45 / 49
第45話
しおりを挟む
心配で堪らない霧島は居ても立っても居られない気分で過ごしていたが、起きても朦朧としている京哉は徐々に減ってゆくヘロイン残量への不安と戦っているようにも見え、無理にものを食べさせることもできない。
可能な限り枕元に待機して水分を摂らせるのが精一杯だった。それでも傍で綺麗な寝顔を見られるのは悪くない。
けれど動かないので食欲はともかく、さすがに霧島も眠たくなってきた。まばたき一回のつもりで目を開くとベッドに突っ伏して自分が毛布を被っている。
時刻は二十二時、ベッドはもぬけの殻で一気に目が覚めキッチンに向かうと京哉は煙草を吸っていた。アルミホイルは置いていない。時間的に必要だろうと思ったのだが気分ではないのか。
「忍さん、お腹が空いたでしょう。冷蔵庫の中身は全然減ってないのにウィスキーはしっかり減ってるし。せめて食べてから飲んで……聞いてますか?」
「起きるなりガミガミ言うことはないだろう」
「言いたくなくても言わされるんです。ならメニューは任せて貰っていいですね?」
「今週の食事当番は私だぞ?」
「貴方の左腕が痛んでるの、気が付かないとでも思ったんですか?」
黒いエプロンを着けて京哉は調理台に向かった。時間は遅いがメニューは鶏の香草焼きとクリームシチューに決めてある。霧島には蛋白質を多く摂らせないと怪我も治らない。
食材の消費期限も大問題だ。気合いを入れて何とか四十分ほどで作り上げ、霧島と久々に自宅での食卓を囲む。
空腹だった二人は、ゆったりと雑談しつつ食事を愉しんだ。
食べ終わると後片付けする間に霧島をバスルームに追いやる。霧島が出てくると交代して京哉もシャワーを浴びた。湯にも浸かって肌を緩める。風呂から上がるとバスローブを羽織り髪もドライヤーで乾かした。寝室に着替えに行くと霧島がベッドで欠伸している。
「ふあーあ、やけに眠いな」
「怪我してるのに僕のためにずっと起きていたからでしょう。寝たらどうですか?」
「お前も一緒なら寝る。ふあーあ」
「僕は明日の朝食の仕込みをしますから、先に寝ていて下さい」
毛布を被せようとして勘のいい霧島が鋭く京哉を見た。無言で京哉は目を逸らす。
「京哉、お前はまた私に睡眠薬を食わせたのか!」
「すみません、保養所で貰ったのを少々」
一服盛られたのは二度目、前回は京哉が死線を彷徨うことになった。だが霧島の怒りはふいに突き抜けてしまう。強引な眠気に抗いながら年下の愛しい男に懇願した。
「京哉……頼む、京哉……何処へも行くな」
「大丈夫です。今回は何処へも行きません。ただ少しだけ僕を一人にさせて下さい」
「頼むから京哉……私の京哉、何処へも――」
低い声を途切れさせると霧島はすぐに規則正しい寝息を立て始める。京哉は救急箱を持ってくると己を構おうとしない霧島の腕と耳の傷を丁寧に消毒して防水ガーゼを貼り替えた。
毛布を被せて抱き締めると霧島の唇に軽くキスして救急箱を片付ける。
そして清潔なドレスシャツとスラックスに着替えた。ライティングチェストの引き出しから配線を結束する樹脂バンドを二本と、組対から借りっ放しのシグ・ザウエルP226を出す。ショルダーホルスタを着けてシグを収め、キッチンに向かった。
全弾発射して手入れもしていなかったシグをフィールドストリッピングなる簡易分解してパーツを徹底的にタオルで拭う。硝煙やスラッグという金属屑が付着したまま放置すると肝心な時にジャムという弾詰まりを起こすことがあるのだ。
この先も霧島のバディとして、あの背を護り命を預け合うために整備を怠ってはならない。
結局ガンオイルまで持ち出してパーツを磨き上げる。神経質なくらいに拭き上げたが、何処まで磨いても納得いかなかった。それでも自分はスナイパーだ。じっと我慢するのには慣れている。延々と磨きながら自分が納得できる時が来るのを待った。
途中で立つと冷蔵庫からミネラルウォーターの五百ミリリットル入りペットボトルを出して飲む。そこで時計を見ると一時過ぎだった。落胆しすぎた自分がおかしい。
