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第22話(注意・暴力描写を含む)
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同時にデリクが自分の唾液で濡らした指で、京哉の敏感な後ろの蕾に触れる。
けれど急激にパニックを起こした心は、もうデリクを幻の霧島になど変換などできない。あの低く甘い声と優しく長い指を意識しすぎて現実との違いに慄然とした。
肌も触り方も何もかもが違いすぎて、どうしても受け入れられない。
「や、あん……あっふ……嫌だ、止めて……ああん!」
何もしないつもりだったのに思考とは裏腹に、躰がありったけの力で抵抗を始めていた。そのまま侵入しようとする指の感触におぞましさを感じ、本気で吐き気を催す。
「何だ、昨日三人もぶち殺した奴が怖いのか? え、震えてるぜ」
そんなに眠っていた事実より今更震えているという自分の躰に驚いた。つい十数分前には堕とすことなど簡単だと思っていたのに、シーツを這い逃げる身は震えが止まらない。本気でここから消えて無くなりたかった。
身体中から冷たい汗が滲み出して流れ、喉が詰まり声も出せぬまま、逃れようと身を捩って足で蹴りつけ暴れた。頭がぼうっとするほど、全身で暴れて拒否をする。
「おい、こら、大人しくしねぇとお前がきついだけだぜ?」
そう言ってデリクは割って入った京哉の脚の間から一旦出ると、何か小さなものを持ってきて荒い息をつく京哉に見えるように指に挟んで見せた。それは錠剤だった。
「口を開けな。こいつを飲めば誰でもその気になるからな」
デリクは仰向けの、男の持ち物とは思えぬほど華奢な首筋に日焼けした肘を載せて体重を掛け、動けぬようにしておいて京哉の口をこじ開けた。
京哉は酷く苦い錠剤を含まされ口と鼻を塞がれる。すぐに溶けるOD錠らしき代物は唾液と共に飲み込むしかない。クスリが何をもたらすかも分からず焦りに冷や汗が流れた。
得体の知れないクスリがまだ効かないまま京哉は、更にベルトで両脚も縛り上げられた。自身も素っ裸になったデリクが再び身を重ねてくる。
「効いてくるまでちょっとだからな、少しは愉しませろや」
白く華奢な細い鎖骨から首筋までを舐め上げられた。同時にデリクは自分の成長したものを京哉の大腿部に擦りつけている。
それにも思い切り首を振り、躰を捩り仰け反らせて京哉は抵抗する。いっそクスリが訳の分からない効力を発揮してくれたら、その気になれて楽かも知れないとまで思った。
「やだ、お願い……やめ、ああっ……はぅん!」
叫ぶもデリクは京哉の軽い躰をくるりと俯せに返した。縛められた両手は背の上、身を捩るたびに肩が外れそうに痛む。膝を立てた状態の脚も動かせず、顔は寝具に押しつけられて、京哉はまともに息すらつくことができない。それでも逃れたい一心で懇願した。
「いや、あ……やだ、お願い、止めて……ああんっ!」
しかし必死の叫びは余計にデリクの嗜虐心を煽るようで、縛め這わせた京哉の敏感な処を指先で執拗に嬲る。防音ではないらしい部屋に内窓から覗き込む男たちの嗤いが響いた。けれど京哉には叫ぶ自由しか残されていない。
「あっ、く……や、あん……いや、はぁん!」
あられもない姿態を晒している羞恥など頭になかった。ひたすら逃れたくて目茶苦茶に暴れる。だが膝で這う京哉の抵抗をデリクはいとも簡単に押さえつけた。
細い腰を引き戻して嗤う。そして京哉の高く掲げられたそこに、デリクは指を突き立て押し込んだ。鋭い痛みで華奢な躰が跳ねる。
「あうっ! つっ……っく!」
