23 / 52
第23話
しおりを挟む
「あああ~、次はいったい何処でしたっけ?」
「十七時からトヨコウ商事の鍛造部門長だ。京哉、次で最後だ。気を確かに持て」
白藤市内をぐるぐる巡る黒塗りの車内で京哉は平衡感覚を失いかけていた。
十一時のヨシダ総合金属を皮切りに次の訪問時間まで黒塗りから降りず走り続けるという安全策を打ち出したのは京哉自身だった。
だが昼食はドライブスルーのハンバーガーセットで済ませ、ずっと車で揺られ続けて降りたら気を遣うガードである。
しっかりしているようだがステアリングを握る霧島も目が虚ろだ。
京哉も霧島もSPがここまで厳しい神経戦だとは想定外でくたびれ果てていた。
片や本日これまでの訪問でどの社からも色よい返事を貰えなかった沙織は後部座席で膝に載せたノートパソコンのキィを物凄い勢いで叩いていた。
そして時折吼える。
「あのミナミ金属の社長、人の太腿まで触っておいて断るなんてっ!」
吼えられ車内に金切り声が響くたびに男二人はビクリとおののく。
「……そんな仕事の取り方をしているのか?」
「してないから取れなかったのよ。ぶん殴ってやったわ」
「へえ……」
煙草の吸い殻を咥えた京哉が代わりに生返事をして何処でもない宙を見つめた。
運転しながら霧島は京哉の精神的危機を察知し、これは拙いと早めに宣言する。
「トヨコウ商事の入居するライフズ第三ビルに向かう。着は十六時四十五分の予定」
五分後には三十五階建てのライフズ第三ビル地下駐車場に滑り込んだ。トヨコウ商事はこの五階から七階までの三フロアを占め、沙織と会談する某部長は五階にいる。
さすがに黒塗りから降りると京哉の目もまともになった。霧島と共に沙織を挟んだ警戒モードでエレベーターホールに向かう。エレベーターに乗り込み霧島が訊いた。
「仕事の日はいつもこんなに遅くまで飛び回っているのか?」
「ええ、帰りは殆ど夜中になるわ」
休憩もせず動き続ける沙織は社長と呼ばれて恥ずかしくない努力をしている。だがその努力が実を結ばなければ誰の評価も得られないのが日本の資本主義だ。
若すぎる女社長が自分たちの乗ったアガサ商事という方舟を何処につれて行こうとしているのか、沙織側についた従業員たちは不安を抱え、家族を抱えて見守っている。
そのプレッシャに押し潰されまいと沙織は息つく間もなく動いているようだった。
単に溢れるバイタリティを仕事にぶつけているだけかも知れないが。
とにかく自分たちには真似できない。官品二人は顔を見合わせ溜息を洩らす。
エレベーターは途中で停まっては人を乗せ、吐き出しながら五階に辿り着いた。降りると目前にはカウンターがあり受付嬢が座っていた。現在十六時五十三分。
少し早いが霧島は沙織を押し込んでしまおうと決める。そこにソファと灰皿に自動販売機という京哉を休ませるための三種の神器が揃っていたからだ。
他社の中まで付き添うのは相手に受けのいい霧島のみ、京哉は外で留守番が沙織の決めたルールである。美人受付嬢に某部長との約束を確認した霧島が沙織と応接室に入ってゆくのを見送り、京哉は自販機で冷たいコーヒーを買った。煙草も咥え火を点ける。
依存物質のお蔭で脳ミソがちゃんと頭蓋に収まっているのが実感できた。
残りの日々もこの状態が続いたらどうしてくれようと思う。自分の言葉をここまで後悔したのも久々だった。巻き込んでしまった霧島には申し訳ないばかりである。
おまけに自分の秘密を沙織に洩らした人物にまるで近づけていないのだ。
頭に藁でも詰まったようで過去の亡霊すら浮かんでこないのは幸いなのだろうか。
ボーッと受付嬢を眺めて制服はピンクがいいか、それとも堅く紺色がそそるのかという深遠なるテーマについて考える。だがふいに気配を感じて振り向くと、戻ってきた霧島が険しい顔で京哉を見ていた。内心焦った京哉は視線を右方向へずらす。
するとカウンター横の壁にこのビルに入居している企業の配置図が貼られていた。抜群に視力のいい目でアクリル板に書かれた文字を読み取ってゆく。