まだ最後にヘロインを摂取してから五時間半ほどしか経っていない計算だ。
他に集中できることを見つけられなくて再び銃のパーツを清掃し始めたが、やはりどれだけ磨いても納得できなくてキリがない。しかしいい加減にパーツの摩耗を考えて清掃を切り上げ、組み上げた銃をテーブルの上で何度も分解結合する。
銃全般に対し天与の才を持つ京哉にとって、分解結合は目を瞑っていてもできる動作だった。幾度か繰り返していると突然にして銃を叩き壊したいような苛立ちが襲う。
何回も深呼吸して自分を宥めた。まだ大丈夫だと自分に言い聞かせる。
銃に九ミリパラを十五発満タンにしたマガジンを叩き込み、残っていた水を貪るように飲んだ。立ち上がるとボトルに水道水を詰めてキャップを閉める。
掌にびっしょりとかいた気持ちの悪い汗が付着するのを嫌ってグリップしか触れないようにして、着けたままのショルダーホルスタに銃を収めた。
約九百グラムがやたらと重たい。
摂取するインターバルを丸一日以上も空けられる人間もいるらしい。信じがたくも羨ましく思いながら眩暈を堪えて立ち上がると、床がグニャリと沈み込むような視界の異常を感じてふらつく。酷い立ちくらみに襲われテーブルに手をつき身を支えた。
気持ちの悪い回転性の眩暈に酔って吐きそうになる。再び椅子に腰掛けたが心臓が移動したように耳元で激しく鼓動を打っていた。飲んでも飲んでも喉が渇く。
こんな状態だというのにまだ、たったの六時間半。
七時間が経過する頃には金属系の打楽器を打ち鳴らすような音が頭蓋内で響き始めた。絶え間なく鳴り響く金属音は疲弊させられるだけでなく、脳細胞を震わせ死滅させていく気がする。
同時に手足の指先や唇がビリビリと痺れて鋭く痛み、感覚異常も刻々と悪化しているのを知った。自分が身動きして発する衣擦れですら五月蠅く、そして怖い。
何もかもが不調の原因のような気がして目に映るもの全てに銃弾を叩き込みたくなった。
まともな思考が残っているうちに水のボトルを手にして壁を伝い歩き、トイレのドアを開ける。結束用の樹脂バンドを内側のドアノブに巻いて輪を作った。
もう一本をその輪に通してから自分の右手首に巻いて締め上げる。これで通常手段ではここから動けない。
ヘロインの小箱は救急箱の中に放り込んできた。
右手を高く吊ったままドアに凭れて床に座り込む。酸素が薄いような気がして荒い息をついた。そのうちボーッとしてきて過呼吸だと気付き、息を止めてみる。心臓が破れそうに狂ったリズムを刻んでいた。
冷たい汗が噴き出してドレスシャツがべったりと躰に張り付いている。じっとしていれば乾くかと思ったが甘く、汗は滴りそうだった。
眩暈による酔いが酷くなり、とうとう気持ちの悪さに耐えきれず吐いた。涙を滲ませて喉を振り絞る。どうして自分はこんなことを始めたのかと思った。まだヘロインは残っていた。あれさえ吸えばこんな苦しさなど一瞬で消えてなくなるのだ。
知らず暴れていて、我に返ると樹脂バンドが手首に食い込んでいた。溜息をついて水を飲もうとしたがボトルは既に空けてしまっていた。
狭い個室ごと回転しているような激しい眩暈に声を出さず喉を引き攣らせて笑う。
笑いながらいつの間にか啜り泣いていた。ベタベタに濡れたドレスシャツも手伝って、気味の悪い男たちの手の感触がリアルに躰に蘇る。
耳許で嗤い声。体内で蠢く機器。受け入れた自分は、あのとき確かに一生このままでいたいと快感に狂ったのだ。
突然にして幻臭まで嗅いだ。それはあらゆる幻覚の中でも京哉を打ちのめす。
男たちに全身汚された自分から立ち上る臭いは二度と洗い流せない……忍さん。
手首の樹脂バンドが更に食い込んで冷たい手錠と化した。脳内の金属音が耐え難いまでに高まる。指先は痺れて感覚がない。こみ上げる吐き気にも、もう吐くものはなかった。
逃げ込む所など何処にも見つけられない京哉は痺れた左手で銃を引き抜く。
疲れ果てた京哉は持ち上げた銃をこめかみに当て、トリガを引いた。
可能な限り枕元に待機して水分を摂らせるのが精一杯だった。それでも傍で綺麗な寝顔を見られるのは悪くない。
けれど動かないので食欲はともかく、さすがに霧島も眠たくなってきた。まばたき一回のつもりで目を開くとベッドに突っ伏して自分が毛布を被っている。
時刻は二十二時、ベッドはもぬけの殻で一気に目が覚めキッチンに向かうと京哉は煙草を吸っていた。アルミホイルは置いていない。時間的に必要だろうと思ったのだが気分ではないのか。
「忍さん、お腹が空いたでしょう。冷蔵庫の中身は全然減ってないのにウィスキーはしっかり減ってるし。せめて食べてから飲んで……聞いてますか?」
「起きるなりガミガミ言うことはないだろう」
「言いたくなくても言わされるんです。ならメニューは任せて貰っていいですね?」
「今週の食事当番は私だぞ?」
「貴方の左腕が痛んでるの、気が付かないとでも思ったんですか?」
黒いエプロンを着けて京哉は調理台に向かった。時間は遅いがメニューは鶏の香草焼きとクリームシチューに決めてある。霧島には蛋白質を多く摂らせないと怪我も治らない。
食材の消費期限も大問題だ。気合いを入れて何とか四十分ほどで作り上げ、霧島と久々に自宅での食卓を囲む。
空腹だった二人は、ゆったりと雑談しつつ食事を愉しんだ。
食べ終わると後片付けする間に霧島をバスルームに追いやる。霧島が出てくると交代して京哉もシャワーを浴びた。湯にも浸かって肌を緩める。風呂から上がるとバスローブを羽織り髪もドライヤーで乾かした。寝室に着替えに行くと霧島がベッドで欠伸している。
「ふあーあ、やけに眠いな」
「怪我してるのに僕のためにずっと起きていたからでしょう。寝たらどうですか?」
「お前も一緒なら寝る。ふあーあ」
「僕は明日の朝食の仕込みをしますから、先に寝ていて下さい」
毛布を被せようとして勘のいい霧島が鋭く京哉を見た。無言で京哉は目を逸らす。
「京哉、お前はまた私に睡眠薬を食わせたのか!」
「すみません、保養所で貰ったのを少々」
一服盛られたのは二度目、前回は京哉が死線を彷徨うことになった。だが霧島の怒りはふいに突き抜けてしまう。強引な眠気に抗いながら年下の愛しい男に懇願した。
「京哉……頼む、京哉……何処へも行くな」
「大丈夫です。今回は何処へも行きません。ただ少しだけ僕を一人にさせて下さい」
「頼むから京哉……私の京哉、何処へも――」
低い声を途切れさせると霧島はすぐに規則正しい寝息を立て始める。京哉は救急箱を持ってくると己を構おうとしない霧島の腕と耳の傷を丁寧に消毒して防水ガーゼを貼り替えた。
毛布を被せて抱き締めると霧島の唇に軽くキスして救急箱を片付ける。
そして清潔なドレスシャツとスラックスに着替えた。ライティングチェストの引き出しから配線を結束する樹脂バンドを二本と、組対から借りっ放しのシグ・ザウエルP226を出す。ショルダーホルスタを着けてシグを収め、キッチンに向かった。
全弾発射して手入れもしていなかったシグをフィールドストリッピングなる簡易分解してパーツを徹底的にタオルで拭う。硝煙やスラッグという金属屑が付着したまま放置すると肝心な時にジャムという弾詰まりを起こすことがあるのだ。
この先も霧島のバディとして、あの背を護り命を預け合うために整備を怠ってはならない。
結局ガンオイルまで持ち出してパーツを磨き上げる。神経質なくらいに拭き上げたが、何処まで磨いても納得いかなかった。それでも自分はスナイパーだ。じっと我慢するのには慣れている。延々と磨きながら自分が納得できる時が来るのを待った。
途中で立つと冷蔵庫からミネラルウォーターの五百ミリリットル入りペットボトルを出して飲む。そこで時計を見ると一時過ぎだった。落胆しすぎた自分がおかしい。
まだ最後にヘロインを摂取してから五時間半ほどしか経っていない計算だ。