そのまま容赦なく指の数を増やされ、異物感と、粘膜を掻き破られた激痛とで京哉はこみ上げるものを我慢できず、とうとうシーツを汚す。そんなことはお構いなしで嗤い続けるデリクは京哉の血に塗れた指を出し入れして見せた。
「こんなに締めつけやがって、俺の指を食いちぎるつもりか?」
観客となった男たちに聞こえるよう大声で言いようやく京哉から指を抜く。そうして次には自分の成長したものをあてがい、強引に挿入し始めた。だがまともに濡らしてもいない京哉の血だけを頼りにしているのだ。相当きついらしく、デリクが喚く。
「くっ! テメェ、トリップしてもこれかよっ!」
ここにきても京哉自身、頭の半分では考えていたのだ。応じてみせ上手く立ち回れば情報も採れ、また逃げるチャンスも掴めるかも知れないと。
だが理性では思っても躰がいうことを聞かない。異常に体温の下がった躰はどうしてもデリクに反応してみせることができなかった。
今はただ、こみ上げ溢れる嫌悪感から逃れたい、それだけだった。
昨日かがされた薬品の影響らしい頭痛と眩暈は幸いかどうかは知らないが、飲まされたクスリの作用で消えている。だが躰から心が遊離したかの如く、演じてみせることができない。この状況で相手がデリク一人の筈もない。
とても保たないだろうと自分でも思う。
せめて演じられたら躰への負担も少なくなると分かっていても、振り絞るような嫌悪しか湧いてこないのだから仕方ない。全身で暴れては体力などすぐに尽きる。
殆どの抵抗を封じられながら京哉は細い腰を振り身を捩った。これが可能な限りの抵抗だった。それでもなお這い逃げる京哉にデリクは無理矢理侵入してくる。強引すぎて霧島を投影できない京哉には拷問並みの激痛だった。
次の瞬間、突き入れられると同時にかなりの出血を感じ全身がすっと冷える。出血量より痛みでの貧血かも知れないと冷静に思う一方で勝手に口から喘ぎが洩れた。
「あ、ああんっ……つっ! はぁん……あぅん」
けれど急激にパニックを起こした心は、もうデリクを幻の霧島になど変換などできない。あの低く甘い声と優しく長い指を意識しすぎて現実との違いに慄然とした。
肌も触り方も何もかもが違いすぎて、どうしても受け入れられない。
「や、あん……あっふ……嫌だ、止めて……ああん!」
何もしないつもりだったのに思考とは裏腹に、躰がありったけの力で抵抗を始めていた。そのまま侵入しようとする指の感触におぞましさを感じ、本気で吐き気を催す。
「何だ、昨日三人もぶち殺した奴が怖いのか? え、震えてるぜ」
そんなに眠っていた事実より今更震えているという自分の躰に驚いた。つい十数分前には堕とすことなど簡単だと思っていたのに、シーツを這い逃げる身は震えが止まらない。本気でここから消えて無くなりたかった。
身体中から冷たい汗が滲み出して流れ、喉が詰まり声も出せぬまま、逃れようと身を捩って足で蹴りつけ暴れた。頭がぼうっとするほど、全身で暴れて拒否をする。
「おい、こら、大人しくしねぇとお前がきついだけだぜ?」
そう言ってデリクは割って入った京哉の脚の間から一旦出ると、何か小さなものを持ってきて荒い息をつく京哉に見えるように指に挟んで見せた。それは錠剤だった。
「口を開けな。こいつを飲めば誰でもその気になるからな」
デリクは仰向けの、男の持ち物とは思えぬほど華奢な首筋に日焼けした肘を載せて体重を掛け、動けぬようにしておいて京哉の口をこじ開けた。
京哉は酷く苦い錠剤を含まされ口と鼻を塞がれる。すぐに溶けるOD錠らしき代物は唾液と共に飲み込むしかない。クスリが何をもたらすかも分からず焦りに冷や汗が流れた。