霧島も隣に腰を下ろしてそれに目を向けた。そんな霧島の腕に京哉は凭れる。霧島の体温がじんわり沁みてきてここ暫く眠りの浅い京哉は心地良い眠気を感じた。
そのまま躰を通して聞こえた低い声でやや覚醒する。
「四階に松永工業本社か。業界の不良会社にしては意外な所に居を構えているな」
「そうですね。松永工業か、ふうん」
昨日聞いたばかりの松永工業に関して二人の知識は殆ど白紙で噂話を鵜呑みにできない。沙織の言う通り海棠組のフロント企業なのか真偽は不明だ。けれど火のない所に煙は立たぬともいう。マークしておくに越したことはない。
「喩え本当でも、まさかここで仕掛けてきたりはしませんよね?」
「幾ら何でもそれはないだろう」
そのとき早くも沙織から霧島にメールが入る。迎えに来いという合図だ。この早さからしてまたも交渉は決裂したのだろう。
案の定、霧島の迎えも待たずに自動ドアから沙織が憤然と出てくる。そして二人が見ているものに目をやると鼻を鳴らした。
「ふん、松永工業本社ね。絶対にアガサを渡したりしないんだから」
「言い方は何だが、潰れかけの会社をそんなに松永工業は欲しがっているのか?」
「潰れかけで悪かったわね。でも負債と相殺しても売却益は現段階で百二十億円よ」
「ああ? 百二十億?」
「ええ、そうよ。国内外七ヶ所の支社と本社を合わせたらね。その売却益ごと我が物にした上で、それを手土産に三沢派は松永工業に転がり込む気なの。分かった?」
京哉には分からなかった。百二十億円って幾らですかと訊きそうになる。霧島カンパニー御曹司とはいえ一介の警察官である霧島も呆気にとられたような表情だ。
「あのう、さっさとこのビルから出た方がいいような気がしませんか?」
「偶然だな。私もそう思っていたところだ」
「それと明日からは悪いけれど沙織には自宅で仕事を……うわっ!」
衝撃波が京哉の前髪をなびかせていた。同時に「ガーン!」と響く屋内射撃独特の撃発音を聞いている。
咄嗟に右方向を見ると約二十メートル先の階段から銃を手にした男が二人、こちらを照準していた。
「十七時からトヨコウ商事の鍛造部門長だ。京哉、次で最後だ。気を確かに持て」
白藤市内をぐるぐる巡る黒塗りの車内で京哉は平衡感覚を失いかけていた。
十一時のヨシダ総合金属を皮切りに次の訪問時間まで黒塗りから降りず走り続けるという安全策を打ち出したのは京哉自身だった。
だが昼食はドライブスルーのハンバーガーセットで済ませ、ずっと車で揺られ続けて降りたら気を遣うガードである。
しっかりしているようだがステアリングを握る霧島も目が虚ろだ。
京哉も霧島もSPがここまで厳しい神経戦だとは想定外でくたびれ果てていた。
片や本日これまでの訪問でどの社からも色よい返事を貰えなかった沙織は後部座席で膝に載せたノートパソコンのキィを物凄い勢いで叩いていた。
そして時折吼える。
「あのミナミ金属の社長、人の太腿まで触っておいて断るなんてっ!」
吼えられ車内に金切り声が響くたびに男二人はビクリとおののく。
「……そんな仕事の取り方をしているのか?」
「してないから取れなかったのよ。ぶん殴ってやったわ」
「へえ……」
煙草の吸い殻を咥えた京哉が代わりに生返事をして何処でもない宙を見つめた。
運転しながら霧島は京哉の精神的危機を察知し、これは拙いと早めに宣言する。
「トヨコウ商事の入居するライフズ第三ビルに向かう。着は十六時四十五分の予定」
五分後には三十五階建てのライフズ第三ビル地下駐車場に滑り込んだ。トヨコウ商事はこの五階から七階までの三フロアを占め、沙織と会談する某部長は五階にいる。
さすがに黒塗りから降りると京哉の目もまともになった。霧島と共に沙織を挟んだ警戒モードでエレベーターホールに向かう。エレベーターに乗り込み霧島が訊いた。
「仕事の日はいつもこんなに遅くまで飛び回っているのか?」
「ええ、帰りは殆ど夜中になるわ」
休憩もせず動き続ける沙織は社長と呼ばれて恥ずかしくない努力をしている。だがその努力が実を結ばなければ誰の評価も得られないのが日本の資本主義だ。