他に集中できることを見つけられなくて再び銃のパーツを清掃し始めたが、やはりどれだけ磨いても納得できなくてキリがない。しかしいい加減にパーツの摩耗を考えて清掃を切り上げ、組み上げた銃をテーブルの上で何度も分解結合する。
銃全般に対し天与の才を持つ京哉にとって、分解結合は目を瞑っていてもできる動作だった。幾度か繰り返していると突然にして銃を叩き壊したいような苛立ちが襲う。
何回も深呼吸して自分を宥めた。まだ大丈夫だと自分に言い聞かせる。
銃に九ミリパラを十五発満タンにしたマガジンを叩き込み、残っていた水を貪るように飲んだ。立ち上がるとボトルに水道水を詰めてキャップを閉める。
掌にびっしょりとかいた気持ちの悪い汗が付着するのを嫌ってグリップしか触れないようにして、着けたままのショルダーホルスタに銃を収めた。
約九百グラムがやたらと重たい。
摂取するインターバルを丸一日以上も空けられる人間もいるらしい。信じがたくも羨ましく思いながら眩暈を堪えて立ち上がると、床がグニャリと沈み込むような視界の異常を感じてふらつく。酷い立ちくらみに襲われテーブルに手をつき身を支えた。
気持ちの悪い回転性の眩暈に酔って吐きそうになる。再び椅子に腰掛けたが心臓が移動したように耳元で激しく鼓動を打っていた。飲んでも飲んでも喉が渇く。
こんな状態だというのにまだ、たったの六時間半。
七時間が経過する頃には金属系の打楽器を打ち鳴らすような音が頭蓋内で響き始めた。絶え間なく鳴り響く金属音は疲弊させられるだけでなく、脳細胞を震わせ死滅させていく気がする。
同時に手足の指先や唇がビリビリと痺れて鋭く痛み、感覚異常も刻々と悪化しているのを知った。自分が身動きして発する衣擦れですら五月蠅く、そして怖い。
何もかもが不調の原因のような気がして目に映るもの全てに銃弾を叩き込みたくなった。
まともな思考が残っているうちに水のボトルを手にして壁を伝い歩き、トイレのドアを開ける。結束用の樹脂バンドを内側のドアノブに巻いて輪を作った。
もう一本をその輪に通してから自分の右手首に巻いて締め上げる。これで通常手段ではここから動けない。
ヘロインの小箱は救急箱の中に放り込んできた。
右手を高く吊ったままドアに凭れて床に座り込む。酸素が薄いような気がして荒い息をついた。そのうちボーッとしてきて過呼吸だと気付き、息を止めてみる。心臓が破れそうに狂ったリズムを刻んでいた。
冷たい汗が噴き出してドレスシャツがべったりと躰に張り付いている。じっとしていれば乾くかと思ったが甘く、汗は滴りそうだった。
眩暈による酔いが酷くなり、とうとう気持ちの悪さに耐えきれず吐いた。涙を滲ませて喉を振り絞る。どうして自分はこんなことを始めたのかと思った。まだヘロインは残っていた。あれさえ吸えばこんな苦しさなど一瞬で消えてなくなるのだ。
知らず暴れていて、我に返ると樹脂バンドが手首に食い込んでいた。溜息をついて水を飲もうとしたがボトルは既に空けてしまっていた。
狭い個室ごと回転しているような激しい眩暈に声を出さず喉を引き攣らせて笑う。
笑いながらいつの間にか啜り泣いていた。ベタベタに濡れたドレスシャツも手伝って、気味の悪い男たちの手の感触がリアルに躰に蘇る。
耳許で嗤い声。体内で蠢く機器。受け入れた自分は、あのとき確かに一生このままでいたいと快感に狂ったのだ。
突然にして幻臭まで嗅いだ。それはあらゆる幻覚の中でも京哉を打ちのめす。
男たちに全身汚された自分から立ち上る臭いは二度と洗い流せない……忍さん。
手首の樹脂バンドが更に食い込んで冷たい手錠と化した。脳内の金属音が耐え難いまでに高まる。指先は痺れて感覚がない。こみ上げる吐き気にも、もう吐くものはなかった。
逃げ込む所など何処にも見つけられない京哉は痺れた左手で銃を引き抜く。
疲れ果てた京哉は持ち上げた銃をこめかみに当て、トリガを引いた。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる