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第51話(BL特有シーン)
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「京哉、お前の罪悪感だがな。お前が墓の前で泣かないのは感情が乾いているからでも冷血なのでもない。心の一部が壊れてしまった原因も同じ処にある」
「な、何ですか、それって?」
「言いたくはなかったが、お前の心の中に死者の墓標があるからだ」
「僕の、中に墓標が?」
しゃくり上げるたびに締め付ける京哉の中の居心地に耐えながら、霧島は躰を通した低い声で京哉に語り続けた。
「そうだ。普通ならばあってはならないものが心に割り込んだから壊れた。そしてお前はずっとその墓標たちを背負って許しを乞い、跪き、謝り、涙してきたんだ。だから今更形骸化した豪華な墓の前で泣けないのを気に病むことなどない」
啜り泣く京哉の震えが躰を通してじかに霧島にも伝わってくる。
「私はお前が苦しむのは嫌だ。だがお前が笑っていられるのなら壊れていようがいまいが構わん。どうせ私も自分が普通ではない自覚があるしな。それでもお前が泣きたいなら、その時は私が泣かせてやる……こうしてな!」
「あっ、あうんっ!」
躰を返されて抱き締められ跪いた上に乗せられて、真下から貫かれた京哉は腰を浮かそうとするが霧島に肩を押さえつけられ受け入れるしかない。
太すぎるものを体内に全て呑み込まされたまま揺さぶられ、堪えようもなく零れ落ちる涙が霧島の胸を濡らす。
京哉は泣きじゃくっていた。
「うっ、忍さん。僕、ちゃんと分かっています、一生、背負っていかなきゃならないのは。でも、心に墓標を立て並べた僕は……一生、許されないんでしょうか?」
「そんなことはない、お前が自分自身を赦してやればいいだけだ」
「ひっく……そんな、難しいこと……無理……くっ」
「そう言うだろうと思ったから言いたくなかったんだがな」
「じゃあ、僕は、やっぱり赦されず、一生そのまま……っん」
「私がいる」
「……えっ?」
怪訝な声に心外な思いを抱きつつ霧島は噛んで含めるように言い聞かせる。
「だからお前には私がいる、と言っている。重たかろうが軽かろうが全て半分背負ってやる。以前も言ったが嘘ではないぞ。お前が自分を赦せる日がくるまで、喩えそれが一生であっても共に背負ってゆくと誓う」
「こんな、こんな重たい、殺人なんて、警察官の鑑の貴方に……だめです」
「だめなものか。一生、どんなものでも一緒に見てゆくと二人で誓っただろう。この先のことは分からん。私が重たいものを背負った時は半分お前に担当して貰うから、そこは心配するな。それともこの私では頼りにならないのか?」
「ううん、誰よりも、頼りにしています……すみません……んっく」
「私も誰よりお前が頼りだ。パートナーなんだぞ、独りで困らず互いを巻き込め」
言って大らかに笑った霧島は窓から差し込む日が傾くまで京哉を揺らし続けた。
そうしてもう一度シャワーを浴びようとしたら京哉が自力で立てもしないことが判明する。仕方がないので抱いたままシャワーを浴び、夕食の準備をしてくれているであろう保養所に戻った。
けれどまだ京哉が歩ける筈もなく、男二人はまたもメイドたちから黄色い声を浴びるハメになったのだった。
「な、何ですか、それって?」
「言いたくはなかったが、お前の心の中に死者の墓標があるからだ」
「僕の、中に墓標が?」
しゃくり上げるたびに締め付ける京哉の中の居心地に耐えながら、霧島は躰を通した低い声で京哉に語り続けた。
「そうだ。普通ならばあってはならないものが心に割り込んだから壊れた。そしてお前はずっとその墓標たちを背負って許しを乞い、跪き、謝り、涙してきたんだ。だから今更形骸化した豪華な墓の前で泣けないのを気に病むことなどない」
啜り泣く京哉の震えが躰を通してじかに霧島にも伝わってくる。
「私はお前が苦しむのは嫌だ。だがお前が笑っていられるのなら壊れていようがいまいが構わん。どうせ私も自分が普通ではない自覚があるしな。それでもお前が泣きたいなら、その時は私が泣かせてやる……こうしてな!」
「あっ、あうんっ!」
躰を返されて抱き締められ跪いた上に乗せられて、真下から貫かれた京哉は腰を浮かそうとするが霧島に肩を押さえつけられ受け入れるしかない。
太すぎるものを体内に全て呑み込まされたまま揺さぶられ、堪えようもなく零れ落ちる涙が霧島の胸を濡らす。
京哉は泣きじゃくっていた。
「うっ、忍さん。僕、ちゃんと分かっています、一生、背負っていかなきゃならないのは。でも、心に墓標を立て並べた僕は……一生、許されないんでしょうか?」
「そんなことはない、お前が自分自身を赦してやればいいだけだ」
「ひっく……そんな、難しいこと……無理……くっ」
「そう言うだろうと思ったから言いたくなかったんだがな」
「じゃあ、僕は、やっぱり赦されず、一生そのまま……っん」
「私がいる」
「……えっ?」
怪訝な声に心外な思いを抱きつつ霧島は噛んで含めるように言い聞かせる。
「だからお前には私がいる、と言っている。重たかろうが軽かろうが全て半分背負ってやる。以前も言ったが嘘ではないぞ。お前が自分を赦せる日がくるまで、喩えそれが一生であっても共に背負ってゆくと誓う」
「こんな、こんな重たい、殺人なんて、警察官の鑑の貴方に……だめです」
「だめなものか。一生、どんなものでも一緒に見てゆくと二人で誓っただろう。この先のことは分からん。私が重たいものを背負った時は半分お前に担当して貰うから、そこは心配するな。それともこの私では頼りにならないのか?」
「ううん、誰よりも、頼りにしています……すみません……んっく」
「私も誰よりお前が頼りだ。パートナーなんだぞ、独りで困らず互いを巻き込め」
言って大らかに笑った霧島は窓から差し込む日が傾くまで京哉を揺らし続けた。
そうしてもう一度シャワーを浴びようとしたら京哉が自力で立てもしないことが判明する。仕方がないので抱いたままシャワーを浴び、夕食の準備をしてくれているであろう保養所に戻った。
けれどまだ京哉が歩ける筈もなく、男二人はまたもメイドたちから黄色い声を浴びるハメになったのだった。
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