍さんは、僕を、もっと……や、あん、はぅん……やめて」
「んなこた訊いてねぇよ。いつもと同じようにしてやるからよ、言え!」
男たちの視線に晒されつつも躰が勝手に反応し、痛いほどスラックスの前が張り詰めていた。のしかかられた重みで擦られ思わず腰が蠢いてしまうのを止められない。それでも必死で抵抗した。けれど拒否の声が自分でも驚くほど甘さを帯びている。
「やだ……お願い、やめ……ああん! それは、だめ、っん……はあっ」
「効いてるんだ、素直によがっていいんだぜ? ほら、濡れてんだろ?」
獲物を嬲り追い詰めることに慣れているらしい坂下の責め方は堂に入っていた。正常な判断力を失った京哉は与えられる快感に否応なく集中させられてゆく。
だが心はまだ拒否していた。意味なく嬲られることにプライドが拒絶反応を起こしているのだ。躰は確かに快感を得ている。身を投げ出し全てを任せてしまいたいほどの強烈な快感だった。しかし心は拒否して混乱し熱い涙が零れて冷や汗が滲む。
「優しくしてやってるうちに言えよ、その口で欲しいってよ!」
「ちが、う……いや、だ……んっ、や……はぅん!」
ソファの上で手足を振り回したが抵抗にもならない。押さえつけられて帯革とベルトを緩められ、下衣を剥ぎ取られるまであっという間だった。
勃ち上がったものを晒される。茎を蜜が伝っているのをじっくりと見た男たちが嗤い、更には見え隠れする色づいた窄まりを観察されて喉を鳴らされた。坂下だけでなく他の男も京哉を獲物として捉えている。
尤も自分がどんな目に遭うかは霧島に『待ってる』と言った時点で覚悟していた。
今までにもこんなことはあったのだ。大したことじゃないと自分に言い聞かせる。
けれど今までは自分の意志も介在させてきた。でもこのままではヘロインの作用に意志まで奪われ抵抗もできずに、ただ身を汚される。京哉にとってそれは屈辱でしかない。でも全身が淫らな快感を渇望し、期待で歓喜の悲鳴を上げている。
躰と遊離した心が軋みを上げるような思いで膝を割られた。大きく脚を広げられ、片脚をソファの背凭れに載せるという何もかも露わな姿態を取らされる自分を、京哉は奥歯を噛み締めて見下ろす。ぬるついた坂下のものが後ろの蕾にあてがわれた。
いつも馴らしてくれる長い指もなしに受け入れさせられるのだ。
声など出したくなかったが、押し殺すことはできなかった。
「いや、あ……あっ、ああっ……あうっ!」
一気に挿し貫かれて鋭い痛みに一瞬だけ気が遠くなる。だが容赦なく動き始めたそれは異常なまでの快感を掘り起こし、またも京哉を混乱させた。
自分の粘膜が欲しがって締め付け赤の他人のものを誘い込んでいる。勝手に躰が反応していた。呆然としたまま自分の喉から洩れる甘い声を聞く。
「ああんっ……んっ、あぅん――」
「本格的に効いてきたな。いいぞ……感度も最高だな」
「はぅん! やだ……あっ、あっ、ああんっ!」
突き上げられ激しく揺らされるたびに、体内でおぞましいような感覚が生み出されて、京哉の理性は敢えなく崩壊した。泣き濡れながら高く悦びの喘ぎを放ち、自ら腰を浮かせては坂下や男たちの嗤い声を耳にして吐き気がするほどの憎悪を抱く。
いっそ心に霧島を想い浮かべて耐えようとしてみたが、肌も動きのクセも何もかもが違って上手くいかない。
「くっ、本当にいい具合だな……こいつは本物だ」
「あっふ……ん、あっ……いや……い、やあっ!」
拒否と甘い喘ぎを入り交じらせながら京哉は身を捩らせ喉を振り絞り叫んだ。同時にたっぷりと体内を汚されている。快感が去ると京哉も急速に熱が引いていた。
抗えないと思ったのに、じつは抗えたんじゃないかと考えるくらいの醒め方だった。最大に効いたラッシュ状態が去っただけなのだが、京哉を打ちのめすには充分だった。
身を起こして溢れた涙を拭い、のろのろと衣服を身に着ける。
それでも差し出されたガラスパイプを拒否するだけの力は残っていなかった。ヘロインを脳が渇望していた。どうしても止めることができず口に運んでしまう。
思考は混乱しきっていてもう何が最善かなど、とっくに分からなくなっていた。
そんな京哉を無表情で眺めていた本木が背後の男たちに合図する。
「こうも見せつけられちゃ堪んねぇだろう。一本射ってお前らも好きにしろ」
途端に五人の男たちが我先に京哉の腕を捲った。ごく短時間にまた射たれた京哉は立っていられないほどの衝撃を脳に食らって絨毯の上に頽れる。強引に引き起こされるヘロインのラッシュの連続に耐え切れなかったのだ。
そんな躰に五人もの男たちが容赦なく襲い掛かった。身に着けたばかりの衣服を全て引き剥がされ、絨毯の上でじかに白い肌を余さず露出させられる。何処も押し広げられて検分された。
更には頭上で両手首を縫い止められ、冷たい金属の感触に縛められる。躰が勝手に暴れるたびに食い込んでくるそれが自分の手錠だと知った。再び冷や汗が全身に滲み憎悪が膨れ上がる。躰の至る処を這い回る手が気色悪くて吐き気すら感じた。
それでも狭い締まりに指を挿れられると白く華奢な身を反らして甘く高く鳴いた。
「すげぇ、女よりいい肌してやがる。おい、あの霧島って野郎にどうされてんだ?」
