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第31話
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スタートラインを同じくして二人で打開策を求めるためだったが、思い出すだけで血の気が引くような人物が敵だった案件まで話した京哉は消耗してしまった。
朝食作りの前に話を済ませた京哉は、秒で眠った誰かと違って殆ど眠れていないのもあって霧島が繰り出すアクティヴな案に乗ってやる気力がない。
おまけに朝食は作ったが昨夜の名残で足腰は僅かながら心許ない状態である。色々考えながら霧島の問いも一考するが、警視監殿をパシリにするのも限界があった。
「あんまり本部長に借りを作ると、あとが拙いんじゃないですかね」
「ならばランディ=フォードが捕まったというのはどうだ?」
「そんなガセを何処が流してくれるって言うんですか?」
「私自身が本人たちに言う」
「だから貴方が出て行くのは論外で……」
そこで京哉の携帯にメールが入った。操作し画面を見て柳眉をひそめる。
「何だ、一ノ瀬本部長からか?」
「ん。今の話が半分だけ本当になっちゃいました。成田国際空港の第二ターミナルビルで、ランディ=フォードとみられる男性が意識不明の重体で発見されたとのことです。怪我の治療もせずに出国しようとしたツケですね」
「助かりそうか?」
「分からないけれど、今は話も聞けない状態なのは確かでしょう。捨てる余裕もなかったのか銃も所持したままだったそうですし。ええと、わあ、FNハースタル社のFN509コンパクトですって。テロリストもお洒落ですね」
「何発だ?」
「コンパクトMRDモデルだから、十二発プラス薬室一発の計十三発です。全弾バラ撒かれなくて幸いでしたよ」
「そうか。で、報道は押さえられるか?」
「一応、一ノ瀬本部長に要請はしてみますけど、あんまり期待はできませんよ?」
「一日保たせてくれればいい」
それで霧島が今日にも勝負に出るつもりだと知り、また京哉は溜息を呑み込んだ。
「今日一日を保たせても白藤署刑事課に見つからないよう行動しないと、招待されたのちに任意と名のついた拘束ですよ。本当にハッタリで押し切る気なんですか?」
単純で何も考えていなさそうな霧島案に、京哉は懐疑的で今ひとつ乗れない。
「ハッタリでも今ならあの五人には充分に効く。あの五名の学生たちは間違いなくランディ=フォードに強請られていた、カネを出せとな。預金残高が三桁になるまで毟られて、それでもランディはまだ五人にまとわりついていた。あの踊り場もカネについての話し合い、または待ち合わせ場所だったのかも知れん」
「ああ、だから煙草を吸わないランディがあそこに現れた?」
「可能性だが。そこに得物を懐に呑んだ私とお前が接触した。プロのランディは私とお前の執銃をすぐに見破った。同業他社かサツカンと思って相当神経を尖らせたことだろう。警戒モードの最中に五人との待ち合わせ場所に偶然私がいて排除しようとしたのか……」
確かにここまでの霧島の推測に何ら破綻はない。だがそれらは既に起きてしまったことの結果論であり『今日一日保たせて』霧島が何をするのかは見えなかった。
「結局今日はどうするんですって? 僕、まだ走れる気がしないんですけど」
「アレに関しては謝る、本当にすまん。もう少しネットで勉強しておくから許せ」
「変なサイトに繋いで妙なマルウェアとか拾わないで下さいね。それで?」
「強請られた五人はどうした?」
「預金はないのにランディと会った、つまり減額交渉。でもチャラにしてくれるほどヤクザもマフィアもテロリストも甘くない。ならカネを稼ぐ何らかの手段に出た?」
ハムエッグを口に入れて咀嚼し呑み込んで霧島は頷く。
「金持ちの子女でも無から有を生む、法外なカネを手にする方法は誰でも同じだ」
「何かを売ったか、盗んだ? 東南アジアにでも飛ばされて腎臓だの角膜だの売るとか、女性なら子供を作って売る商売も世にはあるらしいですけれど、彼らはそこまでの根性もないからこそ、ランディの金づるとして機能した訳ですもんね」
「上流階級者の子女としては、カネを要求されたらあくまでカネだろうな」
またみそ汁のおかわりを要求され、京哉は温め直して椀に注ぎ渡してやった。ついでに言われる前に茶碗にご飯を大盛りにし、味付け海苔や冷蔵庫からしぐれ煮のタッパーウェアを出してやる。大柄な身であれだけ運動すれば腹も減るだろう。
「じゃあ売ったか、盗んだか、どっちでしょう?」
「感触では、おそらく後者だ。あの学生たちは自分自身や大切なものを削ってまで借金を支払う発想がない。盗んだにせよ、それがサイバー犯罪か、自ら手を汚したかは分からんが」
「ランディと遭遇した際、その泥棒の秘密を偶然貴方は知ったのかも知れませんね」
「かも知れんが最近大きな額の被害案件はなかったか?」
「大きな額のヤマですか? そういや残高が三桁って何処かで聞いたような……」
「昨日の夜も話したヤツではないのか?」
「違う……あっ、そうだ。確か捜一の三係長が言ってたんです。一番初めの強殺のマル害、松方一家の自宅金庫と財布の中身が両方足してもたったの三桁だったって」
「ちょっと待て。それはこの辺りの『大きな額の被害事件』ではないのか?」
真顔で言われて京哉はまさかと思い、見つめる灰色の目に思わず首を横に振った。
「学生が六人も殺してカネを奪ったなんて、そんな」
「ナンセンスか? 警察官を殺す理由にはならないのか?」
「……もしかして、ビンゴを引いちゃったんでしょうか?」
そんなネタを挙げたのなら霧島があの場で銃を手にした説明がつく。
「忍さんはランディじゃなく強殺犯の学生五人を現逮しようとし、人数的に手に余るから保険として銃のグリップを握った訳ですね。そこに丁度現れたのがランディで、今まさに銃を抜こうとしている貴方を見てしまい銃撃に及んだ」
「だがランディは私の一射を浴び逃走した。そこでランディをスケープゴートにして例の学生五人は話を聞いてしまった私を始末しようとした」
「うーん、綺麗に収まりましたねえ」
「ともかくそれで攻めに転じる手だな」
「具体的には?」
「攻めるべきは五人、私はあの五人をを緊逮する。京哉、五人のメアドが欲しい」
「任せて下さい。本部長に頼んで……あれ? 安静は何処にいっちゃったのかな?」
朝食作りの前に話を済ませた京哉は、秒で眠った誰かと違って殆ど眠れていないのもあって霧島が繰り出すアクティヴな案に乗ってやる気力がない。
おまけに朝食は作ったが昨夜の名残で足腰は僅かながら心許ない状態である。色々考えながら霧島の問いも一考するが、警視監殿をパシリにするのも限界があった。
「あんまり本部長に借りを作ると、あとが拙いんじゃないですかね」
「ならばランディ=フォードが捕まったというのはどうだ?」
「そんなガセを何処が流してくれるって言うんですか?」
「私自身が本人たちに言う」
「だから貴方が出て行くのは論外で……」
そこで京哉の携帯にメールが入った。操作し画面を見て柳眉をひそめる。
「何だ、一ノ瀬本部長からか?」
「ん。今の話が半分だけ本当になっちゃいました。成田国際空港の第二ターミナルビルで、ランディ=フォードとみられる男性が意識不明の重体で発見されたとのことです。怪我の治療もせずに出国しようとしたツケですね」
「助かりそうか?」
「分からないけれど、今は話も聞けない状態なのは確かでしょう。捨てる余裕もなかったのか銃も所持したままだったそうですし。ええと、わあ、FNハースタル社のFN509コンパクトですって。テロリストもお洒落ですね」
「何発だ?」
「コンパクトMRDモデルだから、十二発プラス薬室一発の計十三発です。全弾バラ撒かれなくて幸いでしたよ」
「そうか。で、報道は押さえられるか?」
「一応、一ノ瀬本部長に要請はしてみますけど、あんまり期待はできませんよ?」
「一日保たせてくれればいい」
それで霧島が今日にも勝負に出るつもりだと知り、また京哉は溜息を呑み込んだ。
「今日一日を保たせても白藤署刑事課に見つからないよう行動しないと、招待されたのちに任意と名のついた拘束ですよ。本当にハッタリで押し切る気なんですか?」
単純で何も考えていなさそうな霧島案に、京哉は懐疑的で今ひとつ乗れない。
「ハッタリでも今ならあの五人には充分に効く。あの五名の学生たちは間違いなくランディ=フォードに強請られていた、カネを出せとな。預金残高が三桁になるまで毟られて、それでもランディはまだ五人にまとわりついていた。あの踊り場もカネについての話し合い、または待ち合わせ場所だったのかも知れん」
「ああ、だから煙草を吸わないランディがあそこに現れた?」
「可能性だが。そこに得物を懐に呑んだ私とお前が接触した。プロのランディは私とお前の執銃をすぐに見破った。同業他社かサツカンと思って相当神経を尖らせたことだろう。警戒モードの最中に五人との待ち合わせ場所に偶然私がいて排除しようとしたのか……」
確かにここまでの霧島の推測に何ら破綻はない。だがそれらは既に起きてしまったことの結果論であり『今日一日保たせて』霧島が何をするのかは見えなかった。
「結局今日はどうするんですって? 僕、まだ走れる気がしないんですけど」
「アレに関しては謝る、本当にすまん。もう少しネットで勉強しておくから許せ」
「変なサイトに繋いで妙なマルウェアとか拾わないで下さいね。それで?」
「強請られた五人はどうした?」
「預金はないのにランディと会った、つまり減額交渉。でもチャラにしてくれるほどヤクザもマフィアもテロリストも甘くない。ならカネを稼ぐ何らかの手段に出た?」
ハムエッグを口に入れて咀嚼し呑み込んで霧島は頷く。
「金持ちの子女でも無から有を生む、法外なカネを手にする方法は誰でも同じだ」
「何かを売ったか、盗んだ? 東南アジアにでも飛ばされて腎臓だの角膜だの売るとか、女性なら子供を作って売る商売も世にはあるらしいですけれど、彼らはそこまでの根性もないからこそ、ランディの金づるとして機能した訳ですもんね」
「上流階級者の子女としては、カネを要求されたらあくまでカネだろうな」
またみそ汁のおかわりを要求され、京哉は温め直して椀に注ぎ渡してやった。ついでに言われる前に茶碗にご飯を大盛りにし、味付け海苔や冷蔵庫からしぐれ煮のタッパーウェアを出してやる。大柄な身であれだけ運動すれば腹も減るだろう。
「じゃあ売ったか、盗んだか、どっちでしょう?」
「感触では、おそらく後者だ。あの学生たちは自分自身や大切なものを削ってまで借金を支払う発想がない。盗んだにせよ、それがサイバー犯罪か、自ら手を汚したかは分からんが」
「ランディと遭遇した際、その泥棒の秘密を偶然貴方は知ったのかも知れませんね」
「かも知れんが最近大きな額の被害案件はなかったか?」
「大きな額のヤマですか? そういや残高が三桁って何処かで聞いたような……」
「昨日の夜も話したヤツではないのか?」
「違う……あっ、そうだ。確か捜一の三係長が言ってたんです。一番初めの強殺のマル害、松方一家の自宅金庫と財布の中身が両方足してもたったの三桁だったって」
「ちょっと待て。それはこの辺りの『大きな額の被害事件』ではないのか?」
真顔で言われて京哉はまさかと思い、見つめる灰色の目に思わず首を横に振った。
「学生が六人も殺してカネを奪ったなんて、そんな」
「ナンセンスか? 警察官を殺す理由にはならないのか?」
「……もしかして、ビンゴを引いちゃったんでしょうか?」
そんなネタを挙げたのなら霧島があの場で銃を手にした説明がつく。
「忍さんはランディじゃなく強殺犯の学生五人を現逮しようとし、人数的に手に余るから保険として銃のグリップを握った訳ですね。そこに丁度現れたのがランディで、今まさに銃を抜こうとしている貴方を見てしまい銃撃に及んだ」
「だがランディは私の一射を浴び逃走した。そこでランディをスケープゴートにして例の学生五人は話を聞いてしまった私を始末しようとした」
「うーん、綺麗に収まりましたねえ」
「ともかくそれで攻めに転じる手だな」
「具体的には?」
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