得体の知れないクスリがまだ効かないまま京哉は、更にベルトで両脚も縛り上げられた。自身も素っ裸になったデリクが再び身を重ねてくる。
「効いてくるまでちょっとだからな、少しは愉しませろや」
白く華奢な細い鎖骨から首筋までを舐め上げられた。同時にデリクは自分の成長したものを京哉の大腿部に擦りつけている。
それにも思い切り首を振り、躰を捩り仰け反らせて京哉は抵抗する。いっそクスリが訳の分からない効力を発揮してくれたら、その気になれて楽かも知れないとまで思った。
「やだ、お願い……やめ、ああっ……はぅん!」
叫ぶもデリクは京哉の軽い躰をくるりと俯せに返した。縛められた両手は背の上、身を捩るたびに肩が外れそうに痛む。膝を立てた状態の脚も動かせず、顔は寝具に押しつけられて、京哉はまともに息すらつくことができない。それでも逃れたい一心で懇願した。
「いや、あ……やだ、お願い、止めて……ああんっ!」
しかし必死の叫びは余計にデリクの嗜虐心を煽るようで、縛め這わせた京哉の敏感な処を指先で執拗に嬲る。防音ではないらしい部屋に内窓から覗き込む男たちの嗤いが響いた。けれど京哉には叫ぶ自由しか残されていない。
「あっ、く……や、あん……いや、はぁん!」
あられもない姿態を晒している羞恥など頭になかった。ひたすら逃れたくて目茶苦茶に暴れる。だが膝で這う京哉の抵抗をデリクはいとも簡単に押さえつけた。
細い腰を引き戻して嗤う。そして京哉の高く掲げられたそこに、デリクは指を突き立て押し込んだ。鋭い痛みで華奢な躰が跳ねる。
「あうっ! つっ……っく!」
そのまま容赦なく指の数を増やされ、異物感と、粘膜を掻き破られた激痛とで京哉はこみ上げるものを我慢できず、とうとうシーツを汚す。そんなことはお構いなしで嗤い続けるデリクは京哉の血に塗れた指を出し入れして見せた。
「こんなに締めつけやがって、俺の指を食いちぎるつもりか?」
観客となった男たちに聞こえるよう大声で言いようやく京哉から指を抜く。そうして次には自分の成長したものをあてがい、強引に挿入し始めた。だがまともに濡らしてもいない京哉の血だけを頼りにしているのだ。相当きついらしく、デリクが喚く。
「くっ! テメェ、トリップしてもこれかよっ!」
ここにきても京哉自身、頭の半分では考えていたのだ。応じてみせ上手く立ち回れば情報も採れ、また逃げるチャンスも掴めるかも知れないと。
だが理性では思っても躰がいうことを聞かない。異常に体温の下がった躰はどうしてもデリクに反応してみせることができなかった。
今はただ、こみ上げ溢れる嫌悪感から逃れたい、それだけだった。
昨日かがされた薬品の影響らしい頭痛と眩暈は幸いかどうかは知らないが、飲まされたクスリの作用で消えている。だが躰から心が遊離したかの如く、演じてみせることができない。この状況で相手がデリク一人の筈もない。
とても保たないだろうと自分でも思う。
せめて演じられたら躰への負担も少なくなると分かっていても、振り絞るような嫌悪しか湧いてこないのだから仕方ない。全身で暴れては体力などすぐに尽きる。
殆どの抵抗を封じられながら京哉は細い腰を振り身を捩った。これが可能な限りの抵抗だった。それでもなお這い逃げる京哉にデリクは無理矢理侵入してくる。強引すぎて霧島を投影できない京哉には拷問並みの激痛だった。
次の瞬間、突き入れられると同時にかなりの出血を感じ全身がすっと冷える。出血量より痛みでの貧血かも知れないと冷静に思う一方で勝手に口から喘ぎが洩れた。
「あ、ああんっ……つっ! はぁん……あぅん」
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