「忍さんは、僕を、もっと……や、あん、はぅん……やめて」
「んなこた訊いてねぇよ。いつもと同じようにしてやるからよ、言え!」
男たちの視線に晒されつつも躰が勝手に反応し、痛いほどスラックスの前が張り詰めていた。のしかかられた重みで擦られ思わず腰が蠢いてしまうのを止められない。それでも必死で抵抗した。けれど拒否の声が自分でも驚くほど甘さを帯びている。
「やだ……お願い、やめ……ああん! それは、だめ、っん……はあっ」
「効いてるんだ、素直によがっていいんだぜ? ほら、濡れてんだろ?」
獲物を嬲り追い詰めることに慣れているらしい坂下の責め方は堂に入っていた。正常な判断力を失った京哉は与えられる快感に否応なく集中させられてゆく。
だが心はまだ拒否していた。意味なく嬲られることにプライドが拒絶反応を起こしているのだ。躰は確かに快感を得ている。身を投げ出し全てを任せてしまいたいほどの強烈な快感だった。しかし心は拒否して混乱し熱い涙が零れて冷や汗が滲む。
「優しくしてやってるうちに言えよ、その口で欲しいってよ!」
「ちが、う……いや、だ……んっ、や……はぅん!」
ソファの上で手足を振り回したが抵抗にもならない。押さえつけられて帯革とベルトを緩められ、下衣を剥ぎ取られるまであっという間だった。
勃ち上がったものを晒される。茎を蜜が伝っているのをじっくりと見た男たちが嗤い、更には見え隠れする色づいた窄まりを観察されて喉を鳴らされた。坂下だけでなく他の男も京哉を獲物として捉えている。
尤も自分がどんな目に遭うかは霧島に『待ってる』と言った時点で覚悟していた。
今までにもこんなことはあったのだ。大したことじゃないと自分に言い聞かせる。
けれど今までは自分の意志も介在させてきた。でもこのままではヘロインの作用に意志まで奪われ抵抗もできずに、ただ身を汚される。京哉にとってそれは屈辱でしかない。でも全身が淫らな快感を渇望し、期待で歓喜の悲鳴を上げている。
躰と遊離した心が軋みを上げるような思いで膝を割られた。大きく脚を広げられ、片脚をソファの背凭れに載せるという何もかも露わな姿態を取らされる自分を、京哉は奥歯を噛み締めて見下ろす。ぬるついた坂下のものが後ろの蕾にあてがわれた。
いつも馴らしてくれる長い指もなしに受け入れさせられるのだ。
声など出したくなかったが、押し殺すことはできなかった。
「いや、あ……あっ、ああっ……あうっ!」
一気に挿し貫かれて鋭い痛みに一瞬だけ気が遠くなる。だが容赦なく動き始めたそれは異常なまでの快感を掘り起こし、またも京哉を混乱させた。
自分の粘膜が欲しがって締め付け赤の他人のものを誘い込んでいる。勝手に躰が反応していた。呆然としたまま自分の喉から洩れる甘い声を聞く。
「ああんっ……んっ、あぅん――」
「本格的に効いてきたな。いいぞ……感度も最高だな」
「はぅん! やだ……あっ、あっ、ああんっ!」
突き上げられ激しく揺らされるたびに、体内でおぞましいような感覚が生み出されて、京哉の理性は敢えなく崩壊した。泣き濡れながら高く悦びの喘ぎを放ち、自ら腰を浮かせては坂下や男たちの嗤い声を耳にして吐き気がするほどの憎悪を抱く。
いっそ心に霧島を想い浮かべて耐えようとしてみたが、肌も動きのクセも何もかもが違って上手くいかない。
「くっ、本当にいい具合だな……こいつは本物だ」
「あっふ……ん、あっ……いや……い、やあっ!」
拒否と甘い喘ぎを入り交じらせながら京哉は身を捩らせ喉を振り絞り叫んだ。同時にたっぷりと体内を汚されている。快感が去ると京哉も急速に熱が引いていた。
抗えないと思ったのに、じつは抗えたんじゃないかと考えるくらいの醒め方だった。最大に効いたラッシュ状態が去っただけなのだが、京哉を打ちのめすには充分だった。
身を起こして溢れた涙を拭い、のろのろと衣服を身に着ける。
それでも差し出されたガラスパイプを拒否するだけの力は残っていなかった。ヘロインを脳が渇望していた。どうしても止めることができず口に運んでしまう。
思考は混乱しきっていてもう何が最善かなど、とっくに分からなくなっていた。
そんな京哉を無表情で眺めていた本木が背後の男たちに合図する。
「こうも見せつけられちゃ堪んねぇだろう。一本射ってお前らも好きにしろ」
途端に五人の男たちが我先に京哉の腕を捲った。ごく短時間にまた射たれた京哉は立っていられないほどの衝撃を脳に食らって絨毯の上に頽れる。強引に引き起こされるヘロインのラッシュの連続に耐え切れなかったのだ。
そんな躰に五人もの男たちが容赦なく襲い掛かった。身に着けたばかりの衣服を全て引き剥がされ、絨毯の上でじかに白い肌を余さず露出させられる。何処も押し広げられて検分された。
更には頭上で両手首を縫い止められ、冷たい金属の感触に縛められる。躰が勝手に暴れるたびに食い込んでくるそれが自分の手錠だと知った。再び冷や汗が全身に滲み憎悪が膨れ上がる。躰の至る処を這い回る手が気色悪くて吐き気すら感じた。
それでも狭い締まりに指を挿れられると白く華奢な身を反らして甘く高く鳴いた。
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