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まさかの旅仲間
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「ねぇガイオス。一緒に旅をしないかい?一緒にそいつを探して欲しい。僕は意味の無い戦いをして大切なものを奪ったり、奪われたくない。」
「……お前もあの時の魔王みたいなことを言うんだな。少しだけ付き合ってやるよ。暇だからな。」
「本当かい?それは良かった!」
「ただし、俺は魔物だ。俺を連れていたらあんたは速攻魔物だと疑われるだろう。バレたくないんだろ?そうじゃないとそんな自分のオーラや力を抑えないだろうし。匂いは俺が嗅覚が優れているからわかっただけだから心配すんな。」
「そうなんだ、でもどうすれば…」
「私にお任せ下さい!」
「うわぁっ!起きたのか!?」
「はい!ついさっき起きました!おかげさまですっかり疲れも癒えました。さぁ、この森を抜ける前に私がガイオス殿のオーラと匂いを消してあげましょう。私の魔法は無です。他のものは決して使えない私だけの魔法。」
とゆうわけでロードのおかげで魔物上級者のガイオスと旅を共にすることになった。
最初はとても順調だったのだが…とんでもないものと遭遇する。
森をぬけた先で、とんでもない魔力を感じ取った。最初は敵かなにかかと思い身構えたのだが…
「そこの人!ちょっと人探しをしてるの。尋ねていいかしら?」
なんと相手は勇者で、驚いて後ろへ飛び退き、すかさず小声で耳打ちをする。
「ガ、ガイオス!頼む!顔を見られるわけにいかないんだ!」
「はぁ?まぁいいけど…」
「ロード頼む、創成魔法を使いたいから魔力の匂いを消してくれ」
「わかりました!」
僕は急いでそこにあった木を使い面を作った。魔除の面をゲームで見た事があったからそれを想像して作ったため、即席にしては素晴らしいできだ。とおもう。
「私、拓弥っていう15歳くらいの男の子を探してるの。身長は167ぐらいで、髪は銀色なの。」
「そんなやつ知らねぇな。俺はガイオス、後ろのがロードと、シエラだ。あんたのその魔力…噂の勇者さんか?」
「えぇ…まぁ。この間現れた赤毛の魔物を攻撃して欲しいと聖騎士と名乗る私をこの世界に呼んだ人に頼まれて戦ったんだけど、その人を助けに来た魔物が何故か拓弥と同じような顔をしていたからもしかしたら私と同じでこっちに連れてこられたのかなって思って…もし会えても魔物だから倒さないといけないんだろうけど…」
「勇者さんはそいつのことが偉く好きみたいだな。」
「…えぇ。とても……ところでシエラ、さん?なんでお面を?」
ギクッ
漫画のような効果音が聞こえた気がした。
「僕の顔は見れたものじゃないんですよ。火傷で爛れているんです。だから木の面を被ることで化膿するのを防ぐのと同時に悪臭を防いでいるのです。」
「そうなんですね。すみません。なんだか雰囲気が拓弥に似てたから気になってしまって」
「大丈夫ですよ」
僕はハハっと笑い、胸をゆっくりなでおろしたあと、ゆっくりと話をした。
(やっぱり美琴だ。少し大きくなった?生きててよかった…3年も時が経ってたんだな。なんで美琴が呼ばれたんだ。こんなに危険なところに……守りたいのに…僕は傷つける側の存在…)
「ロードちゃんすごく綺麗な黒髪ね、シエラさんとは全く髪の色違うんだ?」
「はい!黒はシエラ様の強い思いがこもっている色なのです!」
「そうなのね、とても綺麗。」
どうやら2人は仲良くなったようだ。
彼女の顔を再び見れるなんて僕は幸せだ…なんて考えていると、
次の瞬間とんでもないことが彼女の口から飛び出した。
「私も一緒に旅をしていいかしら?」
「「「え!?」」」
「だめ?」
「いや…あの、なんでかなぁって」
「そうだぜ勇者さん。あってすぐ俺らを信じて大丈夫なのか?」
「変な人たち、信じてなければ切り捨ててるわ」
「剣、扱えるの?」
「いいえ、あまり。魔法の方がいいなって思ってる。だって傷つけずに眠らせることもできるじゃない」
やはり美琴は美琴のままのようだ。
「僕が君に身を守るための剣術を教えてあげようか?」
せめて僕ができるのはこれくらい…。
「ほんと!?」
「あぁ。これでも剣術は得意でね」
まぁ、なんだかんだで勇者と旅を共にすることが決定してしまいました。
これから僕らはバレずに過ごせるのでしょうか…?
「……お前もあの時の魔王みたいなことを言うんだな。少しだけ付き合ってやるよ。暇だからな。」
「本当かい?それは良かった!」
「ただし、俺は魔物だ。俺を連れていたらあんたは速攻魔物だと疑われるだろう。バレたくないんだろ?そうじゃないとそんな自分のオーラや力を抑えないだろうし。匂いは俺が嗅覚が優れているからわかっただけだから心配すんな。」
「そうなんだ、でもどうすれば…」
「私にお任せ下さい!」
「うわぁっ!起きたのか!?」
「はい!ついさっき起きました!おかげさまですっかり疲れも癒えました。さぁ、この森を抜ける前に私がガイオス殿のオーラと匂いを消してあげましょう。私の魔法は無です。他のものは決して使えない私だけの魔法。」
とゆうわけでロードのおかげで魔物上級者のガイオスと旅を共にすることになった。
最初はとても順調だったのだが…とんでもないものと遭遇する。
森をぬけた先で、とんでもない魔力を感じ取った。最初は敵かなにかかと思い身構えたのだが…
「そこの人!ちょっと人探しをしてるの。尋ねていいかしら?」
なんと相手は勇者で、驚いて後ろへ飛び退き、すかさず小声で耳打ちをする。
「ガ、ガイオス!頼む!顔を見られるわけにいかないんだ!」
「はぁ?まぁいいけど…」
「ロード頼む、創成魔法を使いたいから魔力の匂いを消してくれ」
「わかりました!」
僕は急いでそこにあった木を使い面を作った。魔除の面をゲームで見た事があったからそれを想像して作ったため、即席にしては素晴らしいできだ。とおもう。
「私、拓弥っていう15歳くらいの男の子を探してるの。身長は167ぐらいで、髪は銀色なの。」
「そんなやつ知らねぇな。俺はガイオス、後ろのがロードと、シエラだ。あんたのその魔力…噂の勇者さんか?」
「えぇ…まぁ。この間現れた赤毛の魔物を攻撃して欲しいと聖騎士と名乗る私をこの世界に呼んだ人に頼まれて戦ったんだけど、その人を助けに来た魔物が何故か拓弥と同じような顔をしていたからもしかしたら私と同じでこっちに連れてこられたのかなって思って…もし会えても魔物だから倒さないといけないんだろうけど…」
「勇者さんはそいつのことが偉く好きみたいだな。」
「…えぇ。とても……ところでシエラ、さん?なんでお面を?」
ギクッ
漫画のような効果音が聞こえた気がした。
「僕の顔は見れたものじゃないんですよ。火傷で爛れているんです。だから木の面を被ることで化膿するのを防ぐのと同時に悪臭を防いでいるのです。」
「そうなんですね。すみません。なんだか雰囲気が拓弥に似てたから気になってしまって」
「大丈夫ですよ」
僕はハハっと笑い、胸をゆっくりなでおろしたあと、ゆっくりと話をした。
(やっぱり美琴だ。少し大きくなった?生きててよかった…3年も時が経ってたんだな。なんで美琴が呼ばれたんだ。こんなに危険なところに……守りたいのに…僕は傷つける側の存在…)
「ロードちゃんすごく綺麗な黒髪ね、シエラさんとは全く髪の色違うんだ?」
「はい!黒はシエラ様の強い思いがこもっている色なのです!」
「そうなのね、とても綺麗。」
どうやら2人は仲良くなったようだ。
彼女の顔を再び見れるなんて僕は幸せだ…なんて考えていると、
次の瞬間とんでもないことが彼女の口から飛び出した。
「私も一緒に旅をしていいかしら?」
「「「え!?」」」
「だめ?」
「いや…あの、なんでかなぁって」
「そうだぜ勇者さん。あってすぐ俺らを信じて大丈夫なのか?」
「変な人たち、信じてなければ切り捨ててるわ」
「剣、扱えるの?」
「いいえ、あまり。魔法の方がいいなって思ってる。だって傷つけずに眠らせることもできるじゃない」
やはり美琴は美琴のままのようだ。
「僕が君に身を守るための剣術を教えてあげようか?」
せめて僕ができるのはこれくらい…。
「ほんと!?」
「あぁ。これでも剣術は得意でね」
まぁ、なんだかんだで勇者と旅を共にすることが決定してしまいました。
これから僕らはバレずに過ごせるのでしょうか…?
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