若すぎる女社長が自分たちの乗ったアガサ商事という方舟を何処につれて行こうとしているのか、沙織側についた従業員たちは不安を抱え、家族を抱えて見守っている。
そのプレッシャに押し潰されまいと沙織は息つく間もなく動いているようだった。
単に溢れるバイタリティを仕事にぶつけているだけかも知れないが。
とにかく自分たちには真似できない。官品二人は顔を見合わせ溜息を洩らす。
エレベーターは途中で停まっては人を乗せ、吐き出しながら五階に辿り着いた。降りると目前にはカウンターがあり受付嬢が座っていた。現在十六時五十三分。
少し早いが霧島は沙織を押し込んでしまおうと決める。そこにソファと灰皿に自動販売機という京哉を休ませるための三種の神器が揃っていたからだ。
他社の中まで付き添うのは相手に受けのいい霧島のみ、京哉は外で留守番が沙織の決めたルールである。美人受付嬢に某部長との約束を確認した霧島が沙織と応接室に入ってゆくのを見送り、京哉は自販機で冷たいコーヒーを買った。煙草も咥え火を点ける。
依存物質のお蔭で脳ミソがちゃんと頭蓋に収まっているのが実感できた。
残りの日々もこの状態が続いたらどうしてくれようと思う。自分の言葉をここまで後悔したのも久々だった。巻き込んでしまった霧島には申し訳ないばかりである。
おまけに自分の秘密を沙織に洩らした人物にまるで近づけていないのだ。
頭に藁でも詰まったようで過去の亡霊すら浮かんでこないのは幸いなのだろうか。
ボーッと受付嬢を眺めて制服はピンクがいいか、それとも堅く紺色がそそるのかという深遠なるテーマについて考える。だがふいに気配を感じて振り向くと、戻ってきた霧島が険しい顔で京哉を見ていた。内心焦った京哉は視線を右方向へずらす。
するとカウンター横の壁にこのビルに入居している企業の配置図が貼られていた。抜群に視力のいい目でアクリル板に書かれた文字を読み取ってゆく。
霧島も隣に腰を下ろしてそれに目を向けた。そんな霧島の腕に京哉は凭れる。霧島の体温がじんわり沁みてきてここ暫く眠りの浅い京哉は心地良い眠気を感じた。
そのまま躰を通して聞こえた低い声でやや覚醒する。
「四階に松永工業本社か。業界の不良会社にしては意外な所に居を構えているな」
「そうですね。松永工業か、ふうん」
昨日聞いたばかりの松永工業に関して二人の知識は殆ど白紙で噂話を鵜呑みにできない。沙織の言う通り海棠組のフロント企業なのか真偽は不明だ。けれど火のない所に煙は立たぬともいう。マークしておくに越したことはない。
「喩え本当でも、まさかここで仕掛けてきたりはしませんよね?」
「幾ら何でもそれはないだろう」
そのとき早くも沙織から霧島にメールが入る。迎えに来いという合図だ。この早さからしてまたも交渉は決裂したのだろう。
案の定、霧島の迎えも待たずに自動ドアから沙織が憤然と出てくる。そして二人が見ているものに目をやると鼻を鳴らした。
「ふん、松永工業本社ね。絶対にアガサを渡したりしないんだから」
「言い方は何だが、潰れかけの会社をそんなに松永工業は欲しがっているのか?」
「潰れかけで悪かったわね。でも負債と相殺しても売却益は現段階で百二十億円よ」
「ああ? 百二十億?」
「ええ、そうよ。国内外七ヶ所の支社と本社を合わせたらね。その売却益ごと我が物にした上で、それを手土産に三沢派は松永工業に転がり込む気なの。分かった?」
京哉には分からなかった。百二十億円って幾らですかと訊きそうになる。霧島カンパニー御曹司とはいえ一介の警察官である霧島も呆気にとられたような表情だ。
「あのう、さっさとこのビルから出た方がいいような気がしませんか?」
「偶然だな。私もそう思っていたところだ」
「それと明日からは悪いけれど沙織には自宅で仕事を……うわっ!」
衝撃波が京哉の前髪をなびかせていた。同時に「ガーン!」と響く屋内射撃独特の撃発音を聞いている。
咄嗟に右方向を見ると約二十メートル先の階段から銃を手にした男が二人、こちらを照準していた。
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる